2004年11月下旬


11/30(火)……我慢しいや

『とらのあなの美虎ちゃん』の作者にモエとか眼鏡とか聞いてみた!(エキサイトブックス)
エキサイトブックスで「とらのあなの美虎ちゃん」「眼鏡のお年頃」などでおなじみの、むっくさんにインタビューさせていただきました。以前から一度お話をうかがってみたかった人なので、念願かなったという感じです。今までのエキサイトのインタビューとはちと毛色が違うかもしれませんが、そこらへんは完全に私の趣味です。

OHP月極アンケートテーマ入れ替えです。2004年12月は「癒しまんが」。読んでいると癒されたような気分になる、ヒーリング効果のありげな漫画について投票し、語るアンケートといった感じです。「そんなのかりそめの癒しだ!」といった意見もあるかもしれませんが、そこは一つ、大目に見ていただけるとありがたいです。OHP月極アンケート2004年11月分「ラブコメ2004」は締め切りました。今回は上位3作に投票がドカッと集中した感が。

▼アニメ「MONSTER」[Amzn:DVD-BOX (1)]のエンディングテーマが、フジ子・ヘミング「Make It Home」に変更。前のデヴィッド・シルヴィアン「for the love of life」のほうが好きだったけど、今回のもミステリアスな趣はあって、慣れてくるといい感じになってきそう。

▼12月購入スケジュール。データはbk1まんが王倶楽部の新刊予定を参考に作成。リンク先はAmazonのワード検索。自動生成なので、まだAmazonのデータベースに登録されておらず該当物件が表示されないリンクも多々あり。12月ということで、月後半は毎年恒例の怒涛の単行本ラッシュ。

▼2004年12月購入予定
12/3 「アイシールド21」11巻 作:稲垣理一郎+画:村田雄介 集英社
12/3 「ピューと吹く!ジャガー」8巻 うすた京介 集英社
12/6 「かみちゃまかりん」5巻 コゲどんぼ 講談社
12/6 「彼岸島」9巻 松本光司 講談社
12/6 「万祝」4巻 望月峯太郎 講談社
12/6 「赤灯えれじい」2巻 きらたかし 講談社
12/8 「ももいろさんご」7巻 花見沢Q太郎 少年画報社
12/8 「トリバコハウス」2巻 宇仁田ゆみ 祥伝社
12/9 「おとぎのまちのれな」7巻 はっとりみつる 講談社
12/9 「ザ・ボーラーズ」 サガノヘルマー 講談社
12/9 「THE 大市民」5巻 柳沢きみお 講談社
12/9 「巨乳ドラゴン」 三家本礼 講談社
12/9 「やまとの羽根」4巻 咲香里 講談社
12/9 「鼻兎」4巻 小林賢太郎 講談社
12/10 「非国民の創生」 駕籠真太郎 太田出版
12/10 「新装版 初体験白書」 SABE 久保書店
12/10 「タイトル未定」 ゴージャス宝田 FOX出版
12/11 「少年の匂いがしている」 犬丸 松文館
12/16 「トモネン」 大庭賢哉 宙出版
12/16 「恋愛ジャンキー」15巻 葉月京 秋田書店
12/16 「魔月館奇譚」2巻 井荻寿一 秋田書店
12/17 「おれはキャプテン」6巻 コージィ城倉 講談社
12/17 「からくりサーカス」35巻 藤田和日郎 小学館
12/17 「武打星」1巻 間部正志 講談社
12/18 「忘れな花畑」 星逢ひろ 松文館
12/18 「ういういdays」2巻 犬上すくね 竹書房
12/18 「♭38℃ Loveberry Twins」 月野定規 コアマガジン
12/18 「ふたごのプラネテス」 幸村誠+モーニング編集部(DVDブック) 講談社
12/20 「悪鬼御用ガラン」 山口貴由 リイド社
12/20 「バルバラ異界」3巻 萩尾望都 小学館
12/20 「ときめきエッチ」 田中ユタカ 蒼竜社
12/20 「ちょこッとSister」3巻 竹内桜 白泉社
12/21 「Big Hearts」3巻 林明輝 講談社
12/21 「恋風」5巻 吉田基已 講談社
12/21 「ヒーローズ」1巻 作:三宅乱丈+画:大山あつし 講談社
12/21 「爆音列島」5巻 高橋ツトム 講談社
12/21 「神社のススメ」1巻 田中ユキ 講談社
12/21 「Qコちゃん THE 地球侵略少女」2巻 ウエダハジメ 講談社
12/21 「俺と悪魔のブルーズ」1巻 平本アキラ 講談社
12/22 「ふたつのスピカ」7巻 柳沼行 メディアファクトリー
12/22 「フェイスガード虜」5巻 おおひなたごう 秋田書店
12/22 「シグルイ」3巻 作:南條範夫+画:山口貴由 秋田書店
12/22 「エキサイトな事件」 おおひなたごう+とり・みき 秋田書店
12/22 「陽だまりのピニュ」1巻 こがわみさき スクウェアエニックス
12/24 「銀河」 アルコ 集英社
12/24 「ホムンクルス」4巻 山本英夫 小学館
12/24 「黄金のラフ 〜草太のスタンス〜」13巻 なかいま強 小学館
12/24 「ルサンチマン」4巻 花沢健吾 小学館
12/24 「ギャラリーフェイク」32巻 細野不二彦 小学館
12/24 「ぼくらの」2巻 鬼頭莫宏 小学館
12/24 「刑務所の前」2巻 花輪和一 小学館
12/24 「殴るぞ」6巻 吉田戦車 小学館
12/24 「π」7巻 古屋兎丸 小学館
12/24 「宮崎麻耶大絵巻(仮)」 宮崎麻耶 晋遊舎
12/25 「安永知澄作品集(仮)」 安永知澄 エンターブレイン
12/25 「やさしいからだ」2巻 安永知澄 エンターブレイン
12/25 「放浪息子」3巻 志村貴子 エンターブレイン
12/25 「機動旅団八福神」1巻 福島聡 エンターブレイン
12/25 「Landreaall」5巻 おがきちか スタジオDNA/一賽舎
12/25 「学園ノイズ」4巻 オオシマヒロユキ+猪原大介 スタジオDNA/一賽舎
12/25 「エビアンワンダーREACT」1巻 おがきちか スタジオDNA/一賽舎
12/25 「ママと呼ばないで!?」 矢凪まさし 双葉社
12/25 「日本の実話」 河井克夫 青林工藝舎
12/25 「命名「千摺り」と書いてたろうと読む。」 根本敬 青林工藝舎
12/25 「ストーリー」 戸田誠ニ 宙出版
12/25 「いたずら注意報」 ほしのふうた 久保書店
12/27 「アゴなしゲンとオレ物語」17巻 平本アキラ 講談社
12/27 「ふたりぼっち伝説」1巻 佐藤ショウジ 少年画報社
12/27 「ヘルシング」7巻 平野耕太 少年画報社
12/27 「げこげこ 水上悟志短編集」 水上悟志 少年画報社

【雑誌】ease Vol.1 宙出版 A5平 [Amzn]

 新創刊。コンセプトは「かゆい背中をそっとかくリラクゼーションコミック&エッセイ」とのことで、白地のバックに志村貴子のイラストを配した表紙はなかなかオシャレ。漫画のほうは、特集1『「見栄」ってやっぱり。」で志村貴子、きみどりあかね、安永知澄、よしだ斑鳩、特集2『ペットのいる暮らし』で南Q太、梅川和実、青木光恵、海埜ゆうこ、東城和実、大久保ニュー、しおざき忍。このほか安彦麻理絵、たまきちひろ、やまだないと、かわかみじゅんこ+豊島ミホが掲載。

 ラインナップ的にはなかなかのメンツだけど、正直なところCutie comicとかZipper comicとかを思い出してしまって、新鮮味はあまりない。また特集系の作品はほとんどが4〜8P程度と短くエッセイ系の作品も多い。個人的には読みごたえの面でいまいちかなあとは思ったが、リラクゼーションというコンセプトからいえば、サクッと軽く、いつでも読めていつでも中断できるほうがいいんだろうから、これでいいのかも。漫画的な読みごたえという意味では志村貴子「とあるひ」、たまきちひろ「ウォーキン・バタフライ」、かわかみじゅんこ「バイバイラジオスター」あたりが面白く読める。

 まあ全般的に安定した作風を持ったメンツが揃っているので、それぞれの過去作品を想起すれば、誌面のだいたいの雰囲気は想像できるんじゃないかと。ただそれだけにあんまりワクワクはしないかな……。あとリラクゼーション効果もどうなんだろう。そんなにとくに後半部のたまきちひろ、かわかみじゅんこ、それから志村貴子、安永知澄あたりは鋭さを感じさせてくれる人たちなんで、リラクゼーションって感じはならないかも。デザインはきれいだし、作家も面白げな人は集めていてスジは悪くない本だと思うので、このまま続くようであれば、この本ならではの色をもっと出していってほしいところ。

【雑誌】ヤングキングアワーズ 1月号 少年画報社 B5中

 六道神士「エクセルサーガ」が連載100回記念で巻頭カラー50ページ。えーとってことは8年以上やってんのか……。巻頭のカラーページで暑苦しいオヤジ姿をお届けというあたりは、いかにもらしい。志村貴子「ラヴ・バズ」はヤングキングダムの休刊に伴い、今号からこっちに移籍。藤かおるがやっちまった……という感じで、移籍一発目としてはインパクトのある展開。藤さんドン底の一幕。ここからどんなふうに転がしていってくれるのか楽しみです。

