2006年6月上旬


6/10(土)……アイスホッケ

【雑誌】ビッグコミック 6/25 No.12 小学館 B5中

 作:鍋島雅治+画:はしもとみつお「築地魚河岸三代目」。今回は若者に干物が売れてないというところが始まって、でも居酒屋とかでよく食べられているホッケはどうなんじゃろうってなふうにお話を展開。ホッケはけっこう大味なので、自分も居酒屋でしか食べない印象があるけど……。ホッケのどういうところに目をつけてその魅力を切り出してくるのかは気になるところ。

【雑誌】メガプラス Vol.33 コアマガジン B5平 [Amzn]

 奴隷ジャッキー「おなG〜♥ <いくらちゃんの場合>」。今回もまたぶっ飛んでるなあ。すごくハイテンションかつ下らない。冒頭からめがねっ娘な妹さんが兄のブリーフを頭にかぶって、「兄々の…兄々の白ブリーフ ブリブリ」「くせえ ブリ くせえ」とか叫んでて、もう頭悪すぎる。さらに彼女が兄とのエロ行為に突入すると、「48の必射精技(ひっしゃつわざ)」を駆使して、キン肉バスターみたいな体位でやったり、ゲロだかツバだかを頭にダラダラ垂らしながら兄にホールド決めたり、もうやりたい放題。ムチャクチャすぎて実に素晴らしい。さすがに実用には向きませんが。

 吉良広義が初登場。「いとこのネエちゃん」は、いとこの少年の勉強を見てあげてるおねいちゃんが、いい点をとったごほうびにエロエロサービス……というお話。おねいちゃんにむちむち感があって、気が良さそうなところが魅力。反村幼児「ひみつのEnsenble」。フルートの個人教授をやってる先生が、その生徒であるおしとやかな姉と、ちっちゃいくせに巨乳な小学生のWアタックでうはうはーというお話。妹さんのやたらぷるんぷるんした巨乳がつややかでなかなかエッチ。まあちっちゃい娘ならつるぺたのほうが良いという方も多いかもしれないけど、ぼかぁ巨乳が好きだなあ。

【雑誌】ヤングコミック 7月号 少年画報社 B5中 [Amzn]

 大見武士のローションこだわり漫画「ろ〜ぷれ」が今回も良いです。ローションが好きというのがまず1点。あと今回のお話は、腕を骨折した部下の青年を世話しにやってきた女上司が、彼のお風呂を手伝ってるうちにローションプレイに突入……てなお話。この女上司さんがめがねっ娘でなかなかええ感じだったのも良い。大見武士の作画はスッキリしててほんのり甘くて好き。環望「イエスタデイ★わんすもあ」は読切での登場。合コンで一緒になった女の子が、最初はそれとは分からなかったけど、学生時代に主人公をフッた娘だったんだけど、再会を機にくっついてエッチという内容。ヒロインさんのイタズラっぽさ、普段とエッチのときの落差がしっかり描けてて手堅く楽しめる。


6/9(金)……ねこにかんばんは

【雑誌】ヤングアニマル 6/23 No.12 白泉社 B5中

 宮野ともちか「ゆびさきミルクティー」。学園祭で池田たちのクラスは女装喫茶を開催。池田自身は女装はしないけれども。「女装喫茶ゆびさき」という店名がちょっと笑った。あと芝りえちゃんの劇を見つつ、それそっちのけでひだりちゃんのことを思い出して涙する自己中ぶりもさすが。

【雑誌】ビッグコミックスペリオール 6/23 No.13 小学館 B5中

 乃木坂太郎「医龍」。凡人イズムを強く打ち出した霧島の主張に、伊集院までが強く惹かれていってしまう。各陣営それぞれ強力で、鍔迫り合いの様子が面白い。加藤側のほうは今のところものすごく劣勢だけど果たして。なお今回で連載100回到達とのこと。

【雑誌】週刊漫画ゴラク 6/23 No.23 日本文芸社 B5中

 土山しげる「喰いしん坊!」。OKFFのメンツが積極的に大食いファイターたちをスカウト中。ところで思うんだけど、TFFはずんだ餅の人をスカウトすればいいのでは。彼はいつも大食いを楽しんでいる節があるし、素質があることは間違いないだろうし、磨けば光ると思うんだけど。村生ミオ「SとM」。社内妻・坪井君が今回も大活躍で面白すぎる。蜘蛛よろしく天井に貼り付いて、誠に襲いかかる。投げ縄も駆使するしダイナミックすぎる。そんな奇矯な行動とらんでも、同じ結果を出すことはできそうだが……。

【雑誌】コミックバンチ 6/23 No.28 新潮社 B5中

 渡辺航「ゴーゴーこちら私立華咲探偵事務所」は女の子が相変わらずかわいい。ただパンチラとか、その手の賑やかしはこの雑誌だとやりづらいかなあ……。「制服ぬいだら♪」みたいなアホネタがもっと出てくると良いのですが。

【単行本】「無敵看板娘」17巻 佐渡川準 秋田書店 新書判 [bk1][Amzn]

 これにて無印の「無敵看板娘」は最終巻(現在は「無敵看板娘N」に移行)。茅原先生や辻といったサブキャラのエピソードにケリをつけて、ブツレンジャーも最終回を迎えて一段落。町内ドタバタギャグをスカッとやってて面白かった。これまでのいろいろなエピソードが頭をよぎり、まさに無敵万感娘……いやいや。なお「無敵看板娘N」の第1巻は7月7日発売。またアニメ版も7月から放映開始予定。

【単行本】「舞-乙HiME」4巻 佐藤健悦 秋田書店 新書判 [bk1][Amzn]

