2002年10月中旬


10/20(日)……新関与役

▼11月の購入予定表を作らなくちゃなあとか思って、bk1の11月の新刊予約ページを見たら何やら気になる記述が。なんでも今月から、「翌月1〜15日」発売分の予約は18日前後から、「翌月16〜末日」発売分の予約は月末と、予約注文の受付けが二度に分かれるとのこと。たしかに現時点では、月後半発売分の本は予約できないようだ。

 なんでも「定価未定」「追加発売決定」などの情報を反映させるためらしいけど、個人的には可能な分は、なんでもいいからとっとと予約できるようにしておいてくれたほうがありがたい。とりあえず情報がある分は逐次予約できるようにしといて、追加変更があった場合は告知ページ作ればいいじゃん……とか思うんだけど。予約で注文しとくありがたさというのは、一度やっておけばほっといても本が届くってところにあるんで、その手間は一回で済めばそれに越したことはない。正直二度に分けられると面倒くさいなーと思う。少なくとも、第一次予約分の後で追加や変更するものがあるんだったら、その更新分だけは分かるようにしておいてほしい。

▼11月購入予定
11/月内 「じかんはどんどんすぎてゆきます」 雁須磨子 太田出版
11/上 「社会不適合者の穴」2巻 田村マリオ 太田出版
11/上 「早熟児」 海明寺裕 久保書店
11/1 「低俗霊DAYDREAM」4巻 作:奥瀬サキ+画:目黒三吉 角川書店
11/1 「Dr.リアンが診てあげる」2巻 武内元紀 角川書店
11/1 「どんまい!」3巻 作:矢島正雄+画;若狭たけし 集英社
11/6 「闘破蛇烈伝DEI48」10巻 前川かずお 講談社
11/8 「全日本妹選手権!!」3巻 堂高しげる 講談社
11/8 「春よ、来い」9巻 咲香里 講談社
11/8 「外道ハンター X-BOX仕様」 小野寺浩二 大都社
11/8 「霊能探偵ミコ」11巻 井荻寿一 ワニマガジン
11/9 「ワイルドリーガー」6巻 渡辺保裕 新潮社
11/9 「一緒がいいな。」 りえちゃん14歳 富士美出版
11/12 「軍鶏」17巻 作:橋本以蔵+画:たなか亜希夫 双葉社
11/14 「無敵看板娘」1巻 佐渡川準 秋田書店
11/15 「BECK」13巻 ハロルド作石 講談社
11/15 「なめ蔵」 なめぞう コアマガジン
11/15 「黒い部屋と白い空」 LINDA 松文館
11/中 「ひみつの階段」2巻 紺野キタ ポプラ社
11/19 「ネコの王」3巻 小野敏洋 小学館
11/19 「よいこの唄」 竹下堅次朗 コアマガジン
11/20 「UJ MEGAMIX」Vol.1  集英社
11/20 「ふたつのスピカ」3巻 柳沼行 メディアファクトリー
11/21 「恋愛ジャンキー」9巻 葉月京 秋田書店
11/22 「恋風」2巻 吉田基已 講談社
11/22 「喰いタン」1巻 寺沢大介 講談社
11/22 「無限の住人」13巻 沙村広明 講談社
11/22 「犬神」14巻 外薗昌也 講談社
11/22 「てんでフリーズ!」2巻 ISUTOSHI 講談社
11/22 「THE END」4巻 真鍋昌平 講談社
11/22 「新しい変態(激アツ目2003)」 尾崎弘 白夜書房
11/25 「私がいてもいなくても」3巻 いくえみ綾 集英社
11/25 「ハイスコア」1巻 アルコ 集英社
11/25 「青 オールー」1巻 羽生生純 エンターブレイン
11/25 「サブリーズ」 羽生生純 エンターブレイン
11/25 「羽生生純作品集」 羽生生純 エンターブレイン
11/25 「一騎当千」5巻 塩崎雄二 ワニブックス
11/25 「嬲 〜なぶりっこ〜」SIDE A/B しろみかずひさ 富士美出版
11/26 「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」3巻 安彦良和 角川書店
11/27 「宇宙賃貸サルガッ荘」2巻 TAGRO エニックス
11/27 「完全版 野望の王国」4巻 作:雁屋哲+画:由起賢二 日本文芸社
11/28 「バキ特別編 SAGA[性]」 板垣恵介 秋田書店
11/28 「東京家族」3巻 山崎さやか 双葉社
11/28 「桃色乳タウン」 ながしま超助 双葉社
11/29 「藍より青し」10巻 文月晃 白泉社
11/29 「青春ビンタ!」3巻 私屋カヲル 少年画報社
11/29 「エビアンワンダー」2巻 おがきちか 少年画報社
11/29 「こんすとらくたーず」5巻 法田恵 少年画報社
11/29 「陰陽師」11巻 作:夢枕獏+画:岡野玲子 白泉社
11/30 「龍」32巻 村上もとか 小学館
11/30 「高校アフロ田中」3巻 のりつけ雅春 小学館
11/30 「つゆダク」2巻 朔ユキ蔵 小学館
11/30 「昴」11巻 曽田正人 小学館
11/30 「ざこ検マルチョウ」6巻 高田靖彦 小学館
11/30 「黄金のラフ 草太のスタンス」8巻 なかいま強 小学館
11/下 「ワイルド7 愛蔵版」3巻 実業之日本社
11/下 知的色情 Vol.2 光彩書房 A5平
11/下 「楽園」 藤原薫 祥伝社
11/下 「健全変態少女」 町野変丸 久保書店

【単行本】「樹海少年ZOO1」5巻 作:ピエール瀧+画:漫$画太郎 秋田書店 新書判 [bk1][Amzn]

 豪快だ豪快だ。正直いって、この巻だけ読んだらこの作品が何の話なんだか全然分かるまい。まあ通しで読んでみても分からないっちゃ分からないんだけど。獣一の父親・虫一や秘密結社マッキの面々が若かりしころの話がこの巻の中心ではあるのだが、なんで彼らの話が突如展開されるんだか、全然説明なんかされぬままお話は進む……いや、これって進んでるんだろうか。一般的なストーリーを語るときのお約束みたいなもんはすべてとっぱらって、魂の赴くままにやっているという感じがものすごく伝わってくる。全体とすれば得体は知れないんだけど、局面局面では描写がダイナミックすぎるくらいダイナミックでものすごく面白い。名状しがたい漫画です。

【単行本】「ブルー・ヘヴン」1巻 高橋ツトム 集英社 B6 [bk1][Amzn]

 超豪華客船の乗組員が、難破船から男二人を救出してしまったところから始まる惨劇。そのうちの一人・李盛龍は、他人を破壊することにしか楽しみを見出せないように育てられてきた「鬼子」であった。この男を中心として海上の巨大な密室で繰り広げられるバトル・ロワイアル……といった趣の作品。血みどろな展開を予感させる物語は、序盤からかなりハッタリが利いてて刺激的。ヌルまったところが全然なく、人間のエゴをどんどん暴き出していくスリリングな作品になっていきそうで楽しみ。

【単行本】「BOX」3巻 六田登 集英社 B6 [bk1][Amzn]