 平野耕太「ヘルシング」。アーカードつえー。いえーい、という感じ。あと単行本宣伝ページのベルナドットの笑顔に切なくなったり。大石まさる「ピピンとピント★」。旅から帰ってきたピントくんはちょっと成長して、ますますモテモテ。主人公のモテ状態による多幸感を満喫できる展開。お話自体は相変わらずごちゃらごちゃら賑やかでどうなることやらって感じだけど、とりあえず楽しいのでヨロシーのではないかと。

【雑誌】漫画サンデー 12/14 No.48 実業之日本社 B5中

 特記事項なくいつもの通りといった感じの誌面。ロドリゲス井之介「ぴんちら」、作:倉科遼+画:東克美「Dreams」、東陽片岡「東陽片岡煩悩劇場」あたりが普通に面白い。

【単行本】「寿町美女御殿」1巻 山下和美 集英社 新書判 [bk1][Amzn]

【単行本】「不思議な少年」3巻 山下和美 講談社 B6 [bk1][Amzn]

 山下和美2冊。「寿町美女御殿」は、100歳を超えているのにやたらとエネルギッシュでパワフルな、エリザベスばあさま大活躍のホームコメディ。一人暮らしを始めようとしている平凡な青年が1万円という格安の家賃に惹かれて、とある家で下宿を始めるが、そこはエリザベスばあさまを頂点に置き、5世代の女たちだけが住むヘンなところ。ばあさまは金はうなるほど持っていて、家に客人を何十人も呼んで夜会を開催したり、やりたい放題。そのパワーのおかげで周囲の人は迷惑したり、ときに元気づけられたり。さほど強烈なインパクトは個人的には受けなかったが、安心して読める軽やかなドタバタコメディという感じで手堅い。

 「不思議な少年」は、人類を超越した能力を持つ少年が、人間たちの生涯を見つめ、人間の有り様を見守っていくという連作シリーズ。3本のお話が収録されているが、それぞれのエピソードが100ページ近くあり、読みごたえは十分。少年が見つめる人間たちの生き様は、非常に平凡なものだったり、紆余曲折ありまくりのものだったり。でもその中から生きることの意味を探る、しっかりしたドラマを構築していく腕前はさすがのキレ味。力作です。

【単行本】「竜宮戦記」 伯林 角川書店 B6 [bk1][Amzn]

 主人公の少年・裏市魔太郎が、少女が艦長をつとめるナゾの戦艦にむりやり連れ込まれ、人間型とかヘンなふうに変化している海の生き物たちと共に、ドタバタ劇を繰り広げるというギャグ。「しゅーまっは」と同様、かわいいキャラと、グロテスクながら愛敬のある奇怪な生き物をわさわさ出して、ギャグを展開。賑やかなムードは楽しいんだけど、正直なところ「しゅーまっは」とかと比べると淡々と読んでしまった。その原因はと考えてみると、やっぱキャラかなあ。グロキャラのほうのバリエーションはもう少し欲しいような気がするし、カワイイキャラのほうにももう少し強力な萌えが欲しかった。この人の場合、カワイイとグロの両極端の遭遇の中からギャグを作り出しているので、その間の落差が大きければ大きいほど味が出るんじゃないかと思います。

【単行本】「恋の山手線ゲーム」 ながしま超助 双葉社 B6 [bk1][Amzn]

 山手線の駅のある町で出会ったゆきずりの男女の間に恋が芽生え、一夜をともにするという内容の連作。ながしま超助というとぶっとんだノリのギャグというイメージがあるけど、これはもう本当にごく普通のエッチ漫画。なんというか本当に普通。まあ面白いかといえば特筆するような面白さは何もない。でも個人的にはつまらないという気も不思議としない。ながしま超助のカラッとした作風のおかげもあるし、求められてるところに求められてるタマを投げてるなって感じで割り切って読める。牛丼屋とかココイチのカレーとかに極端な美味は求めないのと同じような感覚かな。あとどうでもいいけどこの単行本タイトルはいいと思う。適度な安さがちょうどいい。

【アンソロジー】COMICりとぴぃ#01 東京三世社 A5平 [Amzn]

 ロリ系エロ漫画誌のリトルピアスがいつの間にかなくなってて、アンソロ形態に変わった模様。執筆陣はねんど。、奏亜希子、興津惣介、ほしのふうた、みこと、てとらまっくす、福佐瞳子、万利休、ささきかおる、みみずしき。まあいつものおなじみの面々。ほしのふうた「真夜中のともだち」後編は、リトルピアスからの続き物。ちいさな女の子が、夜中にぬいぐるみやお人形さんたちにエロエロなことをされちゃうという内容で、ちょっと幻想的な感じのするサイレント劇。ねんど。「おフロあがりはいちごにゅうにゅう」。主人公のあんちゃんが姉の娘を銭湯に連れてって、ちっちゃいもんだから男湯に一緒に入り、そこでエッチな行為に及ぶというお話。お人形さんライクな幼女が今回もカワイイ。この人の絵を見てると「ちっちゃいのによくできてるなあ」と、小ぶりの人形を見ているかのような気持ちになる。


11/29(月)……TO YOU DARK

【雑誌】ヤングマガジン 12/13 No.53 講談社 B5中

 読切、オジロマコト「マル食パクリ」が面白かった。可憐な外見だけどものすごい大食いで、近所の商店街の食い物屋の悩みのタネになっている少女が、最終兵器的な化物ラーメン完食に挑むというお話。強弱のしっかりしたペンタッチが効を奏してハッタリがきいてるし、食べてるときの女の子の表情もときにいろっぽく、ときにすごく楽しそうで、非常にイキイキしてて良かった。豪快な食いっぷりも見てて気持ちがイイ。

 モーニング連載の山崎さやか「はるか17」が、「大ブレイク御礼記念企画」と題してヤンマガに出張。モーニングとヤンマガの連携ってこれまであんまり見たことないけど、Uppers連載陣の合流といい、最近ヤンマガにてこ入れしようという空気は感じますな。実際ここしばらく、だいぶパワーが落ちていた感はあったし。蓮古田二郎「しあわせ団地」。いつもの夫婦の家にテレビが! というか壊れていた奴が映るようになり、妻がテレビの虜に。テレビを守るため悪鬼のごとき表情を見せるさなえの姿に、作:花登筐+画:水島新司「銭っ子」のテレビをめぐって醜い喧嘩をする母娘を思い出した。テレビの魔力、恐るべし。

【雑誌】ビッグコミックスピリッツ 12/13 No.53 小学館 B5中

 小田扉「団地ともお」。ともおにやたらつっかかってくる委員長女子のお話。別に恋愛感情というほどでもないんだけど、委員長の様子になんとなくトキめかされた。こういう何気なくてよくありそうな関係性を、サラリと印象的に描けるあたり、本当にうまいなーと思う。作:小原信吾+画:海野ゆうこの新連載「GO!GO!HEAVEN」。自殺系サイトで知り合った女の子4人が、派手な自殺を遂げるべく、衆人監視の中で感電死しようとバンドを結成するが……という出だし。今後どういうふうな展開になるかは今のところまだ見えず。しばらく様子見。朔ユキ蔵「つゆダク」は最終回。朔ユキ蔵の初めてのメジャー連載だったが、正直中だるみしちゃったかな。途中で飽きてしまいもうした。

【雑誌】週刊少年ジャンプ 12/13 No.53 集英社 B5平

 8/23+30 No.30+37合併号に読切で掲載された西義之「ムヒョとロージーの魔法律事務所」が連載化(読切版の感想は8月9日の日記参照)。巻頭カラーでスタート。読切版のときもよくできてるとは思ったけど、初回は好印象。霊による犯罪を防ぐ魔法律家のムヒョ、そしてその助手のロージーが、さまざまな霊に関する依頼を解決していく霊能探偵モノ。今回の依頼者は、親友だった少女を見放したことが原因で彼女を列車事故で死なせてしまい、その霊に取りつかれてしまった女の子。おどろおどろしい化物を出しつつも、最後はキッチリ二人の友情も描いて、後味良く締めくくり。まずは力の入った出だし。絵柄も特徴的で今後にも期待できそうな感じではある。

【雑誌】COMIC BLADE ZEBEL マッグガーデン B5平

 COMIC BLADEの12月号増刊。志村貴子「すてきなあのこ」を目当てに購入。とある平凡な少年が、同じクラスで隣の席の女の子に夢中になり、ずっと彼女を見つめ続けるが、彼女の態度はにべもなし。しかしそんな彼女には事情があって、「魔女修行」で忙しいというのだった……とお話は進む。オチはけっこう意外で、掲載誌に合わせたかなという感じ。恋に夢中ではあるんだけど、全体的なトーンは落ち着いているあたりが気持ち良い。あとヒロインの淡島さんはなかなかカワイイと思います。あとの作品ではたなかのか「てっぺん」あたりがカワイイ絵柄でドタバタしててわりと気になった。