 アニメ版とは全然違う展開ながらこっちもしっかり面白くてよくできてるなーと思う。王女の替え玉としてここまでやってきたマシロだが、男の子であることが完全に明らかになるも、それでも人々のために王たらんとす。だいぶマシロくんが男の子としてカッコよくなってきた。その姿にトキメキまくりんぐなニナやエルスたちも、オトメチックで良いです。なおお話のほうは次巻で完結とのこと。

【単行本】「イケてる2人」23巻 佐野タカシ 少年画報社 B6 [bk1][Amzn]

 勢い自体は落ち気味だなあとは思いますが、まあ平和にラブラブしててええんじゃないですかね。安心して読めるし、佐次ら登場人物たちの行動も見てて気持ちがいい。まあとりあえず、華やかかつ安心感のある作品といえましょう。

【単行本】「でろでろ」7巻 押切蓮介 講談社 B6 [bk1][Amzn]

 コンスタントにホラーギャグを展開。とぼけたホッとする味わいで読んでてリラックスできる。それにしてもサイトーさんと留禍はいつ見てもかわいいな。


6/8(木)……急所句碑

【雑誌】モーニング 6/22 No.278 講談社 B5中

 安野モヨコ「働きマン」、柴門ふみ「華和家の四姉妹」。女性作家のシリーズ連載2作がともに掲載。「働きマン」は失恋した松方がそれでもガツガツ仕事してて読みごたえあるし、「華和家の四姉妹」は華和パパママのなれそめが鮮やかに描かれてて楽しい。いやー、どっちもさすがにうまいですな。読みやすいしなんだかんだで引き込まれる。

【雑誌】ヤングサンデー 6/22 No.28 小学館 B5中

 うーん、今号は特筆すべき作品がないなあ……。なんかみんなすごく淡々と連載を続けている感じで、も一つグッときません。もう少しアクの強い作品とか、アツく盛り上がるような作品とかが欲しい。

【雑誌】ヤングジャンプ 6/22 No.28 集英社 B5中

 作:外薗昌也+画:別天荒人「ガールフレンド」は、いつも女の子がかわええですのう。今回は学年一の美少女さんに言い寄られてしまった男性教師が、職業倫理と恋愛感情の間で揺れ動くというお話。美少女さんのまなざしに、人を惑わさずにはおかない色気と熱情があっていい。読切、下平貴郁「キリング・シンジケート」は、風変わりな殺し屋二人のやりとりを描いたギャグ漫画。なぜか片方の殺し屋が、常に金魚入りの水槽を頭にかぶってたりするあたりはちょっとバカバカしい。ただギャグとしては、奇矯なことをやってるわりに抑えめすぎるような気もする。淡々としたノリが味といえば味ではあるんだけど。

【雑誌】週刊少年チャンピオン 6/22 No.28 秋田書店 B5平

 佐渡川準「無敵看板娘N」。「N」になってから無印のときと比べると、キャラが十分になじんでないこともあって若干弱いかな……という気はしなくもないけど、まあコンスタントにやってはいます。今回はスーパーにいる謎の鮫着ぐるみ男の正体に、美輝が迫るというお話。鮫男の動きのクオリティが高い。あと正体のほうはなるほど、とか思った。それから今号にはアニメ版の放送スケジュールが記載されている。放送局は予告があるところはtvk、千葉テレビ、テレビ埼玉、よみうりテレビ。自分がチェックするであろうtvkでの放送は7月6日(木)26:15〜26:45。今「魔界戦記ディスガイア」をやってる枠ですな。

【雑誌】近代麻雀オリジナル 7月号 竹書房 B5中 [Amzn]

 作:河本茂樹+画:富田亜紀良「トキタ こちら現代麻雀編集部」。なんか微妙なネタを仕込んできたなあ。タイトルどおり、麻雀雑誌編集部に入って半年の新米編集者が、プロの大会を取材したりといった青春ストーリー。なんか最初は、彼が小島武夫をモデルにしたと思われる人を取材するという内容。さすがにこれがそのまんま真実であるとはうのみにできないし、かといって完全フィクションというには手近な舞台設定でありすぎる。美化しすぎると嘘臭くなるし、リアルにしすぎるとこれまた引いてしまいそう。描くほうも読むほうも、なかなか距離感の難しい作品といえるのでは。

【雑誌】FEEL YOUNG 7月号 祥伝社 B5平 [Amzn][定期購読:7andyicon/Fujisan

 宇仁田ゆみ「うさぎドロップ」。りんがそろそろ小学校入学という時期になってきて、ダイキチはいろいろタイヘン。しっかり家族してて微笑ましい。あとりんと保育園が一緒な男の子のお母さんが色っぽくていいですな。将来的にくっついたりすると、りんとその男子が血のつながらない兄妹になって……エロ漫画じゃないんですから。

【雑誌】MUJIN 7月号 ティーアイネット B5平 [Amzn][定期購読:7andyicon

 新人の音無響介がいい。細くて丁寧な描線が、この雑誌の中では目立って美しい。今回の「給食費払おっ♥」は、とっても貧乏なめがねっ娘女子が、給食費が払えないので、街角でおちんちんしゃぶりに挑戦しようと男をつかまえてみるが……といった話。ページの右半分をフルに使った、頂上から玉の底部までが約22cmある、堂々としたおちんちん登場シーンなど、大胆な描写もあり。あと最初はおっかなびっくりだった女の子が、だんだんセックスにハマっていく様子もエッチでよろしい。今後レギュラーになっててくれるといいな。あと今号ではゴブリンが掲載されてるんだけど、MUJINへの登場は2年ぶりだとか。そんなに経ってたんだ〜とちとびっくり。


6/6(火)6/7(水)……連自慢

【単行本】「RIN」1巻 新井英樹 講談社 B6 [bk1][Amzn]