 六田登という作家は序盤の名手ではあるのだけど、回を重ねていくうちに展開がごちゃごちゃしてきて、「分かったような分からんような」的最終回を迎えてしまうことがけっこうある。この作品も最後は多少そんな感じがしたが、でも締めくくりのシーンがサバサバしてたおかげで、読後感は良かった。親に捨てられ姉にも捨てられ独りぼっちだった男・一途が、ボクシングを続ける中で一見自分とはまったく別モノのようだが似たような孤独の影を持った男・堂本に出会い、この巻で最終対決する。もがいてもがいて生きて、最後に自分で何かを見出して、一途、堂本がお互いを理解しあうというくだりがなかなかカッコいい。

【単行本】「金色のガッシュ!!」7巻 雷句誠 小学館 新書判 [bk1][Amzn]

 すごく少年漫画らしいスタンダードな面白さ。激しいアクションだけでなくギャグもあれば人情もある。笑いあり涙あり熱血ありといった感じ。ガッシュだけでなくコンビを組んでいる清麿もだんだん人間として成長してて、非常に頼もしくなってきている。絵柄も特徴はあるけど嫌味がないし、とても読みやすい。

【単行本】「からくりサーカス」25巻 藤田和日郎 小学館 新書判 [bk1][Amzn]

 このところすごくいい。アンジェリーナ、才賀正二、ギイ、フランシーヌらの過去に遡るエピソードがこの巻も中心。こういう過去に遡る編は、普通だったらある程度結論が見えちゃってるからあんまり長くやられると飽きがちなんだけど、この作品の場合は過去編に入ってもテンションが落ちない。とくに自動人形たちの首領だったフランシーヌと、アンジェリーナの赤ちゃんの触れ合いを描いたシーンはかなり泣かせる。この人はすごくいい表情描くなあと思った。この手の作品は、敵出現→退治というパターンを繰り返していけばいくらでも長く続けていけるものだが、この作品はそういったムダな展開がない。きっちり大きな物語を作って、順を追って謎を一つひとつ解き明かしていく手際に感心させられる。一つの物語として完成度の高い、立派な作品だと思います。

【単行本】「焼きたて!!ジャぱん」4巻 橋口たかし 小学館 新書判 [bk1][Amzn]

 ますます磨きがかかる黒柳のパン食った後のリアクション。熱血でやり過ぎなんだけど、スタイリッシュな絵のおかげで泥臭くはなってない。単行本描き下ろしの「炊きたて!!ゴはん」も収録されてるし、いろんなところで読者を面白がらせようとする旺盛なサービス精神にプロの意地を見る思い。


10/19(土)……春唐辛子

▼自宅の近くの本屋にアイラDELUXE Vol.4(三和出版)がなくて捕獲失敗。しばらくその手の品揃えの豊富な本屋に行く機会はなさそうなのでAmazonで注文しようかなと思ったら「現在お取り扱いできません」になっててがっくり。こういう在庫処理や取り寄せとかはbk1のほうがはるかに優秀なんで、あそこがエロ漫画も取り扱ってくれたらなーといつも思う。

【雑誌】イブニング 11月号 講談社 B5中

 佐藤マコト「サトラレ」。今回は敏腕サラリーマンであるサトラレ、星野勝美が主役のエピソード。サトラレといえども不景気には勝てず、リストラなど会社の思惑が彼にもからんできちゃうけど、その天才性が結果的に会社全体を動かしてしまう……みたいなお話。何気にけっこうサラリーマンものとしても面白いお話になってて感心した。風間やんわり「あつし渡辺の探訪びより」。今回は「風間やんわりも見開きブチ抜きやるんだー」とか思った。吉田基已「恋風」では、七夏がどんどんお兄ちゃんに対する恋心を明確に意識していってしまう。その様子がかわいらしさは劇薬級。お兄ちゃんもいったいどうしたらいいものやら。でもHなのはいけないと思うよ、うん。

【雑誌】ウルトラジャンプ 11月号 集英社 B5平

 作:倉田英之+画:綾永らんで「R.O.D」がスタート。といっても今回は以前の「READ OR DIE」ではなく「READ OR DREAM」の略。内容も紙を操る有言実行三姉妹が依頼を解決するという、探偵アクションものといった趣。山田秋太郎版よりもだいぶお気楽で華やかな雰囲気。うたたねひろゆき「天獄」は新キャラ登場。なんか最近流行ってるねー、この手のキャラ。うたたねひろゆきのことだから、きっとそのうちスクール水着のシーンも出てくると見た。竹下堅次朗「Happy World!」はまさに酒池肉林。最近の竹下漫画のストレートな妄想爆発っぷりは素晴らしいなと思う。メガキューブで連載された「よいこの唄」も11月19日に発売決定したようでめでたい。

【雑誌】月刊サンデーGX 11月号 小学館 B5平

 犬上すくねの新連載「〜伊勢佐木真剣卓球師外伝〜 ラバーズ7」が開始。卓球ラブコメであるようだが、今のところ、誰と誰がラブコメを繰り広げるのかは不明。とりあえず万引きの疑いをかけられた少女が卓球勝負に引きずりこまれる……みたいな展開。とりあえず今回はイントロダクション。次回以降の本格的な展開が楽しみ。「ラバーズ」はおそらくLOVERとラケットのラバーが引っかけてあるのだろう……とか思った。陽気婢の新連載「薬多江町へようこそ」は、「迷宮カントリージュブナイル」とキャッチが付いている。お話としては、薬多江町というところに引っ越してきた女の子が、何者とも分からない奇怪な携帯メールに悩まされる……というところからスタート。陽気婢とジュブナイルという段階でけっこう楽しみなんですが……。

 こいずみまり「LET IT BE!!」は最終回。最後まで桜小路さんが可愛くて良かった。めでたしめでたし。小野敏洋「ネコの王」。扉には「見えそうで見えないのがいいんです♥」と書いてあるけど、今回は猫女神さまのおっぱい見えまくり。開放的だなあ。浅野いにお「素晴らしい世界」は、かつて一緒に活動していたバンド仲間がメジャーデビューしてたことに気づき、妙に焦ってしまう今はごく普通のサラリーマンをしている男のお話。今回はかなりきっちりまとまったお話。よくあるシーンといえばよくあるシーンだが、ちゃんと面白く読める。

【雑誌】チャンピオンRED 12月号 秋田書店 B5平

 もりしげ「こいこい7」。なるほどこういう感じになっていくのか。華やかすぎるほど華やかで、かつ馬鹿馬鹿しくて面白いなと思った。美少女がわんさか集まってポーズをつけてる構図は、理屈抜きにおめでたい。新連載、中山昌亮「不安の種」は、いくつものホラー的な2〜5ページくらいの短いお話を何本か集めるといった構成のお話。大きなストーリーもオチもないけど、ブツ切りだからこそかえって不気味……といった感じを演出しようとしているっぽい。

