2004年10月中旬


10/20(水)……シリア・ガリア戦記

▼最近更新が遅れることが多いので、あんまり時間がないときはトップページ左側にある「注目物件&メモ」欄に、メモ書きとかしていくようにします。この欄だけチェックしたいとかアンテナに入れたいという人(いないかな)はhttp://picnic.to/~ohp/cgi-bin/webmemo/memo.htmでどうぞ。なおこの欄の更新には、Web上でテキストファイルやHTMLファイルを編集するCGIスクリプト「Web-Memo」を使ってます。何気にけっこう便利。

▼アニメがたまってきて、どうも追いついてない感じ。そろそろいくつか切っていかねば。今のところ、秋スタート番組でチェックしたもののうち「魔法少女リリカルなのは」「陰陽大戦記」「To Heart 〜Remember my memories〜」「下級生2 〜瞳の中の少女たち〜」「流星戦隊ムスメット」については2話以降は見てないです。「リリカルなのは」はちょっと惜しかったんだけど、「Rozen Maiden」「舞-HiME」と時間帯がカブるので、そのうちCSとかで放映されないかな〜ってな感じで断念。あと「MONSTER」と続きの時間帯ということで、惰性で見ていた「お伽草子」[Amzn:(1)初/(1)通]もやめた。現代編の1話め(全体では14話め)まで見ちゃったのでちょっともったいないような気もするけど、まあぶつくさいいつつ見てるってのもなんだし。これで現時点では25本/週。約8分の「魔法少女隊アルス」[Amzn:(1)/(2)]、約3分の「Sweet Valerian」は負担にならないから本数に入れず、10月30日からは「学園アリス」がスタート。24本/週。うーん、あと3本くらい減らしいたほうがいいかなあ。

▼ここ数日で見た分だと、やっぱり「レジェンズ〜甦る竜王伝説〜」[Amzn:(1)/(2)]がしみじみ面白かったですなあ。レジェンズたちとみんなが仲良くしている中、一人その状況に乗れなかったメグが、ついに水のレジェンズであるビッグフットを受け入れる。昔と同じようにシュウが、メグの手を引いて心を開かせていくあたりはけっこうジーンとしたし、ビッグフットとメグが手をつないで踊るシーンも良かった。メグはやっぱり笑ってるほうがカワイイなあ。シリアスありギャグあり、それから今回はちょっと感動もあり。いい作品です。

▼「うた∽かた」3話。絵作りは悪くないんだけど脚本がどうも。3話めも納得がいきにくい展開。一夏が、居候の舞夏や学校の友達と共に海に行き、そこでバッタリ小学校時代の友達・菜穂と再会。海に行くからといって父親が一夏に貸した時計が実は何十万円もするものだったとか、どう考えても腕サイズに合わないそれをゆるゆる状態で手に引っかけたまま行動する一夏もヘン。魔法の効果も第2話同様、服が光ることくらいだし……。異世界から来たっぽい不思議な少女・舞夏も動いてなさすぎて存在感がない。ここまでは厳しい出来。「げんしけん」2話。今回は絵と動きがいまいちだったうえ、班目の声もちとキツい。面白みがないわけではないんだけど、30分間がちと長く感じます。「双恋」3話。男1人に双子姉妹6組という凄い設定だが、案外ほのぼのやっててけっこう好き。「焼きたて!!ジャぱん」2話めは、黒柳、河内、諏訪原、月乃といった主要メインキャラがだいぶ動きだし、1話めよりも良くなってきた。

▼このほかの秋期視聴開始番組では、個人的には「SAMURAI7」 [Amzn:(1)初/(1)通/(2)初/(2)通]が今一番楽しみ。そのほかでは「巌窟王」「Rozen Maiden」「舞-HiME」「BLEACH」「ファンタジックチルドレン」「月詠−Moon Phase−」あたりが評価高めです。

【雑誌】オースーパージャンプ 11月号 集英社 B5中

 作:武内伸+画:大泉孝之介「−ラーメン人物伝− 一杯の魂」が最終回。今回は日清食品チキンラーメンということで、ラストにふさわしいネタ。けっこうきっちりしたドキュメンタリー漫画になってて、この雑誌の中では面白い部類だったんじゃないかな、と。

【雑誌】ビッグコミックオリジナル 11/5 No.21 小学館 B5中

 水島新司「あぶさん」。「2004年の日本シリーズは、2年連続日本一を狙うダイエーホークスと、前年覇者のタイガースや巨艦戦力の巨人をものともせず、監督1年めにしてッセを制した、落合中日との、夢の対決となった。」。というわけで水島先生の夢の中での架空日本シリーズが開幕。水島先生、読み違えましたなあ、とか思ったら1話だけでいきなり閉幕か……。それにしてもプレーオフがあると、日本シリーズのカードが直前まで決まらないから水島先生もタイヘンですな。これまでは毎年、日本シリーズ開幕のときに「あぶさん」を見るとその漫画が載ってるということをやってたけど、プレーオフがあるとチームが決まりにくいので、今後はそれもキツくなりそう。

【雑誌】週刊少年サンデー 11/3 No.47 小学館 B5平

 河合克敏「モンキーターン」。波多野、澄、青島さんの三角関係は、波多野の決断によりいちおう決着か。ほろ苦いけどわりと爽やかなケリのつけ方という感じではありますが。藤田和日郎「からくりサーカス」。フェイスレスに小馬鹿にされて傷ついたパンタローネ、アルレッキーノ、コロンビーヌの3人組がしろがねさんとご対面。なんか味方についてくれそうな気配ですな。この3人組はけっこう好き。

【雑誌】週刊少年マガジン 11/3 No.47 講談社 B5平

 作:マスヤマコム+画:浅井信吾「M.I.Q.」。いろいろムチャなところのある漫画ではあると思うけど、とりあえずお金についての危機感を持たせるというのは悪くないかなと思う。この漫画を読んだ後に、「最終兵器黒沢」で不良あんちゃんが学校でノミ屋をやって荒稼ぎしてるという話とか読んだりすると影響力ありそうですね。

【雑誌】花とゆめ 11/5 No.22 白泉社 B5平

 樋口橘「学園アリス」がアニメ放映開始目前(10月30日 8:06〜/NHK BS2)ということで、アニメ情報とかも掲載。今回本編はあんまりお話的には進まなかったものの、ルカぴょんの恋する純情少年っぷりにはトキめくものがありました。これまで読切掲載だったふじもとゆうき「となりのメガネ君。」は今号から連載化。血のつながらないきょうだいでお互い好き同士でもある、ステキメガネ男子・美波くんと、元気ハツラツ女子・栗子さんの生活を描いたラブコメ。好きな作品だが、今回はちと残念。二人が遊園地デートをすることになるが、トラブルが発生し、1日だけ着ぐるみバイトをすることに……という展開。何が残念だったかというと、着ぐるみをかぶっちゃうのでキャラの顔が見えなくなってしまう点。それではせっかくのメガネが……。というのはさておいても、連載化1回めなのだから、キャラクターの造形を印象づけるためにもまずはスタンダードなネタのほうが良かったかも、という気はしました。キャラが十分に立ってからならいいんすけどね。でもまあ絵柄的には話的にも好きなタイプではあるんで、今後も期待してます。

【雑誌】まんがくらぶオリジナル 12月号 竹書房 B5中

 最近はふじのはるか「オレをもりたてろ」が盛り上がり気味。スーパー社員坂東をもり立てる「オレ係」のこずえちゃんに意地悪をし続けていた、受付嬢さんのエピソードがクライマックス。なかなかドラマチックでいいんじゃないでしょうか。三ツ森あきら「OLさんの履歴書」は、この雑誌では珍しく下ネタとかもやってるけど安定して面白い。あと平岩功次「私立カルメン学園2の1組」のノリの良さはいいですな。

【単行本】「おれはキャプテン」5巻 コージィ城倉 講談社 新書判 [bk1][Amzn]