 アッパーズ休刊後、ヤングマガジン→別冊ヤングマガジンに掲載場所を移した「SUGAR」の続編。初勝利の後、その天才性を遺憾なく発揮、トントン拍子に連勝街道を登り詰めたリンが世界タイトルマッチに挑戦。そして当たり前のごとく、置いてあるものをひょいとつかむようにタイトルを手にしてしまう。しかし勝ち星を重ねるごとに、リンの奔放さ、傍若無人な振る舞いはエスカレートするばかり。世間を無用なほどに挑発し、接する者の神経を猛烈に逆撫でする。誰からも嫌われるようなヒール役となっていく。

 というわけでリンはものすごい才能と、鼻持ちならないふざけきった態度で、たいへんムカつくキャラに成長。その無軌道さ加減、態度のデカさは相当に不愉快。でもボクシングやってるときのリンのカッコよさは本当にすごい。まさに天才という言葉がふさわしい、神のごときスピードのパンチと、誰も捕らえることのできないフットワークに魅せられてしまう。とにかく勝ちっぷり、ぶん殴りっぷりが痛快至極で、えらく気持ちイイ。人間性は最悪なのに、どうしても目を背けられない、見とれてしまう、そんな吸引力がある。それを描く新井英樹の表現の冴えも素晴らしい。紙に描かれたものであるにも関わらずこんなにも速く見えるのか……という感じ。相変わらずすごく面白いんだけど、最近休載がすごく多いのは残念至極。早く続きが読みたくてたまらんです。

【雑誌】ヤングジャンプ キャプテン翼ファイト!日本増刊 7/15 集英社 B5中

 サッカーW杯開催ということで、まるごと全部サッカー漫画の増刊。高橋陽一「キャプテン翼GOLDEN-23」の特別編と、あと選手の実録系漫画が掲載。正直実録系漫画のほうはあんまり面白くないが、「キャプテン翼」はいつもながらの飛ばしっぷり。内容は翼たちU-23のメンバーと、実際の選手をモデルにした日本代表が壮行試合で激突するというもの。相変わらずツッコミどころは満載なのだが、一番の疑問は、ゴールデンエイジのメンバーはA代表に入れなくて悔しくないのかということ。この年齢でA代表入りしてるメンツなんて、世界見渡してみても山ほどいるのに……。

 あとそういえば実録漫画では作:河崎三行+画:宮城シンジ「オーストラリアンサッカー物語」は、着眼点が面白いかも。W杯で日本が対戦する、オーストラリア代表の本大会出場までの道程を描いている。この手の実録モノは、日本以外だとせいぜいヨーロッパかブラジルあたりのスター選手を取り上げるものがほとんどなので、これはちょっと珍しい。

【雑誌】週刊少年サンデー 6/21 No.27 小学館 B5平

 「いでじゅう!」のモリタイシが連載開始。タイトルは「RANGEMAN」。「レンズマン」や「デンジマン」と引っかけてるんかな。内容のほうは、やたら惚れっぽいけどずっと失恋続き、でもくじけてはすぐ立ち直る、ものすごいバイタリティの持ち主である少年が主人公。彼が立て続けに失恋する様子を初回では描いているけど、なんだか今後は彼のパワーは、正義のヒーローとして戦う方向へと向けさせられるっぽい。どんな展開になるかはまだわからんけど、うまい人なんでまずは期待です。

【雑誌】週刊少年マガジン 6/21 No.27 講談社 B5平

 吉河美希の集中新連載「ヤンキー君とメガネちゃん」。なんかえらくストレートなタイトルですなあ。同じクラスのヤンキーにいちゃんにやけにつきまとってくるめがねっ娘さん。普段は非常に大人しくて目立たないんだけど、実は中学時代はヤンキー。そんな二人のドタバタラブコメといった感じ。絵柄的には安野モヨコに似た感じで、テンションが高めなのも同系統。影響は色濃いけれども、カラッと明るくてまずまず楽しい滑り出し。はっとりみつる「ケンコー全裸系水泳部ウミショー」。今回は水泳部の端役トリオが夏祭りの日にナンパにチャレンジってな話。ナンパした相手も、ライバル校水泳部の目立たないおまけどころ。でもなんだかそんな娘さんたちをかわいく見せてしまうあたりが良かった。ツリ目気味で猫みたいな口しててなかなか萌える。

【雑誌】漫画アクション 6/20 No.12 双葉社 B5中

 「喰いしん坊!」の土山しげるが登場。新連載「極道めし」を開始。ムショ入りした主人公らが、その中で「うまいもの」話自慢勝負を繰り広げるという、なんかすごい内容。実際に食うのではなく、あくまで話だけで競うというのがこれまでの料理漫画とは一線を画している。難しいネタだとは思うけど、1話めから読者を引き込むのに成功していると思うし、今後の展開も楽しみ。

 武富健治「鈴木先生」は今回も面白かった。女生徒たちが行った先生の人気投票の結果を知った、暑苦しい体育教師がその結果に思い悩み、生徒たちに人気のある鈴木先生へのジェラシーが大爆発。体育教師だけでなく、鈴木先生も含めて、男性教師の性欲関連の悩みなども赤裸々に描いててたいへん興味深い。また「中学生日記」的なノリとシリアスな絵柄のコントラストもまた面白い。次の登場は7月18日発売号。現在は第8話だけど、ずいぶん本数がたまってきましたな。

【雑誌】漫画サンデー 6/20 No.23 実業之日本社 B5中

 作:倉科遼+画:みね武「艶恋師」。菊之介が、「アメリカの種馬」と呼ばれるポルノ男優・ハルクと日米セックス決戦。とか思ったら、ハルクさん歯ごたえなさすぎ……。「アメリカの専売特許フィストファック」(←そう書いてある)もちょっとしかやんないし。それにしてもハルクさんの喋りっぷりは、いかにも感バッチリで素晴らしい。「ヒュ〜ッ!東洋の女はトランジスタグラマーだな!!」「オ〜イエ〜ッ シット!」「行くぜベイビー!!」などなど、大ざっぱで豪快なアホっぷりに感動。あと今号には久寿川なるおがゲストで登場、「予想屋の花嫁」という読切を描いている。前号にも法田恵と小石川ふにを起用してたけど、コンビニ売りエロ雑誌のエッセンスを注入しようとしてるんですかね。