【雑誌】ヤングキングアワーズ 11月増刊号 少年画報社 B5中

 B5中とじで400円というのはちと高いですな。厚紙マウスパッドは付いてるけど(絵柄は「ジオブリーダーズ」)。小野寺浩二「妄想戦士ヤマモト」、ちば・ぢろう「オタが行く」、下口智裕「SHUMI NIPPON」(脚本:清水栄一)と、オタク男子ものが多いような。今回目についたのは、天杉貴志「春遠からじ。」。大学生になったら大好きな女の子に告白しようと思っててめでたく合格した男子だが、彼女のほうは浪人になってしまって……というお話。こういう漫画の場合、男が浪人で彼女が大学生というパターンが多いので、逆はちょっと珍しいかも。親しみやすい絵柄でお話も爽やか。後味の良い作品。大石まさる「てなもんや源さん」は、久しぶりにHなシーンを描きたいという欲望が高まったのかなーとか思った。何気にこの人の描くHシーンは、けっこう色っぽいと思う。

【雑誌】まんがくらぶオリジナル 12月号 竹書房 B5中

 いつもどおり、かたぎりわかなの読者コーナー4コマ1本目当てに購入しているのだが、そろそろ本格的に描いてくれるとありがたいんだけど……。あとはやはり中島沙帆子「電脳やおい少女」あたり。

【雑誌】ビッグコミックオリジナル 11/5 No.21 小学館 B5中

 村上もとか「龍」。ろんは「けんじゅう」のアビリティをてにいれた!「暴の一族」前編。なんか新田たつおみたいな絵の人が描いてるなあと思ったら、本当に新田たつおだった。オリジナルには11年ぶりの登場とのこと。暴力団の組長の娘さんと恋人同士のゆったりたっぷりのんびりした性格の男が、親御さんを訪問。何事にも同じない彼だが果たして嫁取りはうまくいくのか……というお話。サラリーマンとヤクザということで、ネタ的には「静かなるドン」にかぶる雰囲気。

【雑誌】花とゆめ 11/5 No.22 白泉社 B5平

 桜井雪「ラヴァーズα」後編。きれいにラブラブムードで締めくくり。「ショート寸前!」がいつまでも告白はせず、寸止めで来ているので、たまにはストレートなのも良いですな。


10/18(金)……レッツ牛肉

▼先週ウチの家にBフレッツの工事が来て、サービス開始は21日の予定なのだが、実はもうつながるんじゃなかろうかとか思って試してみたところ案の定つながった。最初は特定のWebに接続できなかったのだが、それはDNS設定をちゃんとやってなかったためだったようで、これをプロバイダ指定のものに変えたらOKになった。ウチで使っているブロードバンドルーターは、PPPoE設定時はDNS設定ができないようだったので、OS側で設定してみたらバッチリ。でもなぜかメインマシンで一回設定したら、その後は別のマシンでも設定なしで問題なくアクセスできるようになってしまった。原因はよく分からないけどまあいっかー。実は工事直後にも試してみて「おおつながるじゃん、でもつながらないWebおよびサービスもあるようだ。これは今後の改善に期待したい」とか思って諦めていたんだけれども、そのときはDNS設定には気づいてなかった。

▼で、パフォーマンスのほうは、試してみたところ下りが25〜20Mbps、上りが11Mbpsといったところ。下りはFTTHにしてはあんまり速くないかなーという感じだけど、上りが大いに速くてだいぶ満足。まあどっちみち今まで使ってたYahoo!BBが1.2Mbpsしか出てなかったので、それに比べれば20倍くらい速い。このくらい出ると、動画なんかもダウンロードせずにそのままクリックして支障なく見られる。やっぱり速さは力だな、とか思った。だからといって用途が広がるかというとそうでもなかったりはするのだが……。

▼未読物
【単行本】「樹海少年ZOO1」5巻 作:ピエール瀧+画:漫$画太郎 秋田書店 新書判 [bk1][Amzn]
【単行本】「ブルー・ヘヴン」1巻 高橋ツトム 集英社 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「BOX」3巻 六田登 集英社 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「金色のガッシュ!!」7巻 雷句誠 小学館 新書判 [bk1][Amzn]
【単行本】「からくりサーカス」25巻 藤田和日郎 小学館 新書判 [bk1][Amzn]
【単行本】「焼きたて!!ジャぱん」4巻 橋口たかし 小学館 新書判 [bk1][Amzn]

【雑誌】別冊ヤングマガジン 11/1 No.037 講談社 B5中

 山崎さやか「NANASE」(原作:筒井康隆)が緊迫していて面白い。七瀬を取り巻く人々に敵たちの魔手が、じわっじわっと迫ってくる。敵の姿が見えないもどかしさが、物語を面白くしている。松本剛「甘い水」は、切なすぎる展開が続く。両方とも自分の気持ちにウソをついてないだけにツライなあ。んでもって単行本1巻は12月初旬に発売。なにやら製本が豪華らしい。山本マサユキ「六本木リサイクルショップシーサー」は、なんかスペクタクルな展開を見せていると思ったら今号で最終回。単行本は年内発売を予定とのこと。こちらも楽しみだ〜。

【雑誌】オースーパージャンプ 11月号 集英社 B5中

 作:武内伸+画:本城敬「ラーメン人物伝 一杯の魂」が連載スタート。要するにラーメンの名店の店主を主役とした実録ドキュメントといったところ。第1話は麺屋武蔵の人。ちなみに原作者は新横浜ラーメン博物館の人だそうな。高橋ゆたか「世界一さお師な男 伊達千蔵」は、宇宙人を名乗る不思議系、というか本当に不思議な女の子とのエピソード。なんか電波系な話でけっこう面白かった。石川サブロウ「ゆきのいろ」。ゆきの絵がだんだんムーブメントを巻き起こしつつあって、そろそろ大きな展開が起きてきそう。コンスタントに読める作品。

【雑誌】ビッグコミックスペリオール 11/1 No.22 小学館 B5中

 作:秋月戸市+画:吉本浩二「こまねずみ常次朗」(監修:青木雄二)。今回もまたエグい展開だなあ。青木雄二系の作品ではこれが一番内容的にエグいことやってると思う。東風孝広や青木雄二は絵にどこかサバサバしたところがあるけど、吉本浩二はかなり生臭いだけに効く。星里もちる「本気のしるし」。次号で最終回ということだが、なんだか非常にまっとうに面白い。これまで浮世さんのどうしようもなさ、辻のどこか薄っぺらいところが強く印象に残っていただけに、二人の心の変化の様子がより感動的に思えた。実は星里もちる作品の中でこれが一番好きかもしれない。作:工藤晋+画:森田崇「O.ペリエ物語」前編は、フランス競馬の天才ジョッキー、オリビエ・ペリエを描く実録モノ。工藤晋はヤングサンデーでやってる「ダービージョッキー」の構成を担当してる人ですな。

【雑誌】コミックバンチ 11/1 No.46 新潮社 B5中

 こせきこうじ「株式会社大山田出版仮編集部員 山下たろーくん」。かつての大作家を蘇生させる……といった感じのエピソードに入ってけっこう良くなってきた。やっぱり努力・根性・勝利は長い歴史があるだけに、スタンダードに面白い。日高建男「満腹ボクサー」は今回で10話め。オーソドックスな作りでしっかり読める。作:上之二郎+画:小野洋一郎「報復のムフロン」は、タイトルの意味が明らかに。主人公がそろそろ攻勢に転じるかな?だいぶ盛り上がって来ている。

