2002年3月中旬


3/20(水)……鉄火金属

▼2002年4月の購入予定。リンク先はいつもどおりbk1の漫画新刊予約コーナー。

4月内 「山田章博画集」 山田章博 中央公論社
4/1 「テスタロト」3巻 三部敬 角川書店
4/4 「GO」1巻 作:金城一紀+画:近藤佳文 秋田書店
4/4 「バトル・ロワイアル」6巻 作:高見広春+画:田口雅之 秋田書店
4/4 「恋愛ジャンキー」7巻 葉月京 秋田書店
4/4 「どんまい!」1巻 作:矢島正雄+画:若狭たけし 集英社
4/5 「ハッピーエンド」 ジョージ朝倉 講談社
4/5 「アゴなしゲンとオレ物語」9巻 平本アキラ 講談社
4/5 「すべてに射矢ガール」4巻 ロクニシコージ 講談社
4/5 「なんてっ探偵アイドル」8巻 北崎拓 小学館
4/5 「PEACH!」5巻 遊人 小学館
4/5 「學ビノ國」1巻 秋重学 小学館
4/5 「シスターズブラザーズプラス」 矢凪まさし 大都社
4/6 「魔界のプリンセス プリティー美沙」2巻 もっちー ワニマガジン
4/6 「ブッ契りラヴァーズ」 かかし朝浩 ワニマガジン
4/8 「DOLL」5巻 三原ミツカズ 祥伝社
4/9 「バサラ 〜破天の男〜」3巻 作:さいふうめい+画:ミナミ新平 講談社
4/9 「シュガー」1巻 新井英樹 講談社
4/9 「シュガー」2巻 新井英樹 講談社
4/9 「貧民の食卓」2巻 おおつぼマキ 新潮社
4/10 「魔女レーナ マジョりーな」1巻 石田敦子 角川書店
4/10 「イケてる刑事」4巻 佐野タカシ 少年画報社
4/11 「樹海少年ZOO1」3巻 作:ピエール瀧+画:漫$画太郎 秋田書店
4/15 「12カ月」(前) おかざき真里 集英社
4/中 「チキタ★GUGU」3巻 TONO 朝日ソノラマ
4/中 「ひみつの階段」1巻 紺野キタ ポプラ社
4/17 「緊縛の生け贄」 MARO エンジェル出版
4/18 「金色のガッシュ!!」5巻 雷句誠 小学館
4/18 「からくりサーカス」22巻 藤田和日郎 小学館
4/19 「キャラメラ」2巻 武富智 集英社
4/19 「キャラメラ」3巻 武富智 集英社
4/19 「柳生十兵衛死す」4巻 作:山田風太郎+画:石川賢 集英社
4/19 「吼えろペン」4巻 島本和彦 小学館
4/19 「♭37℃」 月野定規 コアマガジン
4/20 「Body Language」 けろりん 大都社
4/20 「SM(スイート・ミルフィーユ)」 佐野タカシ 大都社
4/20 「バスト,EROS」 天誅丸 一水社
4/23 「ガラクタ星人空をかける」 山下和美 講談社
4/23 「ふたつのスピカ」2巻 柳沼行 メディファクトリー
4/23 「ひまあり」1巻 上野顕太郎 講談社
4/23 「ガンダルヴァ」1巻 正木秀尚 講談社
4/23 「BLAME!」8巻 弐瓶勉 講談社
4/23 「イハーブの生活」3巻 小路啓之 講談社
4/23 「てんでフリーズ!」1巻 ISUTOSHI 講談社
4/23 「STONe」1巻 ヒロモト森一 講談社
4/24 「ももいろさんご」3巻 花見沢Q太郎 少年画報社
4/24 「それいけ!ぼくらの団長ちゃん」1巻 小野寺浩二 少年画報社
4/24 「ジンクホワイト」2巻 小泉真理 少年画報社
4/24 「KAAR 夏の巻」 すえひろがり コアマガジン
4/25 「一駒当千」4巻 塩崎雄二 ワニブックス
4/25 アックス Vol.26  青林工藝舎
4/25 「吉田戦車のゲーム四コマ大全」 吉田戦車 エンターブレイン
4/25 「吉田戦車のゲーム四コマ大全」2巻 吉田戦車 エンターブレイン
4/25 「振袖いちま」1巻 須藤真澄 エンターブレイン
4/25 「カネヒラデスカ?」 金平守人 エンターブレイン
4/26 「ギャラリーフェイク」25巻 細野不二彦 小学館
4/26 「高校アフロ田中」1巻 のりつけ雅春 小学館
4/26 「サユリ1号」1巻 村上かつら 小学館
4/26 「警視正大門寺さくら子」2巻 作:大西祥平+画:高橋のぼる 小学館
4/26 「ホーリーランド」3巻 森恒二 白泉社
4/26 「蛮勇引力」2巻 山口貴由 白泉社
4/26 「菜々子さん的な日常」2巻 瓦敬助 コアマガジン
4/27 「宇宙賃貸サルガッ荘」1巻 TAGRO エニックス
4/30 「イナカナかれっじ」1巻 法田恵 双葉社
4/30 「むずむず」 中田ゆみ シュベール出版
4/下 「雪夜の告白」 近藤ようこ 青林工藝舎
4/下 「虫けら様」 秋山亜由子 青林工藝舎
4/下 「ウオの目くんパーフェクトコレクション」2巻 山野一 青林堂

【雑誌】Vanilla 4月号 講談社 B5平

vanilla創刊号  昨日の日記で書いたとおり新創刊。対象読者は20代の女性ってとこかな。読んでみた感じではYOUNG YOUあたりの読者層を狙ってるのかなーという気がした。執筆陣を見ると、けっこう小学館・集英社系の人が多いみたい。

 掲載作品の中でまず気になったのは、吉田まゆみ「カブキなさい」。デザイナー志望の主人公の千夜が街で出会ったヤバげな男が実は歌舞伎役者で、試しに歌舞伎を観に行ってみたらいっぺんで彼に心奪われてしまい……といったところから始まるラブストーリー。どーんと腰が据わっててボリューム感あり。そういう点では巻頭カラーの中村真理子「レア者」も堂々としたもの。この二人だけでも十分ぶっとい読み心地。環ちひろ「ガチンコ娘ッ!」もタイトルの語感からして威勢が良くて強そう。そういえば環ちひろは矢島正雄原作の「365歩の竜太」の作画をやっていた人だから、中村真理子、吉田まゆみと合わせて、ビッグコミックスピリッツで描いていた人が3人もいたりするんですな。

 小栗左多里「カナヤコ」はかなり天然っぽいドタバタ劇。主人公の女性は妄想癖ありまくりで、何かあるたびにソッコーで夢の世界に入ってっちゃうし、なんだかもう楽しいけれども危なっかしい。これがどんどんエスカレートしてったら相当すごいことになりそうだけど。志村志保子「レイン・ドロップス」は透明感のある作風がとても美しい。まあ全般になんか一癖二癖ありそうな作家さんが多くてうまくいけば面白くなりそうな感じはする。でも良くも悪くも個性が強い人ばかりなので、うまくいかないと雑然とした誌面になっちゃう可能性もあるかも。

(Vanilla創刊号執筆陣)中村真理子、やまじえびね、ばばかよ、環ちひろ、桐島いつみ、秋本尚美、広田奈都美、加藤千恵+野口ともこ、吉田まゆみ、山本ルンルン、河田えりこ、小阪かおる、志村志保子、漫画:浪川基予子+作:児玉恭二、浜口乃理子、小栗左多里、きはらようすけ

【雑誌】ビッグコミックオリジナル 4/5 No.7 小学館 B5中

 深巳琳子「沈夫人の料理人」が快調に面白い。富豪の奥様にいいように翻弄される料理人の姿がユーモラス。話運びも気が利いててコンスタントに楽しめる作品に仕上がっている。わりとおっさんっぽい作品が多い雑誌なだけに、女性作家らしい細やかさがいいアクセントになってもいる。

【雑誌】ヤングサンデー 4/4 No.16 小学館 B5中

 巻頭カラーで盛田賢司の新連載「蒼のデラシネ」がスタート。太平洋戦争の真っただ中、昭和19年。青い目を持っていたため敵国人と見なされ虐げられていた少年・椎名陸が、何者かから逃げているらしい中国人の少女と出会い、彼女と共に逃走を始めるといった感じの出だし。ファッションがなんか妙にイマっぽいので戦時中って感じがいまいちしないかな〜。秋重学「學ビノ國」は4月5日に単行本1巻が発売。「ニナライカ」みたいなことがあっちゃいやなので念のためこれまで掲載分は全部キープしておいたのだが、これでやっと切り抜きが処分できる。