6/5(月)……闘魂入れたレインコート

【雑誌】コミックフラッパー 7月号 メディアファクトリー B5平 [Amzn][定期購読:7andyicon/Fujisan

 アキヨシカズタカ「双月巫女」。今回は二人の巫女さん、ヒメとアキが出会ったころの物語。淡いタッチで、二人がだんだん親しくなっていったころの微笑ましい光景を描いている。しみじみした雰囲気をかもしだす絵柄が、読んでて心地よいです。岡本一広「トランスルーセント 彼女は半透明」。白山さんが完全透明状態から治ったのを記念して、唯見くんと二人で1日デート。一緒にいてうれしはずかし状態な白山さんの様子がなんとも微笑ましい。また途中で透明病が再発してしまった白山さんに対する唯見くんの振る舞いには、やはりほろっとさせられるものがあった。本当に爽やかで、思いやりの感じられるいいお話ですなあ。毎回心が洗われる。

 新人読切、吉葉理与子「鏡の中の永遠」。かつての恋人を忘れられないでいた老富豪が、彼女にそっくりな面影を持つオカルト雑誌の編集者を家に招き、ある鏡の調査を依頼する。しかしヒロインである女性編集者とその鏡の間には、実は一つの秘密があり……という感じでお話は展開。上品な絵柄できっちりまとまったお話を作っていて好感は持てる。ただ突出した特徴がなんか一つ欲しいかなという気はする。

【雑誌】ヤングマガジン 6/19 講談社 B5中

 サッカーW杯目前ということで、塀内夏子の「中澤佑二物語」前編が掲載。さすがにサッカー漫画はうまい。あと美化は多少してあるものの、ちゃんと中澤っぽく見えるように描いてるのもいいです。佐能邦和「天然華汁さやか」は最終回。なんか急な感じがしたが、もともと全6回予定だったとのこと。ただ好評だったようで夏には再登場予定らしい。なかなか達者な絵柄で、ちょっとエッチに楽しく展開してて面白かったと思う。妄想少女さやかちゃんも乳がデカくてかわいかったし。

【雑誌】ビッグコミックスピリッツ 6/19 No.27 小学館 B5中

 ヒラマツ・ミノル「アグネス仮面」。今回は帝日の看板レスラーだったが安藤Jr.に壊されてしまった男・金村が、病室でアグネスに対し、彼と虎嶋の出会いについて語っていくという回。金村の内に秘められた熱さが伝わってきて、グッとくるエピソードだった。ここまでしばらくコミカルな展開が多かったけど、これでシリアスな部分でも盛り上がってきそう。

【雑誌】週刊少年ジャンプ 6/19 No. 集英社 B5平

 叶恭弘「エム×ゼロ」が手堅い。主人公が片想い中の女の子・柊さんがかわいいし、胸とかぽよんぽよんしてるし。学園ドタバタコメディとしてもまずまず賑やかに来ていると思う。秋本治「こちら葛飾区亀有公園前派出所」。今回は5月14日をもって閉館したアキバ近くの交通博物館を取り上げている。閉館前に取り上げたほうが良かった感じもするけど、そうすると閉館前の混雑ぶりとかは取材できなかっただろうし、まあ仕方ないか。

【雑誌】ビッグコミックオリジナル 6/20 No.12 小学館 B5中

 浦沢直樹「PLUTO」。なるほど、天馬博士はこういう顔か。さすがにあの前髪もじゃもじゃはいじれなかったかな。それにしてもこうやって見ると、お茶の水博士が、実に普通の大人っぽく見えますなあ。

【雑誌】花とゆめ 6/20 No.13 白泉社 B5平

 新人読切、トビナトウヤ「潔癖少年完全装備」は、「期待の新星Debut」と書いてあるけど1/10 No.2に掲載された作品の続き。極度の潔癖症で、いつもレインコートに全身を包んで通学しているような少年の物語。前回は彼が修学旅行の最中に好きなコができる……というお話だったけど、今回はその娘さんが小学校卒業と同時に海外へ移住。それで今回は彼が中学校に入学した後のお話。潔癖症というとデリケートでギスギスした感じの話かと思うかもしれないけど、絵柄的にはけっこうかわいらしくて、別にパサついた感じはない。お話のほうも、この潔癖少年にできた変わり者だけどやさしいクラスメートの少年との爽やかな友情物語になっていて、読後感は上々。おともだちが男だか女だか分からないようなかわいい少年だってのも、甘っちょろさを増幅させている。絵的には不足はないし、連載とかも行けるんじゃないですかね。

【雑誌】桃姫 7月号 富士美出版 B5平 [Amzn]

 景えんじ「センセーと呼ばないで2」。酔った勢いで生徒とやっちゃったスパルタ女教師さんが、学校で彼女を避ける彼にちとイラついて、そのうち想いがあふれ出てしまう……といったお話。この人の絵柄はあんまりエロいってわけじゃないですが、スッキリしていつつも暖かみがあるし、女性キャラの表情もほのかな甘さがあっていい。最近のエロ漫画誌の中では目立つ存在ではないけど、好きな作家さんです。

 内々けやき「忍ぶれどママ出でにけりわが恋は」。この人は桃姫初登場。主人公がほのかな恋心を抱いていた友達のお母さんが、実は裏で非常なくノ一をやってて、それを知ってしまった主人公が口封じHを迫られる……という内容。この人のコミカルな絵柄は見てて楽しいし、けっこうかわいい。元気が良くて良いです。あと神保ひとでも初登場「誘惑姉さん」。こちらは姉弟がお風呂場のハプニングからエッチに……という漫画。既視感はあるものの、汁気十分のピチピチした絵柄でまずは好印象。