【雑誌】コミックメガストア 12月号 コアマガジン B5平

 今号もがっつりエロい。まずもっちー「DV」が巻頭カラー。女教師である母とその息子が肉体関係に至ってしまった、その過程が描かれる。今回が第2話でけっこう本格的な熟女凌辱モノになりそう。月野定規「若奥様はももいろ気分」。こちらも人妻モノ。軽いノリではあるもののエロシーンはかなりテンションが高くて実用度高し。この人は一つひとつの描写の思いきりが良くていいなと思う。ひぢりれい「ヌーベルバーグ」は連載再開の第4話め。相変わらず作画クオリティが高い。この人はなかなか一つの雑誌に居着かないものだから単行本がでない。「PRAYER BJ」が出たのが昨年2月だが、これは連載時期がけっこう前だしエロ漫画雑誌連載ではなかった。エロ漫画雑誌掲載作品を集めた単行本の中で最も新しいのは2000年3月の「アブナイ・悦子先生」。作品数もたまってるころだと思うんで、そろそろ一つよろしくお願いしたい。

 EB110SS「碧サマが一番」は最終回。やっぱりこの人の描くロリっ娘はかわいくてたいへん良いが、ちんモロ+幼女という、現在最も風当たりの強そうな作風だけに単行本が出るかどうか……。出てくれるといいなあ。みた森たつや「メイド・in・the・Sun」。メイドさんとのラブラブものだったが、主人公の化物度がだんだん増していって、最終回はすごいことに。なんかとてもむちゃくちゃで面白かった。

 で、次号は巻頭カラーであの黒岩よしひろ先生が新連載。さらに玉置勉強も登場と、なかなか面白そうな感じでごんす。


10/17(木)……言動キツ、記事転写

▼WORLD PC EXPOには行きたかったんだけど、今回はちょっと時間とれなさそう。無念。

【雑誌】漫戦スピリッツ 11/17 No.2 小学館 B5中

 やったー。ツギノツギオの仏道修行少年性欲苦悩漫画「スッパニタータ」が復活。1号めに載ってなかったのでちょっとやきもきしていたのだった。新僧のころから数えてすでに10回めだが、今回もやたら濃い。とくに女二人を従えてインチキ修行をしているトシオの表情がテンパッててインパクト強し。とか思ってたら次でこの作品もいよいよ最終回となるらしい。榎本ナリコ「歌集」。今回の歌はブルー・ハーツの「リンダリンダ」で、今はおっさんとなってしまった主人公が、昔の友情を懐かしむというお話。なんか展開がかなりベタなのと、榎本ナリコの描くおっさんの激しいナイーブっぷりにちょっと笑ってしまった。吉田戦車「山田シリーズ」は相変わらずいいぺース。山田の演技力は素晴らしい。

【雑誌】モーニング 10/31 No.46 講談社 B5中

 石川雅之のオムニバス形式の10週連続読切シリーズ「週刊石川雅之」がスタート。以前ヤンマガ青BUTA/赤BUTAの「カタリベ」など、秀作を描き再登場が待たれていた人だけに、このような今後の定着が見込めそうな形での登場は嬉しい限り。しかも読切10本なんて素晴らしいとしかいいようがない。今回は、息子の里帰りを待つ両親のもとに、さっそうとしたいかにも都会的で現代風の美女がやってくるところから始まるお話。美女がヌッと現われるツカミの部分は鮮やかな印象だったし、会話中心ながらしっかりストーリーを進めていく演出も巧み。オチもヒネリが利いてて、まず1本めは満足行く出来。というわけで今後もすごく楽しみ。

 弘兼憲史「取締役島耕作」は相変わらずすげえ展開だなあ。島耕作の周りは特殊な人間の宝庫だ。山下和美「天才柳沢教授の生活」は、教授の若かりしころ、終戦直後の街ががれきの山と化した昭和20年当時のエピソード。そんな折でもひたすらクールなヤング柳沢が遭遇した出来事とは?ということで次回に続く。ヤング柳沢編は、彼が関わった女性たちのエピソードに惹かれるものが多く、老柳沢とはまた違った感触があって好き。

【雑誌】ヤングジャンプ 10/31 No.46 集英社 B5中

 一色登希彦のシリーズ新連載「モーティヴ −原動機−」がスタート。扉には「オムニバス・オートバイストーリー」と書いてあるので、一話完結形式になるものと思われる。で、第一話はなんだか煮え切らない、昔から好きな娘がいるんだけど積極的になれないでいた少年の、原チャリに出会って少しずつ変わり始めた夏の日を描く。主人公の心持ちの変化が、うだるような暑さとともに伝わってくるなかなかの佳作。この人はけっこう正統派な面白い漫画を描ける人だなと改めて思った。次回掲載が12月下旬とのことだったので、どうやら不定期連載となる模様。最近のヤンジャンは井上雄彦「REAL」や小手川ゆあ「死刑囚042」など、けっこう面白い不定期連載が増えてきているような。

【雑誌】ヤングサンデー 10/31 No.46 小学館 B5中

 いわしげ孝「新・花マル伝」。ここのところの展開はずっとかっこいい。かなり長いこと仕込まれてきた最後の一丁場だけに、感慨もひとしお。勝負の決着もそれにふさわしいものであってほしい。一色登希彦「ダービージョッキー」(原案:武豊+構成:工藤晋)。ヤンジャンのほうも良かったけど、今回はこちらもグッド。茜が上杉に対してストレートに気持ちをぶつける。青春してるなあ。

【雑誌】週刊少年チャンピオン 10/31 No.47 秋田書店 B5平

 おおひなたごうの新連載「フェイスガードトリコ」がスタート。なんか1回目からすごいギャグのキレ味。ギャグ漫画なのであらすじを書いちゃうのはたいへん野暮なことだと思うのであんまり説明しようがないのだが、とりあえず覆面をつけた主人公の少年が活躍するらしい……とだけは書いておく。個々のアイテムが次のシーンにどういう影響を与えるのかまったく予想できないギャグを、ごく当たり前のごとく涼しげにやってのけちゃうクールさにシビれる。八神健「ななか6/17」はここのところコスプレ度とコメディ度が強まっている。楽しいからいいけど。あと佐渡川準「無敵看板娘」、伯林「しゅーまっは」、作:ピエール瀧+画:漫$画太郎「樹海少年ZOO1」、施川ユウキ「がんばれ酢めし疑獄!!」もコンスタントにいいし、現在の週刊少年チャンピオンは、ギャグ&コメディが好調だな〜と思う。

 水島新司「ドカベンプロ野球編」。いや、なんというか。岩鬼が相手なのに川口知哉を先発させちゃ、そりゃダメでしょう。だって昨年、ウエスタンリーグで1試合6暴投、7連続四球、1試合15四球、シーズン14暴投など、数々のリーグ記録を打ち立てた選手なんだから。対岩鬼だったら素で打たれると思うんだけど……。あと今号では作:森高夕次+画:松島幸太朗「ショー★バン」が100回記念だったんだけど、今日のショーバン君にはガッカリさせられた。これまでの数々の自分勝手な振る舞いが面白かったのに……。

【雑誌】コットンコミック 12月号 東京三世社 B5中

 渡辺ヒデユキ「SASEMAN」シリーズ「寂しい男たちの挽歌」。レイプ仮面の脳内ワールドを行く、サセマンとマスカキ兄弟。なんか大ボスらしきものが出現したけど……。相変わらずまったりしてて、読んでいるととても落ち着く。それはこの雑誌全体に共通したムードといえるのだけれども。


