2006年2月上旬


2/10(金)……しょっちゅうしょっつる

▼コミックビームはおうちに到着しているはずなんですが、今は職場に泊まってるので現物を確認してません。というわけで感想は後日。

▼未読物
【雑誌】コミックビーム 3月号 エンターブレイン B5平 [定期購読:7andyicon
【雑誌】メガプラス Vol.29 コアマガジン B5平
【雑誌】ベンギンクラブ山賊版 3月号 辰巳出版 B5中
【雑誌】コミックバズーカ 3月号 辰巳出版 B5中
【単行本】「水の戯れ」 ほしのふうた 久保書店 A5 [Amzn]
【単行本】「夜に虚就く」 掘骨砕三 三和出版 A5 [Amzn]
▼13日売り
【雑誌】comic天魔 3月号 茜新社 B5平

【雑誌】コミデジ Vol.2 ブロッコリー/ジャイブ B5平

 コゲどんぼの新連載「こんこんここん」が開始。学校ではすごくカッコ良さそうに振る舞ってるけど、実は妖怪オタクな主人公・日野西蓮くんの元に、恩返しをしたいといって巫女姿のキツネ少女がやってくる……という感じで始まるドタバタコメディ。蓮のクラスメートには、九条和音および九条姫香が在籍。ということで「かみちゃまかりん」と舞台設定はカブるらしい。コゲどんぼのもう1本「げまげま劇場 デ・ジ・キャラット」はバレンタインデー話。こういうお話だとうさだが活躍しますねえ。まったり陽気でいつも楽しいです。あと今号では新連載もう1本、征海未亜「恋きゅー♥」も開始。前号で0話が掲載されてたが、お話としては恋のキューピッドのロリロリ3人娘が活躍するコメディといった感じ。ちっちゃい女の子がかわいく描けてて微笑ましくていいんじゃないでしょうか。

 なおコミデジは、次号でまたリニューアルされるらしい。なんかいろいろ出入りの激しい本だなあ。

【雑誌】ヤングアニマル 2/24 No.4 白泉社 B5中

 作:原田重光+画:萩尾ノブト「ユリア100式」が今号から連載化。これまで3回読切で掲載された作品だが、好評ということで連載に昇格。初めてした相手に完全服従状態になってしまう、高性能な美少女型ダッチワイフのユリアと、主人公の大学生男子・瞬介によるラブコメという感じのお話。ちょっとエッチでドタバタしてて、わりと楽しく読める。原田重光といえば自身も「イッパツ危機娘」とかを描いていたが、最近では原作者としての仕事のほうが多くなってきた。原田重光の絵はクセがあるので好みが分かれるだろうけど、話のネタは作れる人なんで、原作者はけっこう向いてるんじゃないかと思う。

 若杉公徳「デトロイト・メタル・シティ」。今回はいつもライブでクラウザーさんに足蹴にされているM男なおじさん、梨元さんにスポットライトを当てたエピソード。優しい顔を見せといて、結局ライブではテンションが上がってファックな行為をしてしまう根岸(クラウザーさん)は恐ろしい男だという認識を新たにした。宮野ともちか「ゆびさきミルクティー」。由紀が黒川さんと一緒にお祭りに出かけ、そこでひだりちゃんと遭遇。ひだりちゃんの冷めた態度にショックを受けるが……というお話。いやー、ひだりちゃんもなかなかクリティカルな反撃をかましてきますね。女装してお祭りにいこうか迷ったり、ひだりの態度にショックを受けたり、由紀の振る舞いがいちいち面白い。

【雑誌】ビッグコミックスペリオール 2/24 No.5 小学館 B5中

 星里もちる「ルナハイツ」の番外編が読切で掲載。映画版の「ルナハイツ」のDVD化と、映画第2弾制作決定を記念してとのことだそうな。あと乃木坂太郎「医龍」はTVドラマ化。4月13日からフジテレビ系列で毎週木曜夜10時から放映。小松大幹の集中連載「パチもん」は、いかがわしい連中にだまされて中国人マフィアにさらわれた主人公がピンチに。パチスロ話なのかと思ってたけど、「犬嶋高校行進曲」的な男同士の友情ストーリーになってアツくなってきた。小松大幹の青臭い青春モノはやっぱいいです。

【雑誌】ビッグコミック 2/25 No.4 小学館 B5中

 作:鍋島雅治+画:はしもとみつお「築地魚河岸三代目」はハタハタ編の後編。ハタハタはすごく好きなので興味深いエピソードだった。しょっつるは作るの簡単そうなんで、そのうち試してみようかな。とりあえず魚醤とハタハタがあればすぐ作れそうな感じだし。

【雑誌】週刊漫画ゴラク 2/24 No.7 日本文芸社 B5中

 土山しげる「喰いしん坊!」はステーキ大喰い勝負のクライマックス。今回は持ち込みアイテムがいろいろ活躍してるなあ。その分だけでけっこうな量になっちゃっていそうな気もするけど。それにしてもミキサーでぐちょぐちょにした物件はマズそうだ……。一方、ラズウェル細木「酒のほそ満ち」は和牛料理の話。「喰いしん坊!」を読んだ後だけに、サシの入った和牛がいかにも脂っこそうに見えてしまいますな。

【雑誌】コミックバンチ 2/24 No.11 新潮社 B5中

 バンチの携帯サイトのアンケートをネタにした読者参加型企画漫画「くだらんKING」。今回はゲストとして酒井美羽が登場。毎回いろんなゲスト漫画家が出てきて、けっこう面白い。なお酒井美羽は単行本が100冊を超え、そろそろデビュー30周年だとか。今もしっかり現役で立派だなあと思います。

【単行本】「ねこみの暮らし」 むっく メディアワークス A5 [bk1][Amzn]

 「とらのあなの美虎ちゃん」でおなじみ、むっくの最新刊。単行本の帯で美虎ちゃんがが「オススメよ♥」とかいってるのがなんかうれしい。で、お話のほうは、お金持ちだけどひきこもりなお嬢さま、小学3年生のねこみちゃんの日常を描いていくというもの。ねこみちゃんは、ひきこもりとはいっても別に内向的ってわけでもなくて、単純に学校に通うような愚民どもとはソリが合わないだけ。ぬいぐるみなどの耳をつかむとそれに命を吹き込んでしまう、ねこみの血筋に代々伝わる「みみ使い」の特殊能力で動くようにしたぬいぐるみたち、それからお屋敷のメイドさんらといっしょに、ドタバタした生活を繰り広げていく。

 と書くと「結局ぬいぐるみが相手なのかー」という感じで、寂しいお嬢さんみたいに思えてしまうかもしれないけど、ねこみは終始マイペースなので寂しいとかいう感じはとくにしない。ねこみを慕う同級生のくらみちゃんやメイドのナニーら、普通の人間のサブキャラも出てくるし。「とらのあなの美虎ちゃん」同様、まったりほのぼのしてて楽しい作品になってると思う。女の子仲良し話としても微笑ましいものがあるし。


2/9(木)……耽美魔

▼今年はコンビニ売りエロ漫画誌をちょっと強化しようかなあと思って、ちょぼちょぼ買ってみてます。今後もいろいろ試し読みしていこうかと。

【雑誌】モーニング 2/23 No.11 講談社 B5中

 山下和美「不思議な少年」が掲載。今回は歴史上にさまざまな形でひっそり登場している、不思議な少年を研究し続けていた民俗学者のエピソード。不思議な少年にからめながらも老博士の人生を振り返る話となっており、手堅く読ませる内容。塀内夏子「イカロスの山」。夫のザイルパートナーだった平岡に未練タラタラの三上妻の様子が気になる……とか思っていたら、平岡に急接近中だった若いツバメが! なんか登山そのものよりも、人間ドラマのほうがいろいろ揺れ動いてて目が離せない。

【雑誌】ヤングサンデー 2/23 No.11 小学館 B5中

 作:室積光+画:猪熊しのぶ「都立水商!」が、3月28日に日テレ系「DRAMA COMPLEX」内でTVドラマ放映決定。ということで巻頭カラー。それから黒丸「クロサギ」(原案:夏原武)がTBS系で4月から連続TVドラマ化。こちらはそれを記念して巻中カラー。最近ヤンサンは「電車男」やったり、なんかドラマづいている。作:阿部譲二+画:柿崎正澄「RAINBOW」が小学館漫画賞を受賞したりもしてたけど、小学館的にテコ入れを狙ってるのかなあ。そんな中、とがしやすたか「青春くん」はひっそり17周年記念スペシャルとかやってます。あと「小田原ドラゴンくえすと!」は、合コン失敗ショックでしばらくお休みって感じになりそう。