【雑誌】モーニング 4/4 No.16 講談社 B5中

 作:西村ミツル+画:かわすみひろし「大使閣下の料理人」。ベトナム編大詰めとのことで、大沢、ホア、古田、それぞれの絆も総決算といった感じ。すでに連載も150回を超えて登場人物たちに思い入れもできているだけに、最近の展開からは目が離せなくなっている。面白いと思いますぞ。

【雑誌】週刊少年チャンピオン 4/4 No.17 秋田書店 B5平

 新連載、浜岡賢次「元祖!浦安鉄筋家族」がスタート。……といっても、いつものメンツが3年生になってクラス替えがあったというだけで、基本的には変化なし。水島新司「ドカベンプロ野球編」。今年はシーズンオフが異様に短かった。そういえば不吉霊三郎とか牛虎は今年も出場するんだろうか。まったり見つめ続けていきたい。橋本俊二「屋台シェフ里一郎」は集中連載最終回。橋本俊二ということでどーなるかと思っていたが、けっこうまともに始まりまともに終わってしまってちょっと意外だった。八神健「ななか6/17」。雨宮さんの気持ちが切ない。ななかも立てたいけど雨宮さんも捨てがたい。さてさてどういうふうに持ってくものやら。

【雑誌】週刊少年サンデー 4/3 No.16 小学館 B5平

 橋口たかし「焼きたて!!ジャぱん」。わさびにしろ酒にしろ、火を通したら飛んじゃうんじゃないかなという気がするんだけどどうなんだろう。久米田康治「かってに改蔵」。春のパンツまつり。どうせならもっとパンチラはあっても良かったかな。1ページに1コマは必ず、とか。

【雑誌】週刊少年マガジン 4/3 No.16 講談社 B5平

 「Dreams」の代原か、先週号で「恐怖の転校生」という作品を描いていた拓磨彰彦の読切「週刊少女マスク」が掲載。父が覆面レスラーであるため、家族全員が覆面をかぶって生活している一家を描いたドタバタ。平和でよろしいのではないかと。


3/19(火)……レ・バニラ

▼未読物
【雑誌】Vanilla 4月号 講談社 B5平
【雑誌】まんがくらぶオリジナル 5月号 竹書房 B5中

 Vanillaは新創刊。表紙に「オンナの勝負コミック」という文字と「ガールズコミック」という文字が同時にあるので対象年齢層がいまいちよく分からん。女子大生から若OLくらいかなあ。あと、イメージキャラクターのヴァニラちゃん&キューちゃんのマグネットセットとかいうものが付録として付いているのだが、まだ取り出してないのでいまいち何に使うものなのだがよく分からない。発売日は毎月19日。

【雑誌】ヤングマガジンUppers 4/2 No.7 講談社 B5中

 黒田硫黄「居酒屋武装条例」。タイトルどおり、居酒屋に武装を課す条例が出た時代の、とある居酒屋でのお話。銃を小脇に抱えたねえちゃんがとても粋。なんか一つ一つの動きがすごく決まっててかっこいいなと思う。女と銃という取り合わせが官能的とでも申しましょうか。それにしても黒田硫黄って餃子が好きなのだなあ。あと、今回は「映画に毛が3本」で、話題作「少林サッカー」のレポート漫画も描いている。なんか無性に面白そう。堂高しげる「全日本妹選手権!!」。今回はスペシャルで漫研部員の面々によるリレー漫画形式。内容的にはわりと良さげなので、これは漫研部員たちのツッコミをいちいち入れてかないほうが迫力あって良かったような。萩尾ノブト「チェリー」は、童貞男たちの一夏の不毛というかなんというかな体験を描いた作品。けっこうオチがきいてるし面白い。小谷建治「ブサイク」は、ブサイクであることを誇りに思う男子の日常を描いた作品。けっこう下らなくて良いけど、この手のネタの場合はもう少し荒々しさが欲しいような気もした。

【雑誌】イブニング 4月号 講談社 B5中

 佐藤マコト「サトラレ」。なるほど、とポンと膝を打つようなネタだった。毎度この作品の場合は、感想が同時にネタバレになっちゃいそうなんで書くのがなかなか難しい。でも安定して面白い。寺沢大介「喰いタン」。前回に引き続き、またしても食いしん坊探偵が推理を披露。ここまでどうにも都合のいいシチュエーションを作ってしまうというのはすごいな。なんでこんな奴に依頼するんだ……。だめじゃん警察。正木秀尚「ガンダルヴァ」。記憶を失った女と匂いの話がスタート。なかなかイキの良さそうなキャラで今後どう動かしていくのか楽しみ。

【雑誌】月刊サンデーGX 4月号 小学館 B5平

 小野敏洋「ネコの王」は今回、温泉ハダカ祭。きょにゅー、びにゅー、しりーん。豊かな気持ちになりました。イタタツヒコ「美女で野獣」が連載化。美少女がわさわさ借金抱えてコスプレして地下で格闘しまくり〜ということで、なんだか非常にノリノリで楽しげ。バトル&パンチラで正義の道を邁進。ザッツエンターテインメント。こいずみまり「LET IT BE!!」。桜小路さんはかわいーな。本当にいいな。いかにもタカビーなお嬢さまふうなのに、実に乙女チックで素晴らしい。原尾有美子「堂上書店」は再登場。人の想い出がつまった本が必ずある不思議な本屋さんで起こる不思議な出来事を描いたお話。スッキリとした絵柄が好感度高いし、本好きにとってはやはり本がらみのエピソードは琴線に触れる。何よりあんなに広い書庫があったらさぞステキだろうな、と憧れる(それは本題ではないのだが)。

【雑誌】漫画アクション 4/2 No.14 双葉社 B5中

 うーん、「ぷるるんゼミナール」が終わっちゃったこともあっていまいち面白くないよー。実はいま一番楽しみにしているのは柳沢きみお「翔んだカップル21」かもしれず。「軍鶏」は今号再開予定だったけれどもお休みで、次号から再開とのこと。

【雑誌】コミックバンチ 4/2 No.16 新潮社 B5中

 渡辺保裕「ワイルドリーガー」。なんかまた濃いキャラが。背番号27で横浜。小宮山か? いきなりホットドッグを投げつける口の悪いひげダンディー。マッチョだ。それにしてもこの連載もすでに40回め。シーズン、いまだ始まらず。坂本タクマ「屈辱er大河原上」。今回は腹筋ドッスンの実演販売男再登場。売れない芸人も再登場。新商品の内容に思わず笑わされてしまう屈辱を存分に味わう。世界漫画愛読者大賞エントリー作品第8弾、葉山陽太「黒鳥姫」。自分の命が残り少ないと聞かされた女性が、生涯を賭けた傑作を描くため上京するというお話を、1ページを横長のコマで均等に4分割という、ちょっと変わったコマ割りで描いている。絵はスッキリとしていて完成度が高い。ただ、4コマ型のコマ割りはいまいちかなー。ずっと同じリズムでコマが進んでいく様子はリズム的には面白いけれど、ページ数が多いだけに単調になっちゃってる気がする。

【雑誌】漫画サンデー 4/2 No.13 実業之日本社 B5中

 ジョージ秋山「生きなさいキキ」。真希ねえちゃんの作った料理の組み合わせがよく分からない。ステーキがあるかと思えば、そのとなりに沢庵らしき漬物が、サンマっぽい魚の横には豆腐としいたけの煮物、さらにエビチリらしきものも。しかもごはんあり。なんとなく食い合わせが悪そうな。


3/18(月)……からみつくセラミック

▼仕事上必要だったこともあり、ユーリードの「デジカメやるならこれが一番2」(→Amazon.co.jp)を購入。ソフト名はちょいと軟派な感じではあるものの、このソフト、意外とお買い得である。ユーリードの本格的なフォトレタッチソフト「PhotoImpact6」と、パノラマ画像作成ソフト「Ulead COOL360」、それから画像管理ソフトの「Photo Explorer7」がセットで、販売価格は5000円台後半くらい。この中の「PhotoImpact」が目当てだったのだが、このソフトはバージョン7を単体で買うと1万円以上する。一つバージョンが古いとはいえ、フルパッケージの6がこの値段というのはかなりいい感じだ。なんで「PhotoImpact」が欲しかったかというと、このソフトには「画像内の任意の2点を結ぶ直線が、水平もしくは垂直になるように画像全体を回転させる」機能があるから。この機能があると、雑誌の表紙や中身のページをスキャナで取り込んで傾きを補正するときに、いちいち角度を細かく指定したりする必要がなくなるので作業がすごく楽になる。たぶんこれは似たような作業をやったことある人なら、すぐ分かってもらえる感覚なんじゃないかなー。とくに本を開いてあるページをスキャンしようってときとか、意外とまっすぐにならんのよ。どのくらいいるのか知らないけど、似たようなニーズをお持ちの人にはオススメ。