6/3(土)6/4(日)……与力よ今夜もありがとう

▼更新が大幅に遅れました。これ書いてるのは6月8日の朝ですが、ようやく深夜に繁忙状態が一段落。更新する時間ができました。これでいろいろやっていけるかな。てなわけで少しずつ元のペースに戻していくつもりです。

【単行本】「艶捕物噺 唐紅花の章」 深谷陽 リイド社 B6 [bk1][Amzn]

 東南アジア系な作品が多い深谷陽としては珍しく、江戸時代の日本が舞台の純和風な物語。ゆえあって、兄が与力、弟が花形の女形というまったく異なる環境で育った双子兄弟、星川主馬と澤井鶴助がコンビを組んで、お江戸を騒がす悪を退治するという捕物帳。主馬は剣の達人で、弟は演技の名人。お互いの特技を生かして鮮やかに悪人を召し捕っていくという内容。いつもとは舞台が違うものの、深谷陽の作風は相変わらず独自の味があり、しっかり深谷流時代劇になっている。各話の捕縛劇も鮮やかで気が利いてるし、二人のキャラ、とくに兄のほうが捜査の都合上、女形の格好をさせられたりするあたりが見てて楽しい。安定感があって読みやすい作品。

【単行本】「イカロスの山」2巻 塀内夏子 講談社 B6 [bk1][Amzn]

 平岡の若きツバメ、ザイルパートナー候補だった達也を悲劇が襲う。それがきっかけとなり平岡の親友である三上の妻・靖子も、自分の気持ちをハッキリと自覚してしまう……という展開。山岳漫画ではあるんだけど、なんかもうここらへんの展開はものすごくメロドラマチック。平岡と達也の山の中での下りはやけにやおいチックだし、人妻靖子さんはメロメロ。でもお話としてもやっぱ読ませます。読みやすいしドラマチックだし。「神々の山嶺」とかと比べると、こっちはものすごくウェットな方向に振ってきているが、「神々の山嶺」と同じ路線で勝負するのは厳しいと思うし、独自色も出ているので正解かなという気はする。塀内夏子もそこらへんは十分意識してやってるんじゃないかな。

【単行本】「ドロヘドロ」8巻 林田球 小学館 A5 [bk1][Amzn]

 この巻はカイマンの出番はいくぶん少なめか。カイマン側、魔法使い側、多彩なキャラがそれぞれの思惑で動き回ってて、少しずつだけど謎の核心には近づいていっている。どういうふうにお話が帰結していくのかはまだ見えませんが。ところでこの巻では、おまけ漫画の「妖精ギョーザ男」の話が楽しいです。ギョーザ男は目玉のおやじみたいで愛敬がある。読んでたらギョーザ食いたくなってきた。

【単行本】「フルーツ」 木葉功一 小学館 B6 [bk1][Amzn]

 6人の魅力的な女性、すなわち果実の物語を描いていく短編連作。木葉功一の荒々しくてミステリアス、色気もある作画が映えて、それぞれインパクトのあるお話になっている。6本の中では、世界的なワイン・コレクターである妖艶な女性マダム・ピノ・ノワールの物語が背徳的な雰囲気に満ちていて、個人的にはお気に入り。あとは胸に傷を持つ小学生少女・窪田ミカンちゃんと、彼女に恋するカメラ好きの少年・十熊ヨースケくんの物語である「♥♥♥U・ミカンちゃん」あたりが、打って変わって快活なお話になってて印象的だった。あまり多作な人ではないけど、ハッタリの利いたダイナミックな絵作り、情熱的なストーリーに独自のものがある人なんで、またちょくちょく描いてってほしいものですが。

【単行本】「ナツノクモ」6巻 篠房六郎 小学館 B6 [bk1][Amzn]

 依然ゴチャゴチャした印象ではあるものの、だんだんお話も進んで来て、面白くなりつつはあるかな。ガウルちゃん大好きなツンデレ娘のメリノーちゃんが見てて楽しいです。ところで今回は単行本の帯に「本当の心が、WEB(ここ)で叫ぶ」って書いてあるけど、「このゲーム、WEBベースでやってたのかよ!」と思った人はけっこういるんでは。そりゃまあ世間一般的にはネット=WEBなんでしょうけれどもなあ。

【単行本】「キーチ!!」9巻 新井英樹 小学館 B6 [bk1][Amzn]

 子供編が完結。キーチが爆発し国会議事堂前選挙事件を起こし、大人たちに率直な怒りを叩きつけそれが世間を動かしていく。その後キーチは初恋の人的存在で、今は寝た切り状態になっている女性・秋ポンの病院を見舞うが……ってなところで区切りとなっている。うーん、ここまでなんだか混沌とした状態で進んで来たお話だけど、これどうやって続けていくんだろう。連載は中断したままだが、これだけ事態が大きくなってしまった状態で、世間的な力はほとんど持っていないキーチたちに何をさせていけるのか。予想がしにくいので、続きを見てみたいところなんだけど……。

【単行本】「フリージア」7巻 松本次郎 小学館 B6 [bk1][Amzn]

 仇討ち執行代理人である叶は、新人2人とともに新たなターゲットの処理に向かうが、不安定な精神状態を抱えたまま、叶は周囲からは理解不能な行動を続けていく。夢に浮かされたような状態でハードなアクションが繰り広げられていく様子が、なかなかに面白い。ぼんやりとした不安のようなものが常につきまとう、不穏な空気感が良い。ところで今回はターゲットの警護人として、岩尾ヒサエという女性が雇われてるけど、この人はエネルギッシュでけっこう魅力的。ところでキャラの名前はやっぱ岩岡ヒサエからとったんですかね。