【雑誌】ヤングジャンプ 2/23 No.11 集英社 B5中

 地震だかなんだかの天変地異が起きた後の世界を舞台にした作:高嶋哲夫+画:八坂考訓の新連載「アニマート」は2回め。初回もかなり激しかったけど、2回めも主人公の少年が瓦礫につぶされ死にそうになっている女性に出会い、インパクトのある展開。最初っからガンガン飛ばしているのはいいと思う。

【雑誌】週刊少年チャンピオン 2/23 No.11 秋田書店 B5平

 佐渡川凖「無敵看板娘」はやっぱり最終回が近いのかなあ。今回のサブタイトルは「最後の挑戦状」で、西山と美輝がこれまでの集大成的バトルを繰り広げてるし。恋愛の告白みたいな感じで二人をバトルさせる見せ方がうまい。3号連続掲載の武内香菜「究極世界征服者おーつき」は、地球制服を狙う10歳の女の子を主人公としたドタバタギャグ。わりとかわいい絵柄っぽいんだけど、絵をバサバサしたタッチにしているせいで、主人公の女の子の全体の容姿がパッと印象に残りにくいのが難。「普通にしているとぷにぷにかわいい美少女なんですよん」ってな感じの絵も入れたほうが良かったかも。

 佐藤健悦「舞-乙HiME」。今日も元気だ、乳がデカい。というわけでエルスが男マシロのお背中を流すため、全裸でお風呂に推参。マシロの小象さんもぱおーんと活躍しており、陽気で楽しい。アニメのほうがだいぶ鬱展開になってきたので、それがキツいという人は漫画版を読んで中和するといいかもしれません。

【雑誌】ビタマン 3月号 竹書房 B5中

 毎月末日発売。この雑誌は久しぶりに読んだけど、目についたのは朝森瑞季「恋する僕らは」。どっかで見た絵だな〜と思ったんだけど、以前フラミンゴで表紙を描いたりしていた香愁によく似てる。ていうか同一人物だと思うんだけど……。「恋する僕らは」は、家ではラブラブなのに外ではなぜかよそよそしい彼女と、その彼氏が一悶着あった末により強く結ばれるというラブラブH話となっている。かるま龍狼「アンバランちゅ!」は学校の女子寮を舞台にしたエッチもの。相変わらずの安定感。三角眼鏡のカタブツ系女子がけっこうかわいい。ぐれいす「ハメハメ横町へようこそ!」は、道端でみんながハメハメしている「アメ横」ならぬ「ハメ横」の様子を描いたエロコメディ。下らないネタだけど楽しい。オチもうまい。

【執筆陣】月岡麗太郎、朝森瑞季、結城稜、あろうれい、橘立夏、かるま龍狼、環望、小本田絵舞、灰吏、ぐれいす、北野うらら、雅亜公

【雑誌】ナマイキッ! 3月号 竹書房 B5中

 表紙に「祝創刊第一号」って書いてあって、「ん?ナマイキッ!って前からあったよな……」と思ったけど、独立創刊という意味か。これまではまんがライフの増刊扱いだったのね。竹書房の雑誌一覧によると発売日は毎月25日。1月発売号はとくに何もない平日だったわりに26日売りだったみたいだけど。

 執筆陣を眺めてみると、黒岩よしひろ、真鍋譲治、蒔野靖弘、ふじかつぴこ……とキャリアのある人が目立つ。蒔野靖弘はまたペンネーム変ったんですなあ。牧野靖弘、蒔野靖弘、のぎまこと、ほかになんかあったっけ? なおこの雑誌では「アキバ系ネットアイドルプロジェクト」という4コマ漫画を描いている。黒岩よしひろ「ふわふわ。」はここまで追ってなかったけど連載は37話め。連載再開とあるので少しお休みしてたのかな。板場広志「なるままホスピタル」は新連載。気に入ったちんこの持ち主の患者が来ると、強制的に入院させちゃって、夜な夜な精を搾り取る淫乱女医のいる病院のお話。まあいつもの調子でエッチシーンは派手。この人の華やかな、内にこもらない作風はけっこう好き。

【執筆陣】黒岩よしひろ、板場広志、真鍋譲治、蒔野靖弘、ななみ静、武藤番、海野留珈、杏咲モラル、ひろせみほ、出水守真名、ふじかつぴこ


2/8(水)……蚊が身内

▼日記の過去ログへのリンクをトップページの下の方に置いてみることにしました。こっちのほうがアクセスしやすいかと思って。ただこれだとちょっとトップページのファイルサイズが大きくなりすぎな気がするので、トップに掲載する日記をこれまでの過去4日分から過去3日分に変更。合わせてトップページのレイアウトも調整。日記がなるべくページの上のほうにくるよう、メニューを多少整理してみました。

▼それでは昨日に引き続き、2005年度漫画ベスト10(一般部門)……といきたかったけど、怠けてたらまとめてる時間がなくなってしまい申した。そんなわけでまたそのうち気が向いたときにでも。まあもう2月になっちゃったし、ここまで遅れちゃったなら別に急ぐ必要もありますまいて。

▼未読物
【単行本】「チェリーナイツ」1巻 小田原ドラゴン 講談社 B6 [bk1][Amzn]

【雑誌】スーパージャンプ 2/22 No.5 集英社 B5中

 徳弘正也「バンパイア」は引き続き好調。マリア教団を率いて日本を乗っ取ろうとしながらも、内なる葛藤に苦しむ十文字篤彦の姿がよく描けている。マリアとの突然の邂逅のシーンもドラマチック。作:城アラキ+画:長友健篩「バーテンダー」は手堅い作品。スッキリした絵柄もいいし、動きが少なく語りメインな作品ながら、演出もうまい。バーテンダーねえちゃんがけっこうかわいいのも良いアクセント。まあ人物造形的には、男キャラもそんなに変わらなかったりはするのだけど、ちゃんとかわいく見える。

【雑誌】別冊漫画ゴラク 3/8 No.536 日本文芸社 B5中

 ホリエモン騒動で山形先生が欣喜雀躍しているだろうなあと思っていたが、案の定。というわけで今回の「大市民日記」はサブタイトル「ブタエモン騒動」。個人的には山形先生によるホリエモン攻撃はなんか好かない。いや別にホリエモンが好きってわけではないんだけど、この「ブタエモン」って言葉がどうにも。怒ったり苦言を呈したりするのは別にかまわないんだけど、こういう意味もなく貶めるような描き方は品がないと思う。あと最近は、ムカつくおばさんや若者のことをことさらデフォルメして醜く描いていて、それもなんかやだ。品性下劣な輩に対して、同じようなレベルで相対してもしょうがない。山形先生はもっと格好良くあってほしい。

【雑誌】近代麻雀オリジナル 3月号 竹書房 B5中

 引き続きリニューアル中で、いろいろ新顔作家が。まず巻頭では大和田秀樹が登場。「ムダヅモ無き改革 南海の劇戦」という作品。ブッシュ大統領と凄腕雀士である小泉が麻雀で激突するというギャグ漫画。最初はタイゾーくんがブッシュのカモにされ、それを救うため小泉が出陣。レートが千点につきF-15イーグル1機とかだったり、強引なノリがけっこう面白かった。あと今号の注目ポイントとしては、「麻雀であった笑える話」で、「無限の住人」の沙村広明が登場していること。4ページのショートギャグ「下層戦略鏡打ち」という作品を描いてます。

 新連載、作:梶研吾+画:風狸けん「竜馬が打つ」は、タイトルどおり坂本竜馬が勝海舟とかジョン万次郎と麻雀打ったりする漫画。作画はけっこうしっかり落ち着いた感じ。また、本そういち「麻雀無限会社39」はなんとなく脱力感のある最終回を迎えている。

