ユリイカ97年1月号

ジョン・ゾーン特集

 


 

 ジョン・ゾーンについて知りたいという人は、まずここから読むことをお勧めする。ジョン・ゾーンの前衛性について知りたいという人も、この特集を読むべきである。この特集は、質、量ともに例を見ないほどの詳細なゾーン研究になっている。主な内容は次の通り。

 目を引くのは、ゾーンの書いた「クズ映画についてのノート」である。「クズ映画はひどいし、くだらないが、独自の世界観を構築することに成功している」とそれを賞賛し、大きな愛を注いでいる。ゾーンの広い音楽活動もこうした視点に基礎があると考えると、何となくゾーンという人が分かってくるような気がする。まさに「濃い人」の視点である。こうした文章を載せるのだからユリイカは侮れない。

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