▼未読物
【単行本】「お家につくまでが遠足です」 山本直樹 太田出版 A5 [bk1]
【単行本】「焼きたて!ジャぱん」1巻 橋口たかし 小学館 新書判 [bk1]
【単行本】「軍鶏」15巻 作:橋本以蔵+画:たなか亜希夫 双葉社 B6 [bk1]

【雑誌】オースーパージャンプ 4月号 集英社 B5中

 小谷憲一「DESIRE」のグラビアがないともの足りないよ! それはともかくとしてまずは連載5回め、高橋高之「あいまいな棘」が好調。とある少女の夏の日と、友達とそのお父さんのエピソードを叙情的に描いた作品。何気ない日常の中での喪失感を丁寧に描いてて、なかなかの出来。あとスーパージャンプ本誌で「キメラ」を連載中の緒方ていが、「セラミックレッグ」という読切で登場。小さいころ交通事故で両足を失い、それ以来、機械駆動式の義足をつけている田舎住まいの女の子が主人公。主人公はメカニカルな義足の力で、超高速で突っ走ってラーメンの出前などをしている……というとバトルものとかギャグものっぽいけど、実際のところは転校していく女の子とその友達の男の子に最後の思い出をプレゼントするという、優しいお話に仕上がってます。

【雑誌】ヤングマガジン 4/1 No.16 講談社 B5中

 久々に蓮古田二郎「しあわせ団地」が掲載。あいかわらず夫はじめの要求は理不尽かつみみっちいし、さなえの反撃も無益。でも愛はいちおうあるらしい、くすぐったい描写が面白し。次回は1週置いて、No.18に掲載される予定とのこと。福本伸行「賭博破戒録カイジ」。この人の、ドツボにハマッた人間の崩れた表情の表現は相変わらずスゴい。坂崎のおっちゃん、グズグズのぼろぼろー。天野英美「MONKEY BUSINESS」第2回め。設定はけっこうドラマチックだけど、やっぱりわりとガチンコ勝負な作品になりそう。山崎さやか「NANASE」は、本誌での集中連載が今回で最終話となり、5月17日発売号から別冊ヤンマガのほうに復帰。

【雑誌】ビッグコミックスピリッツ 4/1 No.16 小学館 B5中

 コージィ♥城倉の新連載「ティーンズブルース」が巻頭カラーでスタート。貧乏でオシャレっ気はないけど素材は超一級品な美少女・麻美が、友達によって今風のギャルっぽくコーディネイトされ変身。にわかに彼女の近辺がザワザワし始める……といった感じの第一話。どんな話になるかはまだわからんです。でもコージィ♥城倉は、ぐんぐん読ませる吸引力のある作風を持った人だし、これからの展開はけっこう楽しみ。柏木ハルコ「花園メリーゴーランド」。相浦くんの同級生の登場で、澄子のジェラシーに火がついて。さらに展開は混沌として、先が楽しみになってきたー。伊藤潤二「ギョ」。今回はこれまたスゴイな。ギョがまるでぶんぶくちゃがまみたい。怖さと笑いのギリギリのラインを踊るように進んでますな。

【雑誌】週刊少年ジャンプ 4/1 No.16 集英社 B5平

 澤井啓夫「ボボボーボ・ボーボボ」が1周年で巻頭カラー。この作品が1年以上も続くとはなあ。すごいことだ。ジャンプのことだからもしかしてアニメ化しちゃったり……しないような気もするけど、油断してるとしそうな気もする。尾玉なみえ「少年エスパーねじめ」。るきじに恋するめがねっ娘? トキメキ? トキメキ?? あと今号の作:ほったみゆ+画:小畑健「ヒカルの碁」番外キャラ読切シリーズ第3段では、将棋ガールの奈瀬サンが主役。いやーキレイだし性格もサバサバしてるし、好感の持てるいい娘さんだー。

【雑誌】コミック七服神 VOLUME 01 大都社 B5平

「七服神」創刊号  何やら新創刊してました。表紙に書いてあるうたい文句によれば、「制服を征服したい人のコスプレコミック誌ついに始動!!」とのこと。内容的にはホントにコスプレをした女の子が出てくる漫画もあるけど、基本的には看護婦だのコギャルだのウエイトレスだの……という感じで、実際に女の子が本職としてフェチ性のある衣装を着ているような漫画が多い。それは「コスプレ」とはちょっと違うんじゃないか、とは思うんだけど、まあ要するに制服系アンソロジー本ってところ。執筆陣は以下に示すとおり。わりと司書房系の人が多いかな。表紙はけろりん。

 この中でとくに良いと思ったのが、安宅篤「仮面の鉄子」。スケバンの鉄子が、特殊な鍵がないと外れない拷問用鉄仮面を装着され、卑劣な不良たちによってさんざんに犯されるというもの。ヒロインの顔がずっと見えないという状態がなかなか新鮮で、エロも激しく実用度は高い。それから北河トウタ「ちなファイ!」は、応援団に入ろうとした女の子が決意のほどを試されるというお話で、ぶかぶかのガクラン着用の状態でHなことされる女の子がとてもかわいー。森高たかし「人妻の証明」では、まるで中学生みたいな感じの童顔な奥さんの裸エプロンがよろし。あとフェラーチョシーンのコマ割りが非常にダイナミックで良いなと思った。男が大の字で立ってて、腕と足がちょうどコマの枠線の働きをしてて、それぞれの間で進行状況が追っかけられるといった具合。雑誌全体としては、とりあえずコンセプトがしっかり決まってて特色は出ているのでわりとやりやすいんじゃないかな。でも隔月発行だと、エロ漫画雑誌は数が多いだけに誌名が読者に浸透しにくいのでは……という心配はある。で、次号は5月18日発売。新たに板場広しが登場予定とのこと。

(執筆陣)じゃみんぐ、後藤晶、桐木せつな、宮崎麻耶、天野英美、北河トウタ、爆発壱號、川本良樹、安宅篤、羊子、のぎまこと、森高たかし、ひめはち

【雑誌】純愛果実 5月号 光彩書房 B5平

 天誅丸「姉」。この人の描く乳は、相変わらず柔らかそうで量感があって、巨乳好きにはたまらんものがあり申す。天誅丸は4月下旬に2冊目の単行本「バスト,EROS」が一水社から発売する予定とのこと。宇岐多冬悟「いつか…」。田舎の村でみんなに肉便器扱いされている女の子が 都会から来たカメラマンのおっさんに出会うところからお話がスタートし以下次号。かわいそうな女の子の物語という感じでなかなかいい雰囲気。でも次号は2か月後かー。葛城ゆう「平成純愛浪漫」は、なんとなく絵柄に河下水希っぽいところがあるんだけど、アシスタント関係とかあるのかな?