【雑誌】週刊少年サンデー 2/22 No.10 小学館 B5平

 藤崎聖人「ワイルドライフ」が小学館漫画賞受賞ということで巻頭カラー。冒頭の、女の子が炭をガツガツ食べているシーンがなんかインパクトあった。不謹慎ながら幼女がようかんを食べるシーンを想起した(エロ系ギャグでよくあるネタですな)。畑健二郎「ハヤテのごとく!」はこの時期だけにバレンタインデーネタ。といっても最近の週刊少年誌は季節とあんまり連動しないので、意外とバレンタインデーネタって少ないんだけど。まあベタといえばベタだけどしっかりラブコメしてて読んでて楽しいです。井上和郎「あいこら」は夏なので当然バレンタインではなし。弓雁のお姉ちゃん2人(巨乳×2)が出てきてちょっと良かった。

【雑誌】週刊少年マガジン 2/22 No.10 講談社 B5平

 天辰公瞭「街刃」が連載開始。現代に生きる忍者が大暴れするアクションものといったところ。作画的には余湖裕輝に近い感じかなあ。まあハッタリは利いてるけど、ストーリー的にはいかにも感が高くて微妙なところ。初回の悪役である脱獄囚と、主人公のお目付役的な刑事さんが、ちょっと似たルックス(両方とも額から左斜めにキズがある)というのはあまりいくないのでは、と思った。もう少しキャラが立ってきてからならいいと思うけど。はっとりみつる「ケンコー全裸系水泳部ウミショー!」。今回もおっぱいがいっぱいで眼にうれしいなあ。

【雑誌】FEEL YOUNG 3月号 祥伝社 B5平 [定期購読:7andyicon/Fujisan

 宇仁田ゆみ「うさぎドロップ」は引き続き面白い。祖父の隠し子であったりんちゃんと、彼女を引き取った30男のほのぼの親子漫画。彼女を幼稚園に迎えにいって、友達のお母さんにちょっと心揺らいじゃうあたりとか、いかにもありそう。それにしても30男って俺より若いのだよなあ……とかチラリと思った。内田春菊「ワイルドハンズ」は最終回。いろいろなものを手作りしたり、家族との触れ合いの様子がほのぼのしててなかなか楽しい連載だった。不幸漫画が多かったこの雑誌の中で、いい息抜きになっていたと思う。柏屋コッコ「おとな版人生漫才」は復活連載。前のバージョンはちゃんと読んでなかったのでよく知りませんが……。

【雑誌】メンズヤング 3月号 双葉社 B5中

 先月30日発売分。執筆陣は艶々、チャーリーにしなか、英丸、東鉄神、矢凪まさし、琴の若子、天乃雨乃、紺条夏生、倉上淳士、逸架ぱずる、吉田小梅、あべつくも。この手のコンビニ雑誌は安定した作家が多いので、驚きはないものの手堅く楽しめる。まあ実用面ではヌルめだけど……。今年はこの手のコンビニ売りエロ漫画雑誌ももう少しチェックしていきたいなあ。

 掲載作品では、東鉄神「もとかの」がまず気になるところ。モトカノとイマカノと主人公の、三角関係ラブコメ6話め。といっても今回は、モトカノでもイマカノでもなく、熟女未亡人なアパートの大家さんとやっちゃうって話だけれども。東鉄神の絵はけっこうピチピチした張りがあっていいです。琴の若子「Colorfulこみゅーん」は4話め。男一人に、幼なじみ、お嬢さま、委員長系メガネ女子、ロリ娘のハーレムラブコメ状態。相変わらずのかわいい絵柄で、五角関係(というより4対1だから十字形かな)ながらも雰囲気はほのぼの。4人娘の中ではメガネさんがいいと思うけど、和み系という意味ではロリ娘か。


2/7(火)……これどこに置くねん?

▼本日は雑誌3冊しか読んでないんですが、その代わりに今さらではありますが、2005年に読んだマンガベスト10的なものでもやろうかなあと。といっても全体についてはまだ日記ログとかをひっくり返したりしてないので、とりあえずまずエロ漫画編から。エロ漫画をほかの漫画と分けているのは「実用」という観点が入ってくるため、ほかのジャンルと評価軸が多少異なる部分があるから。まああと単純に、自分が好きなジャンルだからってのもあります。本当は作品ベースで選びたいのだけど、それだと手間がすごくかかるので、単行本ベースで10冊選んでみました。

「小池田さんと遊ぼう!」 みた森たつや コアマガジン [Amzn]
 恋愛とエロのボルテージが正比例して高まっていく、ラブラブで激甘な作品。Mな小池田さんとの出会いにより、Sとしての才能を開花させていく木村くん。その二人の激濃な恋愛とエッチががっつり描かれたテンションの高い作品。これまでの代表作「さらくーる」[Amzn]はストーリー性の高い秀作だったが、本作ではさらにエロも大充実した。

「Swing Out Sisters」 東雲太郎 茜新社 [Amzn]
 二人の姉が、弟くんをかわいがりまくる。こちらもエロでラブラブでたいそう甘ったるい。東雲太郎のシャープで美麗な作画も素晴らしい。エロ作画面では2005年度でも屈指と評価。

「らぶねえ」 BENNY'S 晋遊舎 [Amzn]
「こいするからだ」 井ノ本リカ子 晋遊舎 [Amzn]
 おなじみBENNY'S、井ノ本コンビの2冊。2005年も姉モノ(および年上のおねーさんもの)は好調だったが、この二人はその代表的存在。ふよふよしたマシュマロみたいな身体の女体の描き方は年々達者になってきている。最近では二人の画風がますます近づいてきてて、パッと見では混同しちゃう人も多いのでは。

「妹ゴコロ」 ゴージャス宝田 コアマガジン [Amzn]
「幼術師」 國津武士 茜新社 [Amzn]
 ロリ系ではこの二人を推したい。ゴージャス宝田はロリへの熱い想いがこみ上げてくるような作風がいい。あと極甘なラブストーリーもうまい。國津武士はいたずらっ気たっぷりな描写がかわいい。このほかロリものでは、鬼束直「Life is Peachy?」(茜新社)[Amzn]も、スッキリした画風が印象的で良かった。

「えろつま」 ゆきやなぎ コアマガジン [Amzn]
「Newmanoid CAM」 うろたん フランス書院 [Amzn]
 実用系ではこの2本。とくにゆきやなぎは、個人的には2005年の実用部門ではNo.1作家だった。一見シンプルなクッキリした描線ながら、むちむち感抜群で、エロさを漂わせまくっている。なかでも「えろつま」はヒトヅマスキーな自分にはかなりグッときた。うろたんは、わりとアニメ絵系な絵柄。輪姦シーンは多いけど殺伐とはしない作風。ねっちりした舌づかいの描写がかなり好き。

「0 PULL TOWN学園へようこそ!」 奴隷ジャッキー エンジェル出版 [Amzn]
「ずーふぃりあ・しんどろーむ」 栗田勇午 三和出版 [Amzn]
 ぶっとび系で2冊。とくに「0 PULL TOWN学園へようこそ!」はすごかった。主人公であるめがねっ娘な女生徒が、うんこー仮面として活躍する姿もすごいけど、ラストのぶっとび度には驚かされた。かわいい絵柄ではあるけど実用を求めてはいかん作品。あと変態系では獣姦だいすき栗田勇午先生の著作を挙げておく。2005年はフラミンゴRの復活もうれしいできごとだった。

 このほかで挙げるならば、ストーリー性があってヒキの強い島本晴海。「はれ☆ゆき」[Amzn]、ショタもロリもOKでかわいい絵柄のわりにエロ度もかなり高い和六里ハル「苺ちゃんぷるー」[Amzn]、ばかばかしさ抜群でいつも「天才だ」と思わせてくれるながしま超助「セクハラマン」[Amzn]といったところが心を揺さぶってくれた。

 この中からベストを1冊選ぶとしたら、スタンダードな意味では「小池田さんと遊ぼう!」か「Swing Out Sisters」かなあ。どっちもエロ度が濃い目でかつ読みごたえもあり、ラブラブ度も高かった。で、どっちかというと僅差で「小池田さんと遊ぼう!」。あとそれとはまた別に、ぶっとび方面ですごいものを見た感じがする「0 PULL TOWN学園へようこそ!」もあえて選びたい。ぶっとび過ぎててヌケないと思うし、読者をむちゃくちゃ選ぶ間口の狭い作品だけど、まあ好きなんだからしょうがないってことで。