10/16(水)……出火古蹟

【雑誌】週刊少年サンデー 10/30 No.46 小学館 B5平

 藤田和日郎「からくりサーカス」は、貞義と正二の対決ムードが一気に高まる。美しいものを美しく、邪悪なものを邪悪にしっかり絵にできる描写力がやっぱり冴えてる。かっこよくて面白いなー。雷句誠「金色のガッシュ!!」は引き続きキャンチョメ&フォルゴレ編。真剣に戦ってるんだけど、笑わせるべきところはちゃんと笑わせて、しかもけっこういい話にもしちゃうところはとてもうまい。

【雑誌】週刊少年マガジン 10/30 No.46 講談社 B5平

 原案:さいふうめい+画:星野泰視「勝負師伝説 哲也」。玄人の取材をしているめがねっ娘新聞記者が勤める新聞社で、掃除をしているおばさんが妙に現在話題の某民主主義人民共和国の国家主席に似ているのが気になる。これは狙ってやってるんだろうなあ、もちろん。作:七三太朗+画:川三番地「Dreams」。ガーン、また魔球? 正統派っぽく見せつつ、何気に荒唐無稽系な作品だなあ。

【雑誌】キカスマ vol.9 松文館 B5平

 この本は裏表紙が読者プレゼントの告知になってるのがちょっと珍しいなと思った。で、今号はA・浪漫・我慢がお休みでちとさみしい。LINDA「幼なじみ」は、幼なじみで現在は同じ会社につとめている、主人公と人妻だが夫婦仲に悩んでいる歩のHというお話。脂の乗った女体の描き方がエロく十分実用的。りえちゃん14歳「お菓子なお姫さま」は、可憐な少女が「りりんこはルンルン星のお姫様だからりりんこが怒るとテレパシーで察知した婚約者のルー王子がテレポートして現われて…」などと、マジメな顔でしゃべる冒頭部がいい。りえちゃん14歳の描く少女と、浮き世離れしたセリフが妙にマッチしていると思った。あと最後のほうで4コマ漫画「PULP×SCIENCE」を描いているなかもりあやめは、絵柄からして小林少年丸と同じ人っぽい。


10/15(火)……鮫プリント

▼仕事をやる気がどうも沸いてこないのでドーピングしてみた。というかファミリーマートに「一点集中」というサプリメントがあったので、ちょっと購入して試してみる。いちおう売り文句としては「冴えた調子で臨みたい人に。」と書いてあるので、たぶん集中力が増すのであろう。成分としては大豆レシチンとパントテン酸、ビタミンB1、ビタミンB6なんかが含まれているらしい。で、実際に飲んでみたが確かに飲んだ後はけっこう集中して仕事ができたような気はする。でも、それがサプリメントのおかげなのかはよく分からない。1袋に1週間分入っているので、も少し試してみたい。とりあえず酒飲んでその勢いを借りて仕事するよりは良いかなって気はする。

【雑誌】近代麻雀 11/15 vol.424 竹書房 B5中

 すげー。高橋のぼる「ジャンロック」最終章の前編が掲載。いきなり雀平が「牌でパイパイパ〜イ」と叫び、「俺のギターはマシンガン」とか歌いながらSEXする強烈なシーンで始まったかと思ったら、その後も驚愕の展開の連続。今回雀平は、恋人の陰部を守るため、砂漠で汚天井ルールの麻雀勝負に挑みます。麻雀は基本的にどうでも良くなってしまうような、イカれた展開が素晴らしい。月イチ連載になった橋本俊二「剣師−刃上の渡世人−」もけっこう笑った。「絶対雀感」(←ネタバレ防止用)って……。あとヤクザの組長のオタク息子もけっこうインパクトあり。ベタベタやなあ。

【雑誌】ヤングマガジンUppers 11/5 No.21 講談社 B5中

 桑原真也の新連載「[R-16]−夏の14歳−」は、原作が「特攻の拓」の佐木飛呂斗であることからも分かるとおり不良少年漫画である。横浜を舞台に少年たちが抗争を繰り広げるって感じになるっぽい。そして次号からは藤沢とおるの新連載「Rose Hip Rose」がスタート。もしかして週刊少年マガジンから担当者さんが移ってきたとかかな〜。アッパーズのヤンキー度高まるか。新井英樹「シュガー」は、殴り合いをさせずともリンの天才性を感じさせる演出がカッコイイと思った。表情のつけ方、身体の動かし方などで、それぞれの人格を見せる人間の描き方はさすが。

【雑誌】ビジネスジャンプ 11/1 No.22 集英社 B5中

 冬目景「イエスタデイをうたって」が、今号と次号で2号連続掲載。今回は非常に微笑ましく、リクオと晴が花火大会に。素直に冬目ギャルの可愛らしさ、美しさを堪能できる回。作:夢枕獏+画:谷口ジロー「神々の山嶺」。羽生が心に描く言葉の一つひとつが鮮烈な印象を残す。今回も、実に素晴らしい。

【雑誌】漫画アクション 10/29 No.44 双葉社 B5中

 わたべ淳の描く女子実業団ソフトボール部熱血物語「歓声」は2話めが掲載。華やかかつ熱くてけっこういい、と思ってたらこれって3回で終わりなのか。も少し続けても良さげな感じはした。柳沢きみお「翔んだカップル21」。三角関係がヒートアップするかと思いきや、案外ほのぼのした展開。ちゃんとラブコメしてて毎号コンスタントに面白いと思う。

【雑誌】漫画サンデー 10/29 No.42 実業之日本社 B5中

 作:倉科遼+画:勘崎順次の新連載「愛と復讐の挽歌」がスタート。大学ラグビーのスター二人のライバル関係に、親同士の事情がからんできてドロドロした人間模様を展開する大河ドラマという感じ。前作「銀座女帝伝説 順子」とは対照的に、かなり泥臭い作品になりそう。作:ひじかた憂峰+画:松森正「湯けむりスナイパー」は、またも過去作品の再録。最近休載も増えているしちょっと心配。

【雑誌】ヤングキング 11/4 No.21 少年画報社 B5中

 田中宏「グレアー」が最終回。全113回だから約5年ってところか。12月に特集号も発売されるとのこと。中西やすひろ「愛DON’T恋」。ははは。「恋なんてしない」とかいってた守ジゴロバージョンが、あっさりと愛を見つけてしまったー。いつもながらの素晴らしきジェットコースター的展開。


10/14(月)……側部が薄い

▼9月1日コミティアで購入した同人誌にちょっとだけ手をつける。次は11月17日かー。それまでに読み終わるといいんだけど……。

9月1日コミティア購入本
【同人誌】「帰ってきたみるく☆きゃらめる」 <みるく☆きゃらめる>
【同人誌】「面食いショウの孤独」 武富健治 <胡蝶社>
【同人誌】「魚類正義魚マン3」 森砂季 <トラウマヒツジ>
【同人誌】「ほんとうはひとつの話」 井上やひこ <プロパガンダユニオン>
【同人誌】「スーパー委員長 vs ハイパー委員長」 面影花電車 <此処はシガレット。>
【同人誌】「オメザ」「一部始終」「ごげじやばる」
【同人誌】「いるま少女電波」 あびゅうきょ
【同人誌】「105号室白川由子」 YanaYang <青ラジヲ>

