2001年6月下旬


6/30(土)……to 常磐

 OHP月極アンケート6月「他メディア化したら面白そうな漫画」が終了。これは投票時コメント必須にしたんだけど、なんだか予想してたより個人的にだいぶ面白かったので、これからのアンケートはずっとコメント必須にしようかなとか思ったりした。んでさっそく7月もコメント必須でいってみた。テーマは「ヤンキー/不良/応援団漫画」。前から一度やってみたいと思ってたんす、このテーマ。そんなわけで投票上等です。

 休日出勤。へこへこ仕事をしてたら結局本日のノルマが終わらなくて会社にお泊まり。つーわけで本日は職場からの更新。あと30日入手未読分は以下のとおり。出勤前にbk1から宅配便で届いてたブツ。

【単行本】「女大太郎」全6巻 出口竜正 講談社 新書判 [bk1]
【単行本】「ちょびっツ」2巻 CLAMP 講談社 B6 [bk1]

 「ちょびっツ」2巻は初回限定版のみ7月4日に発売延期らしいけどまあ通常版でええです。

【雑誌】ビジネスジャンプ 7/15 No.15 集英社 B5中

 甲斐谷忍「ONE OUTS」。今回はも少しヒネリが欲しかったような感じ。なんというか「ジョンソンに対する必勝法」ではないような気がしてしまったので。ところで今回は、「『ONE OUTS』中の球場の看板にあなたの会社名やクラブ名のロゴを入れてみませんか」的な募集が行われている。無料で「ONE OUTS」のスポンサー気分になれるという企画らしい。なんとなく面白そう。「OHP」で応募でもしてみようかな。タダだし。それから作:周良貨+画:森田信吾「アウトサイダー東宗介」が盛り上がってきている。それまではいいように使われてたっぽいプログラマが、会社の中で実権を握り始めてからいい具合になってきた。

【雑誌】ヤングキングアワーズ 8月号 少年画報社 B5中

 ヤングキング本誌連載の花見沢Q太郎「ももいろさんご」の番外編が掲載。今回は下宿先3人娘の末っ子、ネコ目のうしおちゃんにスポットライトを当てた「うしお日記」24ページ。なんで女3人のところに入居人が募集されたのかが分かってなるほど納得。

【単行本】「ギャラリーフェイク」22巻 細野不二彦 小学館 B6 [bk1]

 相変わらずうまい。今回はメソポタミアを舞台としたミステリ仕立てのお話もあるんだけど、こういういつもと違った風味のもきちんと過不足なくコントロール良くまとめてくる腕前はさすが。今回出てきたネタの中で一番興味深かったのは副島種臣の書。なんかとても面白げ字なのでいっぺん実物見てみたい。ちょっと検索かけてみたけど、あんまりネットの画像ではいいのがないなあ(あんまり細かく探してはいないけど)。京都新聞の一日一書のは一文字ながらいい感じ。


6/29(金)……仔牛風よ

 寝床で本を読んでたら足がつる。情けない。そして痛い。

【雑誌】快楽天 8月号 ワニマガジン B5中

 森永みるくが復活。といわれてみて、「そういえば最近描いてなかったな」と思った。今回の「コシ・フル・ヨル」は原作が陽気婢。考古学部の助手である女の子が、伝説の聖剣を求めて探検。その剣を抜いた者は世界を制覇できるという伝説があるのだが、なぜかその剣は美少年のおちんちん型をしていて……といった感じのドタバタコメディ。さすがに陽気婢原作だけあって確かに陽気婢っぽいお話。美少年がなんだか中性的なところとか。で、陽気婢はいつもの「内向エロス」も。今回で第一部がおしまいのようだが、今回はこの作品の本筋っぽいエロ漫画家兼教師な人が主人公のシリーズではなく、一話完結な別話のほうが掲載。うーむ、この後どうするんだろう。作者の目指すところがいまだに読めない。月野定規「おませなプティ♥アンジュ」。第8話めは海でみんなで大騒ぎ。海でのHだけかと思ったら、最後のほうは勢いのある展開に。愉快。

【雑誌】ラッツ 8月号 司書房 B5中

 今号はまずドリルムラタ「ロマンチカ」。女教師さんが調教されているというシリーズで今5話め。乳はデカめ。かなりトロトロにとろけさせられている。女二人による同時フェラが今回とくに良い感じ。それから森高たかし「がんばれ!マキコ先生」。期せずしてこっちも女教師。元気よくかつH。女体の端々のくびれ方がソソる。天野英美「断罪」では人妻が短期間居候することになった男の子を誘惑。何かかなりこなれた感じの女体がむんむんH。

【単行本】「おまかせ!ピース電器店」24巻 能田達規 秋田書店 新書判 [bk1]

 これが最終巻。オスマンデータも最終更新。いやあもう、ホントにいいお話だったなあ。ラストは全8話と、ピース電器店としては初の続きモノエピソード。ケンタローの出生とピース夫婦の来歴に関する謎とからめて、月面でスペクタクルな冒険が展開。とくに第215話「ムダムダ人類」あたりは、これまでこの物語が積み上げてきたものへの想いがもろもろこみ上げてきて、思わず泣けた。「オレにはみんなが必要だ ムダなことなんてひとつもない」「だからオレはみんなが幸せになるモノを作りたいんだ!!」。ホントに健全で心洗われる。腕白で夢があって家族愛があってトキメキもあって。連載中は載っているのが当たり前のごとき存在で、もうごく当然のごとく面白かったのだけど、こうやって終わってみるとあらためてこういう漫画が存在していてくれたことのありがたみを感じてしまう。

 ああ、それにしても。この作品、あんまり売れてないらしいと聞くんだけど、それはなんとも悔しいことだなあ。とりあえずまだ揃えてない人は、上のbk1リンクでもたどってこの機会に新刊一気買いとかぜひどうぞ。

【単行本】「愛人[AI-REN]」3巻 田中ユタカ 白泉社 B6 [bk1]

 3巻めに入り、あいもだいぶ大人の女へと成長を遂げつつある。自らの存在に関するすべてを了解し合ったあいとイクルの愛も最終ステージへと進む。お互いが相手を打ち消しあってしまうことを恐れながらも、それを乗り越えんとする二人の愛の高まりに感動する。それにしてもこの人の、男女恋愛表現はこの作品を通して研ぎ澄まされまくっている。予定ではあと2巻なのだそうだ。ここからどのような結末へと持っていくか、田中ユタカ一世一代の見せ場に期待せずにはいられない。

 1巻発売時点で書いたオスマンはこちら。データも更新。

【単行本】「花」 うらまっく 桜桃書房 A5 [eS]

 短編集。この人はエロ漫画界でもきっての短編の名手だと思うのだけど、この単行本でもやはりソツがない。青い恋愛模様、ちょっとダークなネタ、爽やかな青春物語、苦い想い出。そのいずれも実に見事に描きこなす。実用面ではちと弱いけど、物語をちゃんと作ってきれいに落とし込む腕前は抜群。以前はこの人に長編の代表作がないのをもの足りなく思っていたころがあったのだけど、これだけコンスタントにいい短編描けるんだから、まあ無理して長編描くこともないわなあと最近は思うようになった。


6/28(木)……怪獣樹海と少年

 ここのところpicnic.toサーバー上で運営しているWebサイトのうちのいくつかで、朝8時になるとアクセスログやカウンタが飛ぶという現象が起きていて原因を調査。8時というのはウチで使っている全文検索のインデックスファイルの自動更新タイムなので、直接の原因はたぶんソレであろうことは推測できた。更新作業中、サーバーの負荷が重くなってなんらかの不具合が発生……ということだったのだろう。ただ、これまで別段そういうことは起きてなかったのに今になってそんなことになったということは、ほかにも原因があるはぞ。で、調べてみたところ、どうもこのところpicnic.toにある各サイトへのアクセス数が増え、サーバー全体のアクセスログファイルが肥大化しワークスペースが圧迫されていたみたい。気がついたらディスク使用率が90%超えてた。これはさすがにヤバい。

 というわけでログファイルをいったん消去。それからログファイルの保存期間を大幅に短縮。今までは月単位の保存だったのを週単位に変更。その結果、ディスク使用率が再び50%を割り込み、残りディスク容量1GBくらいまでに回復。これでたぶん問題はほぼ解決するんじゃないかと思われます。ご迷惑おかけしたWeb運営者の皆様、どうもすみませんでした。あと、この措置によってサーバーの動作速度も若干改善されるんではないかと。