▼エロ漫画全般については、個人的な感触ではここのところけっこう面白くなってると思う。ちょっと前までエロ漫画は短編がメインだったが、最近では続きモノがだいぶ増えてきた。それによりストーリー性がずいぶん上がってきた。あと最近の傾向として、全方位的な作家さんが増えた気がする。昔のエロ漫画は、作家によって「この人は実用オンリー」「この人は恋愛系」「この人は萌え系」ってな感じで担当分野がハッキリと線引きがされていた。例えば陽気婢なら甘酸っぱい青春モノ、みやびつづるなら濃い人妻モノ……といった具合に。ところが最近ではまずヌケることはまず前提となり、そこからさらに萌えと恋愛も兼ね備えていることが、売れ線作品の必須条件となってきている感がある。

 とにもかくにも「ヌケる」ことがエロ漫画の大前提として求められるようになって、町野変丸や駕籠真太郎みたいな「ヌケはしないけど面白い」ヘンなことをやる人が生息できる隙間ポジションは年々減りつつある。とはいえ一時期流行ったような「誰とも分からん美少女がどことも分からん地下室に閉じ込められてずっとやられ続けている」といった、「エロ成分だけ」を抽出したような作品もこれまた飽きられてきた。

 現在のエロ漫画は「ヌケる」のはまず当たり前で、そのうえでいかに「萌え」や「純愛」といったプラスアルファを加味できるかが勝負。さらに続き物が増えてきたことで、ストーリー性やボリューム感、読みごたえも増してきた。作品の幅を狭めてピンポイントにした結果、時間の経過とともにそのスタイルでの洗練がなされてきたということなんだろうと思う。「小池田さんと遊ぼう!」や「Swing Out Sisters」、2004年末の月野定規「♭38℃」[Amzn]あたりはその代表格。あとは価格が割高なため、1本で実用も萌えも恋愛もストーリー性も充足する必要のある、エロゲーの影響を受けている面もあるでしょう。

 まあ自分としては「0 PULL TOWN学園へようこそ!」みたいな怪作をベストに挙げているだけあって、ヌケなくてもヘンな作品を読みたいという気持ちはまだ多分にある。でもエロ+萌え+ラブな現在の路線でどこまで極めていけるかも、それはそれで面白そうではある。というわけで今年も面白い作品がぽんぽん出てくれることを期待しています。

【雑誌】漫画アクション 2/21 No.4 双葉社 B5中

 武富健治「鈴木先生」の新エピソード「@教育的指導!」前編が掲載。ここまで給食問題など、比較的平和な事件に対処してきた鈴木先生だが、今回は事件らしい事件に直面。教え子である中2男子が、親友の妹である小4女子とやってしまい、それが問題に……という状態。一方鈴木先生もとある女生徒に性欲を感じていて、日々ムラムラとタイヘンな状態。今回の鈴木先生の振る舞いはなんだかユーモラスで見てて楽しかった。鈴木先生シリーズもだいぶたまってきたことだし、そろそろ単行本にならないかな。

 小川隆章「フューチャー・イズ・ワイルド」は、リアルなタッチで人類が消えた2億年後の世界を再現しようとする作品。小川隆章といえば同じように海洋生物の姿を描き出した「渺々」があるが、自然世界を美しく緻密に描き出す作画は健在。次号でも掲載されるとのこと。国友やすゆき「新・幸せの時間」。小夜子が留学先のアメリカに戻ることになったうえ、妻が昔恋していた人(こちらは小夜に片想いしていた)まで出現して状況はさらに混沌。それにしても小夜子が別れを前に頭に思い浮かべているシーンが凄いなあ。なんだかムチャな過去がありそう。これからも恐ろしくベタな展開が待ち受けていそうで、楽しみでなりません。

【雑誌】漫画サンデー 2/21 No.7 実業之日本社 B5中

 作:末田雄一郎+画:本庄敬「蒼太の包丁」。蒼太が助っ人に入っている先の料理屋の板前ねーちゃんが、蒼太に対してしょっちゅう顔を赤らめててなかなかいい。だいぶ萌え要素が注入された感じ。

【雑誌】MUJIN 3月号 ティーアイネット B5平

 ZUKI樹「ママと私の好きな人」前編。主人公である少女・ヒカリが好きになった自転車屋のお兄さんが、男遊びの激しい彼女の母親と愛人関係になってしまい、ヒカリの心は千々に乱れる……という前編。シャープでキレのいい絵柄がまず好印象。あとヒカリが彼に惹かれているポイントとして、油まみれで汚れた彼の「仕事をする男の人の手」であるって点がなかなかユニーク。このあたりのフェチズムは後編でもう少し掘り下げてほしいな。

 らーかいらむ「オミマイ」。入院中の男子をお見舞いに来た同級生女子2人が、彼が看護婦にフェラチオされているところを目撃してショックを受ける。実は二人(片方は幼なじみ)は少年に片想いしていたのだった……といった展開。ツンデレ気味な幼なじみと、黒髪ストレートロングなもう一方。どちらもかわいくてなかなか。このほかではしらんたかし「ばんどおぶてぃーちゃー」がいいかな。留学生少女と、その受け持ち教師のラブラブエッチもの。褐色肌でカタコト日本語の女の子がキュート。絵柄も柔らかみがあって好きなタイプ。


2/6(月)……週刊漂流ザウルス

【雑誌】ヤングマガジン 2/20 No.10 講談社 B5中

 作:山田風太郎+画:せがわまさき「Y十M」。掲載はお休みしがちな本作だけれども、来月は掲載強化月間になるそうで、3月6日発売号から毎号掲載とのこと。まあ週刊誌なんで、本来は毎号掲載のほうが普通なんですが。ちなみに現在お話のほうは、敵方が、千姫にまつわる淫婦との噂を悪用せんと卑劣な謀を用いるが……ってな展開。人妻をさらってきたりエロチックな感じになっておりますな。

【雑誌】ビッグコミックスピリッツ 2/20 No.10 小学館 B5中

 冬目景の読切「ももんち」が掲載。美術系の予備校に通う、のんびり屋さんの女の子・岡本桃寧の小さな恋の始まりと終わりを描いた青春ストーリー。桃寧は両親たちとは離れているものの、兄や姉からはものすごい勢いでかわいがられており、かなり過保護状態。まあそんな感じで恋あり、家族愛ありで、なんやかやと日常が楽しく展開。桃寧も素直にかわいいしなかなか面白かった。最終ページに「シリーズ化…かも?」とあるけど、現在の冬目景はこういったお話は合ってる気がするのでいいかも。絵の魅力もストレートに出てるし。

 さくらももこ「漫画版ひとりずもう」は、まる子が小学5年生になってからのお話で、彼女が一人の「少女」として目覚めていくころの物語。なんか「生理」だの「お父さんとお風呂入らない」だのいってて、「そうかー、もうそういうお年頃かー」などとしみじみした。さくらももこの少女時代だと、実はずいぶん過去の話なんだけど。まあいくぶんあざといとは思うけれども、手堅く楽しめるだろうとは思います。真鍋昌平「闇金ウシジマくん」は、ギャル汚くん編がおしまい。ウシジマくんのギャル汚に対する仕打ちはたいへんヒドくて、久しぶりにキタキターと思った。やはりウシジマくんはこうでなくちゃ。

【雑誌】週刊少年ジャンプ 2/20 No.10 集英社 B5平

 新連載、西公平「ツギハギ漂流作家」が巻頭カラー54Pで掲載。作画はなかなか達者でアクションは派手、ユーモアもある。だけど、週刊連載ということで気合いが空回りしたのか、ちょっと設定をひねりすぎな気がする。この作品の場合、初期設定と主人公の目的、そして目的を果たすための手段、そのいずれにも説明を要するような概念が盛り込まれている。説明が必要ってことは要するに分かりにくいわけで、結局のところ「なんかよく分からん連中が、よく分からんことをしつつ、よく分からん目的を叶えようとする物語」みたいな印象を受けてしまう。

 すごく大ざっぱにいうと、主人公は「冒険して敵を倒さないないと本が書けないマルコ・ポーロ」みたいな存在なのだが、まず「戦う人間」と「本の執筆者」のイメージが重なりにくいしね。それから「その本を書けば世界が動く」らしいんだけど、「本を書くことでどう世界が動くのか」という具体的なイメージもつかみづらい。敵を倒すのに使われる武器が傘だっていうのも必然性を感じない。なんかくどくど書いちゃったけど、作画、作風自体の印象は悪くないので、これだともったいないかなーと思って。うまくやりくりしていってほしいものですが。