【単行本】「BARレモンハート」18巻 古谷三敏 双葉社 B6 [bk1][Amzn]

 この作品って単行本累計で500万部も出てるのか〜。知らんかった。それはともかくとして相変わらずいい本。自分の知らないうまそうな酒が次々と紹介されるので憧れが掻き立てられる。絵柄的に酒の味のイメージが浮かんでくるようなタイプではないけど、純粋に知識としても楽しめる。自分が飲むわけでもない酒の知識が、ごく自然と増えちゃうあたり、素敵な作品だと思う。何気にけっこう良くできたお話も多いし、酒を飲まない人でもけっこう楽しんで読めるんじゃないかな。最近はビール程度で済ませちゃうことが多い俺だけど、そろそろこの作品で出てくるような、濃い目でビシッと来る酒をチビチビみたいなスタイルに転換していくのもいいかもなあ、とか思ったり思わなかったり。

【単行本】「小桧山中学吹奏楽部」 米根真紀 ラポート B6 [bk1][Amzn]

 出たのはちょっと前で、気になりつつも買いそびれていたのだが、先日ネット書店で注文して購入。内容はタイトルどおり、とある中学校の吹奏楽部の面々の物語。中心となるのはコルネット担当の本牧さんという女子。楽器はまだうまくないけど、2年になって後輩もできて張り切っている。んでもってそのほかの部員もいろいろと登場し、楽しくわりとのんびり目にお話は展開。ちょっと恋もあり。えーと、これはまだ続きがあるのかな。よく知らないけど、この巻ではまだ音楽も恋もほとんど進行しておらず、物語的には序の口といったところ。でも部活動という、学生ならではの居心地良い空間の雰囲気は伝わってくるし、絵柄もスッキリしてて気持ち良く読める。

【単行本】「ソラユメ展示会」 向井子夜 ラポート B6 [bk1][Amzn]

 こちらは淡いタッチの絵柄に惹かれてジャケ買い。ふわりと羽毛のように軽く柔らかいタッチによる幻想的な短編「ZiZZ」「雨季限定」「ふちなしの淵」の3作が良い雰囲気。ただその反面、お話はいまいち分かりにくくはある。そういうふわふわ浮かんでいるみたいなところを楽しむべきなのかもしれないけど、まあ分かりやすいに越したことはなかろうとは思う。


10/13(日)……のたうつ肘

【雑誌】コミックバーズ 11月号 幻冬舎コミックス B5平

 冬目景「羊のうた」がついに最終回。ラストはハッピー・エンド……というかどうかは人によって意見が分かれるかもしれない。でも静かに穏やかに締めくくってくれて、後味は良かった。何はともあれきれいな形で幕を引いてくれてホッとした。お疲れさまでした。

 で、去る者あれば来る者もあり。まずは沼正三によるたいへん有名な変態的SF的な幻想小説を漫画化した、江川達也「家畜人ヤプー」が巻頭カラーでスタート。第一話ではまだあまりネタが明らかにされていないので、書いちゃうのも良くないかな。とりあえず原作は、駕籠真太郎などの肉体改造モノが好きな人なら必読小説であることは間違いないので、未読の人はレッツチャレンジ。それから南京ぐれ子の新連載「あかてん☆ヒーロー!」は、5人組の正義の戦隊「ガクセーファイブ」の中で最も地味で人気のないグリーンをやっている少年が、敵の組織の王女さまが町で迷子になっているのを拾ってしまい、そのまま自分の部屋に居候されてしまう……というところから始まる物語。つまりSFおしかけ女房モノになるのかな? とりあえず絵はかわいいし賑やかで楽しげな雰囲気なので先が楽しみ。

【雑誌】ネムキ 11月号 朝日ソノラマ A5平

 諸星大二郎「栞と紙魚子 井戸の中歌詠む魚」。相変わらずコンスタントかつ淡々と面白い。怪異モノはいっぱいあるけど、ことさらかっこつけることもなく、かといって平然と受け入れるでもなく、怪異にちゃんと驚きながらも「まあ珍しいものはほかにもあるからしょうがないよね」的に受容している様子がいかにもありそう。怪異といいつつもなんかそれらが地味に見える落ち着いた絵柄もいいと思う。読んでるとなんか胃薬みたいに気分がスッとする漫画。TONO「チキタ★GUGU」は、お話がじょじょに盛り上がってきている。謎めいた展開だけど果たしてどんなふうになるものやら。

【雑誌】別冊マーガレット 11月号 集英社 B5平

 中原アヤ「ラブ★コン」。うーんラブコメだ〜。ラブそのものがすごくコメディになってる。アルコ「ハイスコア」はボウリング大会に突入してまあいちおうクライマックスっぽいけど、もう少し恋愛のトキメキやきらめきみたいなものを見せてほしいような。

【単行本】「少年少女ロマンス」 ジョージ朝倉 講談社 新書判 [bk1][Amzn]

 ジョージ朝倉絶好調。また新単行本が出た。で、読んでみたけど、こりゃまた面白いなあ。お話は以下のような感じ。いつか王子様が自分の目の前に出現すると信じて疑わないちょっとヤバめな女子・蘭が主人公。そんな彼女のクラスにやってきたすげーかっこいい転校生男子・右京。でも彼の正体は、小学生のころ彼女をイジメつくしたあと転校していったヤツだったのだ……。王子様お姫様幻想に浸り、周りも引くようなお姫様ロングヘアーやふりふりした服で出現する蘭も蘭だが、実は蘭にベタボレで彼女のために王子様修行をして帰ってきたけどやっぱり「好きな子に意地悪してしまう」というクセの抜けない右京も右京。女もバカなら男もバカ。でもバカだけに恋も愛もやたらまっすぐ強力で、ジョージ朝倉らしいぐいぐい読ませる物語となっている。実に単刀直入で明快で、しかも驚くことにすごくロマンチックでもあったりする。愛の言葉もカッコイイ。とても面白かった。

【単行本】「ARIA」1巻 天野こずえ マッグガーデン B6 [bk1][Amzn]

 ステンシル(エニックス)からコミックブレイド(マッグガーデン)に移籍した「AQUA」の続編。水の惑星アクアを舞台に、小舟でもってのんびりお客さんを運ぶ「水先案内人」をやっている灯里の、ゆったりした日常を描いていく作品。キラキラ華のある絵柄で、優しく、そしてほのぼのとしたお話を描いている。世界観も美しく完成されていて、毎回ハズレなく楽しめる。

【単行本】「エイケン」7巻 松山せいじ 秋田書店 新書判 [bk1][Amzn]

 伝助はどうやら東雲姓の女性に好かれる遺伝子を持っているらしい! というわけでまあ今回も、巨乳やらロマンコやらの誘惑が伝助に降りかかり続ける第7巻。最近東雲妹、つまり百合子がらみが状況を引っ掻き回すラブコメ本編的ストーリーがちと多くなりすぎちゃっているので、ヘンな萌え万国博覧会的要素が少し薄れちゃってきているような気はちょっとする。小萌の登場頻度も減ってるしね。