【雑誌】コミックメガストア 5月号 コアマガジン B5平

 THE SEIJI「親子DEストリップ」が巻頭カラー。借金のカタにストリップショーに出させられた父娘が生板ショーをやらされるというもの。むちむちでええ感じにいやらしい。でも読後感はカラッと明るめ。ぽ〜じゅ「お使い魔ルビィ!」。フルカラーでのHシーン。美少年型ユニコーンの先っぽがつやつやしまくったおちんちんが、おくちでねぶられてるシーンがなんとも気持ち良さそうで刺激的ィ。あとたぶんおかのはじめと同一人物だと思われる乱満による、子供3人女教師調教物語「秘密の基地でXXX」は第2話めで順調にヒートアップ中。乱れまくってる様子がかなりテンション高いしエロい。鉛筆描きっぽい線でしっかり陰影がついてて、肉のボリュームをしっかり感じさせてくれるのがいい。古事記王子「TAMAちゃん」は、猫耳が生えちゃった女子高生さんによるエロコメディといったところ。達者な線にぐりぐりおめめ。素直にかわいいですのう。猫玄「僕の好みと彼女の誘惑」は、生徒の女の子が教師を誘惑〜。日焼けした顔や手足と白いままのボディのコントラストがたまらん感じです。


3/17(日)……アパレル8着

▼「耳をすませば」と「劇場版名探偵ホームズ」のDVDが5月24日発売なんですな。とりあえず「耳をすませば」のみ予約。3月29日発売の「紅の豚」もついでに。劇場版ホームズのほうは、テレビ版のDVDボックス持ってるからいらないかなー。

【単行本】「あまいぞ!男吾 弐 ぶっとび中学生編」 Moo.念平 英知出版 B6 [bk1][Amzn]

【単行本】「あまいぞ!男吾 参 がむしゃら青春編」 Moo.念平 英知出版 B6 [bk1][Amzn]

 この3巻で完結。男吾はあちこちで喧嘩しつつ、生徒を管理しまくる窮屈な学校に殴り込んだり、武者修行したり、離れ小島の学校で先生してみたりと各地で嵐を巻き起こす。今となっては非常に珍しくなったマルチ部活モノ的な展開、つまり柔道→ボクシング→剣道と、次々と部を変え活躍していくパターンもやっている。大食らいで豪傑笑い。乱暴だけども心は優しく、通すべき筋はきちんと通して曲がることがない。実に昔気質でまっすぐな、男らしい気持ちの良い漫画だった。ラストシーンが毎回のように「止め」カットであるあたりも実にそれらしい。こういったバンカラな世界は、この作品の連載当時でさえ、もはやほぼ存在しなくなっていたはずのもので、そう考えるとこれは作者の憧れに満ちた一つのユートピア譚なのだなあと思った。それにしても分厚いなあ、このシリーズ。全3巻なのに20cmもあるよ……。


3/16(土)……鍼医は急がない

▼暖かくなってきたせいか、部屋に蜘蛛が出現。蜘蛛は益虫らしいからいちおう殺さず外に放り出す。これで地獄に落ちても安心。

【雑誌】コットンコミック 5月号 東京三世社 B5中

 雪見野ユキオ「透明人間的気分」。めがねが割れちゃって何にも見えないめがねっ娘にHないたずら……というお話(めがねが割れちゃってるからめがねっ娘ではないともいえるけど)。ドキドキのシチュエーションがいい感じ。雪見野ユキオは、絵柄的には今流行り〜ってわけではないんだけど、手堅くHな作品を描いているしシチュエーション作りもうまいし、いい腕してると思う。渡辺ヒデユキ「サセマン」シリーズ、「サセマンの左手」。相変わらずほのぼのナンセンス。レイプ仮面かっこよすぎ。扉ページのアオリ文句「新たな敵はいつでも新鮮だったりする」も、力抜けてていい感じ。駕籠真太郎「駅前元禄」。最近のこのシリーズは、きれいにまとめすぎかなって気がする。

【単行本】「お父さんは急がない」 倉多江美 小学館 B6 [Amzn]

 ものすごーく淡々として地味なんだけど、とてもいい作品だと思う。タイトルにある「お父さん」は、10年以上四段のままの、プロの碁打ち。彼には奥さんとギャルっぽい娘、それから囲碁が好きな聡明な息子がいて、いまどき珍しい下町の長屋住まい。このお父さんの日常を描いていくという作品なんだけど、タイトルどおり、ほんっと急がない。お父さんは散歩好きで、よっぽどのことがないと電車も使わず、二〜三駅くらいなら平気で歩いちゃう。主人公がそういう人だけにお話もまったく急がないし、大きな事件だって一つも起きない。でもそのゆとりあるペースが、読んでてなんとも気持ちいい。考えてみればプロ棋士というのもプロ野球なんかと一緒なショービジネスなんだけど、お父さんはあくまで淡々。枯れたぺースがとてもいい。こういう隠者めいた生き方にはちと憧れるものがあるけど、煩悩多き自分には無理だなー。そう思うだけによけいいいなあと感じる。

【単行本】「痛快!!マイホーム」2巻 池沢さとし 新潮社 B6 [bk1]

 いや〜、素晴らしくどうしようもない作品だった。この巻でいちおう終わりのはず。登場人物の死んだ目、狂ったデッサン、はしゃげばはしゃぐほど寒いオヤジテイスト。いい具合に脂ぎったおっさんが、「よ〜し若いモンなんぞには負けないぞ〜」と腕まくりして描いたような作品。時代とのズレっぷりの甚だしさに感激!!マイホーム。なんかもう圧倒されちゃう。なんか全然痛快じゃないよ〜。それにしてもこれ最終ページ見たら「第一部完」なのね。第二部をやることは、まさかあるまいな。

【単行本】「眠狂四郎」3巻 柳川喜弘 新潮社 B6 [bk1]

 コミックバンチ勢の中でもすっかり安定株になっている。堂々とした作画で男はかっこよく、女は色っぽく描けてて読みごたえ的にも十分。硬骨漢の意地、真心みたいなものがしっかり描いてあって、素直に楽しめる時代劇モノ。この巻は剣劇シーンは少なめかな。

【単行本】「どす恋ジゴロ」4巻 平松伸二 集英社 B6 [bk1]

 すっかりどす恋ジゴロ、恋吹雪の若いころ編が続いている。この作品については、最初のころの関取として活躍しているころのほうが鮮やかで面白かったような気がする。最近の展開はちと青いし、結局どういう風になるか見えちゃってるわけだし。あ、そういえば3巻買ってなかったことに今気づいた……。

【単行本】「ヨシコスペシャル」 岡山弓子 司書房 A5 [Amzn]

 あれ、この人ペンネーム変えたのかな。コミックオルカに掲載されてたときは「岡弓子」名義だったんだけど。まあいいや。岡山弓子(岡弓子)はなかなかヘンな漫画を描く人で、雑誌掲載時からけっこう気になっていた。登場するヒロインは大体において妹。そしてなぜかむやみやたらと衆人監視の中でやる。公道だったり公園だったりオフィスだったり。そしてやるときはほぼ中出し。兄も声高に妹への愛を訴え、しまいには結婚までしてしまう。なかなか男らしい。例えば「妹とSEXSEX」(タイトルからしてストレートだ)なんかは、妹さんと上半身裸でサンダル履きのスキンヘッドの兄が散歩してるところから始まったと思ったら、いきなり兄が「なぁSEXしたくなった!」と叫ぶ。そして「こんな暑くちゃSEXするしかないじゃーん」と叫んで速攻で全裸に。場所は公園のまん真ん中。困ったもんです。

 妹モノはここ数年、エロ漫画界ではずーっとはやっているけど、この人の場合はあんまり萌えとつながっていないところが珍しい。絵柄的にも線が固くて、「パワフルな絵柄」というのとはちょっと違った妙なクセがある。あとがきで作者自ら「人気はまったく無い」と書いているけれども、まあ仕方ないかなあと思う。でも個人的には好きだなあ。テンション高くて。


3/15(金)……白い大河

▼eggyで動画撮影してみたがなかなか楽しい。大きめのコンパクトフラッシュが欲しくなった。いちおうスペック上は192MBまでとなっているけど、256MB使えたという動作報告例は多数上がってるし。でも認識されないのもあるらしいので迷うところ。マイクロドライブ1GBとかも使えるそうだが、こちらは電池の保ちが悪くなるのでとりあえず保留。まあそんなに長時間撮影することはないような気もするんだけど。

【雑誌】別冊ヤングマガジン 4/2 No.030 講談社 B5中

 別冊ヤングマガジンの魅力はその振幅の激しさだったりするわけだが今回はわりと大人しめ。松本剛「甘い水」もお休みだし。でも面白い作品ももりもりあって、やっぱり楽しめはする。まず前川かずお「闘破蛇烈伝DEI48」で爆笑。今回のカズマ総帥は凄すぎる。なんか見るたびに笑ってしまう。これはちょっと体張りすぎだよ〜。素晴ラスィ。こうのこうじ「カラコカコ〜ン」は主人公がどんどんボウリングに心奪われていってて、けっこう熱い展開になりつつあっていい調子。大橋薫のあざとく萌え狙いな「ちょこっと絶対正義少女 ナルナルッ!」はかなりどーでもよさげ。山本マサユキ「六本木リサイクルショップシーサー」は今号で第一部完で、6月21日発売のNo.033から第二部開始。