【雑誌】快楽天 1月号 ワニマガジン B5中

 今号はかるま龍狼「秘密」が良かった。いつものかっちりしたタッチじゃなくて、バサバサした淡いタッチ。それまでつき合っていた男女が、父母の再婚によって兄妹の関係になるが、親に隠れて肉体関係は続けていて、その後さらにもう一つの秘密ができ……という内容。家族の秘密を軸にいつもより抑えめにエロシーンを出していく構成がなかなか。あとお母さんが色っぽくていいです。竹村雪秀は快楽天初登場。「I have nothing, nothing... but...」。人にいえない事情があって売春をしているバイトの同僚の女子の客となり、金を与え続けるも、彼女への想いと何もできない自分の無力さの間で、身悶える少年が主人公。苦くて切ないお話をしっかり読ませる。作画力も確かで、竹村雪秀は実力あるな〜と思わせるものがある。島本晴海「はれ☆ゆき」。今回は春野ちゃんとラブラブな兄のせいで、隣の部屋で悶々としている妹さんがメインのお話。ストーリー面では進んでないけど、ちゃんと楽しいです。

【雑誌】キャンドール 1/12 実業之日本社 B5中

 むつきつとむ、中田ゆみ、すずきみら、あずまゆき、みた森たつや、法田恵、琴の若子、みずきひとし……といつもながら、安定感のあるメンツが揃った手堅い雑誌。今号はみこくのほまれが読切登場。「ゆいちゃんのゆううつ」。ウブだと思っていた彼女と、部屋で一緒に勉強していたら、隣の住民がHを始めちゃってそれがきっかけで……という内容。なかなかラブラブで微笑ましいお話でありました。

【雑誌】COMICパピポ 1月号 フランス書院 B5中

 逢魔刻壱「インスタントラーメンのおいしいたべかた」。10歳違いのおねいさんと、カワイイ少年のラブラブH物語。カワイイ少年に骨抜きにされちゃうおねいさんの姿が微笑ましいですな。PARADISE”D”「図書委員の仕事」。本をなかなか返さない同級生の少年の家に、図書委員の女の子が出向いてってそこでHなことに……という内容。表面がつや消しされた感じのスタイリッシュな絵柄が魅力的。女の子のスラリとした長い足もなかなか印象的でした。D.P「ONLY YOU」は、人型ペットとご主人様のラブラブ生活コメディ。主人公が買っているちんまりした人型タヌキペットがなかなかかわいい。幼女形態、ギャグ形態を見せるけど、幼女形態のほうがこの場合はかわいいなあ。ぬいぐるみみたいで。

【雑誌】COMIC夢雅 12月+1月号 オークラ出版 B5平

 草津てるにょ「2泊3日」。奥様友達と一緒に2泊3日の温泉旅行に出かけた人妻さんが、旅行先の旅館で複数の男たちとの激しいセックスに酔いしれる……という内容。続き物なのかな? 草津てるにょの描く熟れた女性はやっぱりエロくていいです。氏賀Y太い「デスパンダ」。なんか笑ってしまった。冒頭でちっちゃい女の子4人とそのまとめ役的なおねえさんキャラ1人の5人組アイドルが出てきてかわいいなーとか思ったら、そこに巨大パンダが乱入してきて、彼女たちをぐちゃぐちゃに惨殺〜☆というところからスタート。なんか巫女姿の女の子がこのパンダを退治しようとするという話になるっぽいけど、パンダの凶悪さ加減と、内容の身もフタもなさがいいなと思った。こういうネタが当たり前で、ギャグっぽくできちゃうのは氏賀Y太の強みですな。ダーティ・松本「エロ魂!」は、いよいよ漫画エロジェニカの発禁事件から始まるエロマンガ弾圧時代の始まりに突入。ここからの展開は激しそうで楽しみです。「発禁の次の号は話題になったから売れる!」と、刷り上がった本のアブない部分を、急遽手作業で塗りつぶしてまで売ろうとするエロ業界人のしたたかさもカッコイイ。


11/28(日)……はこにわに埴輪2個は

カノープスダイレクトショップのアウトレットセールでVideoGate1000がわりと安く出ていたので、リモコンのCRM-1と一緒に衝動買いしてしまう。VideoGate1000は、パソコンの動画をTVに出力するためのPCIカード。この手のデバイスとしては、この日記でも何度か書いたとおり、AVeL LinkPlayer AVLP2/DVDGと、Play@TVも持ってるんだけど、LinkPlayerは120fpsの動画で音ズレする不具合があり、Play@TVはLANが10Base-TなのでMPEG-2動画の再生にはキツく、VideoGate1000のほうが画質的にも上というのもあって、ついふらふら吸い寄せられてしまった。

▼ただ買ったのはいいけど、現時点ではこれを仕込むのに適したマシンがないので、もう1台組まなきゃならない。CPU、HDD、ビデオカード、光学式ドライブはすでに手持ちのものがあるので、あと必要なのはメモリとケースとマザー。VideoGate1000は、マザーのオンボードビデオとは相性が悪いので、ビデオカードは必須。つまりVideoGate1000とビデオカード用にPCI×1+AGP×1、もしくはPCI×2の拡張スロットが必要になる。となるとキューブ型だと選択肢が限られるし、のちのちのつぶしまで考えると、microATXマシンが望ましい。そんなわけで現在候補にあげているのがASUSのmicroATXベアボーンの「Vintage」と、AOpenのmicroATXケース「H420A」+マザーの組み合わせ。これは悩み中だけど横置きを考えているのでH420Aのほうがいいかなという感じ。

▼それにしても一部屋にデスクトップ4台(メイン×1、キャプチャー用×2、VideoGate用×1)はやっぱり多すぎ。電気代もかさむし場所もとるしうるさいしアツいし。さらにパソコン切り換え機も今まで2台用を使ってたんだけど買い換えなきゃいけないし(キャプチャー用×2とVideoGate用×1を接続予定)、LinkPlayer、Play@TVもつかわなくなってしまう。我ながら買い物下手だなー。

【単行本】「白のふわふわ」 山名沢湖 エンターブレイン B6 [bk1][Amzn]

【単行本】「スミレステッチ」 山名沢湖 エンターブレイン B6 [bk1][Amzn]

【単行本】「委員長お手をどうぞ」1巻 山名沢湖 双葉社 B6 [bk1][Amzn]

 ちょっと書くのが遅れましたが、11月のヤマナ祭3連発。単行本が3冊一挙に発行されて、ヤマナファン大喜び。もちろん私も大喜び。

 まさにふわふわという感じの、うつし身の重量を感じさせないような軽やかな作風の持ち主で、オトメチックでいながらベタベタせず、メルヘンチックでふわりと精神を解放してくれるような作品を描く。読んでいてたいへん気持ちが良いのですな。コメディっぽいお話のほうでも、ふとした瞬間に気持ち良くファンタジーを感じさせてくれるし、たいへん良いです。

 単行本3冊のうち「白のふわふわ」はアワーズライトとamieに掲載された短編を集めた作品集。「スミレステッチ」は少年エース掲載の「星菫女学院」を舞台にしたシリーズや、ゼロサム掲載作品を集めたわりかし近作多めの本。そして「委員長お手をどうぞ」は学級委員長や体育委員長、保健委員長、図書委員長といった学校の委員長女子を主人公としたオムニバスシリーズ。こうやって3冊たどっていくと、山名沢湖自身の絵の上達ぶりが分かるし、その中に共通して流れているメルヘン心、オトメ魂が感じられて面白い。いずれの作品も独特の茶目っ気が利いてて面白いし、キャラクターの作画もより男女ともに受けそうな感じになってきている。いやあ濃密でいいっすね。

【単行本】「螺子とランタン」 桂明日香 角川書店 B6 [bk1][Amzn]

 華麗な絵柄でほのぼの良いお話。舞台は英国。幼くして侯爵家の家督を継ぐことになってしまった少女・ココと、その家庭教師を仰せつかったスラム出身の青年・ニデルの日々を、楽しく暖かく描いた物語。装飾が派手な作画はパッと目を惹くが、英国的な上品に抑えたトーンも再現できてて、しっかり調和がとれている。そしてお話のほうもなんとも微笑ましい。最初は爵位目当てでココに近づこうとしていたニデルだが、自分に一心になついてくるニデルの姿にだんだんやられてしまい、クールな物腰のなかにだんだん優しさが見えてくるあたりがなんとも楽しい。天真爛漫な女の子が、クールでできる男をどんどんオトしてっちゃうところがたまらない。あと後から登場するニデルの幼なじみで、お屋敷にメイドとしてやってきた女性・ノラの奔放な振る舞いは見てて楽しいし、彼女に対してヤキモチを焼くココの様子もカワイイ。丁寧に作られたええお話です。

【単行本】「よつばと!」3巻 あずまきよひこ メディアワークス B6 [bk1][Amzn]

 しみじみと面白いですなあ。この巻でもよつばは変わらず元気いっぱい。あっちに行ったりこっちに行ったりしつつ、奔放な行動で人々を混乱させつつ、同時に無自覚に癒しまくる。よつばやその周辺の人々の行動も楽しい。ギャグ漫画的にムチャクチャなことをやっているわけではないんだけど、面白いことをスルッと絶妙なタイミングで繰り出してくるから、ついクスッと笑ってしまう。それからやっぱりデザインセンスが抜群。個々の事物単体のデザインだけでなく、画面全体の作り方、視点も見てて落ち着く。適温の温泉に浸かっているかのように、リラックスできる。気持ちいいねえ。