【雑誌】COMIC XO 7月号 オークス A5平

 創刊第2号。新連載でゴージャス宝田、弐駆男、峠比呂の3人を投入。購入を続けるかどうか微妙な感じではあったんだけど、ゴージャス宝田が連載をやるとなれば、自分的には買わなきゃなるまいてーという感じです。そのゴージャス宝田「キャノン先生トばしすぎ」は、超売れっ子のエロ漫画家である巨砲キャノン先生が、実は12歳の女の子であると判明。そして主人公であるヘタレエロ漫画家のあんちゃんが、彼女の専属アシスタントをやることになり、エロエロ妄想でいっぱいなキャノン先生のお相手をいたすという内容のお話。やたらノリが良くて少女とは思えない突っ走り方をする、キャノン先生がなかなかかわいくて楽しい。

 弐駆男「凜と都古の胸キュンDiary」は、読者からエッチのシチュエーションを募集する読者参加型企画になる模様。この手の企画はリスキーではあるけれど、作者の手綱さばきしだいでしょうなあ。まあいざとなったらやらせでもいいとは思いますけどね。お話さえ面白くなれば読者的には文句はなかろうし。峠比呂「リボラバ!」は、少年少女が14歳になると、1年だけ超能力を使えるようになるという世界を舞台にしたドタバタHラブコメ。超能力といっても多くはあんまり役に立つものではなく、主人公の少年が得た能力も、不意におちんちんがやたらデカくなってしまうだけ……というもの。幼馴染み姉ちゃんとか美少女がいろいろ出てきてて、にぎやかに展開されそう。あと氏賀Y太「デスパンダ」は次号で最終回とのこと。


6/1(木)6/2(金)……奇人彷徨

▼更新も遅れておりますが、アニメもたまり中。そんなわけで今さら5月18日に放送された「機神咆哮デモンベイン」の初回を見る。うーん、絵とかの出来自体は悪くないけど、ノリが軽くいかにも感が強い。ミスカトニック大学とかアーカムシティとか、クトゥルーネタはお手軽に使われると個人的には萎えがち。たぶん手が回らないと思うので切る方向で。

▼単行本購入予定。データはbk1まんが王倶楽部の新刊予定を参考に作成。リンク先はAmazonのワード検索。リンク先URLはスクリプトによる自動生成なので、まだAmazonのデータベースに登録されておらず、該当物件が表示されないリンクもありますのでご了承ください。

▼6月の単行本購入予定
6/2 「太臓もて王サーガ」3巻 大亜門 集英社
6/5 「ユートピアズ」 うめざわしゅん 小学館
6/6 「でろでろ」7巻 押切蓮介 講談社
6/6 「RIN」1巻 新井英樹 講談社
6/7 「天使のキュッ」 朝森瑞季 竹書房 
6/8 「無敵看板娘」17巻 佐渡川準 秋田書店
6/8 「舞-乙HiME」4巻 佐藤健悦 秋田書店
6/9 「イケてる2人」23巻 佐野タカシ 少年画報社
6/12 「水精」 花輪和一 ぶんか社
6/16 「capeta」11巻 曽田正人 講談社
6/16 「スミレ17歳!!」2巻 永吉たける 講談社
6/16 「ぼくらの戦国白球伝」 魚住青時 講談社
6/16 「おれはキャプテン」11巻 コージィ城倉 講談社
6/17 「Bless You! 聖使徒学園喫茶部活動日誌」 竹下堅次朗 コスミックインターナショナル
6/17 「アカン!もうむちゃくちゃにして」 木静謙二 メディアックス
6/19 「ラバーズ7」5巻 犬上すくね 小学館
6/19 「カラクリオデット」1巻 鈴木ジュリエッタ 白泉社
6/19 「恋におちよう」 フクダーダ コアマガジン
6/19 「お嬢様と僕。」 マイノリティ コアマガジン
6/19 「Love Selection」 如月群真 コアマガジン
6/20 「平田弘史道劇画傑作選1 三十三間堂外伝」 平田弘史 秋田書店
6/21 「ライチ光クラブ」 古屋兎丸 太田出版
6/23 「トランスルーセント 彼女は半透明」4巻 岡本一広 メディアファクトリー
6/23 「オーバーマンキングゲイナー」5巻 作:富野由悠季+画:中村嘉宏 メディアファクトリー
6/23 「宙のまにまに」1巻 柏原麻実 講談社
6/23 「東京トイボックス」2巻 うめ 講談社
6/23 「水の色 銀の月」1〜2巻 吉田基已 講談社
6/23 「イカロスの山」3巻 塀内夏子 講談社
6/23 「バガボンド」23巻 井上雄彦 講談社
6/23 「G組のG」5巻 真右衛門 講談社
6/23 「潔く柔く」3巻 いくえみ綾 集英社
6/23 「乱漫」 加藤伸吉 講談社
6/24 「Landreaall」8巻 おがきちか 一迅社
6/24 「ひな菊」 雁須磨子 幻冬舎コミックス
6/24 「ろりあな」 氏家もく 茜新社
6/24 「お姉ちゃんのお願い」 糸杉柾宏 茜新社
6/24 「Mamma mia!」 飛龍乱 富士美出版
6/26 「放浪息子」5巻 志村貴子 エンターブレイン
6/26 「NHKにようこそ!」5巻 作:滝本竜彦+画:大岩ケンヂ 角川書店
6/26 「されど罪人は竜と踊る」 作:浅井ラボ+画:灰原薬 角川書店
6/27 「ケメコデラックス!」1巻 いわさきまさかず メディアワークス
6/28 「耳かきお蝶」2巻 湯浅ヒトシ 双葉社
6/28 「さんさん録」2巻 こうの史代 双葉社
6/29 「ちょこッとSister」6巻 作:雑破業+画:竹内桜 白泉社
6/29 「年上ノ彼女」4巻 甘詰留太 白泉社
6/29 「カリスマ探訪記」 雁須磨子 白泉社
6/30 「日本ふるさと沈没」 徳間書店
6/30 「ぼくらの」5巻 鬼頭莫宏 小学館
6/30 「平凡ポンチ」4巻 ジョージ朝倉 小学館
6/30 「ライドバック」6巻 ジョージ朝倉 小学館
6/30 「ボーイズ・オン・ザ・ラン」3巻 花沢健吾 小学館
6/30 「」41巻 村上もとか 小学館
6/30 「日本沈没」1〜2巻 作:小松左京+画:一色登希彦 小学館
6/30 「モーティヴ −原動機−(0) リフュールド」 一色登希彦 少年画報社
6/30 「Fine.」1巻 信濃川日出雄 小学館
6/30 「スワンパン」 一條裕子 小学館
6/下 「金子の部屋」 一條裕子 フリースタイル