【単行本】「桃乳娘ゆん」1〜2巻 ながしま超助 双葉社 B6 [bk1][Amzn:1巻/2巻

 1巻の初出が「メンズアクション 1997年5月〜1998年10月号」、2巻が「1997年6月〜1998年7月号」となってるってことは、順番はけっこうシャッフルされてるのかな? ながしま超助という名前を意識したのは「ぷるるんゼミナール」からなので、このころの作品は知らなかった。内容的にはドリンク剤の販売員である爆乳のゆんちゃんが、人々を元気づけようとしてドリンク剤を調合するも、なぜかたいてい精力増強剤ばかりができちゃって「いや〜ん」とかなんとかいいながらやりまくって、結果的に元気づいてしまうという作品。あらすじを要約しただけでたいへん頭が悪そうだが、実際にそうなのだから仕方ない。このころのながしま超助は、現在のような独特な絵柄のこなれ方はまだしておらず、多少初々しい感じ。ただ内容の陽気さは変わらず。第一話めから「せっかくのGカップ何かに利用できないかなーと思って」とかいってゆんちゃんが乳で弟を起こそうとしたりとか、上司が満員電車内で痴漢して降りるころには全裸にさせてるのに彼女は気づかない、しかも恥ずかしそうにもしてなかったりと、不思議なほどの開けっぴろげさが爆発している。面白い作家さんだなあ、ホントに。


10/12(土)……ああいう風

▼あーいい飲み会だったー。上京してきた若手オタクの期待株・本野智さんを迎えて、半端マニアの渡辺僚一さん新田五郎さんスズキトモユさん、立ち読み屋さん、実兄・本田健そして俺の7人というメンバーで池袋にて飲み。いずれもたいへん濃い面子だけに内容もえらく濃かった。本野さんは初対面で、渡辺さんとも飲み会でご一緒するのは初めてで、そういう意味からも刺激的な飲みだった。6時間近く飲み屋に腰を据えて話しまくり。本野さんの読書量に感心したり、渡辺さん&新田さんのトークに爆笑したり。飲み会トークなので内容についてはすでにだいぶ忘れているが、もうやたら楽しくてすごく満足した。会場として使用したてしごとやの料理もいずれも上等で、お腹のほうもいっぱい。ただ忍者トークはあまりできなかった。

▼飲み会に行った次の朝は、起きてから胃薬なんぞを飲むせいか、やけに腹が減る。正確には朝飯の時点ではさほど食欲はないが、いったん飯を食って体調が回復してくると、とたんに空腹感が押し寄せてくる感じ。こんなことをいっているからデブデブ病になってしまうのだ。

▼未読物
【雑誌】コミックバーズ 11月号 幻冬舎コミックス B5平
【雑誌】ネムキ 11月号 朝日ソノラマ A5平
【雑誌】別冊マーガレット 11月号 集英社 B5平
【単行本】「少年少女ロマンス」 ジョージ朝倉 講談社 新書判 [bk1][Amzn]
【単行本】「BARレモンハート」18巻 古谷三敏 双葉社 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「桃乳娘ゆん」1〜2巻 ながしま超助 双葉社 B6 [bk1][Amzn:1巻/2巻

【雑誌】コミックビーム 11月号 エンターブレイン B5平

 新連載2本。やまだない「夕陽の落ちるころ」(原作:ラスト☆パス)とと鈴木みそ「銭」。やまだないとについては、技量・完成度の高さは認めざるを得ないけど、この人が出てくるとなんかみんな同じ雑誌に見えちゃうようなところがあるので、正直どうかなーという気はする。ただ読んでみたらいつもの大人の恋愛っぽい話ではなく、女子高生のお話だったのでいつもよりはだいぶ違った印象だった。鈴木みそ「銭」は、死んで幽霊だかなんだかなった少年と、彼の人生の勝ちを値踏みするこれまた幽霊らしき少女が、お金というものの不思議を探っていく……という感じかな。一見ファンタジーっぽいけど、けっこう勉強になりそう。

 読切、安永知澄「まる。」。地球は自転しているから空を指して動かないでいれば地球と同じ大きさの丸が描ける。そんなことを考えついたが、公転を考えるとそれが正確な丸にならないことを知り愕然とした少年。それ以来、そのことが心に引っかかり続け、少年の心理状態は千々に乱れていく。ナイーブな少年の心を描いていくという物語は、スッキリした絵柄の魅力もあって、かなり引きつけられるものがある。今回は前編で、次号に後編が掲載。続きがすごく楽しみだ。深谷陽のバリ島シリーズ第4弾「パチャールは朝やって来る」は、予言能力があるかもしれない少女とその言葉に従う女性を中心としたエピソード。いつもながらにお話は鮮やかにまとまっており、さすがのうまさを感じさせてくれる。

 岩原裕二「いばらの王」は第2話めで、お話は「ジュラシック・パーク」ばりにスペクタクルに展開(といいつつ「ジュラシック・パーク」は観てないけど).なかなか力が入っているようでこの先も楽しみ。森薫「エマ」。今回はエマは登場せず。でも良家のお嬢さまであるエレノアちゃんがなかなか可愛い。福島聡「少年少女 土に還る花」。ボランティアで老人介護をやっている少女・エビスが覗き見る、ゆったりとした死のエピソードとでもいえばいいのかな。作画技術は高いし、物語の進め方も着実で巧み。やっぱりこの人漫画うまいなー。10月25日発売の単行本1巻も楽しみだ。作:TKD+画:竹谷州史「皆殺しのマリア」は爆発力が素晴らしい。滅びのイメージを常にまとっているようでゾクゾクさせられる。竹本泉「よみきり♥もの きくばらないな少女」。今回の主役の大ざっぱな女の子が踊るようなポーズをとっているところでけっこうトキめいた。

【雑誌】ビッグコミックオリジナル 11月増刊号 11/12 小学館 B5中

 ジョージ秋山が本名「秋山勇ニ」で送る自伝的漫画、「中年ジョージ秋山物語 WHO are YOU」がスタートしたのだが、これがもう凄すぎる。歌舞伎町で飲んでいた秋山先生がヤクザにからまれたと思ったら、女たちのマンションのカギが結びつけてあるチェーンを武器に応戦。圧倒的強さを見せつける。その後は仕事から逃げ、酒と女に逃げる秋山先生の姿が赤裸々に描かれていくのだが、脈絡がほとんどなさげな行動の数々に呆気にとられてしまった。ここに描れていることが全部ほんまもんだったら、秋山先生、ダメ人間すぎる。作品の毒性も高すぎる……。読んでてマジで頭がクラクラする思いだった。なにはともあれスゴイ。要注目。

 佐々木泉「墨戯王べいふつ」では、べいふつに蘇東坡の墓を暴いて名画を盗んだという容疑がかけられる。しかしその事件の裏には、べいふつと蘇東坡が若かりしころのある事件がからんでいて……というお話。上品な作風は好感度が高いし、ネタの料理の仕方も気が利いている。毎回安定して面白い。花輪和一「刑務所の前」は11月30日に単行本発売決定。とてもうれしい。