【単行本】「はこにわ虫」 近藤聡乃 青林工藝舎 A5 [bk1][Amzn]

 眉毛の描かれない、キュートなような淋しいような、なんとも不思議な表情をした女性の作画が印象的な近藤聡乃の初単行本。なんともつかみどころのない、個性的でファンタジーを感じさせる作品を描いている面白い才能。あらすじとかは文章にしづらいけれど、日常とファンタジーの間の境目があまりなく、ひょいとそれを行き来するようなお話作りをする。不思議な感触に惹かれる。近藤聡乃はアニメーションでも才能を発揮しており、第6回文化庁メディア芸術祭ではアニメーション部門で奨励賞を受賞(受賞作「電車かもしれない)はNHKのデジタル・スタジアムのページで見ることができる)。作者ホームページはhttp://kiteretsu.robot.co.jp/akinobox/

【単行本】「ヨイコノミライ!」2巻 きづきあきら ぺんぎん書房 A5 [bk1][Amzn]

 この巻も苦さ爆発。それまで志は低いながらも馴れ合いながらそれなりに楽しくやってきた漫研に、彼らに悪意を持つ巨乳美少女の青木さんがやってきたことで、その関係性が崩壊していく。青木さんの暗躍により、それぞれの部員たちは自分たちの醜さや心の傷をどんどん表面化させていく。青木さんは、自分を好いてくる漫研部長の井之上くんに情が移りそうになるが、漫研の部員たちの心に毒を流し込もうとする活動はやめない。

 COMIC SEED!連載作品の単行本化。一見華やかでカワイイ絵柄なんだけど、底意地がたいへん悪い。とくにこの巻ではかつて自分を相手にしてくれた友達をストーキングして追い詰めている妄想少女・平松さんをかなりいじっている。普段は地味で暗いけど、友達の前では「〜なのさっ」「〜するでない」とか男しゃべりしてイキがったりする様子とか、見ててものすご〜くイタい。そこらへんによくいるタイプなだけに、もうありありとイメージできちゃって。そして自分もここで描かれている人たちと別に大差があるわけでないから、痛さも倍増。そこらへんのイヤ〜なところのつっつき方が絶妙です。この人たちがいったい今後どうなっていくのか、とてもスリングで刺激的。続きも早く読みたい。

【単行本】「かりんと。」3巻 作:氷幻嵩人+画:THE SEIJI 秋田書店 新書判 [bk1][Amzn]

 たいへん楽しい学園ラブコメ。THE SEIJIの絵柄は、むっちりしてて色っぽくはあるけど、全体としては健康的。そして作風的にもカラッと明るい。みんな高校生のわりにやけに無邪気で(まあ実際の学生となるとこんなもんかもしらんけど)、楽しく生活を送っている様子がしみじみいい。単行本だと判型が小さいのでゴチャゴチャしている印象もあるかな? 雑誌読みで追っていくほうが楽しい作品って気もします。

【単行本】「万華鏡」 草津てるにょ 司書房 B5 [Amzn]

 B5大判の愛蔵版。これまでの単行本からの再録が多く、発表時期もわりと古め。でもまあ草津てるにょらしいエロっぽさは堪能できる。この人の描く女性は、乳とかの形に独特の練れたいやらしさがあって、つやつやした女体の質感もグッとくる。お話の面ではどうってことのないものも多いんだけど、きっちり発育し熟れた巨乳さんが好きという人にとっては、かなりいい感じで実用的なのではないかと思います。人妻モノ好きの人にも良い絵柄なのだけど、今回の本だと人妻モノはそんなに多くないかな。


11/27(土)……デスク突風

▼俺部屋に3台あるデスクトップPC(メイン用とキャプチャー用2台)のうち2台をパワーアップ。キャプチャーマシン1だけそのままで、メイン:Pentium 4/1.6AGHz→2.53GHz、キャプチャーマシン2:Pentium 4/1.6AGHz→2.2GHzに。Socket 478用のPentium 4は、FSB400/533MHz版がそろそろ市場からフェードアウトしていっているので、買うなら今のうちとか思ってたんだけど、結局両方とも知人のご厚意でタダあるいは安値で譲っていただくことができた。ありがたやありがたや。これで動画エンコード時間がいくぶん短縮されることでありましょう。エンコードする本数が多いだけに、速度向上は助かります。

▼未読物
【雑誌】COMIC BLADE ZEBEL マッグガーデン B5平
【単行本】「よつばと!」3巻 あずまきよひこ メディアワークス B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「恋の山手線ゲーム」 ながしま超助 双葉社 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「委員長お手をどうぞ」1巻 山名沢湖 双葉社 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「螺子とランタン」 桂明日香 角川書店 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」8巻 安彦良和 角川書店 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「NHKにようこそ!」2巻 作:滝本竜彦+画:大岩ケンヂ 角川書店 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「竜宮戦記」 伯林 角川書店 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「かりんと。」3巻 作:氷幻嵩人+画:THE SEIJI 秋田書店 新書判 [bk1][Amzn]
【単行本】「潔く柔く」1巻 いくえみ綾 集英社 新書判 [bk1][Amzn]
【単行本】「はこにわ虫」 近藤聡乃 小学館 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「ヨイコノミライ!」2巻 きづきあきら ぺんぎん書房 A5 [bk1][Amzn]
【単行本】「万華鏡」 草津てるにょ 司書房 B5 [Amzn]
▼30日売り
【雑誌】エンジェル倶楽部 1月号 エンジェル出版 B5平

【雑誌】少年エース 1月号 角川書店 B5平 [定期購読:出版社

 吉崎観音「ケロロ軍曹」。ケロン星から新たな侵略部隊がやってきて、日向家&地球がピンチ。ってなわけで前号に引き続きシリアス展開。ケロロ小隊の面々がいつもと違った顔を見せていてちょっとカッコイイ。クルルがシブくていいですね。作:滝本竜彦+画:大岩ケンヂ「NHKにようこそ!」は、ネトゲー廃人となった佐藤を現実に引き戻さんと、岬が強引な手段に出る。いい感じで凸凹カップルってな感じになってて面白いですな。単行本が発売されたばかりの桂明日香「螺子とランタン」は特別編が掲載。幼い身で侯爵家の家督を継いだ少女・ココと、執事のニデルのその後のお話。トラブルもあったけど、達者な作画で二人の関係を暖かく描写。気持ち良く読める作品。

【雑誌】ガンダムエース 1月号 角川書店 B5平 [定期購読:出版社

 安彦良和「機動戦士ガンダム THE ORIGIN シャア・セイラ編」。ジオン・ダイクン暗殺の後、ランバ・ラルがキャスバルとアルテイシアをサイド3から逃がすべく奮闘。ハモンさんの要所要所での活躍が光る。なんか峰不二子みたいでいいね。トニーたけざきがカトキハジメのプラモを使って作成した実写漫画「トニーたけざきのガンダム漫画特別編 Sフィールドの光と影」は、やたら手がこんでてかつ下らなくて、トニーたけざきならではの出来栄え。また漫画のほうも復活させていただきたいものですが。あきまん「月の風」はいつもどおりロランに萌え。

【雑誌】コミックガム 1月号 ワニブックス B5平 [定期購読:eSicon

 かかし朝浩「ふぁにーふぇいす」が最終回。ズブズブのオタク男子が美少女に惚れられて……というラブコメで、微笑ましくハッピーエンドな締めくくり。ただ最後はちとバタバタしちゃったかな。オタクを描いていつつもサバサバした読み口でけっこう好きだったんだけど。単行本でまとめて読みたいところではあります。桑田乃梨子「豪放ライラック」はなんかだいぶラブコメっぽい展開。いつもながらにマイペースでほのぼのしてて楽しい。

【雑誌】電撃コミックガオ! メディアワークス/角川書店 B5平

 「DearS」の公式コミックファンブックがおまけ。むっちりむうにい、はづき稜、楠見らんま、桐原いづみ、鈴木あると、因幡怜子、果竜、栗原一実、式部玲、飛鷹棗、ふじもとせい、アツカタシ、かんきりこが「DearS」ネタの漫画を執筆。アンソロジー本がまるまる1冊付いてくると考えるとお値段的にはオトク。個人的にはコミティアで同人誌をいつも買っている果竜が描いてたのがちとびっくり。なお本家PEACH-PIT「DearS」のほうは、ねね子が趣味で参加しているフィギュアの即売会に、武哉、レン、ミゥの3人がお手伝いしにいくというお話。将来の目標をしっかり持ち、いつもと違った顔を見せるねね子を見て、武哉は「自分は将来の目標を何も持っていない」と複雑な気分になるが……。ねね子はいい娘さんなのでその活躍が見れたのは楽しかった。なおねね子が作っていたフィギュアの中に「Rozen Maiden」の真紅もあり。さすがにホンモノそっくりだ(←当たり前です)。

 巻頭カラーでは濱元隆輔の新連載「アルティメットガール」(原作:m.o.e.+スタジオマトリックス)がスタート。怪獣の出現が日常茶飯事になってみんなに飽きられてしまった世界で、3人世界が巨大化して怪獣と闘う……ってな話になる模様。来年1月からアニメ版も放映予定とのこと(公式サイト)。漫画版のほうは、濱元隆輔の作画がかわいく、まずは楽しげな出だし。アニメのほうもたぶん見ると思います。

