2008年6月上旬


6/9(月)6/10(火)……剣飾る

▼全然更新できなくてすみませんでした。7月の下旬はお盆進行でいろいろ仕事が重なって、10日以上会社から帰れない状態でした。えーと確か7/21に仕事場に行って、帰ってきたのが8/1の深夜だったかなあ……。すでに記憶がおぼろげなのですが。で、OHP月極アンケート7月分「オススメ短編集」ですが、スタート自体が7/6だったこともありまして、8/5まで投票を受け付けさせていただきます。ぐだぐだですみません。あとアンケートの8月分は、8/5までにいいのが思いつかなかったらお休みにします。その分、更新のほうに力入れたいんで。
(2008/08/03)

【雑誌】ヤングキング 7/7 No.13 少年画報社 B5中

 6/9分。一色登希彦「モーティヴ −原動機− 機械仕掛けの神サマ」3話め。崎谷くんがバイクのレストア学校に通い始めて、ほったらかし状態になってヤキモキしてたサクラダさんが今回もかわいいです。てか最初は大人びていた感じだったのに、崎谷くんと知り合ってから少女っぽくなってきた感じも。で、ちょっと素直になった二人の距離は縮まって、エッチなことをしちゃうなんてこともありそうな状態に。若い二人の青春模様を、実に青臭く眩しく描いてて好きなシリーズです。

【雑誌】ヤングキング 7/21 No.14 少年画報社 B5中

 6/23分。花見沢Q太郎「ももいろさんご」。久しぶりにさんごの片想い相手であり、海外留学中の百合子さんが登場するも、さんごに対する反応は冷めたものだった……。この前はさんごの将来についての話もちょろっと出てたし、そろそろお話的にはおしまいに近づいていってる感じでしょうか? まあ途中にエロい話を入れればどこまでも引っ張れるとは思うけど、逆にどこで終わらせても良い話ではあるので、そこらへんは作者のさじ加減一つでしょうなあ。

 塩野干支郎次「ブロッケンブラッドIII」は最終話。単行本は9月ごろの予定で、IVが始まるのは12月ごろとのこと。IIIは今までに比べると、暴走ぶりが大人しめだったかも……という印象はなきにしもあらずですが、これは単行本でまとめて読んで再確認させていただきましょう。

【雑誌】ビッグコミック 6/25 No.12 小学館 B5中

 6/10分。作:小池一夫+画:森秀樹「花縄」が最終回。元力士の花太郎と鬼平、それから花太郎に惚れ込んだ女たちが、江戸の悪と対決していくという時代劇系のドラマ。途中けっこうぶっ飛んだ感じの展開もあったりはしたけど、最後はすべての事件に片がつきしめやかにエンド。ガッチリとした読みごたえのある作品で、面白かったです。森秀樹の力強い作画が、最後まで乱れなく、威力を発揮してたと思います。

【雑誌】ビッグコミック 7/10 No.13 小学館 B5中

 6/25分。いわしげ孝の新連載「上京花日」が開始。前作の「単身花日」は、かつての初恋をめぐる物語で色気もあったけど、今回はだいぶ違った趣。東京郊外にできた本屋の新店舗に、鹿児島で店長をやっていたアナクロなど根性オヤジ・花田貫太郎がやってきて、白けた感じ若者たちに気合いを注入していく。威勢のいいオッサンサラリーマンものって感じで、これはこれで楽しそう。

 小林よしのり「遅咲きじじい」。温泉ふたり旅中の散太郎とミキータだが、ミキータの誘惑に散太郎がついに辛抱たまらなくなる。おじいちゃんになってもお盛んで何より。ジジイになってもなんとかなる、なんとかデキるってのは、希望があってイイことだなあと思いますね。まあ暴走しちゃうのはもちろんいくないですが。小林よしのりは最近は「ゴーマニズム」系の印象のほうが強いけど、この作品はそういうのはなしに、ドタバタギャグとして面白く来てると思います。

【雑誌】イブニング 6/24 No.13 講談社 B5中

 6/10分。作:きうちかずひろ+画:たなか亜希夫で新連載「喧嘩猿」。幕末の遠州は森村出身の暴れん坊、いわゆる「森の石松」を主人公にした切った張ったの物語ってとこでしょうか。激しさと渋味が共存しており、出だしは順調。たなか亜希夫作品の場合、最初はインパクトあるけど、長丁場になってくるにつれてだんだんダレてくることが多いんで、そこらへんをどうするかって感じですかね。あと、森の石松については名前はよく聞くけど、物語としては「なんか幕末で清水の次郎長でどうのこうのでしょ?」くらいしか知らない人なんで、漫画で詳しく読めるってのはちょっといいかもしれない。

【雑誌】イブニング 7/8 No.14 講談社 B5中

 6/24分。青木幸子「ZOOKEEPER」。今度は北未動物園がヤマネの展示をしたいということで、休日返上でお手伝いしにいくことになった香也。ヤマネの生態の話も興味深いけど、香也の生態もまた。けっこう美人さんなのに恋愛方面は実にドンカンで、北未動物園の息子さんの好意にも気がつかず。まあ別にラブコメじゃないからいいんですけど、香也にも繁殖期が訪れるのかはちょっと気になるところです。

【雑誌】ヤングチャンピオン 6/24 No.13 秋田書店 B5中

 6/10分。加藤マユミ「腐しぎの国のリンゴ姫」が最終回。ちょっと前にドドッと増えた腐女子ネタ作品の一つだが、その中でも本作は、腐女子をかなり大げさかつ勘違い気味に描いていた。もしかすると「さすがにこれはないだろ」というツッコミ待ちな部分もあったのかな? まあ調子っぱずれでアッパーなテンションを楽しむって点では良いかもしれません。まあ「これはない」ってのは分かったうえで、ギャグ漫画として割り切って読む分には、無邪気っぷりに味があるといえなくもなく、なんとなく気になる作品ではありました。

【雑誌】ヤングチャンピオン 7/8 No.14 秋田書店 B5中

 6/24分。新連載、作:近藤史恵+画:菊地昭夫「サクリファイス」が連載開始。原作は第5回本屋大賞2位、第10回大薮春彦賞受賞作品であるらしい。自転車ロードレースの世界を舞台にした青春ミステリだそうで。1話めはロードレースの選手がショッキングな死を遂げるシーンで締めくくられているけど、今後どうなりますかね。菊地昭夫の絵柄は井上雄彦風味。といっても、さすがにあんなにうまくはない。きっちり作ってはあるけど、読者を引き込む魅力がもうちょっと欲しいなーって気はする。

【雑誌】コミック0EX Vol.07 コアマガジン B5平 [Amzn]

 ののるみあ「みついろメイト」が巻頭カラー。ピンク色が目に眩しいカラーページは、折り込み式の扉ページと合わせて8ページ換算ぐらいながら、色が華やか、フェラチオ、パイズリがみっちり詰まっててなかなかエロっちかったです。もずや紫「妄想先生彩子さん」。妄想がちな女教師・彩子さんが、お気に入りの男子生徒と面談しているうちにエッチな気分になっちゃって、彼に迫っちゃうという内容。もっちりぷにぷにした彩子先生の体がエロっぽくてなかなか良かったです。カラー8Pで、パイズリから本番までやっただけでなく、モノクロページでもちゃんとやってて盛りだくさん。

 ジョン・K・ペー太「エキサイト第二彼女」。幼なじみ男女のがエッチするって話だが、今回のプレーはなかなか新鮮。「パイズリはダメでも…眼ズリなら出来るだろッ!」と眼球の表面でちんこをコスる。これはさすがに女の子のほうは気持ち良くなさそうだし、健康にも良くなさそう。さらにやってるほうもキモチイイかどうか疑問だったりしますが、使えるところはなんでも使うという心意気は買いたい。とはいえ、良い子はマネをしないほうが良かろうし、悪い子にもあまりオススメしません。

【雑誌】ヤングコミック 7月号 少年画報社 B5中 [Amzn][定期購読:7andyicon

 糸杉柾弘が漫画では初登場。「bookmark −ブックマーク−」。閑古鳥の鳴く書店でエロ本を熱心に読みふけり、股間をパンパンにしていた勃ち読み少年に、書店員のおねーさんがイタズラしちゃうという内容。最近では「キミキス スウィートリップス」のほうにかかっていた糸杉柾弘だけど、連載が終了したってことでまたエロに戻ってきたって感じですかね。ヌケるかというと個人的にはそんなでもなかったですが、この人のつるんとした質感の女体の描き方は、やっぱり魅力あると思います。


6/7(土)6/8(日)……彼女は有益そう

▼いまだに6月上旬の日記を書いてるのになんですが、OHP月極アンケート7月分「オススメ短編集」は7月いっぱいです。よろしくお願いします。更新もなるべくしたい、です。

【雑誌】チャンピオンREDいちご VOL.8 秋田書店 B5平 [Amzn]

 巻頭カラーで千秋太郎「戦国学園信美ちゃん」。ヒロインの名前は織田信美、その幼なじみの男の子がサルと呼ばれる少年。あと信美にちょっかいをかけてくる女生徒が今川元子と、戦国大名の名前を借りた学園ドタバタストーリー。まあ信美がツンデレで、ぼーっとした感じのサルのことが好きってな感じのラブコメなんですが、元気は良くてまずまず楽しんで読めました。

 糸杉柾宏「キミキス〜スウィートリップス〜」は最終回。最後のヒロインは、光一の妹である菜々。学園祭のフォークダンスでお兄ちゃんと踊ろうと思ったら、すでに先約があって菜々ちゃんは寂しい想いをするが、ってな話。これまでのヒロインたちもちょっとずつ登場させつつ、ラストは甘酸っぱく爽やかに締めくくり。「スウィートリップス」は、東雲太郎の「various heroines」と比べるといくぶんアッサリした感じでインパクトは弱かったけど、まずまず面白かったと思います。あと、一通りのキャラのエピソードをサクサク展開していってくれてたので、ゲーム版をやったことのない人間にとっては、ダイジェスト版的な感覚で、キミキス世界を大ざっぱに把握するのにも役立ちました。

 おりもとみまな「メイドいんジャパン」。男だということを隠してメイド女子校に通っている主人公・井上成美。今回は成美と同じように、おちんちんのついてるメイドの山本さんが登場。そしてお互いに見せっこなぞしているうちに、二人の間に恋愛感情が目覚めていくのだが……。というわけで今回もこの作品は、思いっ切り良くぶっとんだお話を展開しております。おちんちんで結ばれた二人の関係はなんとも濃厚で、ともだちんこ行為も強烈だった。セリフもインパクトの強いのが多くて凄いです。あとヤキモチやいてるおぜうさまもちょっとかわいかったり。最近のおりもとみまなは勢いあってイイですねえ。

 kashmir「彼女はUXO(不発弾)」。いちご初登場。股間からタイトルどおりな感じのすごいモノが生えてる女の子のお話。8ページと短く、とてもキュートな絵柄ではありながら、十二分に変態チックな味わいが出てて面白かったです。とてもかわいい絵柄でいけしゃあしゃあとヘンなことやってるのがたまらなく楽しい。