【雑誌】ヤングアニマル増刊 嵐 7/1 No.7 白泉社 B5中

 鬼ノ仁「雨がやんだら」が掲載。38ページの読切。援交少女と万引き少女、ひょんなことから出会った二人が、共に時間を過ごすうちに引かれ合っていって、友情が愛情に変わっていく……というお話。締めくくりは甘ったるくて悪くないけど、二人の関係の進展の模様は結論ありきでちと大ざっぱかなあ。甘詰留太「年上ノ彼女」。アゲハさんが下着を買いに行って、寄せて上げてにチャレンジ。無駄な努力だけど、ちと大人っぽく見せようと一生懸命な姿が、微笑ましくて良いですね。

【雑誌】ヤングガンガン 6/16 No.12 スクウェア・エニックス B5中

 以前短期集中で掲載された小林立「咲 −Saki−」が本格連載に昇格。女子高生がが主人公の麻雀漫画で、主人公の咲ちゃんは勝つと文句いわれる家族麻雀育ちのため、点数を±0に必ずまとめるという特異な技の持ち主。そんな彼女の姿に、ライバル格の原村和(はらむら・のどか)は苛立ちを隠せないでいるが……といった感じで物語はスタート。スッキリとしたかわいい絵柄は好印象で、麻雀漫画ながら華やか。全部±0というのは、まあ現実的にはあり得ないと思うけど、とりあえずネタとしてはハッタリは利いてるかな。掲載誌が麻雀誌ではないので、そこまでリアリティも必要なかろうし。作:原田宗典+画:井田ヒロト「戦線スパイクヒルズ」。今回はみんな仲良くほのぼのしてると思ったら、最終ページで気になるヒキが。そろそろ本番勝負に入るだけに、お話のほうも厳しい展開になっていきそう。

【雑誌】近代麻雀 7/1 竹書房 B5中

 落合尚之の読切「アウト・オブ・ザ・パラダイス」が掲載。ものすごい麻雀の腕を持つホーと、彼の兄貴分的存在のクアン。ホーの麻雀の腕だけを頼りに、中国から変換前の香港に流れてきた二人の男の、苦い決別を描いた物語。うーん、まあ別に麻雀でなくても良いようなお話かな。天獅子悦也「むこうぶち」。今回は安永がメインのエピソードでしょうか。いろいろ力関係が厄介なプロ雀師団体同士のせめぎ合いの中で、安永がどういう麻雀を見せるのか……といった感じ。傀が出てくると彼が勝つのは決まってるんで、現在だとこういう展開のほうがむしろ興味深いかも。あと今号は、巻頭のカラー4P漫画で金平守人が描いている。

【雑誌】ビジネスジャンプ 6/15 No.13 集英社 B5中

 深谷陽が連載開始。タイトルは「密林少年」。ポル・ポト軍の下で、少年時代を兵士として生きた男が、自分の過去を振り返っていくという物語。ポル・ポト派の実態といえば今でも闇に包まれている部分が多いし、一兵士が知り得たことは限られるだろうけど、個人的には興味深い話ではある。テーマがテーマだけに、かなり読みごたえのある力作になりそう。

【雑誌】モーニング 6/15 No.27 講談社 B5中

 サッカーW杯を目前に控え、作:綱本将也+画:吉原基貴「U-31」の特別編が掲載。「U-31」の主人公だった河野が、クラブでの活躍を認められ代表に……というストーリー。これまでの河野の苦闘ぶりを見ているだけに、グッとアツくなるものがあった。プレーシーンは少ないけど、河野が淡々と語る中に、熱い想いがにじみ出ている。それと記者ねえちゃんがすっかり河野とラブラブになっているんだなあと、微笑ましい気分にもなったりした。先日単行本「ハルジャン」が発売された小山宙哉の読切「ジジジィ」は、とにかくやたら元気で俊足、安いモノしか盗まない爺さん泥棒の小粋な活躍を描いた物語。キャラ作りがちとわざとらしいような気はするものの、爺さんに愛敬があるし、エネルギッシュな作風には好感が持てる。またそのうちなんか連載してほしい。

【雑誌】ヤングサンデー 6/15 No.27 小学館 B5中

 間瀬元朗「イキガミ」の5thシリーズが掲載。今回は政治家をやってて自分の選挙の都合を押しつけてくる母親に不満を抱いていた少年の元に、イキガミが届いてしまい……というシチュエーションでお話を展開していく模様。個人的には設定がいまいちピンと来ない感じのするシリーズではあるんだけど、今回はどんなもんだろう。