【雑誌】フラワーズ 1月号 小学館 B5平 [定期購読:出版社/eSicon

 波津彬子「うるわしの英国シリーズ はるかな緑の国」が最終章。妖精の国にさらわれてしまったメルーディスと、貿易商の青年マクラウドの恋を美しく描写。ロマンチックなお話で心が華やぎました。ラストの締めくくりもしめやかでいい雰囲気。毎回面白いです。読切の丘山エリ「GAME」は、とある学校の生徒会長の座をめぐり、ナルシストでマイペースな主人公と、彼のクラスメートの冷静な男子が激突。まあほのぼのとしてて悪くないけど、どっちかっていうと学園モノの連載の1エピソードって感じかなあ。読切としてはもっと焦点を絞ったほうが良かったかも。コダマユキ「マンゴーの涙。ベトナムはサイゴン川のほとりに済む少女が、彼女に優しくしてくれた金持ちの青年に惹かれるが……というアジアンテイストなラブストーリー。落ち着いた絵柄は地味めだけど、お話ともども丁寧に描かれていて好感が持てる。

【雑誌】コーラス 1月号 集英社 B5平

 よしまさこ「うてなの結婚+ 1月の雨」は、田舎の消防士ダンさんとの恋にやぶれてやけっぱち状態のイオナのもとに新たな転機がやってきて……という展開。ドタバタホームコメディを楽しく展開しててしっかり面白い。

【雑誌】メロディ 1月号 白泉社 B5平

 高橋しんが登場。新シリーズ「トムソーヤ」。田舎町で魔女ばーちゃんと呼ばれていた母親が死去し、その葬儀に駆けつけた娘が、母になついていた少年と出会う……という第一章。絵は相変わらずのうまさだが、ごちゃごちゃいろいろな要素が詰め込まれてて読みにくいかな。昔から感じていたことなんだけど、高橋しんは、きっちり物事を説明しといたほうが良い場面で、キャラクターの頭身を縮めたコミカル絵を用いてそそくさと話を流しちゃったり、きれいな情景描写でごまかしちゃったりするところが見受けられる。最近は「きみのカケラ。」の後半とかそうだったけど、セリフで説明しちゃいすぎな点が目立ち、それが別に分かりやすくなかったりする。今回にお話としてはシンプルで43ページ使っているのに、いまいち話が見えない。せっかく魅力的な絵を持ってるんだから、それをもっと気持ち良くどーんと見せて欲しい気はしますなあ。否定的なことを書いちゃったけど、高橋しんが活躍の舞台を変えたことは面白いと思うし、新しいものを見せてくれるといいなあと期待してはいます。

【雑誌】手塚治虫マガジン 1月号 KKベストセラーズ B5平 [定期購読:eSicon

 今号で「リボンの騎士」が最終回ってことで、少女漫画特集が掲載。この中ではドレスを来たお嬢さまがカワイイ、カラーページの「舞踏会へきた悪魔」がいいかな。次号からは「バンパイヤ」が掲載予定。

【雑誌】阿ウン 1月号 ヒット出版社 B5平 [定期購読:eSicon

 巻頭カラーは師走の翁「シャイ娘。外伝 VI来襲」第9話。シャイ娘。一堂がファンたちの前でエロエロゲームをやらされるというのは今まで同様。でもお話はだいぶクライマックスに近づいてきたかな。いつもながら華やかでみっちり密度も濃く、面白エロい。ページ数も44ページと読みごたえ十分。高岡基文「Second Watch」。以前やった女性刑事モノの続編。むっちりしたエロが満載で手堅く実用的な出来。あと幸田朋弘「Petit-ろいど3」は次号で最終回とのこと。

【雑誌】ビージャン魂 1/1 No.21 集英社 B5中

 清野とおるがビージャン系初登場。読切「夕焼けオバケ」。噂好きの人がやたら多い町にやってきた女の子が、それらの噂の真偽を確かめたくて仕方なくなってしまい、不思議スポットの探検に出かけるという内容。清野とおるらしいイカれたキャラも出てくることは出てくるけど、今回はわりと大人しめな感じかなあ。


11/25(木)11/26(金)……ゴーゴンの狡智や

▼職場の入っているマンションの隣にあるビルが取り壊し中で、月〜土の朝7時からゴトゴト工事しだすのでたいへんうるさい。なんでも36階建てだかのでけービルになるらしく工事は2007年末までかかるんだとか。まあそんなわけで更新が遅れました。

【雑誌】月刊IKKI 1月号 小学館 B5平 [定期購読:出版社

 五十嵐大介「魔女」シリーズの最新作「うたぬすびと」90ページが巻頭カラーで掲載。味気ない日常に退屈しきっていた女子高生・ひなたが、親戚の青年とともにふらりと旅に出て、その途中で不思議な女性・千足と出会う。千足は町の暮らしの中で感性を眠らせていたひなたに、彼女が「聖地」と呼ぶ、島に行ってみることを勧めるが……。ミステリアスな雰囲気で物語は進み、島でのシーンでは幻想的で開放感のあるイメージが次々と奔流のごとく押し寄せてきてなんとも気持ちがイイ。ラストが安易なハッピーエンドでないあたりもかっこいい。ページ数もたっぷりあって読み手がありました。

 新人賞の「イキマン」では、福満しげゆきが受賞しててびっくり。受賞作の「新世紀僕はどうなる」が掲載されている。ガソリンスタンドのバイトをやっていた冴えない青年が、とあるマッドサイエンティストな博士と知り合ったことで、彼のタイムマシン開発につきあわされて……というお話。全体的には「地味」というオーラを発散しながら、なぜかパッと目を吸い寄せられてしまう福満しげゆき独特の作風はこの作品でも健在。読んでいて不思議な気持ち良さがあるし、オチもきっちり決まっている。今後もこっちでやっていくつもりなんでしょうか?

 単行本「しろいくも」[bk1][Amzn]が発売されたばかりの岩岡ヒサエは新連載「花ボーロ」を開始。連作短編形式で、今回はとある小学校の先生生徒と、迷い込んで来た野ウサギのエピソードを描く。優しい絵柄で優しい内容。ほのぼのとする出来。30日にようやく単行本が2冊同時発売となる菊池直恵「鉄子の旅」は、台風もものともしない横見さんパワーが炸裂。今回はいつにも増してノリノリですなあ。鉄道マンガというよりも、横見さん観察マンガだよね、これ。

【雑誌】アフタヌーン 1月号 講談社 B5平

 ひぐちアサ「おおきく振りかぶって」。練習練習また練習の日々を、野球部員たちはけっこう楽しげに過ごし、お互いのコミュニケーションもどんどんこなれてきている。こういう練習シーンって好きなんだよね。「これで強くなるんだな」っていう手応えが感じられるんで。木尾士目「げんしけん」。咲ちゃんと班目のエピソードをこってりと。なんか読んでる人みんなが班目にエールを送ってしまいそうな回。かわいいよねえ、班目くんは。平本アキラ「俺と悪魔のブルーズ」は1巻が12月21日発売決定。楽しみ。

 秋山はるの新連載「すずめすずなり」は、入居条件が「みんな一緒に朝食の席につくこと」というアパートに住む人々が織り成す日常ドラマ。すっきりした絵でほのぼのした展開。秋山はるは自分の日記では、2002年12月号掲載の「あおぞら」(2002年10月25日)、2003年年10月号掲載の「妄想小説」(2003年8月25日)の感想があり。ゆったりしたいいムードの作品を描く人なんで今後の伸びに期待したい。瀬尾浩史「アキバ署!」。うーん、ハイテクネタはやっぱ続かないか……。まあ今そっち方面で、マンガにして面白い旬の話題もあんまりないしね。作画のほうも息切れ気味。

 溝井仁司「大凶」は四季賞2004年秋のコンテスト大賞受賞作。ヴィジュアル系バンドに青春を賭けようというあんちゃんたちの、情けなくも楽しい青春物語。いきなりヴィジュアルな人が口からヘンな液体を吐いてるシーンから始まるのでちょっとギョッとするし、絵柄もクセがあるけど、読んでみたらけっこう面白かった。気安い雰囲気は悪くないし、登場人物たちの行いもけっこう笑える。池上遼一特別賞のRICHT「GORGON BLOOD」は、CGを駆使して気合いの入った達者な作画が持ち味。アメリカ開拓者に追いやられたインディアンのごとき存在である石化毒を持つゴルゴン民族の悲哀と、それを狩る狂気の追跡者の戦いを描いたお話は個性的でけっこう読める。モノクロだと全体が暗〜く見えちゃうので読みにくく感じられるけれども。

【雑誌】ヤングアニマル 12/10 No.23 白泉社 B5中

 甘詰留太「もてね!?」は、主人公男子に片想いしているらしき同じクラスの女の子出現。このタイプのキャラはだいたい好きなんで、まあ例によって肩入れしまいそう。 まつもと剛志「まじかるストロベリィ」。いつもながらたいへんほのぼの。小動物のように、っていうか実際小さくてちまちましたいちこの様子が見てて楽しく、内気なめがねさんのヒナちゃんもかわいい。「カッパいじり」を描いていた高島知宏は読切での登場。「ヘルパパ」。ある日お母さんが連れてきた新しいパパは、のほほんとした見た目とは裏腹に、なんかとんでもないヤツだった……というドタバタギャグ。YAまんがチャレンジ佳作作品って書いてあるから、ちょっと昔の投稿作かなんかかな。絵は今よりもちと固い感じだけど、かわいいキャラとドタバタした雰囲気は見てて楽しい。新しいパパはちょっと清原和博っぽいと思った。