【雑誌】コミックPOT 3月号 メディアックス B5中

 表紙がLINDAであうら聖児が初登場。ベタなエロ方面を強めようとしているのかな? あとこれまでは毎号特集があったけど、今回はそういう統一テーマはないみたい。漫画のほうは相変わらず作品数が少なく、インパクトは弱め。ひねもすのたり「プレゼント」や睦月のぞみ「エスパー戸羽口」、まご「ぱくぱくおにむすめ」といった人たちは、エロ的にはヌルめだけど安定感あり。あとぶるマほげろー「凌辱学園〜部活調教恥獄責め〜」(原作:凌辱堂)は次号で最終回とのこと。


2/5(日)……こどあそことば

【単行本】「転校生★オレのあそこがあいつのアレで」 古泉智浩 小学館 A5 [bk1][Amzn]

 昔住んでいた場所の近くに転校してきた少年・小島茂が、そこで幼なじみの少女・大野梨佳と再会。恋人同士になりSEXもするようになるが、ある日神社の階段の上で性行為にふけっていたところ、その最中に転落。そして二人の身体の性器の部分だけが入れ替わってしまったのでした……という人格入れ替えならぬ、性器入れ替えコメディ。

 お話としてはその後、性器の影響で茂は女っぽく、梨佳は男っぽくなっていく過程を描写。梨佳が男根を使ってクラスの女子とやりまくってそれが女子の間で喧嘩の種になったり、茂の思考やメールの文面なんかはより繊細になっていく様子はわりと楽しい。ただビッグコミックスピリッツでの連載ということもあって、内容的にはかなり一般向け。なので古泉智浩作品としては淡白で、個人的にはちと物足りないかなあという感じ。

【単行本】「村上もとか叙情傑作選 SNOW」 村上もとか 実業之日本社 B6 [bk1][Amzn]

 「SNOW」「あなたを忘れない」「ピエタ」「虹の町」「紅蓮の剣」の5本を収録(「ピエタ」は浅田次郎原作)。それぞれシブみのある人間ドラマを構築していて面白かった。例えば「SNOW」は、明治時代に外人さんに落籍されていったことで世の話題となった芸妓のユキと、彼女と一夜限りの関係を持った男衆・吉蔵の物語。吉蔵の不器用で愚直な生き様、そしてユキのドラマチックな人生が交錯するさまが印象的に描かれており、とても鮮やかな短編に仕上がっている。「あなたを忘れない」もいい。アルツハイマーにかかり、いつまでまともな精神状態でいられるか分からない状態になった初老の男性が、青春時代を過ごした樺太の地を訪れ、かつて出会ったロシア人女性との思い出に浸るという内容。ちょっと不思議な、人間味のある物語で、ラストの主人公の表情もいい。どの作品もベテラン作家ならではの風格と貫禄があって、しっかり読ませるお話となっている。

【単行本】「低俗霊DAYDREAM」8巻 作:奥瀬サキ+画:目黒三吉 角川書店 B6 [bk1][Amzn]

 ネットの自殺サイトによって集められた人々の集団焼身自殺を未然に防ぐために、深小姫らが奔走する。自殺決行のタイムリミットまでの残り時間がどんどん少なくなる中、ギリギリの駆け引きが続いていく。というわけでこの巻は続き物な話でずっと来ている。事件の謎解きが中心で、深小姫が口寄せをやることはあまりない。クライマックス的な部分は次巻以降に持ち越しだが、緊迫感を保ったままお話は進んでいて読みごたえはある。まあ以前のような、深小姫の気楽でざっくばらんなノリも見たいところではありますが。

【単行本】「子供の遊び」 西岡兄妹 青林工藝舎 A5 [bk1][Amzn]

 いつもながら奇妙で、孤独感あふれるお話を展開し続けている。西岡兄妹が描く物語の主人公はいろいろな場所を移動するが、その地で出会うものや人々を理解できないし、相手側も主人公のことは気にかけることがない。人がどんなにいようと絶対的に孤独。あのポツンとした、なんともいえない独特の絵柄もそれに拍車をかけている。美しいけど、読んでいるとちょっと怖い、不思議な感触がある作品集。

【単行本】「変態少年」 早見純 久保書店 A5 [bk1][Amzn]

 早見純自身をモデルにしていると思われるキャラクター、「純」少年を主役とした短編作品をまとめて収録した単行本。純少年といえば、まさにタイトルそのものな変態少年。冴えない容姿、粘着質な性格、挙動不審な態度で女の子からはまったく相手にされないが、性欲は人一倍。クラスメートやその他の女子に対して悶々とした執着を抱き続け、主に自室で右手などを駆使してその性欲を紛らわす。その様子が実にねっちょり描かれていく。

 まあ正直なところ、「これは濃すぎて読めない」って人も多かろうと思う。純少年は、偶然見つけた鉄道事故でバラバラになった女性の右足の部分を拾ってきてそれをオナペットにしたり、女の子の使った楊枝を用いて血混じりの尿道オナニーをしたり、女性の下着をまとって演技しながらオナニーしたり……とたいへん浅ましく、キモい姿を見せつけてくるので。しかしそれがオッケーという人にとって、これだけ作者の性癖が赤裸々にさらけだされた、刺激的な作品群もなかなかない。あと純君の「生きるってことはなんてすばらしいんだ」っていうセリフと表情はとても素晴らしいので必見。なんだか生きる希望が湧いてきます。

【アンソロジー】CRAFT Vol.27 大洋図書 A5平 [bk1][Amzn]

 今号は紺野キタと雁須磨子が描いてないのか……。この中でわりと楽しみにしているのは山本小鉄子「ドキドキレンアイ」。とあることから一緒に住むことになった、幼なじみ男子同士の、一歩一歩進む初々しい恋愛模様を微笑ましく描写。キャラもかわいらしく、普通の少女漫画ラブコメとあまり変わらない感覚で読んでいける間口の広い作品となっている。


2/4(土)……うみんちゅ冬眠中

▼最近掲示板へのスパム書き込みがすごいです。そのほとんどが海外の薬物など物販サイトへの誘導を狙ったURLの連続書き込み。昨年12月にNGワード機能付きの掲示板CGIに変更して、このCGIだとNGワードに引っ掛かった書き込みは別の荒らしログに隔離するんだけど、設置以来2か月で1万件を超えるスパムが荒らしログに記録された。たぶん自動書き込み用のプログラムでぐるぐる巡回させてて、「前の書き込みが掲示板に反映されてなかったらもういっぺん書き込む」とかいう仕組みになっているんだろうけど、最近のプログラムは容赦なさすぎだと思う。スパムの大半はNGワードの指定でハネられるんだけど、それでも1日10件くらいはそれをすり抜ける書き込みが出てきちゃうので困ったもんです。ここらへんは結局いたちごっこなんですよね。

 あと長年細々とやってきたお絵かき掲示板(http://picnic.to/~ohp/cgi-bin/oekaki/picture.cgi)ですが、こちらもスパム書き込みがけっこうあるし、小まめな管理ができてなかったので店じまいすることにしました。自分の絵を保存しておきたいという方はお早めにどうぞ。

【雑誌】コミックフラッパー 3月号 メディアファクトリー B5平 [定期購読:7andyicon/Fujisan

 岡本一広「トランスルーセント 彼女は半透明」。今回は城山さんが完全に透明になってしまい、唯見くんはふさぎ込む。そして生徒会長大河内さんは、城山さんへの友情、唯見くんへの片想い、二つの気持ちの間で揺れる。3人の気持ちがとても切ない。続きがどうなるかも気になる。作:鹿島潤+画:石黒正数「アガペ 犯罪交渉人一乗はるか」はついに最終回。途中から描写がどんどん投げ遣りになっていき、完全に迷走していた作品だけに、終わってくれて正直ホッとした。

 竹本泉「さくらの境」。多摩子ちゃんが帰ってきて家に戻されたふたちゃんは、その反動により学校でのべたべた度が加速。すっかりふたちゃんにくっつかれる状態に慣れてしまったささちゃんの様子も見てて楽しい。中村嘉宏「オーバーマンキングゲイナー」はアデットが学校の先生になるということで、サラがムカついて反抗するという回。仕上げがなされてないコマがけっこうあるのがたいへん惜しいが、エピソードとしては楽しい。アデット先生は威勢がよくて好きだー。