 最近ちょっとカズマサの邪悪っぷりが薄れ気味かな。その分オーソドックスな野球モノとして展開してきてるような気がします。漫画としてはやはり抜群に読みやすくコンスタントに面白い。尻上がりに調子を上げてくるから「ヒップアップ投法」ってのは下らなくて笑った。

【単行本】「天才料理少年味の助」5巻 宗田豪 講談社 新書判 [bk1][Amzn]

 結局最終巻までつき合っちゃいました。爆発的肉汁感覚と奇天烈なストーリー展開でファンタジスタぶりを見せつけた少年料理漫画(←少年を料理するわけではありません)。味の助のガールフレンドの萌之香ちゃんはテストで5点とって引きこもりになるわ、病気で身体が弱くて柔らかいものしか食えずホテル特製スペアリブを貪り喰らう子供とか出てくるわ、最終巻も味の助らしい仕事っぷり。ラストイベントのホテルの審査会でも、凶悪に辛いモノの連発で、どうにも嫌がらせにしか思えない料理を作ってくる。最終話でちゃんと「おいしいお汁がピュピュッ」を再現したり。なんかもう料理漫画界の「エイケン」って感じの作品で、最後まで妙な楽しみ方ができた。あと自作にセルフツッコミを入れまくるおまけ漫画もけっこう面白い。


10/19(火)……クルマティ高校

▼19日日記の更新は、18日の日記で書いた漫画の梱包作業(たぶん500冊くらい)をやったり、仕事が終わってなかったり、疲れて予定外にぐーぐー寝ちゃったりでベタ遅れになっちゃいました。どーもどーも。

▼アニメ映画「マインド・ゲーム」のDVDが12月22日発売。Amazon.co.jpでも予約が始まってます。変幻自在の映像作りがユニークでたいへん面白い映画でありました。オススメ。観賞時の感想は9月2日の日記にあります。

▼DVDの話題もう一つ。「ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還」のスペシャル・エクステンデッド・エディション[Amzn]の発売日が決定。来年の2月2日になったとのこと。また3部作セットの「トリロジーBOX」[Amzn]もやっぱり発売。12枚組で2月16日。

▼ニフティから入会10周年メールが届く。入会したのはまだニフティがインターネットではないパソコン通信のころ。当時の自分はまだ大学生だった。ずいぶん長くやってるもんだなあ。OHPは今年の8月で7周年だったけど、こちらも10年の大台に乗るくらいまで今のペースでやっていきたいですな(別に10年経ったらやめるという意味じゃないのであしからず)。何の根拠もないし意味的にもよく分からないんだけど、10年やったらようやく一人前かなあという気持ちが、自分の中にはなぜかあったりします。

【雑誌】ヤングマガジンUppers 11/2 No.21 講談社 B5中 公式サイト

 今号をもって残念ながら休刊。「B級」を売り文句に創刊したのが1998年4月。6年半と結果的には短命となったが、今も印象に残るユニークな作品を多数生み出した雑誌だっただけに正直なところとても残念。ざっくり大ざっぱに読ませるごはん系の作品あり、アクの強い妙な漫画あり、オタネタもあり、山形先生もあり……と内容がバラエティに富んでいながら気楽に読めて、ごちゃごちゃした活気のある「雑誌らしい雑誌」という印象を受ける本だった。かえすがえすも惜しい。そういえば6年半ってことは、ウチのサイトでは創刊から全号感想を書いたんだなあ。そう思ったらなんだかしんみりした気分になりました。

 で、最終号の表紙は池上遼一が描く山形先生。これはいいネタですな。最初は一瞬何かと思ったけど。中身のほうでも、アッパーズ作家が他のアッパーズ作品をイラスト化するコラボレーション(←山形先生の嫌いな語)企画が。休刊の報が流れてからけっこう時間があっただけに、各連載で、それに向けてのネタ仕込みができてて最終号のわりにしみったれたことにならなかったのは良かった。印象に残った最終回は、ラストをしんみり決めた小林賢太郎「鼻兎」、最後の最後にアタリネタのトム・クルーズさんの最新作「コラテラル」をレポートした榎本俊二「映画でにぎりっ屁!!」、各キャラが他マンガに対して売り込みをかけつつオタネタもいろいろ盛り込んだ堂高しげる「全日本妹選手権!!」あたり。

 休刊で終わっちゃうのか最も気になっていたのは新井英樹「SUGAR」はだが、こちらは2005年にヤンマガで新章開始。良かった〜。そのほかのヤンマガ移籍組は、作:佐木飛呂斗+画:桑原真也「R-16」が来春から、村枝賢一「RED」は2005年2月7日発売No.10から、村田ひろゆき「ほぐし屋 捷」が2005年からシリーズ連載化。あとは作:夢枕獏+画:板垣恵介「餓狼伝」と、作:横山秀夫+画:所十三「強行」も講談社他誌に移籍予定。あとの作品についてはいちおう終了。咲香里「やまとの羽根」はまだ途中感が強かったので残念なところだが、バドミントンものの新作を企画中ではあるらしい。休刊間際に連載が始まりどうなるんかな〜と思っていた、三家本礼「巨乳ドラゴン」、サガノヘルマー「ザ・ボーラーズ」は12月9日に単行本発売予定。単行本化を条件に連載を依頼したのかもしれませんな。

 で、やっぱりこの雑誌のラストを飾るのは柳沢きみお「THE 大市民」。最後までホンットーにいつもどおりだったのがうれしかった。こちらは柳沢きみおのライフワークなので、「きっとまたどこかで始まります」とのこと。それではジャイアントさらば!

【雑誌】漫画アクション 11/19 No.13 双葉社 B5中

 作:かわさき健+画:谷中乱歩の月イチシリーズ「クルマにくるまって」がスタート。クルマとヒトのさまざまな関係を描いていく、オムニバス形式のヒューマン・ストーリーって感じかな。今回はうだつのあがらぬ冴えない夫婦に見えた父母と、4代目スカイラインにまつわる素敵な思い出を描いたエピソード。絵柄的には垢抜けないけどドラマ的には悪くなく、きっちりイイ話にまとめてるなと思った。

 さそうあきら「コドモノコドモ」。小学生の少女・春菜が自らの妊娠を自覚してから、ググッとシリアス味が増してきて面白くなってると思います。きっちり盛り上げてくるあたりはさすがだなと思う。

【雑誌】ウルトラジャンプ 11月号 集英社 B5平 [定期購読:出版社

 鈴木央「僕と君の間に」が表紙。なかなかに好調。主人公の少年・ホークがとらわれ、脱がされたりしゃぶられたりして、やたらエロっちかったアマゾネス編は終了。でもホークの服は奪われたままでいまだ半裸。その姿にはダリア姉さんも萌え萌え。たまりまへんな。作:佐藤大輔+画:伊藤悠「皇国の守護者」。こっちも萌えますな。皇国軍の一部隊を引っ張ることとなった若き将校・新城くんがとてもイイ。キリッとした表情と冷静沈着な態度には部下も惚れる。硬骨なお話だけど、これは女子的にもイイのでは、なんて思いますな。まりお金田「めた!」は再登場。モノに変身しちゃう女の子がもなんかいろいろ困った羽目に陥るというドタバタギャグで、今回は縦笛に変身してしまってオタク男にペロペロされてたりします。まりお金田らしい「いやーんエッチ」感覚にあふれた作品。「To be continued」って書いてあるし、これからも続くっぽい。

【雑誌】月刊サンデーGX 11月号 小学館 B5平 [定期購読:出版社/eSicon

 島本和彦の新連載。してやられました。前号の予告ですっかりだまされてしまった。でもやっぱり「新しい電池」ではなかった。1月号に読切で掲載された吉田蛇作「デス・プリ」は連載化。子供のころに行方不明になった幼なじみの女の子は、実は魔界に迷いこんじゃってそこで魔界を征服、女王となって主人公・たかしの元に帰ってきた……ってなドタバタストーリー。吉田蛇作のちょっと女の子が太めで健康そうな明るい絵柄はけっこう好きです。