【雑誌】ビッグコミックスペリオール 12/10 No.24 小学館 B5中

 榎本ナリコ「こころ」(原作:夏目漱石)は最終回。個人的にはいまいちノレなかった。榎本ナリコ作品のめそめそした男キャラにだいぶ飽きてきたというのある。「日本近代文学シリーズ【其の壱】」と銘打たれているけど、其の弐はあるんですかねえ。太田垣康男「MOON LIGHT MILE」。月で妊娠が発覚した理代子をめぐって、国と国の思惑が交錯する様子が描かれていく。事態はごちゃごちゃと混迷しているが、しっかり分かりやすく説明されていて、読みごたえは十分。

【雑誌】ビッグコミック 12/10 No.23 小学館 B5中

 作:小池一夫+画:森秀樹「花縄」の11話めが掲載。花太郎に対して裏世界の魔の手が迫るといった内容。森秀樹の作画は力強くて、どっしり落ち着いていた作品。ちょっと裏世界の大御所さんが意外と歯ごたえがなかったような気もするけれども……。

【雑誌】モーニング 12/9 No.52 講談社 B5中

 外薗昌也「EMERGING」。凶悪な伝染病に対する一筋の光明が見えてきて、ちょっと明るい展開。これで事態は解決の方向に向かう感じかな。まあヌルい展開といえなくもないけど、このまま伝染病蔓延一直線でも鬱々としちゃうばかりなので、このくらいにしといて最後に警告を発しておしまいといったところに落ち着きそうな感じ。永井豪「天空之狗」は最終回。正直なところちゃんと読んでなかった。なお来年発売の別冊モーニングに「天空之狗 江戸の闇編」が登場予定とのこと。あと今号には、次号から本格連載の始まる「亡国のイージス」(作・監修:福井晴敏+画:横山仁)のプレ連載読切が掲載。でも掲載順は最後尾。メディアミックス企画だけど、モーニング的にはあんまり力入れてないのかなあ。

【雑誌】ヤングサンデー 12/9 No.52 小学館 B5中

 今回も一色登希彦「ダービージョッキー」(原案:武豊)がテンション高くて良かった。荒々しい筆使いがカッコイイ。

【雑誌】ヤングジャンプ 12/9 No.52 集英社 B5中

 こばやしひよこ「おくさまは女子高生」の袋とじスペシャル第2弾が掲載。麻美が身体検査でお医者さんにいたずらされてしまうという内容でけっこうエロめ。前回みたいに夢オチじゃないのにけっこう好き放題やられちゃってるような気が。まあこういう「夫ある身でどーのこーの」というネタは好きだけどねー。高橋秀武は読切で初登場。「野獣は眠らず」。元警官で今は骨董屋をやっている男が、後輩刑事に頼まれ、彼にとりついた霊とともに殺人事件の捜査をするという内容。作画はいつものとおりシッカリしてて内容もまとまってはいるが、さほどインパクトはないかな。なお続きが来年1月発売の増刊漫革に掲載される予定とのこと。

【雑誌】週刊少年チャンピオン 12/9 No.52 秋田書店 B5平

 馬場民雄「麺屋台ロード ナルトヤ!」。ラーメン屋台ナルトヤに新戦力登場……ってロバかよ! 相変わらずさらっとヘンなことするなあ。桜井のりお「子供学級」には、男のタマつぶしが趣味の美少女転校生が登場。エキセントリックで面白いキャラで梅子とのからみは面白いけど、今後の使い方はけっこう難しそうな気も。高橋陽一「ハングリーハート」では、強豪国領高校のマル秘戦術「L作戦」が発動。もしかしてこれってタダのサイド攻撃なんでしょうか……?

【雑誌】コミックバンチ 12/10 No.52 新潮社 B5中

 作:山田風太郎+画:草壁ひろあき「伊賀忍法帖」は7話め。絵柄は多少地味めだが、がしいり骨太な感じでけっこう好き。柳川喜弘「咲いて孫市」は最終回。


11/24(水)……妻子優勝

23日分の日記の更新からあんまり時間が経ってないですが。まあ書けるときに書いちゃわないとね〜♪

【雑誌】近代麻雀ゴールド 1月号 竹書房 B5中

 第9回雀鬼流全国大会があったらしく、いつにも増して雀鬼色の濃い誌面。そんな中、作:安田潤司+画:中村毅士「牌の音」では、雀鬼様が利尻島に鮭を見に行くとか言い出して、ステキなお姿を連発。困りきった安田さんもナイス表情。なんかもう、毎回たまんない漫画だ。神田たけ志「伝説の雀鬼」(作:桜井章一+闘牌原作:安田潤司)には動物使いの少年たちが出現。コレ麻雀うんぬん抜きにしてもすごい特殊技能だと思うんすけど……。

【雑誌】スーパージャンプ 12/8 No.28 集英社 B5中

 島袋光年「RING」。ようやくサマーが本格的にリングのルールを勉強することに。オリジナルスポーツものなのに、ルールの解説を最初に全部しちゃわず、アクション優先で小出しにしていってる構成はうまいと思う。でも扉ページに「あらすじ」が載っているところを見ると、あんまり初見の人とかはついてこれてないのかも?という気配はあり。掲載順も最後のほうだし。

【雑誌】週刊少年サンデー 12/8 No.52 小学館 B5平

 モリタイシ「いでじゅう!」。林田、森さん、中山さん、秋の夜長のそれぞれの表情を描いてラブコメチックなお話を展開。林田が中山さんに夜道で出会って、彼女を送った帰り道に、森さんにひょっこりなところの演出がなかなかええ感じ。ドラマチックというには日常的な風景すぎるんだけども、うわって感じになります。畑健二郎「ハヤテのごとく!」。扉絵がネコミミモードで中身は女装。なかなかサービス精神旺盛。絵は現状でも十分好感度が高いけど、この手の人は連載続けていくうちにより洗練されてきそうな気が。

 桜河貞宗「あるふぁ!」はサンデー本誌初登場作家による読切。オタク的な男子の林原くんが好きな女子の気をひこうと、超高性能だけどちとバカっぽくもあるペンギン型ペットロボットを開発。このロボがいろいろ引っ掻き回してくれるが、結果的にはその女子との距離も近づいてめでたしめでたし、ってなお話。きっちりまとまった読後感爽やかなお話に仕上がっててわりと良かった。女の子の描き方がモリタイシにちょっと似たような感じで、現時点ではそんなに派手というわけではないけどそれなりにかわいい。作:坂田信弘+画:万乗大智「DAN DOH!!ネクストジェネレーション」は次回で最終回とのこと。

【雑誌】週刊少年マガジン 12/8 No.52 講談社 B5平

 作:マスヤマコム+画:浅井信吾「M.I.Q.」。主人公のにいちゃんたちがバイト中の喫茶店は、流行っているように見えるが実は借金で火の車らしい。そしてオーナーのヒトミさんは美人。エロいことを想像した。

【雑誌】LaLa 1月号 白泉社 B5平

 津田雅美「彼氏彼女の事情」の最終章が開幕。今回を含めてあと6回でおしまいである模様。ついに雪野が、有馬にこれまで隠していたことを告げ、二人の仲は落ち着くべきところに向かってゆったりしっかり加速。もちろん二人の間の結論は出ているけれども、周囲の反応を含めたうえで、どういうふうに着地させていくか注目したい。筑波さくら「ペンギン革命」。お話のほうはまったりと読んでますが、それはそれとしてヒロインの藤丸ゆかりさんがかわいいなあ。表情がくるくる変わって見てて楽しい。


11/23(火)……まぁ、グローブね?