【雑誌】コミックフラッパー 7月号 メディアファクトリー B5平 [Amzn][定期購読:Fujisan

 読切で長田佳巳「スペシャルアビリティ」が掲載。特殊な能力を持つ生徒たちが集められたクラスで一緒になった、3人の女の子たちの友情ストーリー。それぞれ異能力の持ち主ではあるものの、その能力が必ずしも自分の得になるとは限らず、それで傷ついている子もいる。超能力系のお話ながら、バトルとかの超越展開はなく、あくまで学園青春ストーリーとしてお話を展開しているのが面白い。絵のほうも描線がシャープかつ爽やかな味わいもあり、なかなか達者。後味のスッキリした良い話だったと思います。

 読切、壇泰地「カチコミマン」は、普段は平凡な学生だが、怪人が現れると正義のヒーロー・カチコミマンに変身して戦っている15歳の少年の物語。この変身能力は、主人公少年が火事で全身ヤケドしたさい、ヤクザから不思議なイレズミ入りの皮膚を移植したことにより宿ったという風変わりな設定。コミカルでぷにっとした絵柄のわりに、淡々とした調子で、物騒なギャグも駆使しているところが楽しい。少年のクールな話しっぷりや、シンプルながらも味のある絵も良い感じ。絵的には商業誌っぽくないんだけど、個人的には気に入りました。

 シリーズ連載、秋★枝「煩悩寺」の2回めが掲載。いろいろとヘンなものばかり部屋に集めているあんちゃん・小山田くんと、そのガラクタに興味を持ってちょくちょく部屋に遊びに来るようになった小沢さんが繰り広げるのんびりストーリー。今回は小山田くんの友人と3人で、お部屋でドンジャラ。大きな事件が起きるわけじゃないけど、ほんのりラブコメ風味はあるしわりと心地よく読めます。あとこのほかでは、 作:結城浩+画:日坂水柯「数学ガール」もコンスタントに面白いです。

【雑誌】近代麻雀オリジナル 7月号 竹書房 B5中 [Amzn]

 原恵一郎が新連載と思ったら、なんと「アカギ」に出てくる鷲津の若い頃を描いた麻雀漫画「ワシズ−閻魔の闘牌−」でした。福本伸行版とはまた違った凶悪な人相をした鷲津が、キレる頭と強運でもって相手を追い込んでいくさまはなかなかに痛快。鷲津の非道っぷりは最初っからかなりなもの。面白く読めたし企画なんじゃないでしょうか。近代麻雀本誌では圧倒的な存在感を放ってきたキャラだし、それを生かさない手はないし、何が起こるのかというワクワク感もある。あえて福本伸行本人でなく原恵一郎にしたってのも、鷲津のキャラからいって良さそう。まあ福本伸行の手が回らないってのは当然あるだろうにしても。

【雑誌】FEEL YOUNG 7月号 祥伝社 B5平 [Amzn][定期購読:Fujisan

 宇仁田ゆみ「うさぎドロップ」は今回も面白い。17歳になったりんとコウキだが、正式に付き合おうと告ってくるコウキに対し、りんは気持ちの整理がつかず頑なな態度をとってしまう。きょうだい同然に育った幼なじみ二人が、そこから一歩踏み出そうとするさいのとまどいが甘酸っぱく描かれていて微笑ましい。あとダイキチがりんの恋愛相談に乗ってあげてる様子にもしみじみ。本当の親子ではなく、ちょっとトモダチ感覚なのがいい具合に作用しておりますな。あと今回は扉絵とその次のページが良かったです。17歳りんとコウキが並んで座っている扉絵で、ページをめくると単行本広告で、同じ構図で子供時代の二人が座っている絵柄。変わりようがパッと分かって新鮮な感覚でした。

 天堂きりん「ラズベリーに黒猫」。おこさまと母親の絆を暖かく描いたお話。いつも怒ってばっかりのお母さんに対して、かわいいカバンが欲しいとゴネてしまう娘の弥侑だが、その一件で母親が自分を想う気持ちを再確認。心温まるお話が良いし、弥侑も快活でかわいらしい。

 内田春菊「あなたも『奔放な女』と呼ばれよう」は、相変わらずいわゆる「世間一般の」結婚観に対して思うところをぶっちゃけまくりですごい。自分は独身なんで分かったようなこというつもりはないし、他人事なので是非をうんぬんするつもりもないですが、やっぱこの人が語ると説得力はあるなあと思います。で、次号は最終回とのこと。最後にどんなことを語ってくれるのか、興味あります。

【雑誌】MUJIN 7月号 ティーアイネット B5平 [Amzn]

 巻中カラー、小暮マリコ「コイノハナ」。学校でときどきかぐ匂いで欲情して止まらなくなってしまった少女だが、その匂いがクラスメート男子(幼なじみ?)のものだということが判明。さらにメロメロにサカっちゃうという内容。匂いフェチ系な感じでお話を進めて、テンションの高いエッチを経由して、最後は甘ったるくラブラブに締めくくり。いつもながら華やかな絵でボリューム感のあるエッチを展開してて楽しめた。

 りゅうき夕海「はじめては、だれのもの」。初めてできた彼女に初Hしたが、それ以来彼女に相手にしてもらえなくなった主人公・冬真が、実は彼女は童貞キラーとして名高い女の子であったことが判明。ポイ捨てされた冬真だが、ほかの女に先を越されたことを悔しく思っていた幼なじみの杏奈と、今度はちゃんとくっつくことになる。杏奈がヤキモチやいて冬真に迫っていく様子がいじらしくて、デレデレなやり直しH模様もなかなか気持ち良さそうだった。

【雑誌】桃姫 7月号 富士美出版 B5平 [Amzn]

 まるキ堂「S時々…」。彼氏が浮気をしたと疑った彼女が、その真偽を確かめるべく彼の精液の量を調べんと、彼に襲いかかっていく。彼女の押しの強いヤンデレ的振る舞いが印象的で、熱のこもったテンションの高いエロシーンも上々。ちんこのごてごてした描き込みもいつもながら迫力あり。たいへんテンション高くてぶっ飛び気味だけど、総じて見ると甘ったるいという濃い口なテイストがたまらんですね。

 尾野けぬじ「微妙な関係」は5話めでいちおうおしまいかな。一人の女の子を、大学生になって知り合った彼氏と、その前から関係があった彼女の二人が同時に好きになっちゃって、最後は三人入り混じってのエッチで締めくくり。二人から好かれている女子・ミズキの気持ちはタイトルどおり微妙なところで揺れ動いてますが、青春ラブストーリーとして爽やかに締めくくっていてまずまずの出来でした。それにしてもやっぱこの人の描くキャラの表情はいいですね。


6/6(金)……柳都ダービー

【雑誌】ヤングアニマル増刊 嵐 7/1 No.7 白泉社 B5中 [Amzn]

 エロ漫画誌で熟女系の濃いエロを持ち味に活躍しているLINDAが、ヤングアニマル嵐に初登場。「イケない彼女」。彼氏とのセックスでイケない彼女が、飲み会で一緒になった彼氏の友達2人によって初めてイカされてしまうという寝取られ系ストーリー。嵐は、鬼ノ仁をはじめとして、濃いエロ系の作家さんも起用する雑誌。そこで起用される作家さんは、たいていストーリーを一般誌寄りに調整してくるもんですが、LINDAはエロ漫画誌で描いてるときとおおむね変わってないな……。せいぜい局部描写をしてないくらいで、テイストはほとんど同じ。どこで描いても全然変わらないLINDAの作家としてのあり方が、なんとなくうれしくてほっこりした気持ちになりました。それはともかく、ますます電車の中で読みにくい雑誌になりましたな。

 作:原田重光+画:瀬口たかひろ「オレたま」。恐怖の女王・エマニエルが、航太のキンタマ内でデキちゃった疑惑が浮上。まあそれは個人的にはわりとどうでも良くて、そんな状態の航太を見てヤキモチやいてるエリスが相変わらずかわいいです。まったくもってツンデレなことよのう……。

【雑誌】ヤングガンガン 6/20 No.12 スクウェア・エニックス B5中

 6/6分。大和田秀樹の新連載「ダンセイリキガク」がスタート。大学の工学部で研究室に入ったばかりの女の子・久呂間さん。すごいマジメな顔して、おっぱいの揺れ方とかすごいくだらないことを研究している先輩男子たちの生態を、久呂間さんが目撃していくといった内容のギャグ漫画。ダイナミックだがしょうもない内容で、まずまずの出だし。それにしても大和田秀樹は最近いろんなとこで活躍してますねえ。エネルギッシュ。

 小林立「咲−Saki−」。いよいよ大将戦が始まり、咲や天江衣らが出陣。のっけから咲がブイブイいわすが……という展開。今回は露出(というか見えそで見えなイズム)はいくぶん控えめだけど、女の子たちが麻雀でしのぎを削っている様子はやっぱり華やか。まだ天江衣も本領を発揮しておらず、これからどういう展開になっていくのかワクワクさせられる。闘牌の詳細な過程はよく分からないながらワクワクさせる作りになっていて面白いです。

【雑誌】ヤングガンガン 7/4 No.13 スクウェア・エニックス B5中

 6/24分。金田一蓮十郎「ニコイチ」。息子さんの崇のことを好いている愛耶ちゃんが、何かとジャマな母・真琴を監視。そして真琴の秘密に勘づき気味。そんな折り、真琴親子+菜摘+愛耶親子で遊園地に行くことになるが……。そろそろ崇にカミングアウトするかという流れになりつつある物語だが、この愛耶ちゃんがきっかけになるのかな? この作品のこれまでの傾向からして、案外サクッとバレちゃいそうな感じではあるけれどもどうしますか。相変わらずヒキは強いし、ほのぼの感と遊び心が共存しててしっかり面白い。

 大高忍「すもももももも〜地上最強のヨメ〜」。犬塚親子をめぐる武道家たちのつきあげは激しさを増してきており、いよいよ犬塚が武道をできないということが隠しきれなくなってきた。この後は犬塚と優介の対決編になるかな。修行を続けているはずの犬塚が、どのように変貌を遂げて再登場するか、期待が高まるところです。

【雑誌】週刊漫画ゴラク 6/20 No.24 日本文芸社 B5中

 6/6分。村生ミオ「SとM」が連載第100回。夫と沙耶が浮気をしているんではないかと疑っている戸田の妻・佐和子が、どんどん鬼のような形相になっていってるのが見てて面白い。最近の村生ミオ先生の描く、女の怒り顔はスゲエですね。そういう怖い顔をさせる一方、そのキャラを使ってエロシーンも並行してやっちゃうあたりもこの人らしい点。