【雑誌】近代麻雀 4/15 vol.409 竹書房 B5中

 うーん、今度はナガシマかー。というわけで作:新宮正春+画:鎌田洋次「ダイヤモンドの勝負師 ナガシマ」が掲載。もちろん長嶋茂雄のお話で、彼が若い頃に金田らしき人と麻雀勝負するというお話。最近の近代麻雀系の有名人ネタ攻勢はすごいもんがある。竹書房の人は、麻雀だけで展開することにもう限界を感じてるんだろうなあ。たぶん次は、鈴木ムネオ麻雀漫画をどっかで載せるんじゃないかなー。萩原玲二「白虎くん」(原作:浜田正則)は、麻雀にドハマりな女の子が、雀卓の妖精みたいなもの「白虎くん」が見えるようになり、彼の助けを経て彼氏ゲットを賭けた麻雀に挑むというもの。なんだか普通。手堅くまとめたって感じ。

【雑誌】ビジネスジャンプ 4/1 No.8 集英社 B5中

 コンタロウ「いっしょけんめいハジメくん」が新連載か……。ハジメくん、会社が倒産して失業してハローワークに通ってるし。寒々とした気持ちになった。作:夢枕獏+画:谷口ジロー「神々の山嶺」。羽生丈二の登攀計画が明らかにされるが、それは驚くべき内容だった、という回。やっぱり実際に登ろうとしているフェーズになるとすごく面白い。マロリーのカメラのエピソードは、実はあんまりいらなかったのかも、とか思っちゃったりする。

【雑誌】ビッグコミックスペリオール 3/29 No.7 小学館 B5中

 藤波俊彦「リーマンスープレックス」は今回で最終回。課長の労働意欲発揚作戦。どこで描いてもまったく変わることのない藤波俊彦風味。どうしようもなく下らなくて面白い。ご立派。

【単行本】「ぷるるんゼミナール」5巻 ながしま超助 双葉社 B6 [bk1]

 毎度面白い漫画だなあ。今回は菜々美の乳ダイエット編がメインになるんだけど、ダイエット教室のセクハラどころでないダイエット方法とか、かなりぶっ飛んでる。でも相変わらず読後感は爽やかで、後ろ暗さをまったく感じさせることなくあっけらかんとしている。たぶん次が最終巻。陽気な漫画です。

【単行本】「出張ボーイ いがりくん!」 ピロンタン ワニマガジン B6 [bk1]

 元彼女によって売り飛ばされた男・いがりが出張ホストみたいなことをやらされることに。実はすごいハンドパワーの持ち主だったことで期待されるも、それが人間を若返らせてしまうなどあんまりにもすごくて逆にタイヘンなことに。といった感じのドタバタコメディ。ものすごく面白いってわけじゃないんだけど、ドタバタと楽しくはあり。絵柄がくっきりしててパッと目を惹く分かりやすさがあって、気軽に読めるところがウリ。

【単行本】「エリートヤンキー三郎」9巻 阿部秀司 講談社 B6 [bk1]

 この巻のメインは徳丸高校のボクシングトーナメント。この高校だけにまともなボクシングをやるわきゃないのだが、例によって河井がおいしいところをかっさらっていった。すごい一発ネタだー。


3/14(木)……吸い取れ餓死

▼犬の散歩ついでにコンビニに寄って週刊漫画雑誌4冊、モーニング、ヤンサン、ヤンジャン、週刊少年チャンピオンを買ったら、合計金額がちょうど1000円だった。なぜならヤンサンとチャンピオンが特別定価だったから。1000円札を出し、余ったお金でスマイルを買って帰宅。

【雑誌】別冊マーガレット 4月号 集英社 B5平

 アルコの読切「みずいろ」が掲載。この人はホントにいいなあ。出だしの「初恋の男の子との思い出は」「思い出す度にキレイになってく気がする」っていうモノローグからして、ビビッときた。オトメゴコロという奴を繊細に描き出す……と書くと少女漫画としてはすごくありふれてるんだけど、表現がすごく澄み渡っていて毎度感心させられてしまう。6月号からは新連載が始めるという報に欣喜雀躍。最近の短編をまとめた単行本もそろそろ出ないかなー。あと巻頭で連載が始まった、咲坂伊緒「私の恋人」もなかなか。間違って受けちゃったお姉ちゃん宛の告白電話の主が、実はクラスメートの男子からのもので、主人公の女の子はその男子になんだか惚れてしまうという感じ。主人公の女の子の、美人の姉に対するコンプレックス、抑えきれないドキドキが、瑞々しく描けてて好調な出だし。今後も楽しみ。あと、藤村真理「隣りのタカシちゃん」の番外編が掲載。主役の女の子の恋敵だった、浦霞さんのその後のお話。どっちかってーと主人公だった女の子より、浦霞さんのほうが好感度高し。

【雑誌】ヤングサンデー 3/28 No.15 小学館 B5中

 岩田やすてるの新連載「極リーマン」がスタート。雪上車を製作しているメーカー勤務の青年・高木太朗が、社命により整備員として南極観測隊に参加させられることに……というところから始まる物語。これはけっこう面白いかも。南極という舞台設定にけっこう惹かれるものあり。地球上にあるってことで宇宙よりも身近であるはずなのに、漫画のメイン舞台としてはあんまり用いられてこなかった「異世界」だけに掘り下げるとけっこう深いこと描けそうな気がする。科学モノ的なアプローチが多めになるとうれしいな。原誠治「ミススカサッカー部」。部員全員がチビTでミニスカな女子サッカー部の活躍を描くギャグ。扉のアオリ文句は「パンツDEシュート!!!!」。こういう馬鹿馬鹿しいネタはけっこう好き。

【雑誌】モーニング 3/28 No.15 講談社 B5中

 高梨みどり「Order-Made」は、オシャレかつ偏屈なお金持ちが使用人に課した宝探しと、服の話を結びつけて一本のドラマに仕立て上げている。仕掛けは気が利いてるし、人情面での描写も丹念。安定して面白い。あと今号は、読者ページに月イチ登場1ページ漫画、小田扉「男ロワイヤル」が掲載。男たちがすごい辛いカレーを食う。

【雑誌】ヤングジャンプ 3/28 No.15 集英社 B5中

 小手川ゆあ「死刑囚042」前編が掲載。残酷な連続殺人犯だった男が、脳の興奮状態が殺人を犯すほどになると爆発するというチップの実験台として、それを頭に埋め込んだままシャバに戻される。そしてとある高校の用務員をさせられることになるのだが、面白がった男子生徒が彼を怒らせようとして……といった具合でピンチに陥りそうな気配。出だしとしてはなかなかハッタリが利いてて面白い。ただ、ちょっと気になったのは、最初のところで彼が「一切の感情を持たない冷酷で残忍な殺人鬼」であると明記されている点。なんにも感情持ってないなら脳も興奮しないだろうから、いくら人殺しても爆発しないんじゃないかなー。

 あと、最近の山花典之「妹 あかね*」はますますどうかしている。毎回毎回エロ妄想爆発。今回はローション責めかー! ローションはいいよね。すごく好きだ。それからヤンジャンの増刊は今度から漫革に一本化されるらしい。別冊ヤングジャンプはなくなる模様。漫革は3月26日発売号から、ブ厚くなるとのことなので平とじ化かな?

【雑誌】週刊少年チャンピオン 3/28 No.16 秋田書店 B5平

 瀬口たかひろ「スイートレガシー」が2号連続で掲載。原案がフロントウィングで、コンシューマーゲーム企画も進行中のメディアミックス作品。でも詳細はよく知りまへーん。えーととりあえずカワイイ美少年が、女性限定の洋菓子専門学校に入るために、その学校の女の子と勝負する。洋菓子専門学校がなぜ女子校にしなきゃならんのか、いまいちよく分からんのだけど、まあそんなことは瀬口たかひろ的ノリの前にはわりとどうでもいいことなのかもしれない。橋本俊二の料理漫画「屋台シェフ里一郎」は、次号で最終回だけど意外なくらいにまとも。やはりフードコーディネイターが監修についているだけのことはある。

【雑誌】カラフルBee 4月号 ビブロス B5平

 リニューアルに関する情報は、3月8日の日記に記したとおり。表紙に「リニューアル・カウントダウン開始」の文字があり、読者コーナーの宛先が「カラフルコミックPUREGIRL編集部」宛になっている。次号はまだカラフルBeeのままらしいけど、次号予告に「最後の晩餐」なる文字があることから、カラフルBeeとしては次号が最終号になるのかな、といったところ。