▼なんかもう、ごちゃごちゃいろいろたまってきております。

▼未読物
【単行本】「不思議な少年」3巻 山下和美 講談社 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「ラブやん」4巻 田丸浩史 講談社 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「無限の住人」17巻 沙村広明 講談社 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「ヨコハマ買い出し紀行」12巻 芦奈野ひとし 講談社 B6 [bk1][Amzn]
▼24日売り
【雑誌】近代麻雀ゴールド 1月号 竹書房 B5中
【雑誌】スーパージャンプ 12/8 No.28 集英社 B5中
【雑誌】週刊少年サンデー 12/8 No.52 小学館 B5平
【雑誌】週刊少年マガジン 12/8 No.52 講談社 B5平
【雑誌】LaLa 1月号 白泉社 B5平
▼25日売り
【雑誌】月刊IKKI 1月号 小学館 B5平 [定期購読:出版社
【単行本】「白のふわふわ」 山名沢湖 エンターブレイン B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「スミレステッチ」 山名沢湖 エンターブレイン B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「Something Sweet」 横山葱 茜新社 A5 [Amzn]
▼26日売り
【雑誌】少年エース 1月号 角川書店 B5平 [定期購読:出版社
【雑誌】ガンダムエース 1月号 角川書店 B5平 [定期購読:出版社

【単行本】「大漁!まちこ船」 三宅乱丈 講談社 A5 [bk1][Amzn]

 ようやく出ました。連載時からすげー面白いと思っていたけどやっぱりいい。この作品の主人公のまちこは、職業が「まぐろの餌」。まぐろ船に乗り込み、鼻毛ボウボウの筋肉船長・中村さんが振るう竿の釣り糸をくわえて海にダイブ。まぐろが彼女を呑み込んだら、中村さんが気合い一発、それを釣り上げるといった具合。そんな彼女たちの生活と、まちこと脱サラ漁師・小川さんの恋の行方を描いていくのが本作のストーリー。

 まずは少女がまぐろの餌を職業としてやってるという状況がシュールで異常。説明は何もなく「それはそういうものだから」という感じで展開していくお話は、ダイナミックに下らなくて爆笑してしまう。そして中村さんの非常に豪快な振る舞いがユーモラスで面白い。躍動する筋肉、豪快そのものな雄叫び、そしてはみ出まくった鼻毛。中村さんは何もかもが素晴らしい。自分的にはこの作品の面白さの半分以上くらいは中村さんのキャラに集約されている。身体を鍛えるために、手足に強力バネをつけた状態で味噌汁食ってる姿とかやけにチャーミングで面白い。たいへん豪快で愉快なバカ漫画です。オススメ。

【単行本】「ちえのわ」 小だまたけし ぺんぎん書房 A5 [bk1][Amzn]

 COMIC SEED!の連載作品が単行本化。それまで消極的で地味〜に暮らしてきた女子高生・千曲千恵が、学園のお姉様的存在である御坊桐子嬢と知り合いになり、彼女に憧れて積極的な女の子に変身しようと誓う。ところが桐子も久々に会ったら、今までのお嬢さま然とした物腰はどこへやら、鎧を着込んで化物を退治したり、学校でもなんかさばけた姐御調に振る舞うように変化しており、千恵は大混乱〜ってな感じでお話は展開。

 この作品では何より小だまたけしのこなれた滑らかな絵柄がいいです。千恵や桐子ら女の子が華やかでかわいい。それからこの二人の間にほのかに甘く流れる百合っぽい空気が、心をくすぐってきてたまらんものが。千恵と桐子が仲良くしているのを見て、あまり表には出ないけどひそかに嫉妬気味なお友達の由華も気になる存在。お話のほうは戦闘シーンもあるけどまあ基本的にはあっけらんとして明るい。ちと説明不足気味に思えるところもあって、ちょっともどかしいかな〜という気がする場面はあるものの、基本的には女の子がわいわい仲良くやってて、ひっついたりするところにトキめいたりするのが肝な作品だと思うので細かい点はまあいいかとか思う。賑やかで読んでいて悦楽を感じる作品なので、もう少し長いこと楽しみたかったような気がいたします。

【単行本】「地球防衛OLいちご」 新居さとし メディファクトリー B6 [bk1][Amzn]

 コミックフラッパーでずっと連載してて、「全然単行本にならねえな〜」と思ってたs買う品がついに単行本化。といっても副題が「よりぬきいちごさん」なんで、全然収録しきれちゃおりませんが。なんといっても3年半連載やってて収録したのは7本のみ。さらに描き下ろしも30ページ収録してたりするので、網羅率はさらに低下。でも一話完結型のほのぼのまったりドタバタお気楽ギャグなんで、全体としての印象はそう変わらないかもしれませんが。

 で、内容のほうはいちご、美弥子、朋子の地球防衛隊3人娘の日常漫画。いちおう怪獣退治とかも多少はするんだけど、基本的に、つーか任務に関してはまるっきしテキトー。怪獣、怪人の側もやる気あるんだかないんだか。お話のほうもしょっちゅうまったく関係ないほうに脱線して、怪人側の話になったり、テレビのレポーターさんの話になったり、本筋とは無関係の「みすていくめいどデイジー」というお坊ちゃんとメイドさんの漫画になったり。その適当さ加減と、明るくカラッと勢いのあるノリが持ち味。下らないけど楽しい作品ではありました。

【単行本】「オーバーマンキングゲイナー」3巻 作:富野由悠季+画:中村嘉宏 メディファクトリー B6 [bk1][Amzn]

 アニメ版の本放送が終わってから早1年半以上が過ぎたけれども、漫画版のほうはまだまだ。ようやくアニメ版の第5話あたりと気長にやっております。というわけで進み具合はたいへん遅いけれども、その分、クオリティは高い。雑誌掲載時には仕上げがされてなかった部分もしっかり完成していて、中村嘉宏の緻密でキレ味鋭い作画が存分に堪能できます。相変わらずゲイナー君は萌えるし、サラ、アナ姫、リュボフさん、アデット先生……と女性陣もイキイキ。ロボアクションの部分は正直ちょっと何が起こってるか分かりにくいかなあと思う点もあったりはするけど、そこらへんはアニメのほうで補完。作画崩れのない「キングゲイナー THE ORIGIN」を読みたい人は気長にチェックだ!

【単行本】「U-31」2巻 作:綱本将也+画:吉原基貴 講談社 B6 [bk1][Amzn]

 最終巻。かつてサッカー五輪代表として、ブラジルを打ち負かした男・河野が、慢心と怠惰から落ちるところまで落ち、そこからの再起を目指していくという物語。これからスターダムにのし上がっていこうというアップヒルの選手ではなく、ベテランの領域に差しかかろうとするダウンヒルの選手を主人公に据えた点がまずユニーク。そしてお話のほうも、現実のサッカーシーン、Jリーグ(あと一部海外)の事情をしっかり踏まえていてリアリティがあった。ときどきスポーツ番組のサッカー特集みたいな感じ一話を構成してみたり、その手の番組や雑誌が好きな人はニヤリとするマニアックな作りも気が利いている。サッカー漫画としては地味だと思うし、絵柄的にも暑苦しさはある。でも這い上がろうとする男の意地を描いたドラマは読みごたえがあったし、「サッカー選手」というものを生っぽい視点でとらえた作りも新鮮だった。個人的にはかなり印象に残った作品。

【単行本】「はるか17」4巻 山崎さやか 講談社 B6 [bk1][Amzn]

 はるかは順調にグラビアアイドル道を邁進中。女性キャラがそれぞれイキイキしてるし、安定して面白いと思う。そっちの業界が実際のところどんななのかは知らないけど、説得力はある。大ゴマの使い方とか見せ方がうまいと思います。

【単行本】「ジャイアント」8巻 山田芳裕 講談社 B6 [bk1][Amzn]

 メジャーリーグのプレーオフ進出を賭けた、巨峰属するフェローズと、高取率いる42’sの対戦がこの巻のメイン。目玉はその勝負を決める、巨峰vs.ドミンゴの直接対決。化物のように三塁ベース側から曲がってくるブーメランカーブを、巨峰が馬鹿力と根性で打ち返すシーンはお得意のデフォルメが利きまくって迫力MAX。とにかくダイナミックで面白い。そしてその後は、巨峰の大学時代のチームメートだった三島が米国にやってきて、メジャーを席巻する……という展開に突入。大ざっぱといえばこれ以上ないくらいに大ざっぱだが、ここまで大胆に思いっ切りやってくれれば立派。チームプレーがどうのこうのじゃない、一対一の面白さを堪能できて痛快至極


11/22(月)……コロイドのイドコロ

【雑誌】ヤングマガジン 12/6 No.52 講談社 B5中

 田中宏の新連載「女神の鬼」のプロローグ編52ページが巻頭カラーで掲載。広島を舞台に悪ガキが暴れまくるという、田中宏としては定番ネタだが、さすがに手慣れていてやっぱり読みやすい。山本マサユキ「ガタピシ車でいこう!!」は今号からリニューアルで「暴走編」に突入。やっていることは今までと同様だが、これからは前後編2本立て構成で行くみたい。蓮古田二郎「しあわせ団地」。さなえが高いところにあるものを取ろうとして椅子から落ち、足を負傷。はじめはそんな彼女を病院に連れていくことを面倒くさがるが、下駄箱からローラースケートを見つけて、なんかうれしくなってしまい余計なことを始めてしまう……という展開。今回も夫婦の醜い罵り合いを存分に見せつけてくれる内容で、くだらなくて良かった。

【雑誌】ビッグコミックスピリッツ 12/6 No.52 小学館 B5中

 小田扉「団地ともお」。今回は前からとても気になっていた、ともおが熱中しているマンガ「スポーツ大佐」を大きく取り上げている。「スポーツ大佐」の作者の言葉を一部借りれば「いよいよ本当に読みたかったシリーズに突入しました」という感じ。スポーツ大佐、いい味出してるなあ。もっと読みたい。が、もちろん通常のともおたちの話ももっと読みたいので、そこらへんは適当に案配していただければ。花沢健吾「ルサンチマン」。たくろーと長尾さんがなんかいい雰囲気。長尾さんはきっぷが良くて、なかなかよかおなごですなあ。