 平松伸二「外道坊」。平松作品ではおなじみのメンツがどんどん登場してきておりますなあ。米兵活躍で、実に平松先生らしい。この号の発売時点ではまだ事件は起きてないけど、そのうち秋葉原通り魔事件(6月8日)も作品に取り込んできそうな気がする。

【雑誌】週刊漫画ゴラク 6/27 No.25 日本文芸社 B5中

 6/13分。ラズウェル細木「酒のほそ道」。今回は、ハンバーガーをつまみにしながら酒を飲むというお話。マクドナルドのとかじゃなくて、最近増えてきた高級ハンバーガー店のをつまみにしてます。想像しやすい味だけに、読んでてお腹空いてきました。個人的には前から、マクドナルドとかのハンバーガー店で、軽くビール飲めるといいなあと思ってたんですけど、実際の店舗側としてはデメリットのほうがデカいだろうし、現実的にはやるのが難しいんでしょうな。

 土山しげる「喰いしん坊!」。喰輪杯の本大会が始まって、ゆで玉子勝負が行われている最中。ロシア代表が多少邪道っぽい食い方をしてきたけど、このネタはゆで玉子が出てきた時点で予想できたかな。さほど特殊なやり方でもないし。

【雑誌】週刊漫画ゴラク 7/4 No.26 日本文芸社 B5中

 6/20分。作:倉科遼+画:和気一作「柳都物語」は最終回。妾として、田中角栄がモデルと思われる政治家を支えた料亭の女将の物語。途中まではじっくり描いていたが、最後はかなり急ぎ足で畳んだ印象。角栄そのまんまな政治家・山田泰造の栄華と没落を、ガガーッと一気に説明。まああんまりだらだらやってもしょうがないとは思うけど、最後は言葉で説明って感じになってしまったのは残念。

【雑誌】週刊漫画ゴラク 7/11 No.27 日本文芸社 B5中

 6/27分。高橋よしひろ「銀牙伝説WEED」。北極熊の雑種「ハイブリッド」と犬軍団との激闘を描いている今シリーズ。ハイブリッド1号は退治されたものの、ハイブリッド2号は健在。それにしてもこの熊たち、やたら大活躍ですごいですねえ。犬だけでなく巨大ワニも食うし、2号はジョーズよろしく湖に潜って獲物を探してるし。相変わらず、すごい世界だ。無鉄砲なバカップルが真っ先に狙われるのは、ホラー映画とかのお決まりのパターンですね。

【雑誌】コミックバンチ 6/20 No.27 新潮社 B5中

【雑誌】コミックバンチ 6/27 No.28 新潮社 B5中

【雑誌】コミックバンチ 7/4 No.29 新潮社 B5中

【雑誌】コミックバンチ 7/11 No.30 新潮社 B5中

 6/6、13、20、27発売分。この雑誌は書くこと少ないんで、4号分まとめての感想。

 この4号通しでいうと、イワシタシゲユキ「女王様がいっぱい」が盛り上がってて面白かったです。編集者・泉佐野と、女子高生漫画家の片瀬さんが資料撮りのため、二人でラブホテルに入って、泉佐野の理性がグラグラ。No.30ではさらに、嫉妬に燃えた女性編集者の葉月さんが泉佐野にエッチを求めてくる。こっちのほうは直接的な行為も多くてよりエロかった。恋愛&肉欲方向で、ずんずん押してきており引き込まれるものがある。No.28では巻頭カラーも飾っており、好調ぶりがうかがえる。

 あと大島司「アタック!!」も手堅い。これまで掛川は、池里高校の速攻に苦しめられてきたが、相手の攻撃のメカニズムも分かってきて一気に優勢に。畳みかけるような展開で面白い。バレーのプレーも力強くて分かりやすい。やっぱり週刊少年誌でスポーツ漫画のヒットを飛ばしてきただけあって、地力あるなあと思います。


6/5(木)……もう取り乱して藻を取り除く

▼ごめんなさい! また更新遅らせちゃいました……。なんか気がつくと時間が過ぎてるんですよねえ。
(2008/07/19)

【雑誌】モーニング 6/19 No.27 講談社 B5中

 6/5分。シリーズ連載の宮本福助「この度は御愁傷様です」が最終回。面白いことで好きで、たいへんに人騒がせな爺さんが死去。その遺産などをめぐって、残された3兄妹が振り回され、爺さんの友人連中も巻き込んでさまざまな騒動が持ち上がっていく。整った完成度の高い作風で、この雑誌の中では地味なほうながらも安定感があった。けっこう手堅く楽しめる作品に仕上がっていたと思う。単行本は7月23日発売予定。

【雑誌】モーニング 6/26 No.28 講談社 B5中

 6/12分。城戸みつる「ささくれと枝毛」がけっこう面白かった。「四コマ漫画研究所」の所長と所員が、四コマ漫画の描き方を受講者に向けてレクチャーしていく様子を描いたギャグ漫画。所長の適当極まる教え方と、繰り返しギャグに思わず笑ってしまった。レッスンは1から9まであり、レッスンを重ねるごとにギャグがしょうもなくなり、味が出て来ている。すっとぼけた味わいがいいです。

 鈴木マサカズ「ラッキーマイン」。勝負からいったん逃げた後、虚脱したような状態に陥っていた主人公たちが、元締めである灰澤にギャンブルに復帰させてもらえるよう懇願。負けたら無事ではいられないだろうという不穏さがぷんぷん漂いまくっていて、緊張感のある展開。ゴリゴリの勝負が始まったら、また盛り上がってきそう。

【雑誌】モーニング 7/3 No.29 講談社 B5中

 6/19分。作:田島隆+画:東風孝広「特上カバチ!!」。酒屋の老店主編が終了。年々頭がボケてきつつあったが店を続けることにこだわり、そのせいで息子夫婦とも不和になってしまった老人の姿が、なんとも切なく映ったエピソードだった。今回の田村は事態を引っ掻き回すに止まった感じで、問題解決には役立たず。読みごたえはあったが、スッキリとはしない、苦い後味の残るシリーズでした。

 読切、鼓阪さほ「阿と吽」。第53回ちばてつや賞大賞受賞作。親同士の離婚により、小さなときに離れ離れになった兄と弟の絆を描いた作品。絵に独特の味があって、キャラクターの表情も印象に残るものがある。ストーリー面でも、大人の事情に抗えない子供のやるせなさをしみじみ描いており、なかなか読ませます。

【雑誌】モーニング 7/10 No.30 講談社 B5中

 6/26分。かわすみひろし「営業の牧田です。」は最終回。さまざまなヒロインたちが登場し、かわすみひろしらしい魅力的な女の子たちが楽しめた連載だった。恋愛メインの話になるのかと最初は思っていたけど、あまり「大恋愛」という感じにはならず、終盤はむしろタイトルどおり「営業」という部分をクローズアップした話になっていた。それでも牧田が関わった女性たちはそれぞれイキイキしてて、魅力的ではありました。恋愛部分についてはもっと楽しみたかったけど、まあこれはこれで楽しめた。

【雑誌】ヤングサンデー 6/19 No.27 小学館 B5中

 6/5分。河合克敏「とめはねっ!」。大江くんがバイト先で宮田さん(鵠沼学園書道部)と親しくしていたことが、望月さんの口から明かされ、女子先輩らの知るところとなる。これからは先輩らの暗躍もありそうで、ラブコメ戦線がさらに活気づいていきそうな感じでなかなか楽しい。

【雑誌】ヤングサンデー 6/26 No.28 小学館 B5中

 6/12分。森尾正博「ビーチスターズ」が巻頭カラー。これまで攻守にフル稼働だった七瀬だが、ついに電池切れで体力が尽き、チームはピンチに陥るが……。状況としてはなかなか緊迫感があって盛り上がっている。あと疲労困憊して、朦朧とした表情、息を荒くし頬を赤らめ細かな汗を浮かべている七瀬の姿が、いつもよりエロっちいなあとか思ったり。

 万乗大智「あんころ。」。俊一が騎手として奮闘している間に、彼の実家の牧場では不幸なできごとが……という感じでお話を盛り上げている。あと、万乗大智らしいあざとすぎるサービスシーンもやっぱり健在。前号で七音が素っ裸で寝ているシーンとか出てきて、さすがだなあとか思いました。

 あと今号では、コミックパークで第7巻が発売されたのを記念して、ながいけん「神聖モテモテ王国YS」の、2004年No.4+5に掲載された第1話が再掲載されている。

【雑誌】ヤングサンデー 7/3 No.29 小学館 B5中

 6/19分。赤坂一夫はヤングサンデー初登場。「恋のお相手承ります」前編。期待の新人として映画デビューする予定だったが、事務所社長の父親が夜逃げしたせいでAV女優にまで身を落とそうとしていたヒロイン。そんな彼女が、「超リアルな疑似恋愛の提供」をうたうデートクラブで働くことになるが……といった感じのお話。ちょっとエロ要素のある作品だけど、こざっぱりした平板な絵柄なので、個人的にはあんまりグッとくる感じではないかな。

【雑誌】ヤングサンデー 7/10 No.30 小学館 B5中

 6/26分。高橋のぼる「土竜の唄」。医者に変装して病院に潜り込んだ玲二が、クレイジーパピヨンの病室へと駆けつける。やっぱこの人が出てくると、お話的に盛り上がる。その悲痛な叫びもインパクトがあった。でもヤクザとしての復活はちょっと難しいかなあ。かっこいいキャラなんで今後も活躍してくれるとうれしいんだけど。

【雑誌】ヤングジャンプ 6/19 No.27 集英社 B5中

 6/5分。葉月京の新連載「モートリ」が開始。頭はいいけど運動は苦手、モテない平凡な秀才タイプの男子高校生・寺ノ内梵が主人公。彼は童貞であり、ものすごい妄想力の持ち主だった。ある日、そんな彼の運命を変える二人の女性が現れる。一人は、子供のころ梵に女装させたりして好き放題なことをしていた幼なじみの百瀬小春。彼女は一度は学校が離れていたが、男まさりでガサツだった子供時代とは打って変わって、美少女になって梵の学校に転校してきた。もう一人が保健室の女医の先生・三ツ葉冬子。彼女は、子供の頃から梵の妄想ネタであった特撮ヒーローもののヒロインと立ち居振る舞いがソックリ、ていうかそのものだったのだ……という出だし。

 ワケあって童貞を守り続けていた梵が、この2人の女性の間で翻弄されていくという、エッチ系コメディといった感じでしょうか。お色気描写が適度にちりばめられており、幼なじみ娘など、ラブコメ的要素もしっかり準備されている。コンスタントに楽しめる連載になるんじゃないでしょうか。それにしても相変わらず葉月京は精力的に仕事してますねえ。