 で、実際の誌面だけど、うーん、確かに勢いがないかなー。それぞれの作品は悪くないです。華やかな絵柄の人が多いしよくまとまってるし。ただその分、「とくにコレ!」と思える突出した作品が、非エロの古賀亮一「ゲノム」くらいしか見当たらない。いまいち特徴がないんだよね。リニューアルするというのは正解かなって気がする。ビブロスについてはちょっと前にカラフル萬福星を休刊させたばかりなので、あっちはかなり個性的な雑誌だったので、そっちと合流して足して2で割るくらいな感じにすればちょうどいいんじゃないかと思う。

【単行本】「独身寮空室あり」2巻 矢凪まさし 双葉社 B6 [bk1]

 恋ありHありの独身寮物語。この人の作品は、なんかみんなほのぼのしてて好きだー。滑らか〜な質感の作画と、骨の髄まで浸透してきそうなヌルさ。登場人物が皆、人が良さそう。絵的にはあっさりしているし、別にがっつんがっつんハードなことをやるわけでもないけど、Hシーンもけっこう色っぽくて好き。テンポもいいし、するするなんぼでも読めるなーという感じの漫画。

【単行本】「賭博破戒録カイジ」5巻 福本伸行 講談社 B6 [bk1]

 地下チンチロ勝負で大勝したカイジだが、今度は仲間たちの期待を背負って地上へ出ることに。で、坂崎というおっちゃんに誘われて、帝愛グループが経営するカジノで超ハイリスクハイリターンなパチンコ勝負の片棒を担がされることになる……といった感じの第5巻。今回は、まだカイジ自身が勝負しているわけではないので、一歩引いて見ている印象。盛り上がり的にはいまいちか。

 しかしこうやって見ると、パチンコというギャンブルは、ドラマとして盛り上げるには不向きなギャンブルって気がする。もちろん不可能ではないけど、ここで出てくる「沼」という台くらいチェック体制が厳しいと、そう簡単にはどうもこうもならん。パチスロのほうが、まだ漫画的にギャンブラーが仕掛けを施せる余地が多そうな気がする。だって基本的にパチンコの場合、ハンドルを握る以外のアクションをしようがないもんね。もちろん描きようによってはなんとでもなるのかもしれないけど、やっぱり麻雀とかのほうが登場人物のアクションのバリエーションを多様にしやすいことは確かだと思う。そう考えると、荒唐無稽なところは山ほどあったけど、パチンコを題材にしてむちゃくちゃな盛り上がりを見せた牛次郎+ビッグ錠の「釘師サブやん」ってやっぱすごかったんだなあと感じた。まああのころは、パチンコのハンドル部分が今みたいな自動式じゃなくって、バネで一発一発弾くタイプのものだったからというのもあるんだろうけれども。

 まあそれはそれとして、この巻について面白いな〜と思うのは、カイジやら坂崎のおっちゃんやらのダメ人間的生態をきちんと描いていること。カイジはせっかく仲間に金を託してもらって出てきたっていうのに、すぐさま白木屋みたいな安居酒屋でビール飲んでるし。軍資金節約するために牛丼とかハンバーガーにしとけよ……とか思っちゃうわけだが、そこらへんにカイジという男のメンタリティがよく表れてていい味になってる。あと坂崎のおっちゃんの不可解な審美眼、親馬鹿っぷり、絶妙な貧乏くささとか。全然完璧じゃないあたりが人間くさい。


3/13(水)……鯖の苦笑節

▼未読物
【雑誌】別冊マーガレット 4月号 集英社 B5平
【単行本】「独身寮空室あり」2巻 矢凪まさし 双葉社 B6 [bk1]
【単行本】「ぷるるんゼミナール」5巻 ながしま超助 双葉社 B6 [bk1]

【単行本】「バード〜砂漠の勝負師〜」全2巻 青山広美 竹書房 B6 [bk1]

 OHP月極アンケート2002年2月の「ギャンブル漫画」で1位になった作品。なるほど、こりゃおもろい。筋立てとしては日本の博徒系のヤクザの依頼により、世界一のマジシャン、通称「バード」が、30年無敗の伝説的雀士「蛇」と死闘を繰り広げるという物語。とにかく素晴らしいのは、読者を物語に引っ張り込む力がむちゃくちゃ強いこと。物語展開もすごくスムースかつドラマチックだし、こういう「読ませる力」については青山広美はかなりすごいもんを持った作家だと思う。

 この作品で行われるイカサマは、かなり荒唐無稽といえば荒唐無稽。しかしそれがまったく違和感を呼び起こさないのは、物語の最初っから前提条件をすごく高く設定してあるから。わざわざ普通の博徒ではなくマジシャンを引っ張り出すだけあって、ここで繰り広げられる麻雀は、超高度なすり替えなどのイカサマが、「前提」として当たり前のように行われる。そこが出発点なもんだから、イカサマが相当すごいレベルに達してても納得できる。到達点が恐ろしく高いのに、強さのインフレが適度な範囲に収まっていたりするわけだ。全2巻程度のボリュームで終わることを最初から意識していたように思えるのも美点。敵は最初っからピンポイントで固定。余計なエピソードが差し挟まれることがないので隙がない。作家が一人で全体をコントロールし、無駄な分を作らず、かつ描きたいことを描き切るには、漫画の場合1〜3巻程度が適度な分量だと個人的には思っているのだけど、この作品読んで改めてまたその想いを強くしたりした。

【雑誌】週刊少年サンデー 3/27 No.15 小学館 B5平

 雷句誠「金色のガッシュ!!」。今回は水野スズメたんが主役。心暖まるいいエピソード。なんとなくウマゴンは、スズメとコンビを組むのではなかろうかと思っているのだがさすがにそううまくはいかんかな。読切、あおやぎ孝夫「背番号は○」は、素直な絵柄が特徴の野球漫画。球はすごく遅いけどコントロール抜群な打撃投手の少年が主人公。好感が持てる絵柄でお話としても爽やか。ただ、よくも悪くもアクがなさすぎな感じもする。

 あと、なんとなくオリジナルなジャぱん(オリ・パン)を考えてみた。
「魚肉ジャぱん」……パンの生地に魚肉のねりみを混ぜ込んで焼く。ギョ風味。
「天ジャぱん」……エビのてんぷらをそのままくるんで焼く。
「トンジャぱん」……固くなったパンをおろしがねで削り、できたパンのパウダーを使って豚ロースに小麦粉と卵をからめたものをくるんで揚げる。
「ドリンキングジャぱん」……ジャぱんを細かくちぎって牛乳と一緒にミキサーへ。
「ピータージャぱん」……塩、炭酸ナトリウム、消石灰、粘土、木灰を練り合わせた土を周りに塗りつけ、カメの中で中で2〜3か月熟成させていただく。
「お祈りジャぱん」……パン生地に般若心経をびっしり書いて焼き上げる。

【雑誌】週刊少年マガジン 3/27 No.15 講談社 B5平

 井上正治の新連載「JUMP MAN」がスタート。競馬ものとしては珍しく、障害競馬をテーマにした作品。拓磨彰彦「恐怖の転校生」。小学校の6年A組にやってきた転校生は、11歳だけど特攻服着ててバリバリのヤンキーであらびっくりというところから始まる読切。最終的には小学生ラブものになって、なんだかほのぼの。

【雑誌】コミックバーズ 4月号 幻冬舎コミックス B5平

 花見沢Q太郎「怪盗ピエール」は、普段は冴えない高校生、でも自称世界一の怪盗な男子が、幼なじみの谷村さんを卑劣なオトコの魔の手から救うというお話。まあなんだかんだで、いつもの肩肘をまったく張らない花見沢Q太郎ペース。女の子はかわいーし、すごーく気楽に読めるし楽しいやねー。西岡秀樹「牛山Jr.とコロクプル」は、ちょっと絵のタッチ変わったかな。線がだいぶ滑らかになっているような気が。

 あと今後、けっこう連載の入れ替えがありそうな気配。今号では吉田戦車「スカートさん」が最終回。次号ではともち「れ・り・び」が、隔月連載の相川有「極楽丸」も次回(6月号)、カサハラテツロー「空想科学エジソン」も同じく6月号(次々回)が最終回となる予定。入れ替わりで浅田寅ヲ「パイドパイパー」が次号から新連載。