【雑誌】コーラス 8月号 集英社 B5平

 聖千秋の新連載「メンタル♥ガード」がスタート。やたらと腕力が強くて周囲の友達から頼られている、でも実は中身は普通な女の子、浅井真琴さんのラブ・ストーリー。なかなかトキめくものがあって面白くなりそう。松田奈緒子「レタスバーガープリーズ.OK、OK!」。今回はミュージカル仕立て。ヤケクソな勢いがあって楽しかった。あと佐野未央子「君のいない楽園」は、十萌ちゃんが育ってきてますな。掲載のたびに少しずつ大人びていっている様子が興味深い。

【雑誌】ヤングサンデー 7/12 No.30 小学館 B5中

 北崎拓「なんてっ探偵アイドル」。やはり学園編は爽やかラブコメ風味で良い。原秀則の新連載、「レガッタ」が巻頭カラーでスタート。日本ボート界の黄金コンビと呼ばれていた二人のうち、片方が死んで残された一人はそれを機にヤサぐれて……というベタな状況から始まっている。いつもの原秀則節。最近の原秀則は「青空」もそうだったけど、序盤からベタに行くことが多いような気がする。

【雑誌】モーニング 7/12 No.30 講談社 B5中

 弘兼憲史「部長島耕作」。やっぱり高市さんですよ。この作品に出てくる女性キャラのなかで一番見てて楽しい。それから今号には山下和美「不思議な少年」が掲載。今回、不思議な少年は武家の時代の日本、山賊の頭領にのし上がった青年・寅吉の前に出没。といってもそんなにこの少年自身が活躍するわけではなく、あくまで人を殺め続けるも子供は殺さず庇護し続ける寅吉の生き様がメイン。さすがにきっちりまとまっていて読ませる。的場健「パパとママの穴」。主人公の女の子・なおちゃんのパパとママには、ステキではあるけれどヘンな人だとの噂あり。さらにパパは職場で浮気しているという噂が流れていて、なおちゃんはそれをネタに学校で嫌がらせされていたりもするけれど……といった感じで始まるお話。基本的に心暖まるホームドラマ。ただ、カラーページの色使いが妙に毒毒しいのはマイナス。なんかいきなり怪しくなってる。

【雑誌】ヤングジャンプ 7/12 No.30 集英社 B5中

 作:間ひとし+画:ロイヤル内田の新連載「スマートボール」がスタート。やたら頭のいいめがね君が主人公で、彼が高校野球に挑戦するというお話っぽい。偏差値99というのはちとやり過ぎな感じも。

【雑誌】週刊少年チャンピオン 7/12 No.31 秋田書店 B5平

 作:ピエール瀧+画:漫$画太郎「樹海少年ZOO1」が始まった。「2001」なのかと思ったら「ZOO1」(ずーいち)。いきなり一話めのタイトルからして「変人ホームレス」ですよ。飛ばしてるなあ。暑苦しい眼鏡くんが見開きでくしゃみを炸裂させる、嘔吐するなどなどやりたい放題。これがあの萌え萌え雑誌チャンピオンかと思うと隔世の感が……。それはともかくとして、とりあえず病弱な少年である獣一がイカれたホームレスのおっさんを目撃するところから始まって、なんだかお話がごろんごろん転がっていきそうな気配。はっきりいってどうなるんだかまったく予想はつかないけどとにかくパワフルで意外性は天下一品。いったい何しでかしてくれるのやら。いやあまったくワクワクしますな。

 馬場民雄「虹色ラーメン」。この人の描く女の子は何気にけっこうかわいかったりするのだが、今回はかなり狙ってますなあ。メイド姿でラーメンをすする女の子の表情が何やら無駄にエロチック。八神健「ななか6/17」。いいお話です。ちょっと本筋からはハズれ気味なれど。松山せいじ「エイケン」。今回は体操服乳に破壊力あり。それにしても女の子キャラはそれぞれみな強烈なのに、なんだかどれもうまく使えてないような気がするところがなんだかこの作品らしい。

【雑誌】リイドコミック爆 8月号 リイド社 B5中

 山本直樹が登場。タイトルは「呼ぶ声」。飄々とひきこもりな男の、現実とも妄想ともつかないような夜のエピソードが進行。今回はすごい面白いってほどの出来ではない。でもその分、気楽に読めた。何か淀みのない山本ぺースという感じ。そのほか、こいずみまりとか深谷陽らをはじめとして、全体に手堅く読める感じ……とか思ってたら次号から岡崎つぐお「ジャスティ」が復活!? あらまあ。そろそろ定期購読雑誌に組み入れようかな。

【雑誌】阿ウン8月号 ヒット出版社 B5平

 今号は実用方面で個人的にヒットする作品多し。まずは師走の翁「Caper」。一連の「シャイニング娘」シリーズ。今回は中心メンバーであるところの二翻巻(愛称ゴットー)ちゃんの番。ノーブラでのバスケのフリースロー勝負で胸がぶるん、それから体操服姿にローションでスケスケ……エロい! しかも可愛い。モーオタ的な人は必見。早く単行本にまとまってくんないかな。まだ序の口って感じではあるんだけど。あ、ちなみに第1回めのメンバー紹介のときには出てなかった槌ののみタン(13)も参戦の気配。

 それから巻頭カラー、高岡基文「最愛少女」も良い。こちらはカラーページでいきなり複数本フェラシーンからスタートと飛ばしている。この人のエロも華やかで充実感あり。そしてエロさでは牧部かたる「バスタイム★ラブタイム」。「こんなことしてたら頭の中がオチンチン色になっちゃうゥ」とうセリフにズキューンとヤラれる。劇画チックとまではいかないギリギリの美少女漫画ラインで、かなりのねちっこさをキープ。ジャム王子「地獄学園性徒会」は完結したと思ったら即7月31日に単行本発売。なかなかインパクトのある濃い作風の持ち主なんで、ぜひまとめ読みしたいところ。魔訶不思議「雛迷宮」。こちらは新連載。妹ちゃん(11)の可愛さにメロメロなお兄ちゃん(17)。それから彼に告白してきた同級生。三つ巴ないやらし恥ずかしワールドって感じだろうか。ロリでかつエロ。いい仕事してます。


6/27(水)……She検査ー

【雑誌】スーパージャンプ 7/11 No.14 集英社 B5中

 村上もとか「仁−JIN−」が再開。今号から三号連続掲載。現代から幕末にタイムスリップした医師・仁が、今度はコロリ(=コレラ)と闘うことになる。医療道具の面も少しずつ改善されつつあるが果たして。さすがにしっかりした読みごたえで堂々と面白い。宮下あきら「暁!!男塾」。なんか強烈っぽい新キャラが登場。決めゼリフは「攘夷である!!」。たいへんなことになりそうだ。それといつもながらに平松伸二「マーダーライセンス牙&ブラックエンジェルズ」の吹っ切れぶりはすごい。今回はタイトルからして「どす恋事件簿」……。ラストは板垣総理の時事ネタ的セリフ→どす恋どす恋なコンボを喰らわしてくれていやはやなんとも。あと、中西やすひろ「温泉へゆこう!」は最終回。

 それから増刊のオースーパージャンプが7月18日発売号から月刊化するそうな。というわけでスーパージャンプ系列は月3回発行になるわけだから、週刊にかなり近い状態となる。

【雑誌】週刊少年サンデー 7/11 No.30 小学館 B5平

 藤田和日郎「からくりサーカス」。真打ちルシール登場。カッコいいなあ。それから短期集中連載だった田辺崇「いるか!!」は最終回。

【雑誌】週刊少年マガジン 7/11 No.30 講談社 B5平

 赤松健「ラブひな」。なんかまたちょっと事件になりそうなヒキ。ラブもコメも満載。忙しく楽しいですな。

【雑誌】「激しくて変」Vol.4 光彩書房 A5 [bk1:Vol.1〜3 / Vol.4

 第3号で予告されていたとおり、これが最終号となった。とはいえ後継誌の「暗黒抒情」が10月上旬をメドに発行予定ではあるらしい。で、最終号の執筆陣は華麗王女、町田ひらく、早見純、明治カナ子、阿宮美亜、町野変丸、小瀬秋葉、遠藤りさを、藤黄広誠、牧田在生、牧神堂。