 作:外薗昌也+画:別天荒人「明日泥棒」は新展開で新キャラも登場。明日×2や享一らは、その後みんなでメイド喫茶をやることになる。そこに田舎から出てきためがねっ娘・鈴原奈々子が加わることに。奈々子はたいへん思い込みの激しい娘で、彼女に優しくしてくれた明日を女神のごとく崇拝。その明日とイチャイチャしている享一に対して敵意を燃やすようになる。純朴そうだけどダークな面も兼ね備えた、二重人格的なキャラとなっている。変わり身が激しく、わりと楽しげなキャラで、これからの活躍が期待されます。

【雑誌】ヤングジャンプ 6/26 No.28 集英社 B5中

 柴田ヨクサル「ハチワンダイバー」。激戦を終えて帰ってきた菅田に対し、受け師さんがごほうびとして「なんでもいうことをきく」といってくれるが……。恋愛成就には絶好機であるというのに、スマートに振る舞うことも、欲望むきだしにすることもできない菅田の不器用さがなんだかかわいくてええです。あと受け師さんの有無をいわさぬ対応もこれまた面白い。

 中野純子「ヘタコイ」。シズカとルカがお互いの気持ちを確かにし、それを見てシズカに片想いしていた温泉旅館娘のくるみは自分の恋心に一区切りつけることを決意する。なかなか爽やかかつ、甘くラブコメしてて心地よい展開でありました。

【雑誌】ヤングジャンプ 7/3 No.29 集英社 B5中

 6/19分。ふなつ一輝「華麗なる食卓」。マキト父の身辺を調査中のGIFC社員・下丞が、結衣への想いを募らせていく。いずれマキトから奪う決意なんぞもしているけど、寝取られ系のちょっとエッチなシーンとかあるといいなあなんぞと期待。まあさすがに決定的なことまでは期待できんでしょうが、あの手のシーンは、匂わすだけでも妄想はいくらでも膨らませますんで、個人的には問題なし。

【雑誌】ヤングジャンプ 7/10 No.30 集英社 B5中

 6/26分。大島永遠の読切「バストニスト」が掲載。ヤングジャンプは初登場って書いて或るけど、そういえばそうでしたっけか。お話のほうは、バスト専門のエステサロンで働き始めて2ヶ月の女の子が奮闘する物語といった感じ。乳をマッサージしてどうこうするという内容は、見た目がたいへん華やか。まあエロいってほどじゃあないんですが、乳が見られて気楽に読めるコメディという感じで手堅く楽しめる。こういう一般青年誌には1本あるとちょうどいいタイプの作品といえましょう。こういうのって雑誌にとっては重要なんだろうなーと思います。

【雑誌】週刊少年チャンピオン 6/19 No.27 秋田書店 B5平

 6/5分。作:森高夕次+画:松島幸太朗「ストライプブルー」。連載56回めにしてついに公式戦開始。夏の甲子園を目指した都大会がスタート。縞青高校の先発はもちろんアー坊。ただそれよりも、花ちゃんのことをことさら裏方として扱い、マスコミとかの好奇の視線から守ろうとするアー坊の態度が気になります。なんかモノローグで「僕の好きな花ちゃん」とかいってるし。順当に行けばこの娘さんが本命だろうけど、今後の逆転はありますかね。

 マツリセイシロウ「マイティ・ハート」。自分は舞島さん(マイティ・ハート)が好きだということを、十市がハッキリ自覚してしまってギクシャクした態度に。舞島さんの登場ページ自体は今回少なかったものの、ラブコメ的には甘酸っぱさが増してきてて楽しい。幼なじみ妹系キャラもだまってなさそうな感じで期待が高まります。

【雑誌】週刊少年チャンピオン 6/26 No.28 秋田書店 B5平

 6/12分。板垣恵介「範馬刃牙」。なんか最近、愚地克己がやけに大人びてきててかっこいいんですが……。ほかの人がピクルピクルいって子供のごとく躍動しているのに、克己は武道家としてなんかいい顔してる。こんな前振りをしていても、アライJr.みたいにケチョンケチョンにされるってことも十分ありそうなんで油断はできませんが。

【雑誌】週刊少年チャンピオン 7/3 No.29 秋田書店 B5平

 6/19分。第70回新人まんが賞入選作、西森茂政「金縛っておくれよベイベー」が2話同時掲載。平凡な学生・中村マスオの元に、死に立てホヤホヤの幽霊・丑ミツ子が参上。彼女の力のせいでマスオが金縛りになっているのをいいことに、好き勝手イタズラしていくというドタバタギャグ。ギャグについてはけっこう勢いが感じられるし、絵もそんなにうまくはないけど可愛げがあってギャグ漫画としては悪くない。ドタバタの連続で構成されたお話は元気が良いし、まずまず楽しめました。

 桜井のりお「みつどもえ」は連載100回記念で巻中カラー。すっかり定着していて何より。絵も昔と比べてどんどんかわいくなってるし、好調を維持しているのは喜ばしい。

【雑誌】週刊少年チャンピオン 7/10 No.30 秋田書店 B5平

 6/26分。安部真弘「侵略!イカ娘」。イカ娘の頭についているペラペラしている部分(エンペラ)に新機能が。エンペラがピコピコ動いている様子はネコミミに近……くはないか。今後役に立つかどうかは分からない能力だけど、ピコピコ動く様子は目に楽しいんで、とくに意味はなくても動かしていってほしい。

 作:森高夕次+画:松島幸太朗「ストライプブルー」。ポジション争いにやぶれた主将と花ちゃんが思いもよらず急接近。主将が花ちゃんのベルトを緩めたりして、寝取られかーってな展開。そして野球の試合のほうはわりとそっちのけ。「ショー★バン」みたいなノリよりも、むしろ「タッチ」などのような路線で行くのかなあ。まあそれにしちゃちと生臭いですが。

【雑誌】ビッグコミックオリジナル 6/20 No.12 小学館 B5中

 6/5分。尾瀬あきら「蔵人 クロード」。せつをめぐり、クロードとヒロの気持ちがぐるぐる交錯。酒造りだけでなく、恋愛方面も盛り上がって参りました。個人的にはめがねっこ記者の白石さんがちょっとええ感じだなあとは思うんですが。最近はクロードが白石さんに揺らいじゃったりしてて、案外ユルい部分も発揮。ヒロのほうがどっちかっていうと一途。とはいえ、これまでの流れからいって、クロードのほうがくっつく感じですかのう。

【雑誌】ビッグコミックオリジナル 7/5 No.13 小学館 B5中

 6/20分。弘兼憲史「黄昏流星群」が300話めで新章開始。今回は江戸時代の武家の物語。主人公のお侍さん・矢太郎は、学問を教えている藤十郎という武士の元へ、養子として迎え入れられる。年を食っても結婚しない藤十郎に対し、矢太郎は「衆道趣味があるのでは?」と疑いを抱くのだが……といった展開。えーと、今回はBL・ヤオイ系の話に振っていくつもりなんでしょうか。この前はメイド喫茶のメイドさんの話をやってたけど、よりにもよって300回記念のシリーズで、本当に衆道の話にするつもりだったとしたらなんかすごいなあ。弘兼先生のフットワークの軽さ、懐の深さには驚かされるばかりです。

【雑誌】花とゆめ 6/20 No.13 白泉社 B5平

 6/5分。高尾滋の新連載「いっしょにねようよ」が開始。15歳の少女・宇佐見一子が、家出して行くところもなく途方に暮れていたところ、お面をかぶったヘンな男・古白に拾われる。古白は彼女を、友人らと共に住む家へと連れていく。そして一子と、同居人のみんなのちょっとおかしな共同生活が始まるのだった……といった感じの出だし。一子は、「子供の姿が目に映らない」という奇妙な性質を持っており、そのせいで強烈なトラウマを抱えていた。トラウマのせいで子供が見えないのかもしれないけど、今のところどちらが先かは分からず。とりあえず、傷ついた少女が人との触れ合いによって癒されていき、そこからラブコメに至るという話になっていきそうな気配。作画は相変わらず品が良くて達者。お話をどう転がしていくか楽しみ。

 6/20分。日高万里の集中連載「ベリーベリー」は今回でひとまずおしまい。お互いの間でテレパシーを使うことのできる双子姉妹、紗々姫とくるみが、切り裂き魔事件を追うといった内容。双子姉妹が明朗快活でかわいらしく、楽しい一作に仕上がっていた。キャラが印象に残る作品だし、このままシリーズ化していっても良いのでは。個人的にはアニメ化とかにも向きそうな作品だと思います。

 羅川真里茂「しゃにむにGO」。インターハイシングルス準決勝で勝利を目前にした伊出だったが、土壇場で相手選手・静が覚醒したことで、一転苦境に陥る。しかし試合にかけつけたひなこの姿を見て勇気100倍……という今回。まあ「そうなるだろうな」という予定通りな展開ではあるものの、それだけにやはり「待ってました」ってな感じで燃えるものはあった。いよいよ伊出と留宇衣の直接対決も近づいており、ずいぶん盛り上がってきました。恋愛方面もカタはついたし、この作品的にも終盤戦といった感じ。

 絵夢羅「今日も明日も。」。これまで一心になついてくる漫画家志望15歳少女・ちかに対し、何くれとなく世話をやいてきた23歳漫画家青年・稜だが、その関係に少しずつ変化が。無邪気なちかを、稜が意識するようになってきており、ちょっとトキめく展開。だいぶ年の差あるけど、ラブコメとして面白くなってまいりました。

【雑誌】花とゆめ 7/5 No.14 白泉社 B5平

 椿いづみ「俺様ティーチャー」が巻頭カラー。元伝説的番長だったが転校先の学校では猫をかぶってる女の子・真冬は、担任の鷹臣のせいで「風紀部」に無理矢理所属させられることに。そんなおり、風紀部と活動内容が似た「用心棒部」と勝負する話が持ち上がり、真冬はなぜか男装キャラ「夏男」に変装して勝負に挑むことになった……といった展開。女子高生としてもちょっと調子っ外れだが、男役をやることになってさらにヘンな行動を繰り返す真冬(夏男)の姿がユーモラスでけっこう面白い。カラッと明るくて楽しい作品です。

 読切、ミユキ蜜蜂「ハダカの王子様」。超お金持ちであるため、それまで身の回りのことはすべて召使任せ、なーんにもしたことのなかった坊ちゃん・松風。ものすごくちゃらんぽらんでイヤなヤツになっていた更生させるため、その父親か彼にボロアパートでの一人暮らしを命じる。というわけでお金持ちのお坊ちゃんがいきなり放り出されて、貧乏生活をしていくというドタバタコメディ。お話の中心となるのは、アパートで隣の部屋になった同級生少女・日名との触れ合い。まあ軽い調子ではあるが、にぎやかに楽しくお話を進めていてまずまず。元気が良く、親しみやすくて悪くないです。


