つれづれなるマンガ感想文5月後半

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一気に下まで行きたい



・「Waqwaq(ワークワーク)」(1)〜(3) 藤崎竜(2005、集英社)
【テレビ】・「ハロー! モーニング。」(2005、テレビ東京)
【映画】・「グレムリン」 監督:ジョー・ダンテ、脚本:クリス・コロンバス、製作総指揮:スティーブン・スピルバーグ(1984、米)






・「Waqwaq(ワークワーク)」(1)〜(3) 藤崎竜(2005、集英社) [amazon]

週刊少年ジャンプ連載。女子高生が「Waqwaq(ワークワーク)」という異世界(未来世界?)へ飛ばされる。そこでは赤い血を持った人間は「神」であり、神を手に入れるとなんかができるらしい。
この世界の人々は機械におびえながら暮らし、機械を倒せるのは「護身像」と合体できる「防人」と呼ばれる人々だけだ。
主人公は「神さま」を守り、一人前の防人になれるのだろうか。

まあ正直、同じ作者の他の作品を知らないし、世界観などがやっと3巻の終わりに明らかになったばかりなので現時点では感想の書きようがない。

メカのデザインが非常に面白いが、コマ割りがときどき見にくいことがある。連載の第1回目なんて、何が起こったのかわからないところもあった。

「護身像が食いあい、すべてを吸収した護身像を持つ防人が願いをかなえることができる」というのはバトロワ+ドラゴンボール、なのか。
「戦いのための戦い」を放棄してグジャグジャになって終わった「幽遊白書」があって、敵の姿が最後まで不明瞭だった「エヴァ」があって、バトロワが1999年発行。 バトロワパターンがあちこちに今だに流用されていることについてはいろいろな意味があると思うが、果たしてこの作品ではどうか。

この段階では何とも言えん。
(05.0530)



【テレビ】・「ハロー! モーニング。」(2005、テレビ東京)

5月22日放送分。

公式ページ

ハロモニ。5周年SP。今回は後編か。
「沖縄チーム」と「北海道チーム」に別れて、旅行を楽しむ第2弾。

紺野や道重が沖縄でサーターアンダギーをつくる。妙にテレビ慣れした沖縄のバーサンがいい。沖縄の方言で「また来てね〜」と言ったバーサンに対し、そっくり同じ言葉を返した娘。たち。
わー恥ずかしい。でも本人たちは、そんなことにたぶん気づいていない。
サーターアンダギーで「うさちゃんをつくる」という無謀行為をくわだてるさゆみん。
当然、得も言われぬフリークスができあがった。それを最後までうさぎと言い張り、「ぴょんぴょん!」とか言っていたのが美少女+グロというような、往年の銀星倶楽部であるとかスタジオヴォイスなどのコジャレ系雑誌で映画「フリークス」が取り上げられるような感覚というか、大井武蔵野館に「恐怖奇形人間」を見に来ていた、何となくパフィーとか聞いてそうな女の子などを懐かしく思い出しました。
まあ半分は嘘ですが。

石川、吉澤、高橋は沖縄舞踊を学びに。
頭に一升瓶を乗せてバランスを崩さずに踊るバーサン。これが琉球唐手のバランス感覚(かどうかは知らない)!!

で、実質上のメイン企画は「寝起きドッキリ」でしょう。
体育会系クラブで新入生にプラクティカルジョークが行われるごとく(もうひとつの理由としてすっぴんの顔がテレビに耐えられるかどうか)、ターゲットは六期となったわけですが、
「内鍵を故障と偽った」
「ホテルの人の協力を得ています、などのテロップが入った」
など、昨今のセキュリティ対策に対応したフォローがなされていて、かつての小野やすしキャップの「スターどっきり」と比べると隔世の感があります。

さらに、亀井には「お部屋紹介のコーナーがある」と嘘情報を流していたらしい。たぶん早朝乱入したときにアイドル的にテレビに映してはマズいものが散乱していないように、というスタッフの判断なのであろう。

で、沖縄のレポーターが確か吉澤、小川で、道重の部屋に乱入。
入った瞬間に起きちゃったんだよな。「コワ〜イ」というコメントがかわいい。
「もっとピンクでフリフリの付いたパジャマを着ていたと思っていたのに……」と言う吉澤。的確なツッコミです。
これで道重的なキャラクターが、「ピンクのシースルーのベビードール」などを着ていれば、完璧に昔の月マガエロコメのヒロインです。

「空気読めなくて……」と、さすが道重、寝起きでもテレビに対する感度高し。

北海道の田中、亀井に対してはレポーターが藤本、新垣。
どう考えたって「S」である藤本は、心なしか早朝なのにニコニコ。
田中は内鍵がかからないことにムッとしていたそう。
なかなか起きないので、鼻に納豆をつきつけたりいろいろやってた。他のメンバーに対しても、起きない場合の企画はいろいろあったんだろうな。

次、亀井。
亀井も、ドアを開けた瞬間に起きてしまった。
あわてリアクションがかわいらしい。
しかし、心なしか早く起きてしまった亀井にムッとしてるガキさん(そんなふうに見えた)。藤本はずっとニコニコ。
亀井にめがねをかけさせて一瞬だけポーズ。
亀井、ふだんはめがねだって知らなかったわ。
ファンの間では有名なのかね。

