伊藤清順

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一気に下まで行きたい


ヒッサツ!01

・伊藤清順(いとう・きよゆき)氏プロフィル
9月7日、滋賀県彦根市生まれ。月刊少年チャンピオンのMC(マンスリーチャンピオン)コミック杯(カップ)を受賞してデビュー。同誌で「叛逆の蒼き狼」を連載後、95年から翌年にかけて週刊少年チャンピオンに「ぶかつどう」を連載。一部で話題に。その後、5年間は別の仕事をしていたらしいが、01年に復活した。(参考:月刊少年チャンピオン、01年6月号「伊藤清順先生誌上インタビュー」)



●時は1995年。景気も悪かったけど今ほどじゃなかった。個人的にはその翌年、暗黒魔界にひきずられ、我が身を省みて号泣することになるとは知るよしもなかった(まあ自分の話はいい)。そんな時代(どんな時代だ?)、伊藤清順氏の「ぶかつどう」は週刊少年チャンピオンで始まった。
「いろんな部活に挑戦していく」というマンガは、以前は「ハリスの旋風(かぜ)」などを筆頭にわりと流行ったが、どういうわけか吉田聡の「ちょっとヨロシク」あたりから少なくなっていったように記憶する。
しかし「なぜ今頃部活ものを……?」といぶかしんだのもつかの間、連載2、3回でハマっている私がいた。

「部活もの」の名作「炎の転校生」における滝沢昇は、「仮面ライダー」的ノリの正統派ヒーローへのオマージュから造形されたと思う。そういう点で、ギャグっぽく描かれてはいるが立派なヒーローである。
しかし伊藤清順の描く主人公には、仮面ライダーよりさらに前、「多羅尾伴内」とかダンディーになってからの「明智小五郎」とか、アニメの黄金バットとか、「強い、絶対に強い!」という存在感、あるいは「弾丸(たま)は抜いておきましたよ」というカッコよさ、その存在や行動そのものが「正義」を体現していた頃の、晴れがましい絶対的ヒーローを思い起こさせる。
ちょっとヒーロー史について細かく突っ込まれると困るんだけど、1回転ヒネらないと「ヒーロー」が存在し得ない今日この頃、その立ち姿そのものが正義、そしてギャグを体現する主人公が描かれていることに、すがすがしさを感じる。

それが、私が感じる伊藤清順作品の魅力である。



・「ヒッサツ!」(月刊少年チャンピオン、01年6月号〜02年3月号、秋田書店)(2002年5月20日更新)

・「ぶかつどう」(週刊少年チャンピオン、95年第49号〜96年第30号、秋田書店)(2002年5月20日更新)

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