 新居さとし「うみんちゅ」。コウモリダコの女の子に好かれてしまった主人公の家に、彼を慕う後輩女子が押しかけてくる……というわけで、へんちくりんな三角関係成立。ラブコメづいてきて面白い。谷澤史紀の読切「ゆきぼうし」は、雪の降る中、忘れものをした人を追って一生懸命自転車を漕ぐ女学生さんを描いたお話。ほのぼのしてるし、女の子もかわいくて良い。この2本あたりは相変わらず、単行本については望み薄な感じですなあ。

【雑誌】ビッグコミックオリジナル 2/20 No.4 小学館 B5中

 福本伸行「最強伝説黒沢」。ホームレスvs.不良の戦に向けて、黒沢さんが戦闘準備に取りかかる。なんかまたしてもいろいろな小細工が炸裂してて面白いなあ。以前使ったあのヨロイは今回は使わないんだろうか。あと朝の贈り物とか。

【雑誌】花とゆめ 2/20 No.5 白泉社 B5平

 鈴木ジュリエッタ「カラクリオデット」は2回め。オデットと博士の住む家に、新たなアンドロイド女子高生・アーシアが送られてくる。明るく振る舞うアーシアを羨むオデットだが、アーシアにはオデットのような人間的な心はなくて……。オデットさんのいい娘さんぶりが伝わってきて今回もなかなか良かった。読切、藤原未來「ライン」は11年間想い続けた相手に失恋した女の子の物語。絵がなかなか達者。お話は少しファンタジー方向に振れ気味。も少し現実味があったほうが良かったかも。樋口橘「学園アリス」は11年前のアリス学園での蛍兄とかの話、松月滉「幸福喫茶3丁目」はヒロイン潤のおともだちであるミツカちゃんおつきの青年の話と、ともに番外編的なエピソード。

【雑誌】桃姫 3月号 富士美出版 B5平

 田中エキス、陸乃家鴨、景えんじが桃姫初登場。この3人の中では個人的には景えんじがうれしい。この人はこれまでは主に司書房系で描いていた人で、ほんのり甘い爽やかなお話作りと、キャラの表情の豊かさが気に入っていた。今回の「トモダチ以上」は、腐れ縁的な仲良し関係を続けていた男女が、飲み会の後になし崩し的にエッチしちゃうというお話。二人の楽しげな掛け合いと、ラストのラブラブっぷりが気持ち良くて良かった。あと田中エキス、陸乃家鴨もキャリアのある人たちだけに安定感のある出来映え

 東鉄神「上手な姉妹の使い方」は、妹のことが大好きなシスコン姉が、妹と彼氏のエッチを目撃してしまってぶち切れて乱入。しかし返り討ちに……ってなドタバタエッチコメディ。ピチピチした絵柄でエロ度もなかなか高い。妹さんがちんちんをねぶるフェラチオシーンがいやらしくて良かった。


2/3(金)……アゲハ蝶とハゲ課長

▼「ハチミツとクローバー」のアニメ版[Amzn]をようやく最後まで見た。昨年後半はいろいろと忙しかったこともあり、「原作読んでるからこれは後でいっかー」とか思って後回しにしているうちに、10話以上たまっちゃって、なんかずるずるここまで持ち越しちゃっていたのでした。

 で、感想だけど、これはかなりよくできてたと思う。人気漫画のアニメ化で、思い入れが強い人も多い作品だっただけにどうなるかなと思ったが、作画は安定して美しく、原作のイメージも崩すことなく高いクオリティを維持したまま乗り切った。声の演技も最初はちょっと違和感があったもののわりとすぐ慣れた。お話は竹本が自分探し旅行から帰ってきたところで完結。竹本の成長も見られたし、ちょうどいい節目だったと思う。片想い連鎖はすべてケリをつけないままだったが、これは原作が未完であることを考えると仕方ない。下手に誰かと誰かをくっつけちゃうわけにもいかないし。まあ青春に終わりなんてないんだよってことでいいんじゃないすかね。

 あと普段アニメを見ない非アニオタ層を取り込むべく、アニオタ臭さを極力脱臭してたのも印象的な点。OPやEDの映像や選曲をオシャレにしたり、非アニオタ層が「ハチクロのアニメ見てるー」といっても恥ずかしくならないよう、きちんと配慮していた。まあそれが功を奏したかどうかは受け取り手しだいだけど、アニメ制作側でやれることはやったと思う。全体に作り手の原作に対するリスペクトやデリカシーを感じた。6点標準評価だと7.0といったところ。

【雑誌】ヤングアニマル増刊 嵐 3/1 No.3 白泉社 B5中

 作:中里融司+画:かたやままこと「戦海の海女神」が新連載。なんかけっこうぶっ飛んだ設定だなあ。「霊感的水測兵器」とやらを搭載する軍艦の物語だが、その兵器の正体とはずばり巫女。彼女の霊感能力により危機を察知し、戦局を有利に導いていくというオカルト戦術を駆使するのだ。「男たちの大和」とかで今軍艦モノは流行ってるようだけど、この作品はなんか妙な感触。その珍味ぶりを生かせばちょっと面白いかも。

 克・亜紀「ふたりエッチ」。真への想いはまだ残っているものの、その想いを振り切るためにつき合いはじめた彼氏とのエッチにハマっていく巨乳受付嬢の美咲ちゃんのお話。なんか身体の欲求には逆らえずって感じがちょっとエロい。甘詰留太「年上ノ彼女」。写真モデルをまたしてもやることになったアゲハさんの前に、なんとなく以前の夫を思わせる写真家が登場。彼にアゲハさんは心を動かされてしまうが……ということで、不穏な雰囲気漂う今回。さてアゲハ&努の仲はこれで変わるのか、ってことで次の展開が気になります。

 作:雑破業+画:藤真拓哉の読切「チョコよりも甘く、とろけるように」は、娘の家庭教師をやってる青年に惚れてしまった未亡人が、バレンタインの日にその想いをぶつけるという話。ヤングアニマル系は積極的にエロ出身作家を登用してるけど、今回もまた藤真拓哉を新たに登用。ヤングアニマルはエロ系作家の出世コースの「あがり」的なポジションになってきてますな。

【雑誌】ヤングガンガン 2/17 No.4 スクウェア・エニックス B5中

 短期集中連載の小林立「咲」は、「本格ガールズ麻雀漫画」という触れ込み。ギャルゲーを思わせる色使いのきれいなカラー4Pで始まって、その後ヒロインの女子高生が、幼なじみ男子に誘われて学校の麻雀部のメンツと卓を囲むことに。ライバル女子みたいなのも出て来ているけど、この娘との関係性をメインに持ってくのかな。ライバル娘のヌレスケがちょっとエッチです。

【雑誌】週刊漫画ゴラク 2/17 No.6 日本文芸社 B5中

 作:倉科遼+画:和気一作「女帝花舞」。ゴルフ場で芸者のおねーちゃんがヤクザやライバル芸者に追いかけ回されてるところから読み始めたが、その騒動はなんかものすごくドラマチックに幕引き。盛り上がってて面白い。村生ミオ「SとM」。主人公のサラリーマン坪井課長に10年越しの恋をしていたお局OLの奇行が面白い。ホテルでウエディングドレス姿で待ち受け、自分を「社内妻」にしろと迫る。国友やすゆき「新・幸せの時間」に出てくる部下の人みたい。どっちも脂っこさ抜群。

【雑誌】コミックバンチ 2/17 No.10 新潮社 B5中

 作:いしぜきひでゆき+画:藤栄道彦「コンシェルジュ」は、前回出てきた漫画家の人のエピソード。何本もの連載を抱える彼の原動力になっていたのは、彼の漫画道をジャマし続けていた父親への怒りだったが、ホテルの面々の尽力が父と子の対面を実現させる。病床にあった父の最期のセリフが泣かせるもので、けっこうジーンと来た。あと今回は、いつもクールにしている鬼塚さんが人間味のあるところを見せていて良かった。古屋兎丸はラブソングを漫画にする企画「My Best Love」で読切登場。タイトルは「アゲハ蝶」で、ポルノグラフィティの同タイトルの曲を元にしている。ずっと真面目一徹で家庭を顧みずに働いてきた男が、娘の友達に惚れてしまい、その執着が彼をストーカー的行動に走らせていく……というお話。突然訪れた恋によってそれまでごく普通だったおじさんが壊れていく姿には、ゾッとするような怖さがある。