【雑誌】チャンピオンRED 12月号 秋田書店 B5平

 作:南条範夫+画:山口貴由「シグルイ」。ようやく御前試合に戻るのかと思ったら、今度はまた別の、虎眼流をめぐるエピソードが開始。むーん、焦らしますなあ。渡辺航「征服ぬいだら♪」。いつものメンバーで時代劇編。いちおうこれがきっかけで、道真とみのりの関係もちょっとだけ進展するのかな〜ってな感じに。これまで女子勢の影に隠れ気味だった道真が今回はちょっと面白かった。

【雑誌】漫画サンデー 11/2 No.42 実業之日本社 B5中

 作:倉科遼+画:和気一作「女優」。ついに瞳が初体験の夜を迎える。清純派のイメージとは裏腹に、実は淫蕩な本性の持ち主でもある瞳。いやーものすごく脂っこいですなあ。でも読ませます。

【単行本】「美鳥の日々」8巻 井上和郎 小学館 新書判 [bk1][Amzn]

 最終巻。失恋記録更新中の不良・沢村セイジの右手に、ある日突然、ずっと彼に片想いしてきたカワイイ女の子の美鳥が宿り、そこから二人の共同生活が始まる……というドタバタラブコメ。最初は文字通り「右手が恋人」という設定に驚かされたが、最終的には実にしっかりとした、気持ちの良いラブストーリーに仕上がった。多彩なキャラがドタバタ動き回るコメディシーンは楽しかったし、オタクネタとかもいやらしくならない程度にうまいこと差し挟んであり、シリアスとギャグのバランス感覚が抜群に良かった。キャラクターではセイジと美鳥のコンビのほか、セイジに片想いする同級生の綾瀬さん、セイジ姉、フィギュアオタクの高見沢くん、美鳥の幼なじみであるコータなどなど、憎めない人物が多く、絵柄的にもシンプルで可愛らしく、見映えのするものだった。

 ただ一つ残念だなあと思うのは、やっぱり綾瀬さん。いや別に扱いが悪かったとかそういうんじゃなくて。結果的に綾瀬さんはセイジに告白したけど、「他に好きな人がいる」といわれて引き下がることになった。でもそのとき美鳥はセイジの右手にいて、綾瀬さん自身は目撃したわけじゃない。つまり沢村周辺に女っ気自体はなかったわけだから、「他に好きな人がいる」という言葉に、綾瀬さんが本当に素直に納得できたのかなあという考えが頭をよぎってしまう。もちろん好きな人の言葉だし綾瀬さんはそれを信頼するだろうけれども、右手状態でもいいし人間状態でもいいので、できれば美鳥と直接対面させてほしかった。そりゃあ綾瀬さんには勝ち目はない。ないんだけれども、せっかくだからライバルと正々堂々と対面して、きれいに負けさせてあげたかったなあと思うわけであります。やっぱ好きなキャラだし、タイマン張ったらダチになれるかもしれないんで。でもまあ、全体としては非常に面白かったと思います。楽しませていただきました。

【単行本】「からくりサーカス」34巻 藤田和日郎 小学館 新書判 [bk1][Amzn]

 孤高の剣の使い手である自動人形・シルベストリvs.マサルの対決、マサルの黒賀村での幸せな生活、そして暗転……という、また一つターニングポイントとなった巻。まず人間社会というものに疑問を持つシルベストリがシブくてとてもカッコよく、その後はマサルのモテモテぶりにニヤリ、それから黒賀村での幸せが破壊されていく展開にハラハラするという感じで盛りだくさんな内容。いろんな要素を詰め込んでしっかりエンターテインメントしてます。大長編になったけどいまだ飽きずにしっかり読めている。


10/18(月)……葛藤多く

▼15日の日記でチラッと書いて、リンク先が削除されてたのでこっちも消した雁須磨子「どいつもこいつも」愛蔵版の発売情報ですが、どうやら2月発売になった模様。

▼とある編集者さんから「女の子が漫画本に埋もれてる写真を撮りたいから、大量の本を貸してほしい」と頼まれ、「大量ってどのくらいだろう」と思って聞いたところ「段ボール15箱くらい?」とかいわれてうへーとひっくり返る。別に貸すのはいいんだけど、15箱分の本を引っ張り出すと、その後元どおり収納するのがとてもタイヘンそうなんで、どうしようかなあと考え込んでしまった。でも考えているうちにふといいアイデアが。最近はさすがに収納スペースがパンク状態で、そろそろいらない単行本は処分せにゃならんなあと思っていたのだが、この機会にもう読まないであろう単行本を編集部に送っちゃって、用が済んだらそのまま古本屋に持ってってもらっちゃうというプラン。15箱も梱包するのは面倒だけど、もう読まない本はたぶんそのくらいはあるはずだし、自分で売りに行く手間が省けて部屋も片づくので助かる。さらには相手のお役にも立てる。いやー、これはなかなか良いですわい。と、自画自賛。問題は撮影まであまり時間がなく、それまでに自宅に帰れるか、帰宅したとしてゴソゴソ15箱分梱包する気力が残っているかということだけど……。まあなんとかなりますわいな、たぶん。

▼アニメは全然見れてませんが、空き時間を利用して「スクールランブル」第2話。今回もテンポが悪くギャグも笑えるってほどではないのでなんか厳しい。こういう調子が出ていない状態の作品の場合、踏台で身体を動かしつつのほうがいいかな。

【雑誌】ヤングマガジン 11/1 No.47 講談社 B5中

 五十嵐浩一の読切「そして地球は回り続ける」が掲載。ヤンマガ初登場だそうな。デブでオタクのフリーターな主人公が、酔っ払って自分のアパートで起きたら、見覚えのない美少女と美女が隣に寝ていて……というところからお話が始まり、何の因果か二人の家庭トラブル解決に一役買ってしまうというお話。ベテランらしくきっちりまとまってます。蓮古田二郎「しあわせ団地」。団地で卑猥な形の野菜を売り歩く美青年・峰岸君が再登場。はじめと対照的ないい人っぷりを発揮する峰岸君だが実は裏が……ってなお話。今回は峰岸君の好青年ぶりを妬んだはじめのひねくれ加減が面白い。古谷実「シガテラ」。ナグモさんの髪型が変わった。個人的には前のほうが好きかな。

【雑誌】ビッグコミックスピリッツ 11/1 No.47 小学館 B5中

 のりつけ雅春「中退アフロ田中」。いつの間にか岡本に彼女ができていて、田中が大ショックを受けるというお話。そういえば岡本って田中たちとツルむようになる前はモテてたって設定だったよね。田中も最近ちとヘンな感じにモテ気味ではあったけど。岡本彼女はわりとカワイイと思いました。花沢健吾「ルサンチマン」。たくろーと月子がついにバーチャル世界で初体験するというお話。こちらは月子がやっぱりカワイイなあ。小田扉「団地ともお」。ともおの学校の運動会に参加するため、ともおパパが大活躍。今回はドタバタコメディチック。ともおパパもかなり要領悪そうな感じがして萌える。

【雑誌】週刊少年ジャンプ 11/1 No.47 集英社 B5平

 作:大場つぐみ+画:小畑健「デスノート」。今回は本来のアイドルっぽい振る舞いをしているミサミサがけっこうカワイイなあと思った。あと松田さんは引き続きボケ役。河下水希「いちご100%」。友達宣言をしたはずの北大路さつき嬢がまたしても復権。引き続き生殺し状態を続ける真中くんは悪い男だよう、という感じ。久世蘭の読切「湖賊」は昔の日本の琵琶湖を根城にしていた、海賊ならぬ湖賊のあんちゃんが大活躍するというアクション漫画。絵柄的には整ってて悪くないけど、読切のわりに脇役キャラが多すぎじゃないかなー。あとコマ割りはもう少しシンプルなほうが読みやすいと思う。いまいち話のディティールが印象に残らず。

