毛野楊太郎その3〜

一気に下まで行きたい


・「ミルクファーム」 2005年10月20日発行(蒼竜社)



ミルクファーム

・「ミルクファーム」 2005年10月20日発行(蒼竜社) [amazon]

判型: B6
シリーズ:プラザCOMIX
価格:524円+税
ISBNコード:ISBN4-88386-267-4 C9979
(収録作品)
・「やっぱエレガでしょお」
・「プリティドール」
・「プリティドール2」
・「お仕事だしィがんばりま〜す」
・「しおしお」
・「トロはいかが?」
・「ミルクはいかが?」
・「お困りですか? #0パイロット版」
・「おま犬の犬子ちゃん」

過去作品を組み替えて再録した短編集。「プリティドール」、「プリティドール2」、「トロはいかが?」、「ミルクはいかが?」、「お困りですか? #0パイロット版」が単行本「いっぱい出したネ▼(▼はハートマークの代用)」(→感想)から、

「やっぱエレガでしょお」、「お仕事だしィがんばりま〜す」、「しおしお」が「亜弓ちゃんといろいろ」(→感想)から。ちなみに「エレガ……」は前回収録から4ページ増えているそうです。

あ、「おま犬の犬子ちゃん」は、巻末解説マンガです。

ぜんぶ過去にいちおう読んでたわけですが、あらためて再読してみても「ミルクはいかが?」のいい意味でのバカバカしさ、「お仕事だしィがんばりま〜す」の「こんなわけねーよ」という作品内自己言及からエロへ持っていく方法、羞恥心がなくなったと言われるコギャルを逆手にとった「しおしお」など、今でも感心するところ多し。

ただ、ここ数年で急速にエロマンガにおいて「異性の羞恥心で興奮する」ということの解体が決定的なまでに進んでいると私は考えていて、たとえば作者の「師匠」である矢野健太郎の「パート退魔(タイマー) 麗」(→感想)では2002年の段階でそこらへんをギャグにしているのだけれども、現状ではもうギャグにすらできないところに来ているのでは、と思うこともある。

まあでも、オジサンの倫理観、道徳観でその辺は突っ走っていいとも思うんだけどね。何も全年齢の人間が同じものにコーフンしなければならないということもないのだし。
(05.1105)

ここがいちばん下です
「その1〜」へ
「その2〜」へ
「その3〜」へ
「毛野楊太郎」もくじに戻る
トップに戻る