【雑誌】スーパージャンプ 3/27 No.7 集英社 B5中

 小谷憲一「DESIRE」。今回は人生読みを重視する女流棋士がターゲット。最初は主人公をこっぴどくはねつけるも、その後、読みをことごとくハズしてくる彼に体を開く……というお話。というか読めないのはむしろこの漫画の展開だと思う。よく分からないけど、この女流棋士、スポーツクラブのプールで意味もなくオナニー始めちゃうし、最後は渋谷駅で露出プレイだし。そういえば中西やすひろ「Oh!透明人間21」の展開も予想外だった。ピンチを救ってあげた部下の女の子とキスをするまではアレだが、いきなりイクラを口移しって、そりゃちょっと生臭すぎでしょー。第一なんでそんなもん持ち歩いてるんだ、この女は。

【雑誌】アイラ Vol.18 三和出版 B5平

 そうま竜也「タヌキっプリ! [タヌキの領域]」は、それまでシリアスなお話をずずいとやってたと思ったら、今回の後半からいきなりコスプレ中毒な女の子が出てきて、ドタバタギャグ的なお話に突入。変わり身の早さにちょっとびっくり。MARO「復讐餓鬼−萌る未亡人−」。それにしても「ゴリラに犯されながら妹のチンポから出るザーメン生物を食べさせて私の人間としての尊厳を奪う気なんだわ!」という未亡人さんのセリフのセンスはMARO先生ならでは。ちなみにこのセリフは、今回のあらすじまんまです。なおザーメン生物は、長いほうはラーメンみたいな味、短いほうはライス味なんだそうな。ラーメンライスですかい……。それから今号では、千之ナイフが初登場。読切「迷宮院の少女」。ああ、いつもの千之ナイフだ。あの美しい黒髪の曲線は、フリーハンドで引いているらしいけど、相変わらず見事だなー。あといつも人間の業の深さを感じさせてくれるベギラマ「乙女失格」は毎度おもちろいです。

【雑誌】零式 Vol.39 リイド社 B5平

 最近、まぐろ帝國がすごくいい。今回の作品「すばらしき世界」も、とある男がファミレスでウエイトレスさんとやるところから始まって、どんどんわけわからん方向へとお話が展開。ヘンテコなラストも味があって、得もいわれぬ面白さ。零式の中では今一番注目している作家さん。あともう一人、最近気になっているまだ子「ゲージツ♥」も登場。西川魯介に相通ずるところのある、遊び心のあるマイルドな触感の画風とでもいいますか、それが見ていて楽しい。お話のほうは、ヌードモデルという奴に興味を持ってしまった女の子が、恥ずかしいポーズでゲージツを志す者たちを挑発したりするというもの。コミカルでけっこうエッチ、面白いコメディに仕上がっている。

 電光石火轟「ベタベタ」。タイトルはベタベタだが、今回は仕上げがされてないのか白い。この人の場合、あの力強いベタがないと本当にアニメの原画みたい。この人が原作・原画で、そのまんまエロアニメ作っても面白いかもしれないなー。あと、安森然「ウォーターエンジン(流体機関)」が連載再開。二階堂みつき「スペースナースペペロン」が新連載。むつきつとむ「第一〇七生徒会記録 冬のおじょーさま」は、生徒会長でめがねっ娘でメイド服だから、萌えアイテムジェットストリームアタックを食らった人も多いかもしれませんな〜♥


3/12(火)……円買うんだ〜

▼今さらながらNTTドコモのeggyを購入(参考:TECHSIDE eggy)。というかP-in m@sterのオマケでゲット。秋葉原の西村電気(中央通り沿いの東京三菱銀行の、神田明神通りを挟んだ向かい側の店)で4800円。P-in m@sterはいらないし月々課金されるので解約。一時期はこの組み合わせで0円ということもあったらしいのだが、安いっつって話題になったのが2年くらい前というわけでさすがに最近では品薄な模様。探してみた限り現状ではこれが最安値だった。ちなみにeggy単体だと現在では安いところで6800〜9800円くらい。それでも正直十分安いとは思う。MPEG-4動画の録画/再生が可能で、要するにインターネットビューカム並の性能であるらしいので。記憶メディアも、最近めっきり安くなったコンパクトフラッシュが使えるらしいしコストパフォーマンスは相当いい。とりあえずいろいろ遊べそうなんで、これからしばらく常時携帯してみるつもり。ちょっとMPEG-4について勉強しようかなーと思ってたところなんで、そういう意味でもちょうどいい。

【雑誌】コミックビーム 4月号 エンターブレイン B5平

 今号の表紙は竹本泉なんだけど、デザインセンスがすごく良い。掲載作品の登場キャラを表紙に使う漫画雑誌の中で、ビームはセンスがピカイチだと思う。毎号楽しみ。

 桜玉吉「幽玄漫玉日記」と作:TKD+画:竹谷州史「LAZREZ」が次号最終回。今まで背負い続けてきた重荷から解放された「LAZREZ」の主人公・万尊のスッキリしたけど寂しげな表情が印象に残った。志村貴子「敷居の住人」。こちらも最終回が近いかな〜?という展開。やはりキクチナナコと本田くんは似合ってると思いますよ、うん。森薫「エマ」は、エマが尋常でなくモテモテ。19世紀の英国人(およびインド人)もメイドが好きでめがねっ娘が好きであると。とはいえ「萌え〜っ!!!」というふうではなくて、あくまで穏やかなタッチで語られるので、かえってエマの好ましいたたずまいがスゥッと染み入ってくる感じでたまらんです。

 肉柱ミゲル「100万円!ベガスくん」は連載再開。しかもカラー。またしても100万円が人心を揺るがす時がやってきたというわけだ。めでたいめでたい。こういうナンセンスな作品がぽこっと存在してくれるのは喜ばしい。福島聡「少年少女」は月刊連載化。わーい。今回は役に立たない車の改造ばかりしている男と、彼を子供のころから見つめ続ける一人の女性のエピソード。ストレートに語らず、恋心を切なく暖かく見せる腕前は見事なもんです。いい話だなあ。この人は本当に漫画がうまい。金平守人「カネヒラデスカ?」……というか「ようこそ!ときめきランドへ」。一大萌え萌えアミューズメントランドの実体を描く。本当にこういうのがあったら、さぞかしスゴイことになりそう。アキバの公営駐車場跡地にでも作ればいいのに。

【雑誌】ヤングチャンピオン 3/26 No.7 秋田書店 B5中

 「爆笑4コマフェスタ」という企画で、施川ユウキ「やっぱり大好き♥ボトルちゃん」、立川志加吾「タマタマの物語」、齋藤ふみ「半熟!?アフロディーテ学園」が掲載。いずれもH系ネタ寄り。個人的には酢めし疑獄の施川ユウキが気になるところだが、この人はテーマの縛りはないほうが持ち味出るかも。いつものほうがキレてるような気がした。

【雑誌】漫画アクション 3/26 No.13 双葉社 B5中

 ながしま超助「ぷるるんゼミナール」がついに最終回。最後まで面白かった〜。この人の作品は、やってることはセクハラどころじゃないんだけど、本当にカラッとして嫌味がない。なんと爽やかな連中じゃろう。個人的には巨乳漫画史上に残る快作だったと評価。次回作は4月下旬スタート予定とのことだけど、また面白い作品を期待してます。柳沢きみお「翔んだカップル21」は、前作主人公の勇介と杉村さんが結婚することになってしまい、現主人公の勇一と杉村真由子が兄妹に、という具合。ここから怒濤の妹萌え漫画が展開……するわきゃねーわなー。えーと妹でいいのかな。同い年みたいなんでよく分からないが。これまでのお話で触れられてたかもしれないけど覚えてなーい。

【雑誌】コミックバンチ 3/26 No.15 新潮社 B5中

 世界漫画愛読者大賞エントリー作品第7弾、木ノ花さくや「エンカウンター −遭遇−」が掲載。最後通牒の3/12の項によると、西野つぐみの合作ペンネームだそうな。で、お話のほうは、子供のころUFOにさらわれた影響で帯電しやすい体質になってしまった少年が、「エンカウンター」と呼ばれるWHOの外郭団体所属のエージェントの助けを得て、人類の知覚外にある未確認の自然現象を調査、ときにその怪異に立ち向かっていくことになる……といった感じのお話。怪しげ系な現象をネタにした作品ではあるけれど、現象そのものにたどり着くまでの説明がしっかりしててけっこう面白く読めた。ただ、ラストのアクションシーンがどうなってるんだか、主人公が何やってるんだか、いまいち分かりにくいのは惜しい。ここらへんはもう少しページ数が欲しかったかも。