2/2(木)……ビーム長短

▼アニメ新番組チェック。TBS深夜「アニアニランド」枠の30分2本立て、「びんちょうタン」&「Rec」。この2本では「びんちょうタン」がなかなか良かった。なんだかおとぎ話アニメみたいな作りで優しい語り口。美しい自然の中をびんちょうタンがよちよち歩き回る姿がかわいい。枚数はさほど多くはないだろうけど、びんちょうタンのちょっとした動きなどを丁寧に描写しているのが良い。山奥で一人暮らすびんちょうタンの健気さと、山の生き物たちとの触れ合いもなんだかしみじみ。「Rec」のほうは作りが安いかなーという印象。期待度は低いが、「びんちょうタン」は見続けると思うので合わせて視聴継続。

▼今見てるアニメの暫定評価はこんな感じ。点数は6.0標準。

8.0 「蟲師[Amzn] フジ
7.5 「ノエイン もうひとりの君へ[Amzn] TVK
7.0 「舞-乙HiME[Amzn] TV東京
7.0 「よみがえる空 −RESCUE WINGS[Amzn] TV東京
7.0 「甲虫王者ムシキング 森の民の伝説[Amzn] TV東京
6.5 「タクティカルロア[Amzn] TVK
6.5 「かしまし 〜ガール・ミーツ・ガール〜[Amzn] TV東京
6.5 「マジカノ[Amzn] TVK
6.5 「びんちょうタン」 TBS
6.5 「SoltyRei[Amzn] テレビ朝日
6.0 「灼眼のシャナ[Amzn] TVK
6.0 「Fate/stay night[Amzn] TVK
6.0 「ふしぎ星の☆ふたご姫[Amzn] TV東京
6.0 「BLEACH[Amzn] TV東京
6.0 「練馬大根ブラザーズ[Amzn] TV東京
5.5 「交響詩篇エウレカセブン[Amzn] TBS
5.5 「陰からマモル![Amzn] TV東京
5.5 「Canvas2〜虹色のスケッチ〜[Amzn] TVK
5.5 「半分の月がのぼる空[Amzn] WOWOW
5.5 「Rec」 TBS

 トップ評価は相変わらず「蟲師」。そして「ノエイン」は毎週楽しみにしていて、注目度では現在No.1。独特な映像作りのセンスにしばしば驚かされるし、SFチックな設定の物語も興味深くてグイグイ引き込まれる。1月からの新番組では、「よみがえる空 −RESCUE WINGS」が高評価。パッと見は地味ながらも、演出・脚本の出来が良く、日常生活の描写もディティールが細かい。とくに第2話の、主人公が親切心でやったちょっとしたことが悲劇を呼んでしまう……という物語展開は、演出がうまいと思ったし物語的にも見応えがあった。

 そのほかでは「タクティカルロア」が意外といい。女の子ばかりの海戦モノということで、お色気やラブコメチックなシーンが盛りだくさん。それでありながら海戦シーンもけっこうよくできてて、物語的にも面白い。「かしまし」もなかなか。異性であり同性でもあるような不思議な感触の恋愛模様を、甘さと切なさどちらもたっぷりに描写している。日常シーンのドタバタも楽しい。「マジカノ」については、1話めを見たあとはほかの番組と時間が重なってるので諦めようかなあと思ったけど、3枚めのキャプチャーカードを引っ張り出してきたり、リアルタイム視聴したりでカバーすることに。これはずっとドタバタだけど、けっこうよく出来てると思う。たいへん賑やかだし、ギャグのキレも悪くない。

 1/12の日記の時点で「様子見中」としていた作品の中から切ったのは「落語天女おゆい」のみ。3話めまで見たところで視聴中断。元々ネタが微妙だったし、演出・脚本ともいまいちだったのでのびしろもないかなあと。本当はもう少し減らすつもりではあったんだけど、結局のところ切れないままできている。踏ん切りの悪い俺であることよ。

【雑誌】モーニング 2/16 No.10 講談社 B5中

 塀内夏子「イカロスの山」。なんか平岡の弟子の青年・吉崎達也が、どんどん平岡に心酔していってますよ……。あんまりやおい的感性は持ち合わせていない私ですが、この青年を見てると「若いツバメ」という言葉が浮かんで来てしまう。三上もぐずぐずしているとピンチ。でも山登り始めちゃうと今度は家庭がピンチ。このほか三上妻も平岡に心を奪われがちだし、なんかよこしまな想念がいろいろ頭をよぎる登山漫画となっております。

【雑誌】ヤングサンデー 2/16 No.10 小学館 B5中

 山田玲司「絶望に効く薬 ONE ON ONE」は、のっぼさん・高見映の後編。期待を裏切らないことをしゃべってて面白かった。「なんかいいこと言い過ぎてるな」とかチラリと思ったりもしてしまったけど、なんか自分が非常に不純な感じがしてしまってプチ絶望。

【雑誌】ヤングジャンプ 2/16 No.10 集英社 B5中

 作:高嶋哲夫+画:八坂考訓の新連載「アニマート」が開始。高嶋哲夫は震災シミュレーション小説をやってる小説家(らしい)、八坂考訓はモーニングで「キマイラ」を描いていた人。冴えない学校の新聞部員だった主人公・高槻が、天才的なチェロ奏者である少女を取材するが、彼女と一緒にいるときに突如災害が起きて……という出だし。地震のシーンの描写はかなり激しく、初回としてはハッタリが利いている。最近はビッグコミックスピリッツでも、一色登希彦が小松左京「日本沈没」を漫画化しているけれども、災害モノはトレンドになってきてるんだろうか。まあ地震については、個人的にも本当に怖い。大地震とまでは行かなくても、本が崩れたらと思うだけでけっこう恐ろしいものがあるし。

【雑誌】週刊少年チャンピオン 2/16 No.10 秋田書店 B5平

 米原秀幸の新連載「Damons」(aはウムラト付きで「ダイモンズ」と読む)がスタート。自分は未読なんだけど、手塚治虫作品を元ネタにしたお話らしい。ストーリーは、荒廃した未来の東京を舞台に、自分の両腕を奪った4人の悪党への復讐を遂げんとする男の戦いを描いていくという感じ。出だしとしてはまあまあってとこかなあ。馬場民雄「麺屋台ロード ナルトヤ!」は最終回。全61話とよくもったほうだとは思うけど、やはり「虹色ラーメン」に続いてラーメン漫画2連発というのは、ネタ的にいくぶんキツかったかもしれない。

 作:藤見泰高+画:カミムラ晋作「サイカチ 真夏の昆虫格闘記」は、ムシバトルがヒートアップ。オーソドックスなバトル漫画として面白くなってきている。その分萌えっぽい描写が差し挟みにくくなっているので、そこらへんは扉絵で捕球。今回は公園(?)だかのベンチで居眠りしている稲穂師匠。体つきがなんだかエッチい。ヤングチャンピオンで「みつゲッツ」を描いていたマツリセイシロウのショート漫画「あねこみみ」は、タイトルどおり、ある日突然お姉ちゃんにねこみみが生えちゃって……というお話。短いけれどもお姉ちゃんはけっこうかわいかった。

【雑誌】コミックメガストアH 3月号 コアマガジン B5平 [定期購読:7andyicon/Fujisan

 なぜかエロなしのショートギャグコミック、RYU-TMR「丼ぐり。」が巻頭カラーに。メガストアHはわりとエロは濃い目の雑誌だけど、こういうのもたまには楽しいかな。ichi「メスママ」。タイトルどおり義理の息子が、父親の後妻を凌辱して奴隷にしてしまうという内容。この人のむっちりしたつやつや感のある絵柄はなかなかエロい。紺野あずれ「思春期クレイジーズ」は2回め。親友と幼なじみ男子がアナルセックスフレンドであったと知り、さらにその模様を目の前で見せつけられてショックを受けたヒロイン。今回はそれにさらに追い打ち。わりとヌルめのかわいい絵柄で、明るくイタズラ心の利いたお話を展開しており、けっこう楽しい。

 てりてりお「因幡は白うさぎ?」は絵がかわいいなあ。かわいい教え子男子にメロメロな、ツリ目のツンデレ女教師さんが良い具合。キュートな絵柄だけどエロもしっかりやってるし。葉雨たにし「眠れない夜に…」は、幼なじみのお兄ちゃんと妹分のエッチというまあスタンダードな内容。淡いタッチで初々しくラブラブなお話をやっていて、毎度楽しめる。そろそろ単行本も出ませんかね。あまぎみちひと「姦淫板娘桜さんの繁盛記」は、メイド喫茶でのエッチ漫画。クセのある絵柄が面白い。ちょっとしろみかずひさにを思い起こさせるものがあるかな。