【雑誌】ヤングマガジン 10/28 No.46 講談社 B5中

 がーん、小田原ドラゴン「おやすみなさい。」が最終回。ずっと続くもんのような気がしていたのでけっこう驚いた。前号でいきなり急展開があったのはこのためだったのかー。なにかいろいろありましたが童貞魂は死なず。最後まで鉄郎は情ないままでなんだかほっとした。山本マサユキ「ガタピシ車でいこう!!」は、アユちゃんがついに自ら車を購入。なんか前途多難っぽい車だけど、いじってるところを見るのは楽しそう。CLAMP「ちょびっツ」。なるほどアレはそういう伏線だったのかー。かなり納得するとともに、多少鬼畜な考えも頭に浮かぶ。平本アキラ「アゴなしゲンとオレ物語」はコンボイケーキを巡ってすごい展開に。一度食ってみてえ。あと今号には蓮古田二郎「しあわせ団地」も掲載。安定して貧乏くさい面白さを発揮してます。

【雑誌】ビッグコミックスピリッツ 10/28 No.46 小学館 B5中

 三宅乱丈「ペット」は本当に面白いなあ。状況的にはとても入り組んでいるけど、たいへんミステリアスでぐいぐい引き込まれる。これは早いとこ単行本でまとめ読みして頭を整理したいな。作:雁屋哲+画:花咲アキラ「美味しんぼ」はあまりに都合のいい展開にあぜん。そんなことあるわけねー。まあいつものことですが。

【雑誌】週刊少年ジャンプ 10/28 No.46 集英社 B5平

 河下水希「いちご100%」。相変わらず読んでいると、心がぐにゃんぐにゃんにとろける。で、今回は東城さんの反撃が続く。この作品については「なんでこんな可愛い娘さんたちがあんな平凡な男に群がるのか」という疑問はあると思うのだが、逆に男が平凡であるからこそファンタジーなのではあるまいかという気はする。カッコイイ奴ばかりモテるなんて、現実ではあるけれど、それじゃ夢がないじゃないっすかー。やっぱり自分は大したことしなくてもウハウハ。コレです。


10/11(金)……みんな覇道

▼ヤツは風のようにやってきて煙のように去っていった。ここでいう「ヤツ」とはNTTから派遣された工作員のことで、彼奴の狙いは、俺を監視するための光ファイバーケーブルを基地局へ直結することにあった!……というわけでBフレッツニューファミリーの配線工事が完了。実際のサービス開始は21日からとなるので、本格的な100メガショックの到来まではあと10日。

【雑誌】ヤングアニマル 10/25 No.20 白泉社 B5中

 川島よしおが5週連続で登場。タイトルは「くじごじ」でOL漫画。まあ要するにいつものペースだけど、最近川島よしおの絵はずいぶん洗練された可愛さになっているだけにヤングアニマルにもピッタリという感じ。文月晃「藍より青し」は一挙2話掲載でちょっとクライマックスっぽい展開。結論がどうなるかはわりとどうでもいいような気はするけれども……。文月晃のことだから悪いようにはするめえ。志村宣哉の読切「金フォース」は、金持ちな番長と金持ちな転校生が、金の力で用心棒同士を闘わせるというバトルギャグ漫画。わりと主張があけすけであるところが馬鹿馬鹿しくて良かった。

【雑誌】コミックバンチ 10/25 No.45 新潮社 B5中

 渡辺保裕「ワイルドリーガー」。ガーン。なんかルーブってばアッサリしてるなあ! 意外とナイスガイじゃんか。せっかくいい顔しているんだから、ナイフの刃を舐めながら変態的な性的嗜好を見せるとかしてほしかった。木暮峰の読切「からくり夜曲」は、ちょいと古賀新一とかを思い起こさせるようなホラー系の絵柄で、和風で官能的な味付けの不思議な物語を描く。きっちりまとまったお話。

【単行本】「ORANGE」5巻 能田達規 秋田書店 新書判 [bk1][Amzn]

 高校生F2リーガー片岡が学校を諦めてサッカー1本に絞るエピソード、それからかつてのムサシを知るドイツ人ストライカーと登場と初対決がこの巻のメイン。敵味方ともに役者が揃ってきて面白くなってきている。二部リーグということで若干地味っぽい点はあるけど、正統派なサッカー漫画としていい感じに盛り上がってるなと思う。

【単行本】「眠狂四郎」5巻 作:柴田錬三郎+画:柳川喜弘 B6 [bk1][Amzn]

 手堅くしっかり面白いですな。今回は眠狂四郎と、尋常でない長剣をぶんぶん振り回すそのライバル的存在・戸田隼人の死闘が迫力たっぷりに描かれててかっこいい。決着シーンは若干ヌルめかなという気はしないでもないけど、爽快感があってまあいいんではないでしょうか。

【単行本】「みんなはどう?メガキューブ」 G=ヒコロウ コアマガジン A5 [bk1][Amzn]

 G=ヒコロウは日記漫画よりもフィクションでギャグのほうがはるかに面白いな、と改めて思った。この単行本にはどっちも収録されているので比べやすい。なんというかこの人の一番の持ち味はすごく面白い造形をしたキャッチーな絵とハイテンポでセンスのいいギャグにあると思うんだけど、日記漫画になると日常のダラダラ感が足を引っ張っちゃってる感じがする。なんか退屈な日常を絵で無理やり面白くしようと頑張ってるように見えちゃって、ちょっと乗れなかった。たぶん日記漫画はもう少しいい具合に脱力した人のほうがいいんじゃないかと思う。その点「猫神博士」などのフィクションモノはすごくいい。変わり身の早いギャグとか、キャラの造形のいじり方とかたいへん面白い。セリフも軽妙でオタクっぽいけどテンポがいいからクドくないし、かなり楽しく読めた。

【単行本】「まじわりについての考察」 愛澤銀次 司書房 A5 [Amzn]

 司書房系では最近けっこう気になってる人。絵はまだそんなにうまくはないというか全然垢抜けてないんだけど、叙情的なストーリーには見るべきところあり。とくにとある男がエロ映画のポスターをドキドキしながら眺めていたころの少年時代を回顧する「まじわりについての考察〜鈴木君の思い出〜」と、不器用で無口だけど優しい男と彼女を包み込むような大柄な彼女とのラブストーリーを丹念に描いた「まじわりについての考察〜田中君のモノローグ〜」はいいと思った。技量的には物足りないんだけど、描きたいものをちゃんと持ってそうな人という感じはするんで、描き続けていればそのうち技術は身につけてきそうな感じはする。まあ問題は続くかどうか。たぶんそこが一番難しい。

【単行本】「内向エロス」2巻 陽気婢 ワニマガジン社 B6 [bk1][Amzn]

 快楽天でやってる読切シリーズの2冊め。この巻はこれといったメインキャラはおらず、各回ごとに独立したお話になっている。相変わらずのほっそりしたなよっちい体型のキャラたちが恋をし、身体を重ね合う様子は見ていてすごくしっとりしていて気持ちが良い。ただ、ストーリー的には最近なんかだいぶ散漫になってるような気がする。絵柄とかシチュエーションとかはたいへん魅力的なんだけど、どうも着地点がふわふわしているせいか、夢日記を読んでいるような気分にちょっとなった。まあ本当の夢日記よりはずいぶんまとまっているけどね。


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