【雑誌】漫画サンデー 3/26 No.12 実業之日本社 B5中

 ジョージ秋山「生きなさいキキ」。キキはますます底知れない。なぜかやけにキスがうまかったりするし、いったい何者なんだろう。作:ひじかた憂峰+画:松森正「湯けむりスナイパー」は、引き続き松三のカラオケ特訓編。この吼え顔は本当にスゴイと思う。


3/11(月)……気管支科

▼最近どこでも文章を書ける環境に対する欲求が少しだけ高まってきていて、さほど買う気はないながらシグマリオンIIの価格とかをちょっと調べたりしてたんだが、ソニーの新ノートVAIO Uを見てかなりグラッときた。細かいスペックは全然書いてないけどこりゃ軽そうだ。うーむ、かなり欲しいかも。問題は価格と、ソニー製品を買うのはなんか悔しいってことだが。この手の超軽量型はたいてい売れないということは分かっちゃいるけど、ソニーっつーことでまかり間違って馬鹿売れしちゃって、それを見た他メーカーが追随してくれないものか。個人的には松下かNECきぼんぬなのだが。モバギのキーボードにLet’s noteのトラックボールつけてくれたら濡れるね、きっと。

【雑誌】ガロ 4月号 青林堂 B5平

 次号から季刊になっちゃうそーです。3、6、9、12月発行な模様。昨年の7月に月刊→隔月刊となったと思ったら、今度はまた一歩交代。相変わらずの混迷ぶりはガロらしいけど。この雑誌についてはもう何が起こってもあんまり驚かないなー。

 で、今回はけっこう執筆陣もいつもと違う雰囲気。巻頭が水野純子でねこぢるyを挟んで高浜寛が来て大久保ニューと続いたときは、いったいどこの女性誌かと。そういえば高浜寛は今回表紙イラストとインタビューが掲載されている。この人って女性だったんだー。いわれてみれば確かにそんな感じがしなくもない。ちなみに今回の「FUNNYFACE’S FAMILY」も面白かった。子供仲間の目を通して、大人社会のしがらみを覗き見る構成がなかなかうまい。それから今号で一番の驚きだったのは、別冊ヤングマガジンで描いていた藤枝奈己絵が登場したこと。今回の「殿下」は、全然協調性がなくてクラスでは独りぼっちだけどそれを全然気にしてないし、周りもとくにイジメもしないでいる不思議な問題児、通称:殿下の演劇祭におけるエピソード。ポーカーフェイスで何考えてるか分からないけど、このキャラなかなかいい。クラスの演劇で「アキラ」(もちろん大友克洋のアレだ)を提案し、自分一人で大道具を黙々と作り続けるという意味不明さが素晴らしい。そしてラストのとんでもない展開にも爆笑。やっぱ藤枝奈己絵って面白いよ。

 ナカノマモル「春ウララ」は絵がかっこいいなーと思った。というかそれは今回に限ったことじゃないんだが。くっきりした線、白黒のコントラスト、そんなに線は多くないけどにじみ出る艶めかしい風情。のったりとした雰囲気も心地いい。あと津野裕子「百日紅白」。今回も曖昧な夢のような筋立てと、透明感のある描写がすごく美しい。何気に面白い作品けっこう多いような気がする。

(執筆陣)水野純子、ねこぢるy、高浜寛、大久保ニュー、山松ゆうきち、藤枝奈己絵、パルコキノシタ、津野裕子、三本美治、スージー甘金、夏子、中山蛙、水野たかやす、うつろあきこ、缶くらげ、蛭子能収、ナカノマモル、QBB、辛酸なめ子、あさいあいす、五十嵐卓、畑中純

【雑誌】エース桃組 Vol.6 角川書店 B5平

 さてエース系おんなのこ萌え萌え増刊、早くも6冊め。んー、ゴツボ♥リュウジとか剣康之とか、名前的には気になるメンツも多いんだけど、似たような感じでおんなのこが動き回る漫画が多いので、なんか一つ一つがあんまり印象に残らないってところがあるなー。ちともったいない。その中では、たなか友基「ブルマ軍団U.S.A.(刑事)」がいいなと思った。タイトルで内容に関係あるのはブルマぐらいなもんだが。安産型のおしりがコンプレックスな女の子が、大好きな先生のため、おしりをちっちゃくするダイエットにチャレーンジという他愛なくて健気なお話。個人的にはこのくらいもちもちしているほうがいいので、やせたらもったいないなと思う。別にブルマをはこうがはくまいが、だ。あと平野耕太「進んだり進まなかったり以下略。」は珍しく男臭くてやっぱ目立つ。まあこの人はけっこうどんな誌面でも目立っちゃうとは思うけど。ラストのスッゴい奴のネタは想像するだに生唾2リットルくらい出そう。

(エース桃組Vol.6執筆陣)秋月亮、天津冴、まりお金田、天王寺きつね+阿倍野ちゃこ、SAA、たなか友基、後藤なお、依澄れい、あすか正太、剣康之、介錯、ゴツボ♥リュウジ、虎向ひゅうら、みさくらなんこつ、竹内元紀、大和田秀樹、悠月魅夜+瀬之本久史、中山かつみ、西舘直樹、椎麻輝由、しけたみがの、平野耕太、サムシング吉松 

【雑誌】ヤングキング 4/1 No.7 少年画報社 B5中

 小野寺浩二「それいけ!ぼくらの団長ちゃん」。この人の漫画らしくダメ人間がいっぱい出てきて爽やかだ。校長先生の若さに感激。あと団長ちゃんの猫耳っぷりの破壊力にも。大石まさる「りんりんDIY」。ガーン。なんかいきなり鉄道モノ始めちゃったよこの人は……。小池田マヤ「聖★高校生」のこのところの展開は、実に痛々しく、激しく盛り上がっている。そう簡単には楽にしてやらんところがすごい。

【雑誌】ヤングマガジン 3/25 No.15 講談社 B5中

 古谷実「ヒミズ」が最終回。なかなかすごい終わり方だった。なんにもないところがすごい。平凡で力ない者にはドラマチックな救いは訪れない。生きることに意味なんてないといっているかのようで、激しい演出をするよりもはるかに救いがない。実に容赦のない連載だった。天野明の新連載「MONKEY BUSINESS」は、アオリ文句に「ガッチリ金融学園」と書いてあることから察するに、マネーゲームを専門にする学校での金もうけバトル的内容になるのかな。とりあえずは馬鹿そうだけど、金もうけの才に優れた少年・日高カンタが主人公であるらしい。これまで「ぷちぷちラビィ」「少年スピン」と、ぶっ飛んだギャグが多かった天野明だけど、今回はマジメな作品になりそうな気配。、

【雑誌】ビッグコミックスピリッツ 3/25 No.15 小学館 B5中

 次号からコージィ城倉「ティーンズブルース」、次々号から朔ユキ蔵「つゆダク」が連載スタートするというのに加え、4月末についに村上かつらの初単行本「サユリ1号」1巻と、こちらも個人的にけっこううれしい初単行本・のりつけ雅春「高校アフロ田中」1巻が発売されるとの朗報あり。ところで最近、曽田正人「昴」がまた面白くなってると思う。プリシラ・ロバーツの登場以来、刺激的な展開が続いている。いいキャラってのは物語をググッと引き締めてくれますな。

【雑誌】週刊少年ジャンプ 3/25 No.15 集英社 B5平

 河下水希「いちご100%」は、どうしたってめがねっ娘のほうだろう的展開が続いている。髪の短いほうはやっぱりLOVEじゃなくてLIKEだよ。それにしてもこの人たち、ポーズがいちいちエッチですね。作:稲垣理一郎+画:村田雄介のアメフトもの「アイシールド21」。なかなか単純明快で面白かった。アメフトはよく分からないけど、素直に楽しめたし。連載にしちゃうのもいいかも。尾玉なみえ「少年エスパーねじめ」。新キャラとしてヤバげな表情のねじめの家来が登場。これまたねじめに輪をかけたくらいファンキーなキャラだなー。相変わらず尾玉なみえはヘンなものばっか描く。そこにシビれて憧れた。

【雑誌】近代麻雀オリジナル 4月号 竹書房 B5中

 藤波俊彦「ビバ!ギャル雀」が一番面白いと思う。それはちょっと問題ありそうだ……。新連載の沖圭一郎「ナニワ牌ダコ球団」は、雀荘の店長がいきなり阪神タイガース的な球団を任され、麻雀勝負で星野仙一的人物を招聘するというたいがいにしたほうがええよ的展開。なんか今度は近代麻雀でのほうにも鎌田洋次画でナガシマシゲオ漫画が掲載されるそうだけど……。


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