ところで、レポーター陣はターゲットが起きてしまった時点で「だいなし感」を感じていたみたいだけど、つい最近「スターどっきり」の「鶴太郎がリポーターで、ジャガー横田の寝起き」をビデオで見る機会があったんだけど、タイガージェットシンのかっこうをした鶴太郎(この早朝ハイテンションぶりはすばらしい)が、ドアの前であまりに騒いだのでジャガーが起きちゃうのね。
でも、鶴太郎のすごいところは、起きちゃった段階からトバしてくんだよ。

だから、マーシー的方法論(カバンをこっそり開けて下着のにおいを嗅ぐなど)だとターゲットが起きたらそれで終わりだけど、鶴太郎のレポートを見て「真のプロは起きてからでも対応ができる」と思ったね。
実際、道重や亀井の寝起きリアクションは面白かったわけだし。

あ、でも「布団の中に入っていく」はだれかにやってもらいたかった。役割的には、藤本に。

エリック亀井のまいどありぃ
中澤姐さんと美勇伝。謎のうさぎの着ぐるみが登場。中身は石川梨華。他サイトを巡回していて思い出したけど、このうさぎの着ぐるみで登場したことが前にもあったんだね。
石川はもう貫禄だし、三好、岡田もわたし的には好感なんで美勇伝は楽しみ。
新曲「紫陽花アイ愛物語」のスタジオライブ。
この曲、振り付けにちょっとタネ切れ感はあるけど、正統派アイドルソングという感じで大好きだ。

前回の放送

(05.0524)


【映画】・「グレムリン」 監督:ジョー・ダンテ、脚本:クリス・コロンバス、製作総指揮:スティーブン・スピルバーグ(1984、米)
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父親が謎の中国人から買ってきた不思議なペット「モグアイ」。こいつを飼うには 3つのルールを守らなければならない。すなわち、「水に濡らしてはならない」、「強い光を当ててはならない」、「夜中12時をすぎたら食べ物を与えてはいけない」。
マンガ家志望の青年にクリスマス・プレゼントとして送られたモグアイは、ささいなことから異常繁殖して街がパニックとなるというブラックコメディ。

80年代にひたりたい! ということで、84年作品である。なんで「グレムリン」なの、と問われても、「ツタヤが半額だったから」と答えるしかない。ウチはそういうところなんで。えーえー。
「製作総指揮」っていうことでスピルバーグの名前で何となく映画館に足を運んでいた覚えがある。といっても、本作をリアルタイムで見てはいない。ホラー的展開に興味がなかったから。
見てみるとやはり思ったとおりで、主人公の青年がマンガ家志望でちょっとダメっぽいところ、ガールフレンド(フィービー・ケイツ)のクリスマスにまつわるトラウマ、隣家の意地悪な婆さんなど、キャラ立てはしてあるがそれらが交錯して何かが生まれるわけではない。

ただし、「総指揮・スピルバーグ」なところはいくつかあって、それはたとえば青年の父親が稚気に富んだ(浮世離れした)発明家であること、オモチャみたいな小さい町で起こった出来事であること、などである。
とくに父親が発明家であることは、町に事件の元凶となるモグアイを持ち込んできたこと、マペットを動かして表現する「モグアイ」を、他のどうでもいい発明品と並べることで違和感をなくさせるなどの演出上の意味がある。物語が父親の一人称で始まって終わることからしても、そんなに深読みではないはず。

後は「ギズモ」と名付けるように、生き物を商品化することへの批判とか風刺とかがあるのかなァ。でも、むしろラストに父親の発明品を中国人の老人が受け取るところが「総指揮・スピルバーグ」っぽいと思った。

他にも、トラウマを抱えたフィービー・ケイツや失業して寂しがっている老人、憎まれ口を叩くがネコに囲まれて一人暮らしをしてる老婦人など、イケイケニコニコ人間じゃない人々をお話の中心に持ってきている(そして主人公の青年はややオタク気味)のも、当時の「スピルバーグ色」。
この頃のダンテもゼメキスも、「グーニーズ」のリチャード・ドナーも、名前すら覚えていなくて区別もしてなくて、「製作総指揮・スピルバーグ」という名前で見に行っていた人も多かったと思う。

その他の80年代ポイントとしては、やはり当時ソフィー・マルソーとならんで、珍しくジンガイのチャンネーでありながら日本人男子に人気のあったフィービー・ケイツが出てたことかな。
微妙にアイドル的な人気があった。その後、白人女性で日本人男子にアイドル的な存在の女優というのは、もう当分出てないと思う。シャラポワ(女優じゃないけど)が新橋のサラリーマンあたりに話題になってるだけじゃないの。

ブラピだキアヌだディカプリオだと、日本人女性の黄色い声援が飛ぶジンガイ男優とは対照的に、現在男に人気のある女優っていないもんなあ。まあ、青春ものとかそのテの女優の供給源があんまり人気がないということもあるけど。この辺は「萌え」とは何かの鍵なんじゃないかと思うけどね。そして、その種明かしは驚くほどベタだと思う。

展開はきっちりブラックで、これに比べれば最近の「Mr.インクレディブル」なんて充分家族で観れる。
(05.0519)

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