【雑誌】美熱Angel 11月号 平和出版 B5平

 ラブマニの後継誌が新創刊。判型もB5平とじに変更。来鈍によるピンナップと、らーかいらむによるマウスパッドが付属。

 第1号では、商業誌では久しぶりの登場らしい中野区くろちゃん「溜め処ちゃん」が面白かった。左腕に精液を溜めるためのくぼみがあって、それをこぼさないように注意深く生活しているアンちゃんという女の子が主人公。その溜め処を満たすために、アンちゃんは毎日男子にお願いして精液をもらっているのだが、恋愛だの性的なことにはまったく興味なし。んでもってなんで精液を溜めているのかといったことについても説明なし。シュールなネタをほのぼの描いて、ちとおばかさんっぽい話に調理していて面白かった。今どこで描いてるのかなーと最近ちょっと気になっていたのだが、相変わらずトボけた味を発揮していて安心した。

 加賀美ふみを「The Hard Core」はおまけその3が掲載。内気な変身少女・美矢ちゃんと、その彼氏の優三くんのラブラブエッチ話のその後を描く。今回は優三のことが好きで諦めきれないでいる杉田さんの様子が切なくてよかった。たこりーな画伯「舞ちゃん家」。ヒロインの舞と、彼女にそこかしこでエッチなことを仕掛けてくるエロ彼氏の二人を描いたコメディ。目がくりくりっとした女の子の描き方がなかなか可愛くていーです。

【執筆陣】蛙子丁字、七瀬真琴、さいこ、ふじよし、伊駒一平、大塚弘樹、すけきよ、江川広実、たこりーな画伯、中野区くろちゃん、加賀美ふみを、てとらまっくす、森田なゆた、セキケン、ぺるそな、スノーベリ、ホリユウスケ、旅人和弘

【単行本】「キャットウォーク」 けろりん エンターブレイン B5 [Amzn]

 TECH GIANで連載された作品だそうで。漫画以外の雑誌はほとんど読まないので知らなかったです。内容のほうは、売れないエロ漫画家の健晴と、その家に住むカワイイ猫のまる、そして健晴を一度はフッたはずの女の子・環が繰り広げる日常ストーリー。健晴の夢なのか妄想なのか、まるはときどき人間型に変身してエッチなことをしてきたり。全体を通すと健晴と、素直になれないでいるけど実は彼のことがまだ好きな環が再びくっつく……というのが大きな流れ。けろりんの絵柄は華があり、ほんのりとした暖かみに満ちた、淡いんだけど鮮やかで目をひく彩色が素晴らしい。絵柄が柔らかくて、見ていてとても気持ち良いし、キャラもストーリーも微笑ましくて楽しい。意外とエッチもちゃんとやってるけど、それでヌクっていうよりは、やっぱ眺めて楽しむって感じか。判型が大きくカラーもふんだんで、1000円というお値段でも、高いという感じはしなかった。


10/16(土)10/17(日)……地下ラッコ

▼土日は会社泊まり込みだったんだけどどうも不調気味。仕事がなかなか進まず、従ってWebの更新もままならず苦戦いたしました。ていうかまだしてる最中。アニメとかものすごい勢いでたまってるんだけど、どーにもこーにもなりません。いやー参りましたな。

▼未読物
【雑誌】美熱Angel 11月号 平和出版 B5平
【単行本】「キャットウォーク」 けろりん エンターブレイン B5 [Amzn]

【雑誌】ビッグコミックスピリッツ Casual 11/15 小学館 B5中

 「男女共用ハイブリッドマガジン」をうたう、スピリッツ増刊の2号め。共用というよりどっちつかずな感じになっちゃってる気がしないでもないけど……。で、今号は古屋兎丸「インディゴエレジィ」が巻頭カラーで掲載。生真面目な美術少年である高校2年生の主人公と、彼の親友で、馬鹿でしょうがないけど世界をものすごい豊かなイメージでとらえる目をもったしんごの青春物語。主人公が二人の憧れであった先輩女子とつき合い始めるも、結局は友情を選ぶという、青臭い友情物語になってて読後感は爽やか。さくらももこ「神のちからっ子倶楽部」は、本誌連載の「神のちからっ子新聞」の出張版。連載と同じくとぼけた味で面白い。あと目立つところでは、唐沢なをき「漫画家超残酷物語」、伊藤潤二「地獄星レミナ」、山田秋太郎「結婚チェリーズ」などが掲載。

【雑誌】コミックメガストア 12月号 コアマガジン B5平 [定期購読:eSicon/Fujisan

 月野定規「3つ数えて…」は4色カラーあり。HOWTO本で催眠術を覚えた弟が、お姉ちゃんをエロエロ調教〜という話。口では強がったようなことをいいつつも、体はいうことを聞いてしまうお姉ちゃんの様子がたいへんいやらしい。エロがみっちり。でも殺伐とした感じにはならないところが良いです。和六里ハル「しるけろん」。学校の薬学研究会でアヤしげな薬ばっかり作っている男子と、その実験台になっている幼なじみで秘かに彼にラブな女の子のお話。ヒロインの女の子は、あどけない顔つきながら豪勢にぼいんぼいん。カワイイ絵柄なんだけどエッチシーンも実用度は高い。

 ゴージャス宝田「妹ゴコロ。」は連載8回め。妹との関係がギクシャクして嫌われたと勘違いしてしまったお兄ちゃんだが、実は妹ちゃんが気にしていたのはもっと別のことだった……。今回は回想しかエッチシーンはないけど、物語面ではしっかり読ませる。そろそろクライマックスかな。田中浩人「石のあしあと」は7回め。主人公のナオヤに実はベタボレ状態な女王様のセアがなかなかカワイイです。國津武士「Professor」。飛び級して教授になったロリロリ娘と、助手のフルツキ青年のラブラブエッチ模様。おすまし顔だけど愛敬のあるロリロリ教授がたいへんカワイイ。コミカルできっちり愛敬があって、お話的にも楽しくていつもながらいい具合です。

【雑誌】ひな缶Hi! Vol.7 茜新社 B5平

 ロリ系としてはわりとひいきにしていた雑誌だが、ひな缶Hi!としては今号が最後。次号からは同じくcomic天魔の増刊であるCOMICバニラと合併して、新雑誌「COMIC RIN」にリニューアルされるとのこと。第1号は11月22日発売。執筆陣としては、笹倉綾人、蘭宮涼、KIMちー、瑞井鹿央、ほっけうるふ、ひぐちいさみ、南条飛鳥、LEE、影乃いりす、中野友貴、保汀一葉、東雲太郎、やすいひろさと、武藤鉄、翔丸、猫玄、鴨川たぬき、上連雀三平、山井、綾野なおとが予告されている。両誌ともけっこう好きな作家さんは多かったのでけっこう楽しみ。

 で、今号では江戸川春泥「…パンツ忘れました。」がかわいくて良いと思う。パンツを忘れてきちゃってもじもじしているのを告白の前兆だと勘違いした友達が気をきかせて、ヒロインの雨宮さんと、彼女が好きだった男の子を二人っきりにしてあげて……というお話。真っ黒に日焼けしたロリっ娘の雨宮さんがとてもカワイイ。なお江戸川春泥 with MDMの初単行本「仔猫天国」[Amzn]が10月25日に発売になるとのこと。この人の絵は昔っから好きだったんで楽しみです。

 このほかでもけっこうカワイイ絵柄の人が多く、今回は巻田佳春「中学生でメイドさんで幼妻♥」、猫玄「ボク女の子だモン!!」、笹倉綾人「25cmで届く想い」、ベンジャミン「シルシをください」、LEE「子犬の素敵な舐め方」、メラメラジェラシー「痴少女」、にゃんこMIC「にゃんにゃん日和」、やすいひろさと「いけないことしましょ!」、てるき熊「LIVE−インターミッション−」などなどを楽しく読んだ。基本的に絵のかわいさのほうが先に立つ作品が多いんで一つひとつのあらすじとかは書かないけど、わりとハズレがないな〜と思います。