 まずすごいなあと思うのが、早見純「ハメごろしの記」。独り身のまま死んでいった叔父のノートにびっしりと綴られた、自分に対する邪な想いを少女・由紀が読む、という筋立て。このノートの内容が延々と載せられているという形式なのだが、テキスト、イラストともに妄執ビシバシで読む者をドス黒い気持ちに引きずり込む。後書きで編集長が「この人に仕事があんまりないのが残念だ」的なことをいっていたけど、確かにそう思う。月刊とまでは行かずとも、隔月くらいでこういうモノがコンスタントに読めると非常に刺激的だと思うのだけど。

 それから小瀬秋葉「茸」もいい。アパートの一室。とある女性の体に生えてきた茸。それがどんどん増殖していく。甘ったるい胞子の匂いが立ちこめ、読んでいると身体がむずがゆくなってくる。一見おしゃれっぽい絵柄でこういうグロっちいことを平気でやってくるからこの人は油断ならない。そのほか、華麗王女のアクの強い作画、町田ひらくの皮肉なストーリー作りあたりもさすが。やはりなくなるのはすごく惜しい本だ。願わくば「暗黒抒情」が細々とでもいいから長生きしてほしいもの(太々であればもっといいが)。

【雑誌】COLORFUL萬福星 VOL.18 ビブロス B5中

 毎度うまい人が揃ってる。漫画は今回、ひよひよ、田中浩人、あるまじろう、粟岳高弘、藤岡タマヱ、篠房六郎、呼我たかひろ、けろりん、しけたみがの、おかのはじめ、ロケット兄弟、SHION、春沢一、前嶋重機、須田門左衛門が執筆。

 まず、あるまじろう「東京は夜の7時」では眼鏡っ娘なちびっこ先生がかわいい。それから最近とみにエッチくなってるなあと思う粟岳高弘「掘之内のおじさん」は今回もなんか妙にヒット。女の子の垢抜けなさがどうもツボらしい。篠房六郎「ドナドナ」は相変わらず描き込みがすごくて達者。あとはけろりん「Body Languqge」。この人の絵は瑞々しくて甘やかでいいなあ。もっと長いのも描いてほしいといつも思う。おかのはじめ「スランプ21」。この人もうまい。鉛筆描きっぽいタッチが心地よく、エロもけっこうボリューム感あり。

【単行本】「不死身探偵オルロック」 G=ヒコロウ エンターブレイン B6 [eS]

 「不死身探偵オルロック」と「プロフェッサーシャーボ」を搭載、というか収録。いろいろこまごまギャグが詰まりまくっているので、薄いわりに読みごたえはかなりなもん。G=ヒコロウはまず絵が見てて楽しい。カチッとしたペンタッチ、変幻自在でグロだったりかわいかったりするにぎにぎしさ。パラパラと眺めているだけでも気持ちいいなあと思うわけです。それからギャグのテンポが早い早い。こちらの予想の何歩かずつ先を行く。力業じゃないけど理詰めってわけでもない。やぱしここらへんはセンスのたまものかなあと思う。この人の場合は、日記よりもこういうフィクションでギャグなほうが、ぶっ飛んでて俺にとっては面白い。

【単行本】「幼命酒 The検査final」 鋭利菊 桜桃書房 A5 [eS]

 少女たちがある島に隔離されている。なぜか!? いやまあ物語的な理由づけからすると「粘膜性不全症候群」に冒されているからなのだが、鋭利菊的に重要なのはそういう筋立てではたぶんなく、ただただ女の子たちが異常な状況で身体検査されまくる、それだけ。年端もいかない少女たちが次々と、恥ずかしいかっこで身体の隅々を観察されまくる……。これがずーっと続くという脳内ワンダーランド。男の子たちも出てくるけど、彼らはみんな要するに少女たちの羞恥心を呼ぶための道具に過ぎない。もう彼らの表情の薄っぺらいこと、セリフのステロタイプなこと。その程度の奴らに辱められているというのはかえって屈辱的であろう。この人は、きっと女の子に恥をかかせるのがとてもとても好きな人なのだと思う。作者の執着が非常に色濃く感じられる作品集。すごく立派です。


6/26(火)……アカシヤ道

 本日購入未読分。阿ウン、うらまっく単行本あたりは早売り物件。

【単行本】「幼命酒 The検査final」 鋭利菊 桜桃書房 A5
【単行本】「不死身探偵オルロック」 G=ヒコロウ エンターブレイン B6
【単行本】「花」 うらまっく 桜桃書房 A5
【雑誌】阿ウン8月号 ヒット出版社 B5平
【雑誌】COLORFUL萬福星 VOL.18 ビブロス B5中
【雑誌】「激しくて変」Vol.4 光彩書房 A5

【雑誌】少年エース 8月号 角川書店 B5平

 週刊少年チャンピオンで「しゅーまっは」を連載中の伯林が読切で登場。タイトルは「実録鳥人間コンテスト」。なるほど、これはたしかに鳥人間。ライトなグロさとかわいさを駆使したギャグがこの作品でも回転良く炸裂してて楽しい。巻頭では漫画:加倉井ミサイル「RED SHADOW 赤影 COMIC VERSION」(キャラ原案:横山光輝+ストーリー監修:斉藤ひろし)が新連載。横山光輝の漫画の実写映画化に伴い、「赤影」をさらに漫画化……というなんかわりとヘンなパターン。ちなみに映画の公式サイトはhttp://www.red-shadow.com/。漫画のほうは加倉井ミサイルの絵だとだいぶ感じが違う。横山光輝版のほうがカッコイイような気も。ゴツボ*リュウジ「青春のささめき」。真剣な顔していけしゃあしゃあとサッカー話。トップ下に森島という意見には激しく同意。

【雑誌】漫画アクション 7/10 No.28 双葉社 B5中

 山崎さやかの読切「妹よ」が掲載。Hなことに興味を持った妹が、自分のいない間に部屋にしのびこんできてエロ本とかを物色するので、お兄ちゃん心穏やかならず、といった感じのお話。軽やかなコメディタッチ。Hな方向にはあんまり行かず、あっけらかんと楽し。さつき優「しりけん」は最終回。あと次号で作:夢枕獏+画:木戸嘉実「魔獣狩り」が最終回になってしまうんだそうだ。大々的に作画者を募集したわりには短命に終わった。募集前と後で雑誌の性格がぐるりと変わっていたのは不運。

【雑誌】コミックバンチ 7/10 No.7 新潮社 B5中

 今号も連載陣が手堅く面白い。中でも渡辺保弘「ワイルドリーガー」は、プロ野球に賭ける男同士の気持ちが詰まっててカッコよかった。原哲夫「蒼天の拳」は相変わらずの好調ぶり。それから北条司「Angel Heart」もヒキが強くなってきてて先が気になる。

【雑誌】ヤングチャンピオン 7/10 No.14 秋田書店 B5中

 作:高見広春+画:田口雅之「バトル・ロワイアル」。こりゃまたムダに濃い。中学生なのにオカマバーですか。ホントにこいつら何歳なんだ。読切、東雲水生「ウエポンガール」は、マッドサイエンティストな先輩と、その実験台となっている後輩の女の子のドタバタラブコメ。女の子がかわいくきっちりまとまってる。

【雑誌】ビッグコミック 7/10 No.13 小学館 B5中

 さいとう・たかを「ゴルゴ13シリーズ」。ゴルゴが無表情にクラッカーを鳴らしているシーンがなんとなくツボ。


6/25(月)……銃、ダメっす

 7月のお買い物リスト。書名に張ってあるリンクはbk1の当該書籍予約ページ。本当は20日くらいにはアップしたかったんだけど、bk1マンガジャンルの予約ページのデータ追加が一部滞ってたみたいだったのでちと遅れました。定期購読雑誌込みの予定は購入スケジュールCGIのほうを参照のこと。

 で、とりあえずお買い物リストを元にさっそく35冊ほど予約。6月のお買い物で使ってみてわりと良かったので今回は予約で購入する冊数を増やしてみた。荷物が減るのが何よりありがたいし、買い逃す不安から解放されるってのは気が楽。予約だと今のところ送料タダだし。