【単行本】「からみ合う糸」 比古地朔弥 古川書房 A5 [bk1][Amzn]

 ちょっと前に発売されてたみたいなんだけど見落としてたー。この単行本には短編6本、「食べなっせ」「逃避行」「残骸」「愛のない」「アイドル×アイドル」「Sweet×Sweet」を収録。このうち「愛のない」が比古地朔弥の商業誌(コミックビンゴ)デビュー作だが、原稿紛失でコピーからの再現となったらしい。比較的古めの作品が多いけれども、もともとアマチュア時代から完成度の高い作品を描いていた人だけに、収録作はいずれもしっかり読めるものばかり。強弱のしっかりしたついたペンタッチは、作品から漂う艶めかしい雰囲気は独特。まあ続き物ではないので、比古地朔弥作品の中では読みごたえ的にはちと弱いほうかなとは思うけど、比古地朔弥の商業誌作品一覧とかも掲載されているのでファンなら押さえておくとよろしいのでは。

【単行本】「庭先案内」1巻 須藤真澄 エンターブレイン A5 [bk1][Amzn]

 須藤真澄としてはなんか久しぶりな感じがする、ファンタジー系な短編連作シリーズの単行本。きちんと睫毛があって黒目のデカい須藤真澄少女は、やはりファンタジーがよく似合う。……のだけれど、正直なところこれでも絵がこなれすぎちゃってて、昔の作品のようなゾクゾクする感じはないかなあ。完成度は高いと思うんですけどね。


2/1(水)……行けドンキ

【雑誌】近代麻雀 3/1 竹書房 B5中

 有元美保「雀荘で遭った愉快な人々」。今回のゲストはコスプレ雀荘のおねーさん。なんか普通の雀荘の話と違ってまったりとしたヌルさがあって、やけにほのぼのした感じだったのがちょっと新鮮だった。松橋犬輔「麻雀SM天国」は、ほかの3人からナジられるのを目的にカラテンリーチなどを繰り返すM男のお話。ゴールドでやってた「狂い咲き麻雀道!」ほどのぶっとび感はさすがにないものの、下らなくてまあまあ面白かった。

【雑誌】ビジネスジャンプ 2/15 No.5 集英社 B5中

 昨年の7/1 No.14に掲載された弓月光の読切「病院でニュ!」(そのときの感想は20050615日記)が再び登場。めがねの女医さんの股ぐらをくぐると壁抜けができる主人公が、その能力を生かして排気ダクトに落ちた子供を救出……というお話。ちょっぴりエッチっぽく手堅いお話を展開。ベテランの味。作:周良貨+画:能田茂「頭取野崎修平」。資料隠しをやってしまった森島副頭取に対し、野崎が非情な決断を下す。野崎さんは実直を絵に描いたようなキャラでけっこう好きだったんだけど。山花典之「オレンジ屋根の小さな家」。なんかますます正太郎パパがかっこいい男になっちゃってるなあ。序盤と比べるとイケメン化しすぎ。

【雑誌】週刊少年サンデー 2/15 No.9 小学館 B5平

 トリノ冬季五輪直前ってことで、鈴木央「ブリザードアクセル」が巻頭カラー。鈴木央によるフィギュアスケートの大会の観戦レポートも掲載。さすがに浅田真央の選考問題についてはあんまり触れてないな。井上和郎「あいこら」は、ハチベエが夏休みを迎えて自分探しの旅に。というのはまあおおむね嘘で、里帰りしたいつもの女の子連中を訪ねて全国行脚という感じ。最初は巨乳めがねっ娘・弓雁ちゃんのふるさとへゴー。弓雁ちゃんの隠された、そして意外というほどでもない一面が見られて楽しかった。

【雑誌】週刊少年マガジン 2/15 No.9 講談社 B5平

 赤松健「魔法先生ネギま!」。薬で大人に成長したナギくんのイケメンぶりを見守る回。なかなか紳士的でいい男で、天然ジゴロ系女たらしになりそうな雰囲気もりもり。女の子側の反応も合わせて、楽しくて良いです。永吉たける「スミレ17歳!!」。今回もスミレをライバル視する転校生少女・大村咲がメインで、咲とスミレがバレーボールで激突。スミレちゃんを後ろでサポートするオヤジの性能の高さが笑える。2月16日発売の単行本も楽しみ。あと今号ではマガジンSPECIALでやってるギャグ漫画、名島啓二「ちきゅう観測隊!」がゲストで2話ほど掲載。ドタバタギャグだけどわりとほのぼの。

【雑誌】別冊漫画ゴラク 2/22 No.535 日本文芸社 B5中

 今年になって週刊漫画ゴラクを買い始めたので、どうせならと思い、別冊漫画ゴラクとネクスターにも手を出してみた。これまで読んでいなかった雑誌だが、オヤジ雑誌はやっぱり一見さんでも読みやすい。

 で、まず思ったのは、作:積木爆+画:木村知夫「Let'sダチ公」って復活してるんだー、ということ。ていうかそれ目当てで買ったんだけど。タイトルは「新Let'sダチ公」で、サブタイトルが「極道大学金時計」。いやー、なんだか素晴らしい響き。お話のほうは今回が2話。「Let'sダチ公」のあのコンビがそのまま出てて、ヤクザの組を構えようってんだからうれしいじゃありませんか。「タイマン張ったらダチ」というセリフもあの頃のまんまだぜ……。ってなわけでなんだかほくほくした気分になりました。

 あと原案:剣名舞+画:加藤唯史「ザ・シェフ新章」は相変わらず料理がおいしくなさそうだなあ……とか、柳沢きみお「大市民日記」も相変わらず世迷い言をぶちまけてるなあとか、懐かしい作品の感慨に浸った。「大市民日記」ではまたしてもホリエモンのことを「ブタエモン」と読んでぐちぐちいってるけど、これはライブドアショックが起きる前の話。ライブドアショックの後になったら、またしてもさぞ勝ち誇ったようなこというんだろうなと思うと、正直なところゲンナリ感が……。

【雑誌】漫画ゴラクネクスター 3月号 日本文芸社 B5中

 こちらでまず目についたのは、押川雲太朗「タイガーバンチ」6話め。フジナミとタイガーのコンビは今はここで活躍中なのだなあとしみじみ。見開きでタイガーが必殺技をぶちかますシーンが馬鹿馬鹿しくて良かったです。てなわけで最初だけに、まずは旧知の作品に目が行った本日のゴラク系2冊読書だけど、まあ慣れてくればそのうち新規開拓も進んでいくことでしょう。

【雑誌】ポプリクラブ 3月号 晋遊舎 B5中

 今号も充実。まず巻頭はBENNY’S「寄り道♥保健室」。美人で優しい保健室の先生と、彼女に憧れる男子生徒のラブラブエッチ。垂れ目気味のおっとりした顔つき、ふにふに柔らかそうなおっぱいなどなど、年上お姉さんを描くうまさは業界屈指。甘ったるくてエッチも充実してて良いです。ヤスイオリスケ「おおきいことはいいことだ」。胸が大きいことで悩んでいる隣のお姉さんが、主人公に相談を持ちかけてそのままエッチという内容。こちらも姉モノとしてなかなかの出来。つやつや感のある肌の質感や甘ったるいラブラブ模様など、安心して楽しめる一作。

 De「ごー・あうと・とぅげざー」は絵がとてもかわいいです。きっちりまとまった絵柄とハーフトーンな感じの肌の描き方、ほっぺたの赤みや瞳にポツッとホワイトを落とす描き方も特徴的でキュート。女の子が感じてるときの表情の崩れっぷりも変化に富んでいてなおかつかわいらしい。

 あかざわRED「きゅーけつさぶじぇくと」は2話め。吸血鬼の姫と巫女さん二人が、かわいい男の子をめぐって対決。ドタバタしたイタズラ心のあるコメディに仕上がってて楽しい作品。年上巫女さんの天然ボケだけど色っぽいキャラもええ感じ。吉川かば夫「明るい家族計画」。父母は仲良し、そして兄妹も仲良しすぎる一家のエッチ模様を描いた作品。本当にタイトルどおり家族は明るくカラッとした味わいなのがいいです。この人の作品は毎回元気が良くて面白いっす。


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