【雑誌】コミックメガドリーム 12月号 東京三世社 B5平

 コットンコミック休刊後、ライトノベルブームを当て込んでか、エロ小説+エロ漫画という構成で創刊されたが、4号めにしてあえなく休刊。コットンコミックの垢抜けない風味を色濃く残していたこともあり、現在のオシャレなライトノベルイラスト慣れした読者層には受けが悪そうな誌面だった。編集後記によると1号めの返本率は7割超だったらしい。個人的にはコットンコミックの野暮ったくて生ぬるい空気はホッと癒されるものがあって好きだったんだけど、メガドリームになって駕籠真太郎や渡辺ヒデユキのページ数が減っちゃたんで、ちょっと厳しいかなあという感じではあった。なお、今号ではおおぬまひろしのヴァンパイア少年と少女のお話である、「STAY☆STAY」がかわいくて良かったです。

【単行本】「新世紀エヴァンゲリオン 鋼鉄のガールフレンド2nd」3巻 漫画:林ふみの+原作:GAINAX 角川書店 新書判 [bk1][Amzn]

 学園ラブコメものとしてなかなか健闘しているエヴァ漫画。この巻ではレイがシンジに告白したと思ったら、ケンスケがアスカに……と恋愛模様は波乱の様相。熱を出したアスカの看病をしたシンジがモテっぷりを発揮したと思ったら、レイに呼び出されてしまってアスカを不安がらせたり、優柔不断ぶりもバリバリ発動。でもまあいきなり友達だった人たちに恋愛モードで迫られては、シンジくんが困るのも無理はない。それにしてもやっぱりアスカさんの今後が気になります。

【単行本】「お姉さんのふくらみ」 高岡基文 ヒット出版社 A5 [Amzn]

 作者自らどんどん乳がデカくなっていると語っているとおり、最近の高岡基文の描く乳はかなりデカい。でもまだ形が崩れるとこまではいってなくて、バランスはとれてると思います。そしてしっかりエロい。この人の描く乳、それから男根のフォルムは個人的にはかなり好み。絵の実用性においては、個人的にはエロ漫画の中でもかなり上位ランク。ただお話は相変わらず弱めで、ストーリー性はあんまり期待できない。ただその分、後を引かずスカッとヌケるって感じにはなってると思う。長編になると一通りのストーリーしか読めないんで、今回みたいな短編集形式のほうがバラエティがあってうれしいです。


10/15(金)……肉の落差

▼未読物
【単行本】「おれはキャプテン」5巻 コージィ城倉 講談社 新書判 [bk1][Amzn]
【単行本】「天才料理少年味の助」5巻 宗田豪 講談社 新書判 [bk1][Amzn]
【単行本】「可愛いダーリン」 BENNY’S 松文館 B6 [bk1][Amzn]

【単行本】「夕凪の街 桜の国」 こうの史代 双葉社 A5 [bk1][Amzn]

 漫画アクションに掲載され、読切ながらも口コミで大きな反響を呼んだ「夕凪の街」が単行本化。原爆投下から10年経ったヒロシマの街で、つつましく暮らし、儚く消えていった一人の女性の姿を描く。こうの史代の柔らかく丁寧で描かれた人々の姿は、平凡だけれどもいとおしく感じられ、それだけにその命が散っていくさま、最後の言葉たちが染み入ってきて心揺さぶられる。原爆とはどういうことだったのか。原爆や戦争体験について描いた作品はあまたあるし、ページ数は30とけして多くはないにも関わらず、これだけ心に響く作品はまれでしょう。最後の数ページは涙なくしては……うーん、違うかな、なんかそんな軽くはない感じで、もっと深いところに染み渡るような感じ。広く読まれてほしい秀作です。

 「桜の国」は雑誌未掲載の後編も掲載。なるほど、こうやって「夕凪の街」につながってくるのか〜。物語のほうは、前編で主人公の石川七波と彼女の友達の利根東子の小学生時代のエピソードが語られ、後編で大人になった二人が再会する。前編だけ読むと仲の良い少女二人の微笑ましいエピソード、後編を読んでからもう一度前編を読み返すと、また違った切なさ暖かさを感じる。ただ「桜の国」の物語自体は、後編がちょっとつかみにくいかな?という気もして、何度か前に戻ったりしながら読んだ。七波にとって東子という存在がどういう意味を持つのか、おばあちゃんんがうわごとで呼んだ翠という人が何者なのかといった点については、ちゃんと読めば分かることではあるし野暮かもしれないけれども、もう少しあからさまに強調しちゃっても良かったかも。ともあれこちらのほうも、丁寧なストーリー作りと抒情あふれる描写がやはり素晴らしい。この人の作画は、どの1コマとっても良いし、一枚絵としても美しいカットがとても多い。とくにP70〜71の1ページぶちぬき2枚なんかはとてもいいと思う。一枚の絵であっても、その中に物語があってジーンときます。

【単行本】「BECK」20巻 ハロルド作石 講談社 B6 [bk1][Amzn]

 いつもながら抜群に読みやすくて、あっという間にスルスル読めちゃうから、「早く続きが読みてえ〜」とじりじりする。この巻ではダイブリのエディの死去から使い物にならない状態になっていた竜介が、ついにBECKに戻ってきて演奏するシーンが良かった。アル中状態でフラフラながらも、「やっぱり竜介がいてこそのBECKだ!」という感じでゾクゾクさせられるものがある。そしてBECKが再始動していろいろなものが動き始める。今後も楽しみです。

【雑誌】別冊ヤングマガジン 11/3 No.6 講談社 B5中

 恋緒みなと「イオ」が完結。途中はお話を追ってなかったが、終盤はけっこう盛り上がっててけっこうちゃんと読んでいた。主人公のにーちゃんのモテモテぶりにはウハウハ感があった。記伊孝「犯罪交渉人峰岸英太郎」。カルト教団との交渉はかなりの大事になりそうな感じ。交渉本番はまだだけど、かなりムードを盛り上げている。山本マサユキ「妹あいどる」は次号で最終回とのこと。

【雑誌】近代麻雀 11/15 竹書房 B5中

 巻頭のゲスト4コマコーナーは重野なおき「とってもメンバーガール」。ナンバーガールと引っかけてるんでしょうな。きっちりかわいく楽しくまとめててさすがにうまいなあ。天獅子悦也「むこうぶち」。今回のメインカモである女歯科医の洋子さんは、顔の作りはまあ男っぽいけどなんとなくエロいな〜とか思う。周囲のパトロンおじさんたちの生ヌルい視線がそう思わせているのかもしれない。作:小池一夫+画:ふんわり「花引き−ヴォルガ竹之丞伝−」は相変わらず大ざっぱな展開。でも今回はまだマシなほうかも、と思ってしまうところがすごい。

【雑誌】ビジネスジャンプ 11/1 No.22 集英社 B5中

 「サムライガン」の熊谷カズヒロの読切「ロッテルダムバーニング」が掲載。自分のことを自動人形だと信じ込まされて、売春婦をやらされている女を、エージェントっぽい二人が探るという内容。読切のわりに「プロローグ」って書いてあって連載を意識しているっぽいんだけど、さすがに10ページしかないので何がなんだかって感じだなあ。作:田森哲文+画:二宮亮三「もうひとつの昭和史」シリーズは、ベビースターラーメンの生みの親であるおやつカンパニー創業者・松田由雄の実録漫画。二宮亮三はエロ漫画も描いているけど、何気にこの手の連載も手堅くこなしてるなと思う。今回はネタ的に興味深かった。次はうまい棒とかどうでしょうか。甲斐谷忍「ONE OUTS」。なんか敵役としてナベツネっぽい人登場。こりゃあ悪そうですわい。あと村生ミオ「男の時間」はさりげなく終了。どうでもいいことだが、作者名の上のところに「★オッパイ・レーベル♥」とか書いてあるのがほのかに面白い。

【雑誌】コミックバンチ 10/29 No.46 新潮社 B5中

 つの丸の新連載「岸辺のサブロー」がスタート。うだつのあがらない営業マンをやってる青年のところに、ある日カッパが押しかけてきていろいろ騒動を巻き起こすというギャグ漫画。まあいつもの調子できっちり。ジャンプネタを持ってきたところはちょっと笑った。ところで連載第1回めから扉で「大好評シリーズ連載」とうたうのは何かなとか思った。


10/14(木)……紅だーっ!!