月日タイトル作者名出版社
7/上アックス Vol.21 特集・岡本太郎 青林工藝舎
7/上「野良人リサイクル」花くまゆうさく青林工藝舎
7/上コミック.H VOL.4 ロッキング・オン
7/上別冊ヤングジャンプ No.13 集英社
7/1「坂口尚短編集3 闇の箱」坂口尚チクマ秀版社
7/2「NieA_7 SCRAP」安倍吉俊角川書店
7/5「ナインハンドレッド」3巻カサギヒロシ小学館
7/5「シザーズ」3巻橋口たかし小学館
7/5「新宇宙戦艦ヤマト」2巻松本零士小学館
7/5「殺し屋イチ」10巻山本英夫小学館
7/5「球魂」13巻岩田やすてる小学館
7/5「電動侍」1巻花見沢Q太郎大都社
7/6「賭博破戒録カイジ」3巻福本伸行講談社
7/6「クーデタークラブ」3巻松本光司講談社
7/7「あかりをください」紺野キタソニー・マガジンズ
7/9「バサラ〜破天の男〜」1巻作:さいふうめい+画:ミナミ新平講談社
7/10「夜は散歩者」福山庸治日本エディターズ
7/10「F氏的日常」福山庸治河出書房新社
7/11「妄想戦士ヤマモト」1巻小野寺浩二少年画報社
7/11「泥棒猫」1巻大石まさる少年画報社
7/11「封霊士マーコ」RYU-TMRワニマガジン社
7/12「時間ですよ」LAZYCLUB司書房
7/中「おやじ画報」しりあがり寿青林堂
7/16純愛果実 8月号 光彩書房
7/17「ボトムノック」吉良広義エンジェル出版
7/17銃漫 VOL.3 松文館
7/19「バトル・ロワイアル」4巻作:高見広春+画:田口雅之秋田書店
7/19「SLAM DUNK完全版」9巻井上雄彦集英社
7/19「SLAM DUNK完全版」10巻井上雄彦集英社
7/19「千億の蟲」4巻 六田登集英社
7/19「Papa told me」25巻榛野なな恵集英社
7/19「新装版おばけたんご」くらもちふさこ集英社
7/21Zipper comic 8+9号 祥伝社
7/23「ヒミズ」1巻古谷実講談社
7/23「古谷実短編集 稲作(1)」古谷実講談社
7/23「月と雲の間」岩館真理子講談社
7/23「鉄腕ガール」6巻高橋ツトム講談社
7/23「ミルククローゼット」3巻富沢ひとし講談社
7/23「なぁゲームをやろうじゃないか!!」2巻桜玉吉講談社
7/23「フリクリ」2巻画:ウエダハジメ+作:GAINAX講談社
7/23「パラノイアストリート」2巻駕籠真太郎メディアファクトリー
7/26「薩摩義士伝」2巻平田弘史リイド社
7/26「君にちちあれ」RaTeワニマガジン社
7/27「AQUA」1巻天野こずえエニックス
7/27「藍より青し」6巻文月晃白泉社
7/27「なつのロケット」あさりよしとお白泉社
7/28「メイドのみやげ」かるま龍狼双葉社
7/28「女監禁蹂躙」桃山ジロウ松文館
7/28絶空 Vol.2 笠倉出版社
7/30「龍」28巻村上もとか小学館
7/30「−天才・羽生が恐れた男− 聖」5巻山本おさむ小学館
7/30「天駆」1巻作:大佛次郎+画:森秀樹小学館
7/30「ひまわり」ZERRY藤尾笠倉出版社
7/31「地獄学園 性徒会」ジャム王子ヒット出版社
7/31「おさんぽ大王」5巻須藤真澄エンターブレイン
7/31「恋の門」3巻羽生生純エンターブレイン
7/下「六識転想アタラクシア」駕籠真太郎太田出版
7/下「国民クイズ」(上)作:杉元伶一+画:加藤伸吉太田出版
7/下「国民クイズ」(下)作:杉元伶一+画:加藤伸吉太田出版
7/下「LAD:UNA」伊藤真美ワニマガジン社
7/下「ヴァージニア」近藤ようこ青林工藝舎
7/下「ヨネケンファーストリミックス(仮)」米倉けんご二見書房
7/下アワーズガール No.3 少年画報社
7/月内「茄子」1巻黒田硫黄講談社

 で、本日はなんだか微妙な感じのする新雑誌二つの創刊日でありました。

【雑誌】ガンダムエース No.001 Summer 角川書店 B5平

 もうタイトル見れば内容はイッパツで分かりましょう。ガンダムです。ガンダム漫画、いわゆるガンダマンガ(あまりいわゆってないです)の雑誌。「ああ、俺ってこんなにガンダム好きだったんだなあ」とか思いながら読んだ。漫画は安彦良和のファーストガンダム漫画を初めとして、北爪宏幸、介錯、大和田秀樹が執筆。

 まずは安彦良和の「機動戦士ガンダムTHE ORIGIN」。当たり前だけどガンダム。いや、なんかもうホントにガンダム。個人的には「ファーストガンダム」とか「一年戦争」という言葉にいまいちなじめない。ていうか俺の知ってるガンダムはアレこそがソレなんであって、過去から振り返ってファーストだの一年だのいわれても、なんだか困る。そんなわけで「そのガンダム」を久々に見て、しかも昔見た以上にカッコよくなっててこれはイイと思った。なんにせよザクである。あのころのガンダマーの多くは、ガンプラによってガンダマイズの洗礼を受けた人が多いはず。アニメで戦争を描いたとかがどうのこうのよりも、モビルスーツがカッコよく、さらにギレンの演説がカッコいいことのほうがあのころの自分にははるかに重要だった。そんなわけでいいザクが見れて、たいへんうれしかった。気になるのは季刊でどこまでやれるのかってことだけど。そのほかでは介錯の「ジオン少女物語」がさすが。この人はベタさを極めて超越の境地に至ってる。立派だ。

 ただ、正直なところあんまりガンダムガンダムいわれるのもちょっとウザったいなあと思うところはなきにしもあらず。たぶんガンダマイゼーションを受けずに育った世代の人にとっては、この雑誌って俺とかの世代が長嶋茂雄のことをアツく語っているええ歳したオヤジを見るような、そんな印象とかあったりするのかもしれない。アムロ古谷とシャア池田が酒を酌み交わしているシーンは、なんだかイヤだった。というかやり方しだいなんだろうなあ。個人的には徳光康之「濃爆!おたく先生」であったようなジオニック社の開発者物語みたいなのも一発欲しかった。ちなみに一番好きなモビルスーツはドムです。

【雑誌】コミック伝説マガジン No.1 実業之日本社 B5中

 これまた微妙です。とりあえず収録作品を挙げる。

作:手塚治虫+製作:手塚プロダクション「鉄腕アトム」
永井豪とダイナミックプロ「オモライくん2001」
画:原田久仁信+作:原康史「プロレスヒーロー列伝 力道山」
吉森みき男「新しまっていこうぜ!」
三浦みつる「Theかぼちゃワインsequel」
えびはら武司「まいっちんぐマチコ先生」
コンタロウ「新1・2のアッホ!!」
藤子不二雄A「踊ルせぇるすまん」
みやたけし「嵐のフィールド」
石ノ森章太郎「ストリップ」(復刻)
池上遼一「黄金仮面」(復刻)
望月三起也「突撃ラーメン」(復刻)

 まあよくも集めてきたもんだというラインナップ。しかも、これが(復刻)と書いてあるもの以外はみんな新作であったりするところがまたすごい。内容的には非常に懐古的。「ああ、あったあった」という感じ。現在保守傾向を突き進む漫画界の最先端とでもいえるだろうか。今読むとどれもそんなに面白くは感じなかったけれど、単純な再録でない分、それなりに興味は持てた。個々の作品でいえば、「アトム」はもう少し練れた年代の絵柄でやっちゃっても良かったと思う。それだって十分昔なんだし。どうせなら小室孝太郎とか描かないかな。今どうされてるんだかは知らないけれども。

【雑誌】アフタヌーン 8月号 講談社 B5平

 恥ずかしながら、というのはもちろん嘘で今さら全然恥ずかしくはないが、青春は大好物だ。というわけで今号に掲載された、四季賞2001年春準入選作、五代英輔「君の言葉がききたい」も面白く読んだ。いつも道草して登校するちょっとヒネた高校生男子が、その道草先で一人の女の子と出会い、彼女が実は同じクラスにやってきた転校生で……というところから始まる。恋というほどに激しくはないけれど、日常生活の中でちょっとずつ二人の距離が近づいていく過程を、臭みなく描いてて好感が持てる。現状だとあまりデカいお話は描かないタイプって感じだけど、確実に良作はモノにできそう。とりあえず今後も描いてなんぼだと思うんで、ぜひ再登場してもらいたい。