6/4(水)……バリ号泣MEN

【雑誌】ジャンプSQ. 7月号 集英社 B5平 [Amzn]

 新連載、助野嘉昭「貧乏神が!」が開始。生まれながらにして容姿端麗、頭脳明晰で家はお金持ち、乳もデカくて学校の人気者という幸運まみれな少女・桜市子。桁外れの幸運オーラを持ち、なおかつ他人の運気まで吸い取っちゃう彼女の元へ、運気のバランスをとるために貧乏神の紅葉が遣わされる……というところから始まるドタバタストーリー。今後は、紅葉が市子から運気を注射で吸い取り→それを他人に分け与えるというパターンで、さまざまな事態に対処していくことになりそう。わりと軽い調子でにぎやかにお話を進めており、ノリが良くまずまず面白かった。まあ多少ゴチャゴチャしてるけど、絵に特徴もあるし、うまく行けば伸びそう。

 西義之「四谷先生の大冒険」。キモオタだったため強烈にモテず、文字の世界に閉じこもってしまった小説家・四谷先生と、彼女にしつこく原稿催促する巨乳女性編集者・サイトウの冒険物語。四谷先生は40歳ながら童貞で、それに強烈なコンプレックスを抱きつつ開き直ってもいる。そんな四谷先生とサイトウがジャングルで遭難し、巨大ゴリラに捕らわれるが……。ユーモラスなキャラを駆使してドタバタとお話を進めており、まずまず楽しい。あと普段は口汚く罵りつつも、実はサイトウにベタ惚れである四谷先生の姿は微笑ましい。サイトウさんの巨乳ぶりもイイ。それにしてもこういう少年読者も多数いそうな雑誌でも、童貞がネタになるようになったのだなあとかしみじみ。

 宇佐悠一郎「放課後ウインド・オーケストラ」。今回はトランペットパートのオーディションに向けて、まったくの初心者である主人公・平音が、練習に励む。平音はオーディションの準備のために訪れた楽器店で、ちびっこ店員の奈央と知り合い、さらに同じ部で一人だけやたらうまい月川にもバッタリ遭遇。楽器のメンテナンスをし、さらに月川と練習することで、平音はトランペットの演奏において大事なことを急速に身につけていく。というわけで今回は、主人公が主人公の成長が目に見えて分かり、読んでて気持ちイイものがありました。絵も健康的で、安定して楽しく読ませる作品。

【雑誌】月刊少年ライバル 7月号 講談社 B5平 [Amzn]

 ゲスト登場、小田扉「もっとつめてみて!!」。主人公である女の子が引っ越してきた町は、とにかくみんながお弁当にこだわりまくっている土地柄。学校は全員弁当だし、弁当を忘れると校長から「分配許可証」をもらっておかずを分配してもらう仕組みなどが確立している。さらにメシ屋に入っても出てくるのは弁当と、すごい弁当都市っぷりを見せる。シュールな状況の中に、しみじみしたおかしさがあって面白かった。なんか見てたら弁当の、しっとり冷えたごはん食べたくなりましたねー。別にグルメ漫画とかではないんだけど。

 赤園人望「マジカルバナナきいろちゃん」もけっこう面白い。実は魔法少女であるらしい女の子・きいろくんが、お気に入りの男子メガネくんに執着しながら下らないギャグを繰り広げていく作品。きいろちゃんはちんまりしたぷにぷに系のかわいいキャラだけど、やることは案外非道。脈絡なく繰り広げるギャグのセンスがけっこう良くて、思わず笑ってしまった。

 それからギャグでは、永吉たける「いますぐクリック!」がやっぱり面白い。主人公女子がペットボトル型の怪人に襲われているシュールな場面に、「機動刑事モ″ォウ°ァヲ」というどうにも発音できない変態くさいヒーローが登場。その格好、行動、言動があまりにも変すぎて圧倒される。これだけ奇を衒っていながら、ギャグがサムくなってないのは大したもの(まあ好き嫌いはあるでしょうが……)。

 中村天「ギャル男 THE 爆誕!」は、今回もけっこう好調。後半のギャル男ムーブメントとオタ芸の融合はなかなか激しくて見るべきものがありました。今月号は「ライバル・ギャグパレード」と称して、ギャグ&コメディ漫画を11本載っけてるだけあって、ギャグ漫画がやけに目につきましたわい。

【雑誌】ビジネスジャンプ 6/13 No.13 集英社 B5中

 6/4分。能條純一がビジネスジャンプ初登場で、新連載開始。タイトルは「ばりごく麺」。流れ者的なラーメン職人の榊原麺太が、最高のラーメンを生み出していく……というラーメン漫画。最近のラーメン漫画は、実在のラーメン店を紹介していくってタイプのものが多かったけど、こちらは客側ではなくお店寄りのアプローチ。それにしてもこの人がラーメン漫画をやるってのはちょっと意外だったなあ。

 漫☆画太郎「世にも奇妙な漫☆画太郎」は、今回から漫画内漫画で「僕の彼女は肉便器」という、「ある日突然ネコミミ娘が現れて……」的な話をやっている。メタな視点で漫画を展開してて、絵のほうもいつもよりさらにラフにしてるんだけど、どういう狙いでやっているんですかのう。続きモノなんでまだよく分からないけど、この人のことだからハジけたネタは用意してるんだろうし、今後の動向が気になります。

【雑誌】ビジネスジャンプ 7/2 No.14 集英社 B5中

 6/21分。作:鈴木おさむ+画:有賀照人(脚本:樫田正剛)で新連載「ハンサム★スーツ」が開始。子供のころから人望はあり、大人になっても定職屋のコックとして地域の厚い信望を勝ち得ていた主人公・大木琢郎だが、デブで醜男というコンプレックスをずっと抱えていた。そんな彼が、アヤしい男に誘われて、「誰でもハンサムになれる」全身スーツに身を包んで変身するが……という第1話。鈴木おさむは有名な放送作家で、11月にはこの作品の映画版が公開されるらしいです。まあいかにもお仕事感あふれてはいるけど、有賀照人らしいといえばらしいかな。本当は「警視総監アサミ」みたいなぶっ飛んだノリを、この人には見せてほしいところではありますが。

【雑誌】週刊少年サンデー 6/18 No.27 小学館 B5平

 6/4分。畑健二郎「ハヤテのごとく!」。これまでもちらほらほのめかされてきた、ハヤテの過去エピソードが本格的に開始。極悪な親のせいで傷つけられ続けてきた子供時代のハヤテを、一人のお嬢様が救う。ハヤテの最初のご主人様であった少女のエピソードが、これからじっくり描かれていく模様。ハヤテも今よりちっちゃくて初々しいし、どういう主従模様が描かれていくのか楽しみです。

 作:森絵都+画:池野雅博「DIVE!!」は最終回。水泳の飛び込み競技という、日本ではあまりメジャーではない競技に挑んだ作品。志半ばという感もあるけれども、実際の飛び込みについてはけっこうダイナミックだったし、競技の認知度から考えるとけっこう頑張っていたと思う。北京五輪本番まで持たなかったのは残念。

【雑誌】週刊少年サンデー 6/25 No.28 小学館 B5平

 6/11分。椎名高志「絶対可憐チルドレン」が巻頭カラー。10年分の記憶が奪われ、さらに兵部の催眠により周りからは子供の姿に見えるようになってしまった皆本。ということで今回のエピソードでは、皆本も子供になって活動するという設定。いつもとは違ったカワイイ皆本に、みんながトキめきまくってる様子が楽しい。柏木さんとかもショタっ子萌えしててええ感じですな。あと今回は、皆本が天才少年といわれていた子供時代に負ったトラウマにも踏み込むようで、そこらへんの展開も面白そう。

 クリスタルな洋介「オニデレ」は巻中カラー。今回もドタバタラブコメしてて楽しいです。正の行動や言動にいちいちトキめいてデレデレしまくっている、女番長サヤがとてもカワイイ。今回はぱんつもあるし。

【雑誌】週刊少年サンデー 7/2 No.29 小学館 B5平

 6/18分。高橋留美子「犬夜叉」がついに最終回。自分は正直なところ、途中から脱落してお話追えてませんでした。とはいえ単行本が50巻以上もある大作なので、今から追いつこうという感じにもならず。長い作品ってこういう点が悩ましいですな。

 新連載、中山敦支「トラウマイスタ」。容姿とかはわりといいモノ持っているのに、「鬼が怖い」というトラウマがネックになって女の子にフラれてばかりいた主人公・比何ソウマ(ひか・そうま。通称ピカソ)が、ある日ワケアリの不思議少女・スジャータと出会う。彼女はソウマの持つトラウマを思念体として具現させ、それを駆使して戦ってほしいといってくるが……。トラウマを具現化させるという設定には多少無茶はあるものの、まあスタンドの一種と考えればいいかな。作画はかわいげがあり、まずまず達者だし、これからの伸びしだいかなーといったところ。

【雑誌】週刊少年サンデー 7/9 No.30 小学館 B5平

 6/25分。新連載。谷古宇「三つ星のスペシャリテ」が開始。主人公がつばつきの帽子をかぶってて、やけに「テニスの王子様」風だなと雑誌表紙を見たときは思ったけど、中身は案外それほどでもないかな……。とはいえ雷句誠訴訟問題でサンデーに対する風当たりが強いこの折りに、やたらテニプリっぽい表紙絵はいかにも間が悪い。で、中身のほうはフランス料理を題材にした料理漫画です。初回では料理の心得はまったくない主人公が、いきなりフランス料理の厨房で「ポム・スフレ」という料理を作らされるところからスタート。中身が空洞になってるじゃがいもの揚げ物といった感じの料理。二度揚げして中に空洞を作るという手法は、油揚げに近いかな。面白くなるかならないかはまだよく分かりませんなー。ただフレンチシェフが頑張るってだけなら珍しくないので、そこにどういう演出を付け加えられるか。

【雑誌】週刊少年マガジン 6/18 No.27 講談社 B5平

 6/4分。咲香里「スマッシュ!」。翔太に片思い中の先輩女子・蛯沢さんが、優飛のいない間に攻勢をかける。翔太を誘って買い物に行き、ちょっとしたデート状態。見た目はハデめで姐さん肌といった感じの蛯沢さんだけど、おっちょこちょいなところもあって見ててけっこう楽しい。なかなかかわいい女子だと思います。