【雑誌】ヤングジャンプ 6/15 No.27 集英社 B5中

 甲斐谷忍「LIAR GAME」。前回から始まったら敗者復活戦だけど、意外と大量に復活させるんだなあ。シンプルながらどこが肝かは分かりづらいルール。まあそれがどういう意味を持ってくるかは、ここから見せていく感じでしょう。読切、田中晋哉「童貞スタア。」は、ものすごいメイクを施すことでイケメンに見せスターとして活躍しているけど、素顔は平凡な顔立ちで童貞……という男の純情物語。絵柄的には桐木憲一に近いかな。まとまった内容ではあるけど、インパクトはもう一つか。

【雑誌】週刊少年チャンピオン 6/15 No.27 秋田書店 B5平

 桜井のりお「みつどもえ」。なんか今回はおっぱい話。小学生3姉妹のまん中、ふたばのおっぱいマニアぶりが描かれる。なんだか3姉妹ともそれぞれの方向でエッチいところを見せてますなあ。まあ絵柄的にエロいって感じじゃないんだけど、キャラが少しずつ立ってきて面白くなりつつあるかなといったところ。倉島圭「24のひとみ」。今回は小学生男女の田部くん・須賀さんがなんだかラブラブ。須賀さんがけっこうかわいく、微笑ましくて良かった。倉島圭は4コマだとギャグが一本調子なとこがあるんで、普通のコマ割りの漫画のほうがいい気がする。阿部秀司「番長連合」は最終回。池袋編のあとバタバタ終わってしまったのは残念。でも途中の展開は、喧嘩あり笑いあり、畳みかけてくるようなハッタリも効果的だったし、面白く読める作品だった。

【雑誌】週刊漫画ゴラク 6/16 No.43 日本文芸社 B5中

 さだやす圭「サンキュウ辰」は2号連続巻頭カラー。さだやす圭はいつもながら豪快さんを描くのがうまいです。やっぱり読みやすいし、メジャー感も十分。こういう定食屋雑誌の柱としてはかなり太いし、キャッチーでもあると思う。

【雑誌】コミックバンチ 6/16 No.27 新潮社 B5中

 バンチ恒例のラブソングをフィーチャーした読切漫画シリーズ「My Best Love Song」の第2期がスタート。今回はまずたまきちひろが登場、「私たちは春の中で」(中島みゆき)。5年前にフラれて以来、人を好きになることが苦手になっていたサラリーマン男性が、合コンでケンカした女性ととあることがきっかけで、だんだん親しくなっていくというお話。あまり珍しい要素はないものの、きっちりオーソドックスにまとめていて、読切ラブストーリーとしてはまずまずな感触。

【雑誌】ポプリクラブ 7月号 晋遊舎 B5中 [Amzn]

 巻頭カラーはヤスイリオスケ「モノのあはれ」。乱暴でマイペースな彼女と、その尻にしかれっぱなしな彼氏のラブラブ生活。途中で彼女が不良に襲われそうになっちゃうが、彼氏がイイとこ見せて、さらにラブラブ度アップ。この人はなかなかにええ乳を描きます。大ぶりで、肌につやつや感があって実にピチピチしている。全体が明るいトーンでキャラがイキイキしてるのにも好感が持てる。そういえばこの人、まだ単行本出てないんでしたっけか。魚肉ん「雨恋」。この人もつやつや感のある絵を描く人。今回はまた雨に濡れて、雨宿りエッチってな内容だから、ヌレスケ感も加わりさらにピチピチ。公園の一休みどころの柱をおっぱいではさんだり、巨乳好きにはいい具合。

 De「わくわく試食会」。ファミレスで幼馴染みカップルが先輩女子にそそのかされて、エッチしてくっついちゃうという内容。この人の軽やかな絵柄もなかなかにいい。井ノ本リカ子「おねえちゃん」は従姉のおねえちゃんとの再会H、BENNY’S「結婚しようね♥」はラブラブ姉弟の話。どっちも甘ったるいお話だが、個人的には「結婚しようね♥」が良かった。弟のほうが姉と新婚さんごっこをしてみたくて甘えまくるという内容で、幸福感たっぷり。ラストもこのうえなくラブラブで満喫。

【雑誌】コミックメガストアH 7月号 コアマガジン B5平 [Amzn][定期購読:7andyicon/Fujisan

 てりてりお「ちゅーんなっぷ!野上ちゃん」は、幼馴染み男子と、ヒロインの野上ちゃんのラブラブH漫画。初Hに突入……とか思ったら、幼馴染み男子がショートカットフェチでいきなり興奮MAX状態にってな状態。カラー4Pの彩色がきれいだし、野上ちゃんのくるくる変わる表情もかわいらしい。ED「トシウエの彼女」。上級生でみんなの憧れである生徒会長の女の子とつき合ってるけど、周囲に子供扱いされるのが不満な、ちょっとかわいいお兄ちゃんが主人公。EDの絵柄はいつもながらいいですのう。キレ味の良い描線はきれいで、甘ったるい雰囲気も充満。エロシーンも派手めでキャッチーです。

 野良黒ネロはメガストアH初登場。「ここなと♥」。この人の絵柄は女の子がちょっと太めでむちむちぷにぷにしているのが良いです。きのした順市よりはいくぶんスリムなものの、ウエストがくびれすぎてない体型にホッとする味わいがある。あとヒロインさんの表情がおっとりしてて、親しみやすいのもグッド。ICHIはペンネームをichiから大文字に変更。「es −エス−」は、エロい教師とつき合ってて妊娠までさせられている女生徒さんの物語。線にしっとりとした質感があって、なんかとても色っぽい。ストーリー面でもっと味が出てくればより良いのだけど。なおICHIの初単行本は7月19日に発売決定。

 それと紺野あずれ「思春期クレイジーズ」はいつも楽しい。今回は4話め。ヒロインのおソノちゃんが、友達に乗せられてすっかりアナルの味を覚えちゃって……という感じ。コミカルでかわいらしい絵柄で、けっこう大胆なことやっててもほのぼのした味があるのがいい。


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