 ひぐちアサ「ヤサシイワタシ」。今回もグサグサくるようなセリフが連発。やっかいな女、そしてついつい彼女にかまってしまう人たち。見捨てられないところがまた困る。チビシー。黒田硫黄「茄子」。今回からいきなり時代劇モノに。本当に先が読めない。なぜキーワードが茄子なのか。単行本第1巻は7月発売らしいけど、具体的な日付はまだ記載されておらず。

【雑誌】別冊ヤングサンデー 7/25 No.10 小学館 B5中

 巻頭で一色登希彦「ダービージョッキー」(原案:武豊+構成:工藤晋)の特別編が掲載。主人公・上杉の競馬学校時代の一エピソードを描く。この作品は絵が伸びやかで迫力もあってわりと好き。あとは山田玲司の読切「水の鳥」あたりが見どころかな。別冊のわりには案外大人しい。

【雑誌】ヤングキング 7/16 No.14 少年画報社 B5中

 有村しのぶ「ファイト!YAOKI!!」は今回で最終回。「チェリオ!」に続いて短期で連載が終わった。有村しのぶの女性描写はけっこう好きなんで、そこらへんを生かしてもう一押しなんか欲しいとこではある。で、次号から新連載攻勢。15号でいたば吉博「王者の絆」、16号で小野寺浩二「それ行けぼくらの団長ちゃん」、17号で長田裕幸「JACK」、18号で花見沢Q太郎「ももいろさんご・第3部」。長田裕幸がくるとはちょっと意外だった。なんにせよ面白そうなメンツが揃ってて楽しみ。

【雑誌】ヤングマガジン 7/9 No.30 講談社 B5中

 別冊ヤンマガにも登場してすっかりレギュラー化しつつある山本マサユキ「ガタピシ車でいこう!!」。かわいい女の子、アユちゃんのキャラがどんどん立ってきてる。華があってかつ和む。

【雑誌】ビッグコミックスピリッツ 7/9 No.30 小学館 B5中

 「おさなづま」の作画を担当しているあきやまひできが登場。3回の集中連載「23才」。テクニックはあるけどガタイがなくて損をしているサッカー選手が主人公。そんな彼と、チーム所属の女性栄養士の二人三脚トレーニング&ちょいとラブなお話になるのかなっていう感じ。この人の絵とかコマ運びは、読みやすくてするする頭に入ってくる。作:矢島正雄+画:環ちひろ「365歩の竜太」。けっこう面白くなってきていると思うんだけど、次回で最終回らしい。乾いた感じの絵の効果もあって、やっていることのわりに脂っこくなってないのがいい。ヒラマツ・ミノル「アグネス仮面」。今号も面白いなー。バトルのシーンの迫力もいいけど、アグネス仮面となった仁悟と猪木的人物のコントみたいなやり取りがまた面白い。

【雑誌】週刊少年ジャンプ 7/9 No.30 集英社 B5平

 鈴木央「ライジングインパクト」。ガウェイン帰国。試合シーンも面白いけど、日常のドタバタが楽しいのもこの作品のいいところ。パーシバルが出てこないので若干寂しいところではあるが。


6/24(日)……野菜慕わし

 本買ったり読んだりスキャニングしたり。何にもやってねえなあという実感バリバリ。

 bk1ブリーダーズプログラムやってる人でリンクの張り方間違えてる人がけっこういるみたいなんでちょっと参考リンク→【ぷちbk1】byLaD。ここの「bk1へのダイレクトリンクの張り方」は、やってる人必読。実はこれ読んで俺も間違いしてたことに気づいた(つっても支障は出ない間違いだけど)。

 つまりリンク張るときは要するにURLに「&aid=xxxxx」(xxxxは登録ID)ってのが入ってればポイント加算対象となる。ただしbk1の場合、アクセスしたときに/3a785add9213f0100437みたいな感じのその利用者のブラウザに対して「ブラウザID」って奴を付加するんで、リンクを張るときはこれを取ってやる必要あり(とらないとパスワードエラーを起こしたりするんだそうな)。このブラウザID付けっぱなしになってる人がけっこう多いみたい。

 俺の場合、リンク作るときはまず自分のID入りのURL「http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_top.cgi?aid=p-ohp00095」にアクセスして、そこで本を検索。そこで出てきた検索結果のURLからブラウザID部分を引いてリンク先URLとしてます。ついでに一工夫としては、リンク先のターゲットフレーム名を固定で「ohp_bk1」という他の人はまず使いそうにない名前にしておいて、最初にリンクを押すとブラウザが新しいウィンドウで立ち上がるけど、それ以降は全部bk1へのリンクはそのウィンドウに表示されるようにしている。こうすると予約とかでいっぺんに何冊も買うとかいう場合、ちょっと手順的に楽かなあと。ちなみに俺のしてた間違いとは、URLの最後の&volno=0000というのを全部にくっつけてたこと。まあこれは付いてても支障はまったくなくて、bibidさえ指定しとけばなくても大丈夫なものらしいんだけど、まあファイルサイズがおっきくなっちゃうから消しといたほうがよいと思われる。

 たぶんここ見てる人のうちで4〜5人くらいにしか役立たない情報だと思うけれども。

【雑誌】近代麻雀ゴールド 8月号 竹書房 B5中

 画:安達哲「ギャル雀」(作:有元美保)。ますます安達節全開。こりゃまあエロいですわ。颯爽としていたはずのヒロインさんをとことん貶めてる。これいったいどこまでやるんだろう。そろそろヤクザとかからんできそうだしねえ。新連載、さとうしんまる「雀クマ」。こりゃまたベタな。ちょっと笑った。

【雑誌】LaLa 8月号 白泉社 B5平

 今号はかなり良い感じでありました。まず筑波さくら「目隠しの国」が巻頭カラー。みんなで海行ってて、水着ありラブラブあり。でもちょっと並木がらみで波風立つかな。それから津田雅美「彼氏彼女の事情」は一馬&つばさ編が決着。締めくくりは初々しくてとてもよろしい。麻生まさみ「おまけの小林クン」も顔がニヤけちゃうような恋愛ムード。一気にトキめきます。なかじ有紀「ビーナスは片想い」も毎度毎度微笑ましい。そのほか、本誌連載になるっぽい草川為「ガートルードのレシピ」も細くて軽やかな線が気持ち良く、ドタバタシーンも楽しかった。

【単行本】「家族のそれから」 ひぐちアサ 講談社 B6 [bk1]

 下記の「ヤサシイワタシ」1巻と合わせて、2冊同時の初単行本。「家族のそれから」は、母親が死んで残された兄妹と、母親の再婚相手の男、残された3人の生活を描いた全4話の物語。ほとんど家族として暮らしたことがない3人だっただけにいろいろとお互いの葛藤はあるものの、なんとかかんとかやっていけるようになるまでを描く。それから併録の「ゆくところ」は、ホモである少年と、その想い人である同じクラスの手足がマヒする障害を抱えた少年。この二人の青春物語とでもいうべきお話。どちらの作品にもいえることだけど、ひぐちアサの描くキャラクターはなんだかみんな生き方がぶきっちょな感じがする。好意を出す場合も、あふれ出てしまうか照れてしまうか、それとも隠しちゃうかって感じで。そこからにじみ出てくるもどかしさがときに気持ちが良かったり微笑ましかったり、剥き出しであるがゆえに痛かったり。こういうどうしていいんだか分からないような感情の露出の仕方は、読んでいてなんだかすごく新鮮。といったわけで、わりとこっちの単行本の本は軽く微笑ましく読めます。

【単行本】「ヤサシイワタシ」1巻 ひぐちアサ 講談社 B6 [bk1]