【雑誌】週刊少年マガジン 6/25 No.28 講談社 B5平

 6/11分。上条明峰の新連載「CODE:BREAKER」が開始。ダークヒーローアクションといったところ。成績優秀容姿端麗な学園のアイドル的女子・桜小路桜が、ある日公園で謎の少年が人を焼き殺しているらしき光景を目撃。しかし後日調べてみると、そんな事件が起きた痕跡はまったくなし。不審に思う桜だが、ある日彼女と同じクラスに彼女が目撃した少年・大神零が編入してくる……という出だし。主人公は普段は温和そうだけど、実は冷酷な殺し屋といった感じ。人をサクッと殺しちゃうストーリーは個人的にさほど好みではないですが、まあ今後の展開次第ですかねえ。

【雑誌】週刊少年マガジン 7/2 No.29 講談社 B5平

 6/18分。勝木光「ベイビーステップ」。なかなか白熱してて面白い。現在主人公のエーちゃんは、「コートの上にボールの軌跡で絵を描く」ことにこだわる天才肌なプレーヤーを相手にしている最中。技量的には差があるものの、粘って粘って対策を見いだしていくプレーっぷりが面白い。ただガムシャラに根性・気合い・身体能力ってんでなく、それぞれのプレーにこの作品なりの理をきちんと持たせているのが良いです。

 久米田康治「さよなら絶望先生」では、雷句誠が小学館を訴えた件や、ヤングサンデー休刊に関連していると思われる記述がサクッと織り込まれている。相変わらずフットワーク軽いですねえ。巻末コメントにもそれっぽい記述があるし。サラッとネタとして扱い、しかも読者の期待にもこたえてるのっては大したもんですね。必要以上にドロドロさせてはいないながらも、過激っぽさは感じさせる。この漫画でやるにはちょうどいい力加減だったのでは。鮮やか。

【雑誌】週刊少年マガジン 7/9 No.30 講談社 B5平

 6/25分。吉河美希「ヤンキー君とメガネちゃん」が表紙&巻頭カラー。体育祭を巡って、学園が大盛り上がりというエピソード。品川とかは不良だったわりに、イベントとなるとけっこうちゃんとやってて微笑ましい。学園祭のときもいかにも青春してて楽しかったけど、今回も賑やかになりそうな感じ。


6/3(火)……クラッシュ闘技

▼うーん、さっぱりやる気が出ない……。

▼7月の単行本購入予定。データはまんが王倶楽部の新刊予定を参考に作成。リンク先はAmazonのワード検索。リンク先URLはスクリプトによる自動生成なので、まだAmazonのデータベースに登録されておらず、該当物件が表示されないリンクもありますのでご了承ください。

▼2008年7月単行本購入予定
7/月内 「美しいこと」 橋本みつる 新書館
7/月内 「若奥様解放区」 いーむす・アキ ワニマガジン社
7/上 「堀田 HOTTA」3巻 山本直樹 太田出版
7/4 「チェリーナイツ」3巻 小田原ドラゴン 講談社
7/4 「しあわせ団地」12巻 蓮古田二郎 講談社
7/4 「放課後ウインド・オーケストラ」1巻 宇佐悠一郎 集英社
7/4 「初恋限定。」3巻 河下水希 集英社
7/7 「恋するネイキッドガール」 恩田チロ 竹書房
7/8 「ヤンキーフィギュア」4巻 ミッチェル田中 秋田書店
7/8 「GAMBLE FISH」7巻 作:青山広美+画:山根和俊 秋田書店
7/8 「PUNISHER」1〜2巻 佐渡川準 秋田書店
7/8 「弱虫ペダル」1巻 渡辺航 秋田書店
7/9 「おそって・オオカミくん」 ゆきやなぎ 富士見書房
7/10 「町でうわさの天狗の子」2巻 岩本ナオ 小学館
7/10 「恋ひうた 〜和泉式部異聞〜」1巻 江平洋巳 小学館
7/10 「天使のマシュマロ」2巻 ポン貴花田 少年画報社
7/10 「あなたが触れるたびに」 Dr.P 富士美出版
7/10 「虐殺魔法少女 ベリアル☆ストロベリー」2巻 作:日日日+画:倉藤倖 マッグガーデン
7/11 「初犬3」 犬 一水社
7/11 「この世界の片隅に」中巻 こうの史代 双葉社
7/11 「こどものじかん」5巻 私屋カヲル 双葉社
7/11 「鈴木先生」5巻 武富健治 双葉社
7/16 「ミスターコンビニエンス」 阿仁谷ユイジ 東京漫画社
7/17 「おれはキャプテン」17巻 コージィ城倉 講談社
7/17 「capeta」17巻 曽田正人 講談社
7/17 「よっといで」1巻 島本晴海。 竹書房
7/18 「突攻!メイドサンダー」3巻 やぎさわ景一 秋田書店
7/18 「どきどき魔女神判!」2巻 八神健 秋田書店
7/18 「聖痕のクェイサー」3巻 作:吉野弘幸+画:佐藤健悦 秋田書店
7/18 「キミキス 〜スウィートリップス〜」2巻 糸杉柾宏 秋田書店
7/18 「未来歳時記・バイオの黙示録」 諸星大二郎 集英社
7/18 「PLUTO 豪華版」6巻 浦沢直樹 小学館
7/18 「こまタン」1巻 ポン貴花田 少年画報社
7/19 「ちいさな恋ゴコロ」 裏次郎 茜新社
7/19 「な美らる」 てりてりお コアマガジン
7/19 「なずなのねいろ」1巻 ナヲコ 徳間書店
7/19 「からだのきもち」 ナヲコ 徳間書店
7/下 「明日また電話するよ」 山本直樹 イースト・プレス
7/下 「日本全国豆投げ音頭」 ガビョ布 久保書店
7/下 「SCHOOL GIRL」 大朋めがね フランス書院
7/下 「あれふぇち」 北河トウタ ワニマガジン社
7/23 「EDEN」18巻 遠藤浩輝 講談社
7/23 「巌窟王」3巻 前田真宏 講談社
7/23 「大江戸ロケット」2巻 作:中島かずき+画:浜名海 講談社
7/23 「レッド」2巻 山本直樹 講談社
7/23 「喰いタン」11巻 寺沢大介 講談社
7/23 「戦国戦術戦記 LOBOS」3巻 秋山明子 講談社
7/23 「変ゼミ」1巻 TAGRO 講談社
7/23 「ディアスポリス −異邦警察−」9巻 すぎむらしんいち 講談社
7/23 「GIANT KILLING」6巻 作:綱本将也+画:ツジトモ 講談社
7/23 「シマシマ」1巻 山崎沙也夏 講談社
7/23 「は〜れむ・ちゅーん」 高岡基文 ヒット出版社
7/23 「ガンパパ島の零戦少女」1巻 本そういち 双葉社
7/23 「MAGI×ES」2巻 竹本泉 メディアファクトリー
7/23 「オーバーマン キングゲイナー」7巻 中村嘉宏 メディアファクトリー
7/23 「よい子は静かに眠れない」 舞登志郎 モエールパブリッシング
7/25 「needle」 中田ゆみ 一迅社
7/25 「この度は御愁傷様です」 宮本福助 講談社
7/25 「君に届け」7巻 椎名軽穂 集英社
7/25 「おねえちゃん・あそーと」 BENNY’S マックス
7/25 「年刊中年チャンプ」 中年 マックス
7/25 「一騎当千」14巻 塩崎雄二 ワニブックス
7/26 「都合のいい少女」 猫玄 茜新社
7/26 「日常」3巻 あらゐけいいち 角川書店
7/28 「オニギリ!!!」1巻 本井広海+本澤友一郎 少年画報社
7/28 「おとこのこ×おとこのこ」 井ノ本リカ子+BENNY’S 松文館
7/28 「女子大のオキテ」1巻 法田恵 双葉社
7/28 「さんぶんのいち。」1巻 松沢まり 芳文社
7/28 「純真ミラクル100%」1巻 秋★枝 芳文社
7/28 「大関ヶ原外伝 野望の群像」 深谷陽 リイド社
7/29 「まこちゃんと遊ぼう!」 中田ゆみ 実業之日本社
7/29 「ホーリーランド」18巻 森恒二 白泉社
7/30 「海獣の子供」3巻 五十嵐大介 小学館
7/30 「PLUTO」6巻 浦沢直樹 小学館
7/30 「ヴィルトゥス」1巻 作:義凡+画:信濃川日出雄 小学館
7/30 「花縄」6巻 作:小池一夫+画:森秀樹 小学館
7/30 「医龍」18巻 乃木坂太郎 小学館
7/30 「闇金ウシジマくん」12巻 真鍋昌平 小学館
7/30 「深夜食堂」2巻 安倍夜郎 小学館
7/30 「イノセントブローカー」 加藤山羊 小学館
7/30 「ギャラクシー銀座」2巻 長尾謙一郎 小学館

【雑誌】漫画アクション 6/17 No.12 双葉社 B5中

 6/3分。武富健治「鈴木先生」。鈴木先生のできちゃった婚を非難・追求する、クラス討議の模様がすごく面白い。クラスの非常事態ということで、生徒たちのパーソナリティが色濃く出ているのが良い。とくに面白かったのは竹地くんの活躍。カーベーと生でやっちゃってるメガネ少年です。討議が紛糾して制御不能になりつつあるのを見ていられなくって、「こんな状況をはたで見てると…議長の血が騒いで耐えられないんだ!!」と叫ぶシーンに思わず噴き出してしまった。カッコイイようなマヌケなような、独特の境地がたまらんです。あと中村さんの必死ぶりとか、小川さんのアプローチとかも注目。鈴木先生の追求目的で始まったクラス討議ですが、むしろ追求する側の生徒の内面が色濃く出ているのが興味深い。生徒たちがどういう結論を導き出すのか、鈴木先生がどう対処するのか、楽しみですなあ。

【雑誌】漫画アクション 7/1 No.13 双葉社 B5中

 6/17分。国友やすゆき「新・幸せの時間」。義父に小夜子とのご乱行を目撃され、さらにキャビア関連の食品偽装の問題についても追求されそうで、いよいよ良介先生大ピンチ。追い込まれた国友キャラのやることはセックスと相場が決まっているけれども、さらなるコペルニクス展開も待っていそう。旧「幸せの時間」の、家庭崩壊で本当に家屋が壊れてしまうという素晴らしいクライマックスシーンを、この作品が超えられるのか、ものすごく期待してます。

 漫兆DX「中野の犬たち」。内容のほうは、中野に本拠地を置くプロ野球チーム「中野ブルドックス」のロッカールームの模様を、暑苦しく描き出したギャグ。やたら濃い絵柄で下らないギャグをやっていく作風は、漫・画太郎に通じる部分もあって、ちょっと気になるところではある。荒々しいけど案外絵はうまいと思う。使いどころによってはけっこう機能しそうなタイプの戦力なんじゃないですかね