▼昨日、一昨日と踏台昇降できなかったんでアニメがたまりまくり。とりあえず今日は放送開始した3本を優先視聴。

▼「焼きたて!!ジャぱん」は、週刊少年サンデー連載のパン漫画をアニメ化。作画とかはしっかりしてて、まあ手堅い出来。んー、でもまだあんまり面白いってほどではないかなあ。パンをこねたりする調理シーンはさすがにけっこう地味。楽しく見せようという工夫はしてあるけど。あとはリアクション芸でどこまで引っ張れるかだが、個人的にはそんなに好きでもないんだよね、アレ。

▼「げんしけん」。こちらもまあまあ。「くじびきアンバランス」と半々の構成なのかなーとか勝手に想像してたけど、「げんしけん」パートがやっぱりメインなようで。第1話の段階では主人公の笹原くんがげんしけんに入るか入らないかでぐちゃぐちゃ考えたり、入ったら入ったでなじめるかどうか……みたいなところなので、まだ調子は出てきてない。あのだらだらした部室的ムードをどう処理するかが鍵かなー。漫画なら、読んでてむずがゆかったり居心地の悪いシーンは、ページめくりを早くしたりといった時間調節が可能だけど、アニメでそのまんまやっちゃうとつらそうな気もするし。あと演出にしろ声の演技にしろ、あまりリアルオタっぽすぎると見る人が引くだろうし、逆にコミカルにしたりとかするとリアルじゃなくなっちゃうしいろいろ難しそう。まずはお手並み拝見といったところですかね。

▼「グレネーダー 〜ほほえみの閃士〜」。ものすごい凄腕の銃の使い手である巨乳ねーちゃんが、戦国の世をニコニコ笑いながら旅して温泉などに浸かったりするというのが大まかなあらすじ。WOWWOWのノンスクランブル枠での放送。まあわりと普通の美少女ガンアクションではあるが、個人的にはけっこう面白く見た。「銃の弾が当たらない」という主人公の法則を発揮しつつ美女が銃を打ちまくるという情景は、1話だけ見た「MADLAX」をちょっと連想したが、こっちは当たらない理由として「よけているから」というのを呈示しているので納得はできる。銃撃戦のさなか、手をつかわず胸のアクションだけで谷間から弾丸を取り出し、装填しながらパンパン撃っていく様子はハッタリが利いてて目に楽しい。ちゃんとおっぱいが大きいことと銃撃戦の間に濃密な関係性を確立できているのは良いことだと思う。

▼いちおうこれで秋のアニメ新番組ラッシュは、10月30日スタートの「学園アリス」を除いて一段落。今季は1話をざーっと見た限り、けっこう力作が多くて楽しみ。まだ本数的には絞りきれていないけど、今後徐々に絞ってって、最終的に週20本ちょいくらいにしようかなあという感じです。

【雑誌】キングダム 11月号 少年画報社 B5中

 次号が最終号ってことで店じまい中といった感じの誌面。掲載作品も新谷かおる「RAISE」が2話分掲載されているほか、佐野タカシ「イケてる2人」、東本昌平「キリン」など、全部で10作品と本数少なめ。さすがにこういう構成だと雑誌としての勢いを感じず、あんまり面白くないです。次号は11月15日発売。

【雑誌】モーニング 10/28 No.46 講談社 B5中

 桝田道也の読切「ダジャレ禁止法時代」が掲載。タイトルどおり、ダジャレを禁止する法律が制定したことにより、パニック状態になった日本を描いたドタバタギャグ。細かいダジャレネタが面白いし、ごろごろお話を転がしてく手際もうまいと思う。国友やすゆき「カネが泣いている」。ありゃ、終わっちゃった……。終盤のベタベタな事態の連続ぶりはいかにも国友先生らしかった。ラストはなんかいい具合にぶったぎり感があって思わず笑ってしまった。

【雑誌】ヤングサンデー 10/28 No.46 小学館 B5中

 短期集中連載、作:佐藤秀峰+画:野村エージ「弟」が最終回。うーん、なんとなくパッとせず。小田原ドラゴン「小田原ドラゴンくえすと!」。今回はなんかモテる系の本を書いたりしている心理学博士の助言を得たうえで、ドラゴン先生たち御一行がお見合いパーティーに出席するという内容。博士のカウンセリングはなんかもっともらしいけど、なかなかそううまくはできませんなあ。キャバクラに年間何百万も使う男、石川キンテツの闇には興味あり。「絶望に効くクスリ」でインタビューしてみると良……くはないか、別に。

【雑誌】ヤングジャンプ 10/28 No.46 集英社 B5中

 本宮ひろ志「国が燃える」はまだ掲載されてますね。休載は28日発売合からとのこと。こばやしひよこ「おくさまは女子高生」。麻美が同級生の矢野にキスされたことがダンナ先生にバレちゃって……という展開。ダンナ先生が嫉妬に身を焦がして暴走気味で、麻美をつなぎ止めるには逆効果になりそうな気配。正直に申し上げるとするならば、矢野くんにはもう少し頑張って、もっとエロいことしてほしい。まあ一般誌だから寸止めレベルでもよろしうございますので。

【雑誌】週刊少年チャンピオン 10/28 No.46 秋田書店 B5平

 やまさき拓味が三国志モノの新連載「さんごくし」を開始。うーん、三国志漫画は本当に流行ってるなあ。最近の三国志モノは、三国志をネタにしてヒネるとかではなく、わりとストレートに三国の歴史を描いていくって感じの本格歴史ロマンな作品が多いかな。スペリオールの池上遼一のはちょっとヒネってあるけど。あと小沢利雄「チェリー」が最終回。巻末では手塚治虫「ブラック・ジャック」が3号連続で再録掲載。

【アンソロジー】アイラDELUXE VOLUME.27 三和出版 A5平 [Amzn]

 うーん、最近ちょっとインパクトが弱いかなあ。アイラシリーズにはもっとうんことか人体改造とか、ほかでは見られないエグいネタをもりもりやっていただきたいものであります。今号で面白いなと思ったのは、金井清顕の巻頭4P「超兵器Z」。美少女が実は兵器だったというネタだが、劇画調のリアルなタッチで尻から突き出た銃をバリバリ撃ったりする姿はなんだかヘンで、シュールな味わい。天竺浪人「アナナメ」は最終話。アナルにとりつかれたかのごとき女性の生き様をエロチックに描写。オチはけっこうユーモラスな感じも。

【単行本】「Sweetくりーむ」 犬星 ヒット出版社 A5 [Amzn]

 なかなかカワイイ絵柄のロリ漫画を描く犬星の初単行本。やはり絵が魅力の人なんで、文章で良さを伝えるのは難しいんだけど、くりくりとつぶらな目をした女の子たちはみんなかわいーです。この中では、同い年のちょっと気弱な感じの男の子に「好き」と素直にいえず、ついエッチないたずらをしてしまう「さくらんぼBABY」シリーズに登場するエリカちゃんがイタズラっぽくていいかな。あとは「ちょこっとびみょ〜なふたり」に出てくる小学生レズカップルのユカちゃんちえちゃんあたりも良い。


10/13(水)……バーテンダーがチラシを配ってんだー

【雑誌】スーパージャンプ 10/27 No.21 集英社 B5中

 作:城アラキ+画:長友健篩で新連載「バーテンダー」が毎号連載化。凄腕のバーテンダーが主人公のお話。すっきりした絵柄が見やすく、手堅く読める連載。今回は新たに「ミスター・パーフェクト」と呼ばれる、主人公のかたき役的なバーテンダーも登場。今後はいろいろ話にからんできそうな感じ。村上もとか「JIN−仁−」。辰の章の後編。しっかり面白いけどもうちょっと長い尺でまとめて読みたいなあ。

【雑誌】週刊少年サンデー 10/27 No.46 小学館 B5平

 福地翼「うえきの法則」が最終回。「メガネを好きにさせる才能」とか、ときどき「おっ」と思わせるところのある作品だったのでちょっと残念。でもストーリー全体の展開としてはなんだかごじゃごじゃつかみにくい感じになってしまってはいたので、ここらで終わらせて、イチからなんか新しい作品にチャレンジするというのも良いかもしれない。