 んでもって、現在「アフタヌーン」で連載中の「ヤサシイワタシ」。こちらは読んでてけっこうキツいお話。大学で写真部に入った健康的な男子・芹生くんが、先輩の弥恵と恋人同士になる……というのがまあ超大ざっぱなあらすじ。なのだが、この弥恵がとんだトラブルメーカー。感情の浮き沈みは激しいし、夢を語るわりには実力がついてってないし、面倒見ればつけあがる、ほっとけばスネる当たり散らす。だけどそういうところがまた可愛くもあって……というのが非常に厄介。一言でいうとたいへんに「面倒な女」なのだ。彼女を見ていると、俺の心の中では伊武雅刀の「子供達を責めないで」が鳴り響く。「私は子供が嫌いです 子供は幼稚で礼儀知らずで気分屋で 前向きな姿勢と 無いものねだり 心変わりと 出来心で生きている 甘やかすとつけあがり 放ったらかすと悪のりする……」。

 ではでは、ただただ面倒くさいだけのお話かというとそんなこともなくて、やっぱりラブラブなところ、ちょっとしたことで真っ赤になっている二人の様子などはジタバタしちゃうほどに甘くて微笑ましい。プラス方向へのエネルギーも大きいんだけど、マイナス方向へのエネルギーもこれまた大きい。お互い、っていうか弥恵の甘えに満ちた感情がビシバシと迫ってくるだけに、受け止める彼氏はもちろん読む方までエネルギー使います。

 それで物語から離れて自分を振り返ってみたりすると、これがまた激痛。思い当たる節はいろいろあって。落ち着きがないしイライラさせられることもままある。なんというか、いい意味でも悪い意味でも「隙がある」作風。合わない人にはからっきし合わないと思う。でも目は吸い寄せられてしまう。それだけのポテンシャルは確実にある。目が離せない。

【単行本】「夢使い」1巻 植芝理一 講談社 B6 [bk1]

 「ディスコミュニケーション」にも出演していた三島姉妹が独立、というか主役に。夢使い稼業をしている二人(+ロリコン男一人)が、夢にまつわる不思議な事件をズバッと解決☆というお話。「ディスコミュニケーション」も最後のほうはかなり植芝理一、吹っ切れまくってたけど、この作品では最初っから全開。まだ連載が始まってから最初の事件が続いているのだが、これがもうかなりエロティック。次々と少女が想像妊娠する事件の謎を探る間に繰り広げられるのは、少女がお互いの体をさすり合ったり、少年化して股間の膨らみをすりすりこすり合わせる光景だったり。おもちゃを依代にして三島姉妹が戦うシーンもダイナミック。変形シーンなんかは文句なしに気持ちいい。

 主人公たちでさえ何をどうしたいのか不明瞭なところがあった「ディスコミュニケーション」に比べ、こちらは事件解決型。主人公の目的は単純明快。それだけに、少女や少年のエロチックな描写、遊び心、ごちゃごちゃした描き込みなど、植芝理一の持ってる漫画的栄養素が作品としての面白さにみんなストレートに結びついてて素直に面白い。いやあ、それにしても思いきってますな。

【単行本】「神戸在住」3巻 木村紺 講談社 B6 [bk1]

 ひぐちアサとは対照的に、何気に隙のない人だなあと思う。ボールペンで描いてるみたいなタッチが、まじめな女の子が丁寧に板書した大学ノートのようで、内容とよく合っている。いかにも素直な感想っぽいので、何かふんふん頷きながら読んでしまう。風景の描写、日常の描写もまたしかり。画力が圧倒的でないところがいい具合に作用しているのかもしれない。そして今回は震災直後の話が描かれており、不覚、でもないんだけど泣かされてしまう。そのときどきの登場人物の気持ちが、過剰でないだけにかえってひしひし迫ってくる。自分の力量をしっかりわきまえてコントロールしつつ、描きたいことをきっちり形にできている人だなあと思う。

【単行本】「なるたる」7巻 鬼頭莫宏 講談社 B6 [bk1]

 シイナ中学校編がスタート。この巻は来るべき対決に向けての助走編とでもいう感じ。シイナが女の子っぽくなってきたなってそこはかとなしにトキめいたりはすれど、やっぱり甘くはない。これからキッツい展開が待っているだろうことは、この作品をこれまで読んできた人はみんな覚悟のうえのはず。怖い作品だ。


6/23(土)……ブルテリアファン

 ちゃんと起きてしっかり活動、しようと思ったがやっぱり寝てしまう。起きたら午後6時。そこからはちゃんと行動、しようと思ったがやっぱり寝てしまう。

【雑誌】まんがくらぶオリジナル 7+8月号 竹書房 B5中

 4コマ漫画誌だけにおおむねいつものとおり。前号の感想をそのままコピー&ぺーストしてきても、そのままでオッケーか微調整くらいで済みそう。……などというおざなりな書き方をして申し訳ない。けっこう楽しんで読んでます。あとはかたぎりわかなが4コマ1本だけでなく、もっといっぱい書いてくれれば。

【単行本】「ディアマイン」3巻 高尾滋 白泉社 新書判 [bk1]

 いい作品です。柔らかくて美しく、気持ちのいい絵柄。それぞれのキャラクターの気持ちが十二分に伝わってくる優しい語り口、感情表現。すごくよく出来てる。小学生のダンナ様と、女子高生のお嫁様。二人の関係が回を重ねるごとにどんどん近づいていき、ただの「親しい」状態から「恋愛」へと移り変わっていく様子の描き方なんかは、丁寧で非の打ち所なし。一気に関係を進展させようとせずじょじょに深めていくあたり、まったく心憎いばかり。ええと、たぶん次巻が最終巻かな。ボリューム的にもこのくらいがちょうどいい感じがします。

【単行本】「アンファン・テリブル」2巻 作:相田公平+画:佐藤久文 集英社 B6 [bk1]

 最終巻。抜群な作画によるサイコで猟奇的なホラー系な作品。主人公たちが少年とかだったりするあたりは刺激的ではあるけれど、なんか最近の情勢を見てると現実が先へ行っちゃってる感じなのがツライところ。最終話のタイトルが、すでにずいぶん手垢のついた感のある言葉「仮想現実」であったりするところからも分かるとおり、作劇や題材が全体に陳腐だったのが惜しい。何か現代社会を分かったように評論してる人たちが考えたストーリーって感じがしちゃうのだ。とかいろいろ文句をつけていながらそれでも単行本まで買っちゃっているのは、佐藤久文の作画がすごく高級感あり、コマ割りや構図取りなどの漫画的技量が高く、思わず読ませられちゃうから。この単行本の中でも、田舎のミッション系の女学院で起きた事件を扱った「白い天使」など、美しく妖しい佳作も見られる。連載中も何度か書いたけど、今度は原作なしのが読んでみたい。

【単行本】「警視総監アサミ」4巻 作:近藤雅之+画:有賀照人 集英社 B6 [bk1]

 毎度馬鹿馬鹿しいお色気を。というわけで今回も意味なしエロス炸裂中。「セーラー服騎士」の人が今やこういうものを描いているかと思うと驚き……でもないか。この巻では、いつもの面々が温泉スキー旅行に行く話がまず素晴らしい。萬田先輩は雪山なのになぜか全裸でフェラチオしてるし。警察部分の歯ごたえのなさ、エロ方面への高い比重のアンバランスさが得も言われぬ味わい。とはいえ、なんかこのエロが突然出てきてパンチ力があるのに、なぜか妙に淡白に終わっちゃったりもするあたりが、これまたヘンな感触。警察部分にもエロ部分にも奇妙な尻切れトンボ感があるような気がする。

【単行本】「満子」 甘詰留太 ティーアイネット A5 [eS]

 A・浪漫・我慢名義ではすでに「少女絶頂体験」(松文館 / →eS)も出ているが、MUJINで描くときに使っているほうの名義である甘詰留太(あまづめ・りゅうた)としては初単行本。タイトルの「満子」は「みつこ」と読み、この人の作品の主役格の女の子の名前としてほぼ共通して使われている。

 んでもって、この人はやっぱうまいしエロい。基本的にはロリだけど、少女年齢としては10代半ばくらいがメイン。「幼女」ではなく「少女」という層。それがかなりのテンションでヤラれるというのはどの作品にも共通していることなんだけど、エロいわりに不思議と下品にはなってない。そして、基本的には巨乳とか人妻とかが好きな俺でも十分に実用に供せちゃうほどにいやらしい。このエロさの秘訣は、シチュエーション作りがうまいからかなあと思う。しっかりお話を作って興味をつなぎつつ、それぞれのキャラの個性をアピールしてからエロシーンに入るので、読むほうもより身が入る。