【雑誌】コミックチャージ 6/17 No.12 角川書店 B5中 [Amzn]

 6/3分。貞本義行「アルカイックスマイル」第2話の後編。仏像オタの会社員・小早川満と、彼に惚れてしまった美人OL・柚木遥のドタバタラブコメといった感じの作品。スッキリした絵柄はさすがにキャッチーで、ラブコメ模様もまずまず楽しい。とはいえまあ普通にまとまった作品という感じで、エヴァのようなインパクトはないか。

 田中圭一「マンガ家田中K一がゆく!」。いちおう新連載。サラリーマンをやりつつマンガ家としてもデビューしてしまった、田中圭一の自伝的コメディ。どこからどこまでが本当なのかは知らんですけど、サラリーマン編よりは知ってる話が多くなってきそうなので、そこのところは楽しみ。

【雑誌】コミックチャージ 7/1 No.13 角川書店 B5中 [Amzn]

 6/17分。新連載、矢神裕「打+撃+女+医サオリ」が新連載。いろんな病気をバットでぶったたくことで治してしまう強烈な女医・サオリさんの活躍を描いていくって感じの作品。矢上裕は、電撃コミックガオ!で連載された「ヒッカツ!」でも「たたけば直る」ってのをやってたけど、同種のネタを引っ下げて、装いも新たに登場した。ヒロインである女医のサオリさんをどれだけ魅力的にできるかがカギですかねえ。

【雑誌】漫画サンデー 6/17 No.23 実業之日本社 B5中

 6/3分。森本サンゴ「噺家の女房」が最終回。若手落語家の極楽亭やんまと、その奥さんである奈津の生活を、笑いあり涙ありで描いた作品。落ち着いた絵柄で粋なお話を展開していてなかなか面白かった。最後も夫婦の仲睦まじき様子をしっとり見せてて良い雰囲気。さほど目立つ作品ではないけど、安定して読ますいい作品でした。

 作:坂本六有+画:ふくしま政美「女犯坊」。今回はゴミ屋敷の主である美女を、女犯坊が正すという内容。なんか最近の女犯坊は世直し大明神って感じで、案外いい人だな〜と思えてきた。それにしても、ふくしま政美なんで短期で終わったり、休み休みになるかな〜とか最初は思ってたんですが、意外とコンスタントに続いてますね。

【雑誌】漫画サンデー 6/24 No.24 実業之日本社 B5中

 6/10分。作:オフィスMg+画:さのたかよし「女子マネ」が最終回。新人芸能マネージャーのまりもが、担当アイルドを売り出すべく奮闘していくというコメディ。この雑誌の中では絵がピチピチした部類だったんで、このまま続けていっても良かったかな〜って気もします。あと今号では、沖田龍児「若女将はな」も最終回となっている。

【雑誌】漫画サンデー 7/1 No.25 実業之日本社 B5中

 6/17分。新連載、作:垣根涼介+画:笠原倫「君たちに明日はない」。企業の要請により、リストラ候補社員に自主退職を促す面接官、いわゆる「首切り屋」の男が主人公。リストラを拒む社員を、主人公が巧みな話術で落としていく交渉の模様を描いていく。まあさすがにネタがネタだけに、勧善懲悪でズバッズバッてな感じにはならないけど、原作付きの作品だけに手堅そうではある。あと、内田春菊が斎藤環に取材したコラボレーション・コミック「イケメンオタク代表! 萌えとヒッキーの事ならタマキ先生へ!」は今号で最終回となっている。

【雑誌】漫画サンデー 7/8 No.26 実業之日本社 B5中

 6/24分。SANKYOとのコラボ作品である花菱プロジェクト(倉科遼+増田剛)「花菱一家〜夏祭り編〜」は、ほのぼのしててラブコメ要素もありそこそこ面白い。キャラもかわいいし。ただビジネスジャンプでも、作画:真里まさとしで同じように花菱一家漫画をやってるんで、両方読んでるとどっちがどっちだったかごっちゃになってしまう。作画者は血がえど絵は同じようなタッチにしてるし、話のほうも大して違わんですからねえ。ネタとしては嫌いじゃないので、もっと違いを出してくれると個人的にはうれしかった。

 あと今号では、作:天願大介+画:こせきこうじ+原案:BEGIN+企画:高津祥一郎「オバー自慢の爆弾鍋」が連載終了。「がばいばあちゃん」沖縄版って感じで、あっちよりコミカルにした感じの作品。手堅く作っていたけど、やっぱ二番煎じっぽさはマイナスだったかなーと思います。

【雑誌】COMIC XO 7月号 オークス A5平 [Amzn][定期購読:7andyicon

 のぎまこと「あるこりずむ」。連載24回めだからもう2年やってるんですね。エッチありラブコメありで、この雑誌の中ではやはり群を抜いて安定している。実用という面ではちと弱いものの、さすがにベテランらしく手堅い。で、今回は主人公・大村のツンデレクラスメイト・流能さんがメインの回。この娘はなんだかんだで主人公にメロメロな様子がかわいくていい。キャラクター人気投票ではNo.1だそうだけど、やっぱそうなりますわなーという感じ。

【雑誌】ポプリクラブ 7月号 マックス B5中 [Amzn]

 ついに中年の初単行本「年刊中年チャンプ」[Amzn]が7月25日に発売決定。7月号では「かくれん坊将軍」という作品を描いている。家族&友達総出のかくれんぼ中に、同じ押し入れに隠れたお隣同士の幼なじみが、その押し入れ内でこっそり初エッチ……というお話。生意気だったヒロインが、ずっと昔から好きだった幼なじみ男子にイタズラされてメロメロになっていく様子が甘ったるい。画面はちょっとごちゃごちゃしてるけど、それがむしろヒロインさんたちの心情を表してる感じもあり、楽しい気分になれる。てなわけでやっぱりいいですね。

 あらいぐま「あまのじゃくなワタシを愛して」は、アイドルやってる女の子が、エッチして色気を身につけようと幼なじみ男子に迫るというお話。3年ぶりの登場とのことだけど、かわいい萌え系の絵柄で安定感は十分。ぱんつだけでなく、タンクトップもお揃いのしましまなのがけっこうかわいいかな。

 井ノ本リカ子「しらないよこがお」。幼なじみカップルのラブラブエッチ漫画。昔から知っていた男の子が、オトコの顔を見せるようになって彼女は戸惑うものの、やっぱりラブラブではあり、といった内容。今回はフェラチオシーンでおちんちんに吸いついている彼女の表情が、井ノ本リカ子にしてはなんか淫蕩な感じがして印象的でした。BENNY'S「星占いキラ☆キラ2」。こちらも幼なじみもの。扉に「久々に非お姉ちゃん系」とあるとおり、同い年カップルのお話。活発でツンデレなヒロインさんがなかなかかわいかったです。


6/1(日)6/2(月)……カニ部の海賊

OHP月極アンケート7月分「オススメ短編集」です。短編で構成された単行本の中から「これ面白いよ!」っていうのを紹介してください。「オススメ短編作品」という枠組みにする手もありましたが、そうしちゃうと作品数が多くなりすぎちゃってまとまりづらいかなと思ったので、単行本単位での投票とさせていただきました。「短編集」というくくりでも、該当する冊数はかなり多く、票がバラけそうではありますが、「心に残る短編が収録された本」を紹介するアンケートととらえていただければ、ある程度は絞れるかなあと思います。まあとりあえず今回はこれで行ってみて、「オススメ短編作品」にしたほうが良さそうだった場合は、またそのうちやるってことで。何とぞよろしくお願いします。

 2008年6月「ホラー・オカルト系漫画」は投票終了しました。結果としては、五十嵐大介「魔女」と、惣本蒼「呪街」が同数で1位。「魔女」は文句なく素晴らしい。こちらはどちらかというとオカルト系。「呪街」はホラー系で、存在としては地味かもしれないですが、独特の味があるし、個人的にも好きな作品です。

▼漫画感想。近代麻雀は6/1、15発売分。ヤングマガジン、スピリッツ、少年ジャンプは6/1、8、15、22、29の5週分をまとめて。ここまでまとめても最新号に追いついてないという事態については重々反省しているのですが……。
(2008/07/08)

【雑誌】近代麻雀 7/1 竹書房 B5中

 押川雲太朗「リスキーエッジ」。追い込まれた吉岡が、捨て身のノーテンリーチ作戦で青柳を揺さぶり、それがじょじょに功を奏しはじめる。ギリギリの状況でのせめぎ合いを緊張感たっぷりに描いていて、今回もしっかり面白い。

【雑誌】近代麻雀 7/15 竹書房 B5中

 天獅子悦也「むこうぶち」。通常の点数計算ではなく、配牌時に掛け金を決めるというちょっと変わったルールの麻雀を展開中。最初は何かと思ったが、ルールが説明されるにつれて「なんとなく面白そう」感が出てきた。ただ今回の語り手は麻雀好きのサラリーマンさんなんだけど、彼へのルール説明が不十分なまま、ゲームが行われていくっていうのはちと公正でないかなあと思う。漫画的には、最初に全部文字で説明しちゃうというわけにも行かんのでしょうけれども。

【雑誌】ヤングマガジン 6/16 No.27 講談社 B5中

 古谷実の久々の新連載「ヒメアノ〜ル」が開始。ビル清掃会社のパートタイマーをやってて、何も起こらない単調な日常に飽き飽きしていた主人公・岡田が、その日常に変化をつけようと、職場の同僚に話しかけてみるが……というところからお話はスタート。モテとかは無縁な地味な男たちの、砂を噛むような日常を描いていくあたりは、彼女ができる前の「わにとかげぎす」にちょっと似た感じ。

 まあこの号の発売時点(6/2)ではまだ事件は起きていないけど更新が遅れたので書いちゃいますが、主人公やその周辺の人物像には、秋葉原通り魔事件の犯人を読者が想起しちゃいそうな部分が多々ある。自分はそういう読み方をするのはあんまり好きではないですが、まあそういう受け取られ方はしちゃうだろうだし、執筆側も今後やりにくい部分は出てくるかもしれない。作者および編集部がどういう対応していくかは気になるところではあります。

 西川宇宙「暴想少女」は別冊ヤングマガジンから出張掲載。ヒロインの牧野弥生はなかなかカワイイ娘さんだが、妄想し始めると突っ走ってしまうタチ。不良との噂のあるクラスメイト男子・鈴木くんが自分に淫猥な気持ちを抱いていると勘違いして、逆に勘違いでエロ行為をしてしまう。くだらないけど、強引なドタバタ展開はまあまあ楽しい。

 作:山田風太郎+画:せがわまさき「Y十M」は最終回。柳生十兵衛のキャラが飄々としてて見てて楽しくはあったけど、「バジリスク」と比べるともう一つ盛り上がりが弱かったかなーという印象でした