【雑誌】週刊少年マガジン 10/27 No.46 講談社 B5平

 森川ジョージ「はじめの一歩」。拳を骨折して一歩との試合を延期せざるを得なくなった宮田の前に、彼を狙う新たなライバルが出現……という展開。なかなか強そうでカード的には面白くなりそうだけど、引っ張りますなあ。コージィ城倉「おれはキャプテン」。挑発してくるデレックに対し、狛駒中のエース・横須賀はカッカしまくり。このところ彼の存在感が目立ってきてますな。カズマサ以外のキャラが立ってくるのは良いことだと思う。でも今後勝ち抜いていくためには、優秀な投手がもう1枚くらいは必要そうな感じではある。

【雑誌】ネムキ 11月号 朝日ソノラマ A5平

 伊藤潤二「続・お化け屋敷の謎 双一前線」が掲載。お化け屋敷を見物に行った子供が、釘を加えてわら人形を握り締めた陰気なひねくれ者になってしまうという事件が続発し、そのお化け屋敷の秘密を路菜という女性が探る。そのお化け屋敷で路菜が目撃したものは……。気味が悪いけどユーモラスな伊藤潤二らしい作品。今回はわりと軽く読めた。オチも軽めだしね。諸星大二郎「グリムかもしれない」シリーズ。今回は「赤ずきん」。赤ずきんちゃんと彼女に出会ったおじさん、そして人狼の物語。普通の「赤ずきん」っぽくお話を進めていきながら、じわりじわりと意外な結末に近づいていく巧みな構成。きっちりまとまっててうまいです。TONO「チキタ★GUGU」はパイエがらみの話が一段落。パイエの告白シーンが切なく響く。いつもながらしっかり面白い。

【雑誌】別冊マーガレット 11月号 集英社 B5平

 河原和音「高校デビュー」が連載再開。ようやっと彼女&彼氏の関係になった晴菜とヨウだが、モテ男子であるヨウの彼女になった晴菜に対してその他女子から激しい嫉妬の視線が浴びせかけられる。しっかり恋愛漫画してて面白く読める。読切、南塔子「夜明け前」は、親友の恋のとりもち役をしている自分の彼氏に、別の女子が近づいてくるのを見てドギマギしている女の子が主人公。すっきりした絵作りがなかなか気持ち良くて目についた。あと中原アヤ「ラブ★コン」、いくえみ綾「かの人や月」もあたりも安定して面白いです。

【雑誌】comic天魔 11月号 茜新社 B5平

 最近ちょっと勢いが落ちてきてるかな……という感じ。神楽雄隆丸「シュガーベイヴ」。彼氏ができたばかりの天然系でぽわーんとした巨乳娘のノン子ちゃんがけっこうかわいかった。人が良さげなおっとりした表情と、豊満な身体のコントラストがええ感じだと思います。まぐろ帝國「放課後奴隷倶楽部」。今回のヒロインの伊藤さんは、そばかすがチャームポイント。初々しいルックスだけどやることはしっかりハードでございました。


10/12(火)……ぶらっと孔雀洗い部

▼雑誌定期購読サイトのFujisan.co.jpが自前のアフィリエイトを始めたようなんで、アフィリエイト野郎な自分としてはさっそく申し込んでみました。これまでもFujisanはトラフィックゲートを使ったアフィリエイトをやってたんだけど、料率は自前のほうが高いみたい。Fujisan取り扱い雑誌で、ウチの購入スケジュールCGIなどから普段リンクを張ってる雑誌は以下の5誌。コミックフラッパーは最近になって扱い始めたみたいなんで、この機会に追加。
コミックフラッパー / コミックメガストアH / コミックメガストア / ドルフィン / エンジェル倶楽部

▼このうちエンジェル倶楽部を除く4誌はeS!BOOKSでも取り扱いがあるけど、フラッパーはeSだと年6000円なのに対しFujisanでは年5400円、ドルフィンはesが年5040円でFujisanが年4320円と、Fujisanのほうがいくぶん安い。申し込む場合はFujisanをオススメしときます。自分もFujisanやeSの定期購読はけっこう頻繁に使ってるけど、どちらも発売日までに本が届かなかったことはなく、なかなか優秀なサービスだと思います。ちなみに定期購読がらみのアフィリエイトは、リンクを張ってはいるものの、さすがに滅多に売れないです。

▼本日は時間がなかったのでアニメは見れず。

▼未読物
【単行本】「Sweetくりーむ」 犬星 ヒット出版社 A5 [Amzn]

【雑誌】コミックビーム 11月号 エンターブレイン B5平 [定期購読:eSicon

 うすね正俊「砂ぼうず」が復活。巻頭カラーで連載再開。今度の主役は小砂で、砂漠では「てるてるぼうず」の通り名で呼ばれてるらしい……ってな感じの出だし。アニメ版のほうは見たいんだけど、ウチのほうだと10月現在の時点では見られない。そのうちどっか見られる局で放送が始まってくれるといいなー。桜玉吉「御緩漫玉日記」。トクコちゃんは今回もかわいくてちとエロっちい。なんか生殺し感がたまらないっす。いましろたかし「ラララ劇場」は、BAR凡堀でマスターの昔語りを聞く話。しょーもない内容を落ち着いた調子で淡々と述べる語り口がなんかいい。力の抜けた作風が妙に心地よく感じられた。

 森薫「エマ」。文通を重ねるエマとウィリアムだが、やりとりが繁くなるにつれ二人の「会いたい」という気持ちが募る。エマのけっこう情熱的な一面が垣間見れて、なかなかに切ない展開。実際に会っているわけではないけど、いや、それだからこそかな、なんかとても濃密な感じのする回だった。「好き」というのをダイレクトに言葉に出してる分、強いインパクトを感じたのかも。志村貴子「放浪息子」。修一くんの女装癖がバレたことで、いろんなところに影響が。今回はお姉ちゃんがらみの人たちの話。そんな中、オーディションがきっかけで知り合った女の子たちとか新キャラが出てきて、どういうことしてくれるのかなーとワクワク。気の強そうな安那ちゃんは面白そうな娘さんです。 安永知澄「やさしいからだ」。今回は彼女のいる男にかなわない恋をしている女性・新垣葉子さんの気持ちを綴った話で、現実と想像の垣根がだんだんぐちゃぐちゃになっていく様子が痛々しくてズーンと響く感じだった。

 読切、ミトマヒロ「ミルクフェア」。同窓会で以前つき合っていた女の子が母になったのを目撃して萎える主人公の姿を描く。8ページながら、絵柄はスッキリしてて感触は悪くない。新谷明弘「からだの国のアリス」は久々の掲載。なんかたいへんなことになってますなあ。今回は8ページと短いのでもうちょっと読みたいところではあります。

【雑誌】ビッグコミックオリジナル 11月増刊号 11/12 小学館 B5中

 石塚真一「岳 みんなの山」が毎回とてもいいです。今回は三歩を訪ねて、海外の山仲間ニ人がやってきて、彼らとのコンビネーションで遭難者を救助。三人の息のあった軽妙なやり取りは見てて楽しいし、救助が終わった後に、二人からもたらされた手紙を三歩が受け取るシーンもジーンとくるものがある。絵柄も安定感あるしうまい人だなーと思う。たくまる圭「アニキ」。アニキのところに居候中のゆずちゃんと捨て猫の出会いと別れを描いたエピソード。同じく捨てられた存在である仔猫に自分を重ね合わせるゆずちゃんの姿にしんみりさせられた。安部夜郎「山本耳かき店」。この人もうまい。これまでの話で山本耳かき店に通っていたのはいずれも男性だったが、今回は女性がそれを体験。目眩く耳かきの悦楽をヴィジュアル化して、しっかりお話をまとめてくる手腕はやはり鮮やか。