 巻頭作の「豚汁 〜ぶたじる〜」なんかは、少年院の豚舎で飼われている豚がみんな美少女の姿で描かれているというイメージをまず呈示。そこから、その豚を慈しむ男の思いを踏みつけにして他の院生が豚(少女)たちをさんざんに性欲のハケ口にする……といった苦いエピソードと共にエロになだれ込む。少女が豚舎で飼われていて人間としているというだけでは、ただの異様な状況でしかないんだけど、無粋なツッコミを入れずにお話を進めることで「ああ、そういうふうに描いているだけなのだ」と納得させられる。これたぶん、少女でなくそのまま豚で描いても、苦みのあるええお話だと思う。お話作りの面で土台がしっかりしてるから変化球的なことやってても読める。

 絵のほうも十二分にうまい。男根が存在感あるだけに、可憐な満子ちゃんたちが散々に凌辱されるシーンがまたエロし。「かわいそうな女の子」を描かせたら抜群。でも「お父さん療養中」「お父さん追跡中」に出てくる、リボンのM奴隷満子ちゃん(しかも娘の親友)は素直に可愛いなあ。

【単行本】「ちちポケット」 かにかに 久保書店 A5 [eS]

 あまとりあ社/フリップ・サイドが出しているつるぺた系アンソロジー本「貧乳なんたら」シリーズの扉を飾るかにかにの初単行本。漫画としての出来からいうとまだまだなところも多いのだけど、つるぺた系な人にはハズせない本だと思う。とくにこの人のいいのはカラー絵を描かせたとき。女の子たちの表情がやらかくて、かつイキイキハツラツとしていて、見ていて楽しくかついとおしくなるような絵柄。つるーんぺたーんとした胸から胴、それから腰を経由してずずーっと下がって爪先にまで至るラインの滑らかさは特筆モノで、思わずぺちぺちと触ってみたくなる。お話的にはラブラブなのが多め。漫画のドラマ作りとか、コマ割りとかはまだまだ発展途上なんで、そこらへんはこれから腕を上げてってほしい。なんにせよこれだけ目を惹く絵という大きな武器を持ってるんだから、やっぱり期待してしまう。


6/22(金)……メーガーズマーク

 素直にすごいです。MEGA MAC。GIGAくらいまではなんとかイケるかな。無限力に魅せられた者としてはジグ・マックもあると嬉しいです。

 そのほか購入済み未読物。甘詰留太はA・浪漫・我慢の別名義。かにかにはアンソロジー本の「貧乳××」シリーズで表紙を描いたりしているつるぺた系の旗手。

【単行本】「満子」 甘詰留太 ティーアイネット A5 [eS]
【単行本】「ちちポケット」 かにかに 久保書店 A5 [eS]

【雑誌】ビッグコミックスペリオール 7/6 No.14 小学館 B5中

 このところスッカリ男くさい雑誌となっていたけど、今号は柴門ふみが表紙だったのでずいぶん華やか。そして作:村上かつら+画:まなべゆうの新連載「LOVE?」が始まった。村上かつらもまなべゆうも好きな作家だが、ずいぶんごぶさたな感じがするので連載開始はうれしいところ。銀行勤務の地味なOLが主人公。それまでの人生で自分を抑圧し続けてきた彼女だが、そんな自分の安さを案外冷静に受け入れてはいるものの、モヤモヤした気持ちは残っていた。そんな彼女の気持ちを、一つの出会いが晴らしてくれる……というのが第一話。武張るでもなく悟りきるでもなく、現実に当たり前のように接する女性らしさの描き方はけっこう新鮮。一話完結タイプのショートストーリーっぽいけれど次からはどうなんだろう。第一話はきれいにまとまっている。とはいえちょっと地味でもある。

 東本昌平「SS」。ジャッキーが子供のころを振り返る、センチメンタルなシーンがなんだか泣かせる。石川優吾「ソーダむらの村長さん」は最終回。池上花英のキャバクラ漫画「キャバクラ研ちゃん」もアッという間に最終回。今号の表紙、村上かつら+まなべゆうの新連載、それから今号の二つの最終回を見ると、もしかしたらギトギト脂ぎりオヤジ雑誌路線から方向転換しようとしてるのかも? まあ1号だけではなんともいえないが。

【雑誌】ヤングアニマル 7/13 No.13 白泉社 B5中

 たくまる圭「吉浦大漁節」は第2回。やっぱりいい絵。順調に単行本出るくらいまで続けてくれるとたいへんうれしい。氷室芹夏「月紅」は新連載。ヤクザの組長の息子だけど、ケンカとかは嫌いな男子に、木刀を振り回す戦闘的な妹がいきなりできる……というところからスタート。最近の氷室芹夏作品は作画はうまいし雰囲気はあるんだがいささか素っ気ない絵という感じもするし、お話に読者を引っ張り込むのはあんまりうまくないという印象がある。この連載でそこらへん解消できるといいなあと思うんだけど。

【雑誌】オールマン 7/4 No.13 集英社 B5中

 バンチ/スーパージャンプ/オールマンのジャンプ卒業者向け系な青年誌の中では、この雑誌が一番パッとしない印象。今号は甲斐谷忍「太平天国演義」も載ってないしなー。というわけでいまいちコレ!という作品はなし。ただ、今度から新連載が8連発で立ち上がるらしい。次号ではまず第一弾として原案:栗田卓也+構成・画:蔦二郎「跛者と鬼」、7月18日発売号から六田登としりあがり寿の新連載が予定されているようだ。

【雑誌】ビッグコミックオリジナル 7/5 No.13 小学館 B5中

 村上もとか「龍」。甘粕正彦がたいへんかっこいい。背筋がピンと伸びていて、信念のために生きる強さを感じさせる。水島新司「あぶさん」。あぶさん絶不調。とはいえ、54歳でホームラン8本打ってるってだけでも相当に無茶な存在ではある。そういえば引退する最後の年にはメジャーに行くとか約束してなかったっけか。

【雑誌】花とゆめ 7/5 No.14 白泉社 B5平

 望月花梨の新連載「シャボン」が始まった。東京に行っているはずの姉と連絡がとれなくなり、それを心配したお姉ちゃん大好き娘である主人公が、姉探しの一人旅に無謀にも出かけてしまうところから始まるお話。わりと動きのあるお話になるっぽいけれどもさて。日高万里「世界でいちばん大嫌い」は次号で最終回。手堅く面白くてけっこう好きな連載だったけれども、確かにそろそろちょうどいいまとめ時という感じはする。次号といえば、高尾滋の新連載「てるてる×少年」がスタートするらしい。

【雑誌】ドルフィン 8月号 司書房 B5中

 ドルフィンが実用面で俺の嗜好に合うのは、SMとか鬼畜とかに走らず、ストレートに快感責め系のエロがメインでテンションを上げていくという方向性だからなんだろうなあと思います。

 吉田蛇作「CONTACT」が巻頭カラー。お気楽で明るく、かつエロにボリューム感があるのがいいところ。肉付きが良く丸顔で素直そうな女の子も好み。天崎かんな「SKY」。この人も伸びてきてるな〜。学園ラブコメを微笑ましくやりつつHもしっかり。北河トウタ「OLフラストレーション2」。前号でやった巨乳眼鏡娘OLものの続き。まとまりの良いキュートな絵柄。最近の北河トウタはH面でも充実度を増してていい感じ。そのほかLAZYCLUB「時間ですよ」、みやびつづる「肉嫁」、じゃみんぐ「チケットキャプチャーつぼみ」あたりも、自らの肉欲に忠実っぽくて好感の持てるエロさ。

【雑誌】ドルフィン増刊プッチモエ VOL.01 司書房 B5中

 これはもうタイトル勝ちでしょう。「プッチモエ」のロゴ、「エ」の字の縦の線がちょい細めで遠目で見たらまるで「ニ」。

 とはいえ、内容は正直いまいちかなー。最近の司書房系の雑誌の場合、どうも作家起用に優先順位がある感じで、ドルフィン本誌>ラッツ>MEN’Sドルフィン、オルカなどなど……という順番で主力級が登板してるような気がする。この増刊もみやびつづるが載ってるけど、1995年作品「猥婦」の再録だし。ちなみに執筆陣は綾野なおと、みやびつづる、火野聡司、深田拓士、松林剣風、藤宮博士、山岡鋼鉄郎、RYUJIN、鈴木りさ、もとや誠、ケーコ、ほしのえみこ、花見沢Q太郎。