【雑誌】ヤングマガジン 6/23 No.28 講談社 B5中

 新連載、井上智徳「COPPELION」がスタート。荒廃しきって、ほかに人が全然いない東京の市街を歩き回る3人の女子高生。彼女たちは実は……というところから始まる、近未来SFストーリー。たぶんこれが初連載だと思うけど、風景描写も含めて作画がしっかりしているし、お話も本格的で読みごたえがありそう。絵柄的には、個人的には八坂考訓にちょっと似てるかなーといった印象。荒廃した世界の物語だが、爽やさもある作風でまずは期待。

 また井上智徳は、第58回ちばてつや賞の大賞受賞作「ヘルシング教授の思い出」も掲載されている。家族関係がうまく行っておらず、リストカットをしていた少女が、廃屋で不思議な老人と出会う。老人は自分が吸血鬼であると語り、死ぬことなく老化していく自分の身の上について語り出す。少女と老人の触れ合いをイキイキ描いていて、なかなか面白かった。この人はけっこう地力がありそう。というわけで連載の「COPPELION」にも期待したい。

 押切蓮介「でろでろ」。学校を二日連続で休んだ、薄幸少女・相原さんのところに、耳雄がプレゼントを届けに行く。耳雄を前にしてほっぺたを赤くしている相原さんがなんかすごくかわいいなあ。ベタにラブコメ展開しても楽しそうだが、まあそういうのはときどきに押さえておくところがこの作品らしいとこなんですが。

【雑誌】ヤングマガジン 6/30 No.29 講談社 B5中

 ルノアール兄弟の新連載「セクシーDANSU☆GAI ユビキタス大和」。そば屋に居候して、店内の片隅でセクシーダンスをしている暑苦しい男・ユビキタス大和の生き様を描いていくギャグ漫画。ユギキタス大和のガチムチな肉体は、実に「イヤなもの見ちゃった感」に満ちている。「アゴなしゲンとオレ物語」に続いて、暑苦しいギャグ漫画が現れましたな。

 阿部秀司「エリートヤンキー三郎」。前号から始まった「カニ部」シリーズが下らなくてイイ。三郎と関、萩原という軍団きってのカニ好き三名が立ち上げた「カニ部」。彼らが後輩を引きずり回し、日本全国行脚しながら、カニを食って食って食いまくる。手が生臭くなろうと、プリン体過多になろうとカニを食い続けるその姿はまさにカニバカ。最近のこの作品は、食い物がらみの話がけっこうキレてると思う。

【雑誌】ヤングマガジン 7/7 No.30 講談社 B5中

 新連載、明石英之「きんぼし」がスタート。野球部で怪物と呼ばれていたピッチャーが、目の負傷によって野球の道を閉ざされ、その代わりに相撲をやっていくことになる……といった感じの作品。絵柄的には福島聡とか森田信吾あたりに影響を受けている感じ。相撲漫画は地味ながらも、うまくハマると面白くなるジャンルだけど、この作品はどんなもんですかね。まずはお手並みを拝見ということで。

 平本アキラ「アゴなしゲンとオレ物語」。ソバージュという髪型が呼んだ悲劇を描く。すごく不条理ではあるんだけど、アメリカンなサイコホラー映画風の味を出してて面白い。本当にいろんな引き出しがあって面白いです。

【雑誌】ヤングマガジン 7/14 No.31 講談社 B5中

 作:村尾幸三+画:土屋多摩「諸刃の麒麟」が連載に。「諸刃の博徒 麒麟」として単行本も5巻まで行っている作品だが、第2部として仕切り直しに。さほど派手ではないが、幕末を舞台にけっこう読みごたえのあるお話を展開しているし、すでに十分な実績は積んでるんで、手堅く行きそうではある。

【雑誌】ビッグコミックスピリッツ 6/16 No.27 小学館 B5中

 「ワイルドライフ」の藤崎聖人の登場して連載開始。「美咲ナンバーワン!!」。元は銀座でNo.1だったキャバ嬢の美咲が教師をやることに。問題にはなんでも体当たりしていく、バイタリティあふれる彼女が、クラス全員が不登校という最悪クラスを変えていく……というお話。実績ある人だけあって作品としては読みやすく、キャラもまずはしっかり立ててきている。ネタ的にも分かりやすいし、手堅くやっていきそう。

【雑誌】ビッグコミックスピリッツ 6/23 No.28 小学館 B5中

 真鍋昌平「闇金ウシジマくん」」が巻頭カラー。今回は珍しく単発エピソード「タクシードライバーくん」が掲載。大晦日の早朝に、居眠り運転で人身事故を起こしてしまったタクシー運転手。金に困っていた彼は、事故相手の身柄を漁り、金品を得ようとするが……。まあ今回は単発なんでそこからあまり深い掘り下げはしてないけど、50ページの間でハラハラする展開を見せて、最後もきっちりまとめている。キッチリ読ますうまさが際立つ。

 花沢健吾「ボーイズ・オン・ザ・ラン」が最終回。意外とアッサリ終わってしまった感じ。いちおう人間関係には収拾がついたかなーという感じだけど、田西がこれからボクシングをどうしていくかとか分からないし、ちょっともやもやしたものは残る。

【雑誌】ビッグコミックスピリッツ 6/30 No.29 小学館 B5中

 尹仁完+梁慶一の「新暗行御史」コンビの連載「バーニングヘル」が巻頭カラーで開始。1000人以上の武士を殺し、島流しにあった男・ジュウが、罪人島で一人の男と出会う。彼はキム・ハンという名の朝鮮人医師で、連続殺人と死体解剖の罪で流刑となった男だった。まあ今風にいうと人体改造が趣味のマッドサイエンティストといった感じで、この出会いがジュウをさらに凶悪な存在へと変える……といった感じか。初っぱなから迫力たっぷりのバイオレンスアクションを展開してて、インパクトのある出だしとなっている。

【雑誌】ビッグコミックスピリッツ 7/7 No.30 小学館 B5中

 玉井雪雄「オメガトライブ キングダム」が今号で最終回。終盤のほうはいまいちちゃんと物語を追えてませんでした。きちんとしたこといえなくてすみません。あと今号では、一色登希彦が巻末作者コメントを「すみません、今回コメントパスさせてください」としているのがちょっと気になるところ。雷句誠が編集部を訴えた件とか、ヤンサン休刊の件などで、ブログでもコメントしてただけに、なんか思うところがあったんでしょうか。まあ詮索するつもりはないですけど。「日本沈没」本編のほうは、あの人復活の気配でまたいろいろ動きがあるかな?

【雑誌】ビッグコミックスピリッツ 7/14 No.31 小学館 B5中

 作:武論尊+画:上條淳士「ドッグ・ロウ」は3話めが掲載。1話ごとのクオリティは高いと思うけど、掲載間隔がかなり不定期なんで毎回設定をおさらいしなくちゃならないのがちとツラいか。この作品をより楽しみたいのであれば、単行本でまとめ読みのほうがよろしいんでしょう。

 長尾謙一郎「ギャラクシー銀座」は52話め。竹之進のマミーの狂気が加速して、なんだかすごいことになってますねえ。テンパりまくった表情とかは見てるだけでけっこう怖い。やはりこの人の爆発力はすごいなー。

【雑誌】週刊少年ジャンプ 6/16 No.27 集英社 B5平

 新連載、濱田浩輔「どでしかでん」はバスケットボール漫画。中学生時代はずっとバスケット部で補欠だった主人公・大門春吉が、入学先の高校で、超お金持ちのお嬢様・皆川葉月からスカウトされる。彼女はその高校のバスケ部を全国一にする野望を持っており、春吉の持つ特異な才能が彼女の目に止まったのだった……という出だし。2007年10/1 No.42に「CLUTCH」というタイトルで読切掲載された作品。作画はまずまず達者で、「アイシールド21」の村田雄介にちょっぴり似た感じ。ただプレイのシーン自体はもう一つ流れが分かりづらいかな? 例えば不良っぽいヤツと対決するとき、最初ボールを投げつけられて取り損なうシーンがあるんだけど、そのあたりとかセリフで腕が隠れてたりして何やってるかちと分かりづらかった。絵とかは悪くないので、そのあたりは改善していってほしいところ。

【雑誌】週刊少年ジャンプ 6/23 No.28 集英社 B5平

 篠原健太「SKET DANCE」。ここ3話続いたスイッチの過去エピソードがおしまい。悲痛で切ない内容ではあったけど、かなり読ませるお話だった。現在のジャンプではちょっと地味だけど、最近いい話が多いなあ。実力はあると思うんで、もう一段ステップアップしていってくれれば。

【雑誌】週刊少年ジャンプ 6/30 No.29 集英社 B5平

 ゆでたまご「キン肉マン」が生誕29(にく)周年イヤーということで読切で復活。すべての戦いが終わった後、スグルがビビンバとの結婚式、およびキン肉星の大王として戴冠式を迎える直前のエピソード。その祝いとしてキン肉マンが、共に戦った正義超人たちと、なつかしのキン肉ハウスにてガチンコのスパーリングに臨むという内容。本編では実現しなかった対戦が描かれてて、けっこう面白かったです。

 矢吹健太郎「ToLOVEる」(脚本:長谷見沙貴)。リトの妹・美柑が熱を出して寝込んでしまうが、リトたちが頑張って家事を肩代わりするというお話。いつもはしっかりしててちょっとナマイキなところもある美柑が、弱って兄ラブぶりを見せててわりとトキめくものがありました。

【雑誌】週刊少年ジャンプ 7/7 No.30 集英社 B5平

 古味直志「ダブルアーツ」が表紙で巻中カラー。現在13話と一段落ついたところで、ちょっとテコ入れしてきた感じ。編集部的な期待はわりと高いのかな。二人一組でのアクションというコンセプト自体はわりと面白いと思うんだけど、お話面では個人的にはもう一つ印象は薄いのですが……。

【雑誌】週刊少年ジャンプ 7/14 No.31 集英社 B5平

 島袋光年「トリコ」。トリコの豪快な食事シーンがうまそうです。700gの分厚い肉を一口でガブリとか、「こういう食い方してみてえなあ」っていう豪快さ加減。あとトリコが自分流の「究極のメニュー」みたいなものを作ろうとしてるっていう設定は、お話を続けていく縦糸になりそうで、わりと良いかなーと思います。

 あと今号では「GAG祭」と称して、大石浩二「メイド in Cat」、服部昇大「かおすキッチン」、三上骨丸「罪花罰」が掲載されている。この中では、ホモ系のネタを奔放に使った「罪花罰」がいいかな。あと「メイド in Cat」で、執事さんが羊に変身するというギャグのときに「ダジャレです」というセリフをいわせてるのが新鮮だった。普通そこまでベタな解説は入れないだろう……。


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