【雑誌】ヤングジャンプ増刊 漫革 11/20 VOLUME-42 集英社 B5中

 きたがわ翔の読切「ジンジャーさんがゆく」が掲載。普段はゴツい男だが、週に一度、女装して渋谷の街に現れ女子高生の人気者になっている男、通称「ジンジャーさん」の物語。やってることはヘンだけど、けっこうよい感じのヒューマンストーリーになってて楽しんで読めた。きたがわ翔は長くなるとちょっと尻すぼみになりがちなんで、読切や短期連載とかのほうが、絵の魅力がストレートに出ていいのかもなあとか思ったりした。森田まさのり「砂漠」は、ボクシングのレフェリーをやっている男に焦点を当てたストーリー。自分が試合を止めなかったために選手が死亡した事件をきっかけに、判定を下すことに臆病になっていた主人公が、それを乗り越えていくという内容。選手ではなくレフェリーという、普段スポットの当たらない分野を取り上げ、きちんとドラマを構築していてさすがにうまさを感じさせる。漫(もも)画太郎「つっぱり桃太郎」。扉に「ウソ最終回のつ・づ・き」とあるけど、内容としては桃太郎がババアの乳首に軟膏を塗って、ババアがアヘアヘいい続けるというだけ。ズバッとダイナミックに下らなくていいです。

【雑誌】イブニング 10/26 No.21 講談社 B5中

 作:橋本以蔵+画:たなか亜希夫「軍鶏」。日本に戻ってからこっち、拳をなまらせ続けていたリョウがようやく復活に向けて動き始める。ストイックさが出てきて面白くなってきたかな。佐藤マコト「サトラレ」。移動中にヘリコプター事故に巻き込まれたサトラレ医師の里見が、同乗していたサトラレ嫌いの山田の治療に全力を尽す。この二人の関係から、また新しい局面が生まれてきそうで楽しみ。川端聡一郎「S60チルドレン」。凶悪な顔でロボットみたいな挙動をするクラスメート・クッチンにまつわるエピソード。今回も子供の感情を描き出していく過程が緻密で読みごたえがある。毎回面白いです。

【雑誌】ヤングチャンピオン 10/26 No.21 秋田書店 B5中

 「ブラック・ジャックALIVE」という読切漫画企画がスタート。これはいろいろな作家が「ブラック・ジャック」をネタにして漫画を描くというシリーズ。その第1弾として、今回は青池保子が登場。「ブラック・ジャック」と「エロイカより愛を込めて」をまぜこぜにした漫画を描いている。飄々としたノリでけっこう面白い。葉月京「恋愛ジャンキー」。ついにつき合うことにしたエイタローと地井姿子さんだが、実は処女だった地井さんがいざとなったときにたじろいでしまう。恥じらいっぷりがますます可愛いですな。

【雑誌】漫画サンデー 10/26 No.41 実業之日本社 B5中

 ロドリゲス井之助「ぴんちら」は新章突入。ヤクザ修行中のキョロとドンブリに、初めてカチコミの仕事が回される。といっても相手の事務所の窓のガラス割り程度だけど、銃を打たなきゃいけないということで二人はいろいろビクつく。そのうろたえっぷりが読んでて面白い。


10/11(月)……ハム在庫商人

アニメダイエットのページは、アップしてからすでに1年以上が経過してるけど、ときどき思い出したようにアクセスが増える。だいたいいつも、アクセスの多いニュースサイト等で紹介されて、その後ほかのサイトの方が「こんなページがあるんかー」とリンクを貼ってくれるというパターン。今回はDAIさん帝国10月10日分での成果報告からの波及。自分の場合、リンクを張り返したりはしてないですが(本当は世の人をアニメ観賞に駆り立てるためにも、成功例紹介として小まめに張ってくほうがいいんだろうけど)、リンク元を見てこういう成功例を目にすると素直にうれしい気分になりますわいな〜。

▼うおー、テレビ東京はプロ野球中継やっちゃだめざんす! 今日はプロ野球パ・リーグのプレーオフ中継が伸びたため、危うく深夜アニメの録画にしくじるとこだった。予約した時間が終わってしばらくして、さあ見るべいと思ってファイルを調べてみたら録画されてなくてショックを受け、焦って録画予約やり直し。「ファンタジックチルドレン」はオープニング部分は逃したけど、ギリギリで本編部分には間に合った。ちゃんと家にいるときで良かった……。来年は巨人戦の中継にも食指を動かしているらしいけど(→Infoseekアニメ)、余計なことはしないでほしい。テレ東で野球中継を考慮してマージンを設定しなきゃならなくなると、ほかの局の録画にも響くし……。

▼新番組、本日は「ブラック・ジャック」を見る。これも初回が1時間スペシャルだったことに最初気づいてなくて、危うく録画しそこなうとこだった。で、感想としてはまあ無難な作りかなーといったところ。脇役として出てきた和登サンの萌え度が低かったのは和登サンラバーな自分としてはたいへん残念だが、それ以外はまあまあ。夜7時台作品らしく、安定感はありそう。ただ原作をすでに読んでいる人にとっては、是が非でも見なきゃならないってほどじゃないかな。

▼「ファンタジックチルドレン」は2話め。今回も1話めに続いて、前半が黒衣の少年少女たちが出てくる昔の話、後半がトーマ少年を中心とするそれから100年後の世界の話という構成。いまだ謎が多くてどうなるかは分からないけど、きっちり雰囲気を作って本格的に冒険活劇をやろうとしている雰囲気はうかがえる。「月詠−Moon Phase−」も2話めだけど、これはけっこうよくできてると思う。葉月のわがままっ娘ぶりがいい感じだし、アクションシーンもメリハリが利いてて演出は良好。オープニングの「Neko Mimi Mode」といい、しっかり遊び心もあるし。前情報の時点ではどうじゃろうと思ってたけどなかなかに健闘。この調子で3話以降もやってくれれば。

【単行本】「血だるま剣法・おのれらに告ぐ」 平田弘史 青林工藝舎 A5 [bk1][Amzn]

 主人公の剣士が部落出身であり、その男が腕や足を失い不具となりつつも、自分をあざ笑った道場の門下生たちへの血みどろの復讐劇を繰り広げるという物語。1962年夏に貸本向けの描き下ろし単行本として刊行されたが、部落解放同盟からの抗議を受け、長いことどこからも刊行されなかったといういわくつきの作品。正直なところ、自分は部落問題については十分な見識があるわけではないので、その問題提起に関してはなんともいえないのだけど、作品単体として見ると確かにすごい。自らの肉体の一部を失うほどの重傷を負いながらも、復讐の念に身を焦がし、まさに血だるまになって相手に斬りかかっていく主人公・猪子幻之助の危機迫る様子には慄然とさせられ、魂を揺さぶられる。絵も今の平田弘史に比べると荒々しいが、それがかえって内容の激しさを引き立ててる感もある。ラストの幕引きも凄絶。とにかく一読してみる価値はある作品だと思う。

【単行本】「家庭教師ヒットマンREBORN」1巻 天野明 集英社 新書判 [bk1][Amzn]

 気弱な少年ツナの家に、赤ん坊のような顔をしているけど凄腕のヒットマンで、ツナをマフィアのボスにするという家庭教師がやってくる。その家庭教師リボーンの繰り出す「死ぬ気弾」という特殊な弾丸によって、ツナはさまざまなことに死ぬ気で頑張るようになり、ちょっとずつ成長していく。リボーンやツナら、キャラの造形はなかなかカワイイし、お話としてもきっちりまとまっている。ただいまいち「コレ!」という特徴がないように感じられてしまうのも事実。リボーンのキャラがもう少し生きてくるといいなあと思います。

【単行本】「犯罪交渉人峰岸英太郎」3巻 記伊孝 講談社 B6 [bk1][Amzn]

 峰岸英太郎シリーズがようやく再開。いったんは交渉班からハズされていた英太郎が、この巻の最後のほうあたりでようやく交渉班復帰。今度はカルト宗教との交渉に挑むことになりそう。独特のボサボサした柔らかい描線が面白く、キャラクターの造形も可愛げがある。内容のほうはけっこうハードだけど。描写がときにシリアスになったりコミカルになったり。その揺れてる感じもなんだか気になる作品。


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