6/21(木)……すべてにルーガール

 京極夏彦の本を2冊購入。新刊の「ルー=ガルー」(徳間書店 / →bk1)と、買い忘れていた「続 巷説百物語」(角川書店 / →bk1)。両方とも厚いし重いし高いなあ。あ、そうか。こういうときこそネット書店で買って発送してもらえばよかったのか。

 ところで京極夏彦といえば妖怪モノをいっぱい書いているけど、本当に妖怪部分を楽しみに京極作品を読んでる人ってどのくらいの割合なんだろう。俺の場合、やっぱり京極堂シリーズのほうが好きで、あの京極堂のウンチクが猟奇的な事件の背景を説明する言葉としてカチッと見事にハマり、普段なんとはなしにもやもや疑問に思っていた事項がスッキリ整理される瞬間の気持ち良さを好んでいたわけだが、正直いって妖怪についてはあんまり興味がない。最近の安倍晴明ブームもそうだけど、みんながみんな陰陽道とかあっちのほうに興味があって買ってるもんなんだろうか。まあどーでもいいんだけど。

【雑誌】別冊ヤングマガジン 7/1 No.021 講談社 B5中

 今号はかなり充実していたように思う。新鋭の読切でけっこう収穫があったし。それでいて気楽にするする読めるのもいい。読んでて疲れないし楽しめるしで、こういう誌面構成はすごく好き。

 まずは新連載、藤本青心「クラーマン」。なんか企画協力で「おじゃる丸」の犬丸りんの名前も。お話としては、町で噂の正義の味方「クラーマン」がストーカーに悩まされている女性を助けるというもの。なのだけど、クラーマン自体は別に特殊能力があるわけでなく、ただ仮面をつけているだけの不気味な男である。その仮面もヤセぎすな老人って感じのかなりイヤ〜なデザインだし、登場時は念仏唱えてるし、悪党の懲らしめ方もたいへん陰湿だ。ヒーローモノとしてはかなり、ていうかすごくヒネくれている部類。俺はすごく気に入った。読切、森拓真「スプリングロケット」。図書館で出会った受験勉強中の二人が、ちっちゃいドラマを積み重ねてくっつくまでを描く青春ラブストーリー。爽やかな読後感が気持ちいい。森拓真は、「トークライブレッスン」(ヤンマガ 2001/3/5 No.12→感想)、「グレイボックス」(別冊ヤンマガ 2001/4/1 No.018→感想)も面白かったけど、今回のもなかなか。楽しみな若手だ。

 ショートコミックもいい。林山暢子「いいこと」。むしゃくしゃ腹を立ててるにーちゃん二人に、思いもよらぬいいことが。わらわら出てくる女子高生たちがかわいいし、こういうことあったら確かにすげえ嬉しいし楽しいだろう。それから本誌でちょくちょく登場してた山本マサユキ「ガタピシ車でいこう!!」も2本立て。なんか最近どんどん女の子キャラが幅を利かせてきて、素直に華やか。

 それから前川かずお「闘破蛇烈伝DEI48」は今回も爆笑させられてしまった。なんでまたこの人はこういう展開を思いつくかなあ。野球術の遣い手が破武男に迫る。もちろんボールは蛇根で打つ。メンバーの名前もいちいち馬鹿だし、今回の前川かずおはホントにノリノリ。連載第2回めの小松大幹「ネオジバン」も好調。キックボクシング界に拉致されてしまったアマチュアボクシング界のスターの苦悩は続く。このカッコ悪さは、実にヤンマガ系らしい。作:筒井康隆+画:山崎さやか「NANASE」。こちらも好調。原作小説を、かなりうまいこと料理できていると思う。山崎さやかの女性描写の腕が冴えている。

【雑誌】OURs LITE 8月号 少年画報社 B5中

 こっちもいい出来。ノリ自体は軽めなわりに個性派揃いで変拍子な作品が多いため、作品ごとにいちいちシフトチェンジしながら読んでかなきゃいけないんで、ボリュームのわりにすごく読みでがある。それだけちゃんと読み込んでみようと思える作品が多いってわけなんで、こちらはこちらでとても楽しい。

 まず目立つのは騎崎サブゼロ「溺れずノ市」。白黒のコントラストが利いたペンタッチの細かい絵は、ペンで描き込むタイプの絵柄が好きな人はイッパツでメロメロになると思われる。一つ一つの線の引き方にセンスがあるし、一年中桜が咲き誇る島という、美しいけれど怪しいイメージに包まれた作品世界の雰囲気も気持ちがいい。ファンタスティックでとても良い。それから山名沢湖が今回はカラーで。「電話線」。たいへんヲトメチック。軽やかでトトトトと押し出すようなネームが快感。

 あびゅうきょ『「ぜ」は絶望の「ぜ」』。画面は美しく、そして毒がたっぷり。業が深い。大石まさる「魔法の海賊ときめきマリン」のやけくそな開き直りっぷり、それからいつものごとく妄想爆走中の小野寺浩二「妄想戦士ヤマモト」。両人ともご立派。そういえば大石まさるはLITE初登場なのか。意外。どざむら「魔法少女本願寺美礼」。こちらは女の子がときにはしたなくドタバタと。ここらへんの作品群のベタなノリもまた楽し。犬上すくね「恋愛ディストーション」、石田敦子「純粋!デート倶楽部」などなどのレギュラー陣もコンスタントに力を発揮。いい感じです。

【雑誌】ヤングサンデー 7/5 No.29 小学館 B5中

 佐藤秀峰「海猿」。今どき珍しいくらいに、アツくて真っ向勝負な作風で最後まで力いっぱい駆け抜けて非常に清々しかった。こういう直球勝負ができる人材は貴重だし、今後も大切に育てていってほしい。北崎拓「なんてっ探偵アイドル」。今回は学園編。学園編はラブコメ色が強いし、無理に人を殺したりしないなど、アイドル編よりも平和なところがむしろ好き。

【雑誌】モーニング 7/5 No.29 講談社 B5中

 三宅乱丈「ぶっせん」が最終回。考えてみるといろいろなことがあったなあ、という気になる。なんだかいつの間にか、ぶっせんの生徒たちを送り出す教師みたいな気分。それだけこの頭の悪い、でもすごく人のいいヤツらに親しんでたってことなんだろう。ギャグができる人はだいたい何描かせてもうまいというのが俺の持論なんだけど、三宅乱丈もなんかすごくいろいろ描けそうな人って気がする。次回作がどんなのになるか分からないけど、いろいろ試してみてほしい。いろいろ読んでみたい。井上雄彦「バガボンド」。連載再開。冒頭から腕を上げた武蔵が雑魚をなぎ倒していて痛快。もちろん強敵と渡り合ってこそ真価が問われるわけだけど。

【雑誌】ヤングジャンプ 7/5 No.29 集英社 B5中

 高橋ツトム「スカイハイ」の3話めが掲載。作画はカッコイイし、雰囲気はあるんだけど、このシリーズはいまいちお話が安いかなーという気がいつもする。

【雑誌】週刊少年チャンピオン 7/5 No.30 秋田書店 B5平

 次号から漫$画太郎+ピエール瀧の新連載がスタート。それはそうと、水島新司「ドカベンプロ野球編」。サチ子よ、それでいいのか。というかサチ子って、今まで里中と岩鬼を天秤にかけていたわけだ。それにしてもサチ子も携帯電話を使うようになりましたか。松山せいじ「エイケン」。前から思ってたんだけど、この人の描く女の子って肩幅広いよね。その肩幅が、あの重たげな巨乳を支えている、そういうことなのだろう。瀬口たかひろ「オヤマ!菊之助」最終回。今、この漫画を全巻通しで読みたいなーという願望がむくむくと頭をもたげている。きっと一気読みすると相当いい気持ちになれるに違いないのだ。

【雑誌】ファンタジーライズ 8月号 メディアックス B5中

 今号は若干低調な印象。どの作品も悪くないんだけど、爆発力がちと足りないかなという感じ。巻頭の山田タヒチ「プールサイド」はさすがにエロいしうまいけれども。あとジェームスほたて「はじらう唇」あたりは、完成されたラブコメH世界って感じでわりと好き。この人に関しては、じょじょにいいなあと思うようになってきてます。水田ムーン「ちんこムーン」は愉快でセンスいいと思うんで、も少しページ数があるといいな。次号ではEB110SSと木静謙二が登場予定なんで期待。


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