【雑誌】週刊少年ジャンプ 12/6 No.52 集英社 B5平

 ジャンプは毎号のように新人の読切を掲載して、常に次の一手を模索してるところがすごいですなあ。やっぱ活力があっていい雑誌だと思いますよ。で、今号も新人読切は2本掲載。まずは福島鉄平の読切「よしっ!!」(この人は新人とはいえないかもしらんけど……)。不器用でクラス内では意地悪な奴にイジメられがちだけど、集中力は人並み外れた主人公が、弓道部に入りその才能を生かせる場所を見出していく……というお話。弓道自体は本格的にやるところまでは至っていないが、さすがにいきなり大活躍ってのも非現実的だし、このくらいでちょうどいいと思った。あと先輩女子との触れ合いの様子とかも爽やかに描かれていて好感が持てる。読みやすいし連載でやってもそこそこイケるんじゃないでしょうか。もう一つ読切、西公平「HALLOO SUNSHINE」。没落した王家の現国王である少年が、その秘められた力で活躍するアクションもの。作画は特徴的で器用そうな印象。悪くはないものの、全般的にちとゴチャゴチャした感じも受ける。とくに前半部分はもう少しアップテンポにしたほうが良かったかも。

【雑誌】ヤングキング 12/20 No.24 少年画報社 B5中

 佐野タカシ「イケてる2人」は、作者が中越地震で被災しながら今号も元気に掲載。でもって次号は巻頭企画で50ページ描くらしい。うーん、頭が下がります。黒岩よしひろ「永遠のそら」は連載2回め。かなり派手にパンチラ、というかパンモロしまくり。富田亜紀良「ガイズ」は7話めにしてようやく主人公の風祭涯が、モデルとしてやってくみたいな話に。読切版が前段階としてあって、いずれはそっちのほうに行くことは分かってたんで、なんかずいぶん焦らされたような気はしました。隔週雑誌だから、7回だと3カ月以上あるわけだしね。大和田秀樹「ビーチできゅ〜」は短期集中連載最終回。単行本は12月8日発売とのこと。

【雑誌】イブニング 12/14 No.24 講談社 B5中

 寺沢大介「ミスター味っ子II」。味皇様が登場と思いきや、ずいぶん変わり果てられてしまって……。おいたわしや。でも相変わらずカツ丼はがっしゅがっしゅ食うんですな。まるいミカ「ムシノイドコロ」は、寄生虫を研究していて、他人のうんこにこだわる研究者が主人公のお話。着眼点がユニークでけっこう面白い。ところで最近のイブニングは、石川雅之「もやしもん」、古林海月「米吐き娘」と、なんか農学づいてるような気が。

【雑誌】ヤングチャンピオン 12/14 No.24 秋田書店 B5中

 今号の「ブラック・ジャックALIVE」は井荻寿一が担当。ブラック・ジャックはなんか迫力がないが、ピノコはかわいいなあ。柳瀬誠「カウントダウン11」は短期集中連載の1回め。廃部寸前の高校サッカー部に転校生がやってきて、ゴールキーパーをやってるキャプテンとともにチームを変えていくという内容。あんまり突出した部分はなく、可もなく不可もなくって感じかな……。

【雑誌】漫画サンデー 12/7 No.47 実業之日本社 B5中

 むつ利之「44歳のマウンド」は4週連続登場の最終回。ナックルボールを駆使する44歳の投手が、プロ参入を賭けた社会人球団のマウンドで活躍するという内容。手堅くまとめてはいるけど、なんか淡々とした印象。

【雑誌】失楽天 12/20 ワニマガジン B5中

 飛龍乱と鳴子ハナハルの特集号。飛龍乱については「STEP MOTHER」「わーきんぐうーまん」「OPEN YOUR SOUL」が再録で「楽しい放課後」6ページが描きおろし。鳴子ハナハルは「蔵」前後編と「岬まで」が再録で「エレベーターアクション」カラー4ページが描きおろし。このほか、みやびつづる、葛城ゆう、琴吹かづき、蜂矢マコト、すどおかおる、恩田チロ、終焉がそれぞれ掲載。この中ではいやらしい大学教授が、女生徒をエロエロ調教する「背徳学園」が良かった。快楽天新人漫画王賞奨励賞とのことだけど、女生徒さんの欲情してぼーっと顔を赤らめた表情がなかなかエロチック。

【雑誌】純愛果実 1月号 光彩書房 A5中

 ゼロの者「プレゼント」。バイブの使い方が分からないという女の子に、主人公の少年がご教授、というお話。この娘さんは可憐でかわいく、いつもながらエロいんだけど、ラスト4ページが仕上げ途中だったのは残念。つつみあかり「おねがいおねえさん」。お得意の姉モノで、手堅くエッチ。弟にぞっこんな姉が、なんとかして彼の気を惹こうとするも相手は無反応。でも実は弟のほうも……ってなお話。佐波サトル「Glass-off」は、日頃はいつもはカタブツな文芸部部長女子が、好きな男子にだけいつもと違った姿を見せ、誰もいない部室でエッチに突入……という内容。委員長モノと似たような感じのネタで、まあ定番的な展開といえるけれども、部長さんのうろたえっぷりが可愛くて良かった。

【雑誌】ドルフィン 1月号 司書房 B5中 [定期購読:eSicon/Fujisan

 くどうひさし「お年頃。」。エッチなことに興味がある女の子が、美男の家庭教師の先生を思い浮かべて悶々としていて、そのうちに本当にしゃうカンケイに……というお話。女の子の様子が初々しくてなかなかカワイイ。井上眞改「Tokyo Pop」は久しぶりの掲載で15話め。相変わらずこなれた絵柄が気持ちいい。なんとなく80年代オタクテイストな雰囲気があって、それをそのまま洗練したような印象を受ける。


11/21(日)……低指圧

コミティアに行って参りました。購入本についてはそのうち書きます。本のほかには「団地ともお」のともおジャンパーと同じ柄の小田扉Tシャツが売ってたので、赤と青の2色を1枚ずつ購入。アレってジャンパーとしてはとんでもない柄だけど、Tシャツにすると意外とカッコイイんですな(まあカッコよくデザインしたってのもあるんでしょうけれども)。MサイズにしちゃったけどLにしとけば良かったかな〜。

2004年11月21日コミティア購入本

【単行本】「しろいくも」 岩岡ヒサエ 小学館 B6 [bk1][Amzn]

 IKKI編集部はずいぶん気合いを入れて岩岡ヒサエをプッシュしている模様。まだIKKIにはそんなにたくさん作品が載っていないのにずいぶん単行本化早いな〜と思ったら、掲載作品14本のうち10本が同人誌作品で、ちょっと驚いた。

 で、岩岡ヒサエの特徴はなんといってもその絵柄とそれが醸し出す独特の雰囲気。寿or音子という名前(サークル名は音々堂本舗)で出している同人誌はコミティアに行くたびに買っていたけど、「面白い絵を描く人がいるもんだなあ」といつも感心していた。くりくりした丸っこい輪郭に、控えめな目と口がポツンと配置されたキャラクターのつつましやかな造形は、なんとも可愛らしい。そしてキュートでありながらなんとなくぽつねんとした寂しさみたいなものがあり、丁寧なペンタッチが暖かさも醸し出しだしている。

 お話のほうも、絵柄にぴったりマッチしたファンタジーを感じさせるものが多い。掲載作品の中では、やはり雑誌掲載を目指して描かれ、実際にIKKIに掲載された「しろいくも」が完成度的に抜けているかなと思った。長年連れ添った妻を亡くした老人が、彼女に対する想いを噛み締めながら、老いた愛犬とともに暮らす様子を描いた物語は、暖かくて優しくて、ほろっとさせられるものがあった。仲のいい夫婦が久しぶりに田舎に帰り、しみじみとこれまでたどってきた道のりを振り返る「おウチに帰ろう」なんかもいい。そのほかの短編も、それぞれちょっと不思議な味わいがあって良い。ちと読みにくくかったり話がつかみづらかったりする点もあるにはあるけれども、独自の作風をすでに確立しているし、今後の活躍にも期待したいところ。

【単行本】「REAL」4巻 井上雄彦 講談社 B6 [bk1][Amzn]

 この巻も面白かった。すっかり本気で車椅子バスケに取り組むようになった戸川は、やがてさほどやる気のないチームメートの反発を買ってしまう。そんな折り、戸川に車椅子バスケの日本代表からのオファーがかかるが……といったところから始まる第4巻。その後、戸川が足を失い、車椅子バスケを始めたころのエピソードを振り返っていく展開に。重い現実と挫折、そこから少しずつ復活、というか新生してく姿を力強く描いており、物語に引き込まれる。作画も相変わらず素晴らしく、1〜4巻ですでに500万部突破したというのも頷ける。

【単行本】「学園アリス」6巻 樋口橘 白泉社 新書判 [bk1][Amzn]

 アリス学園で、生徒たちのアリス(特殊な超能力的才能)が失われるという事件が頻発し、それが蜜柑たちのクラスの委員長にまで及ぶ。アリス喪失の謎を探るべく、蜜柑たちが動き始めるが……といった展開。これまでのまったりほのぼのした展開から、この巻ではお話が大きく動いている。これまでもアリス学園の暗部、それから蜜柑の能力の秘密などについてはいろいろほのめかされていたし、そろそろ一つヤマ場に差しかかってきたかなーという感じ。

【単行本】「いっしょがいいな」 たちばなとしひろ 大都社 B6 [bk1][Amzn]

 2003年6月に若くして急性心不全で亡くなったたちばなとしひろの遺稿作品集。この人については、初めて見たころは「絵が華やかでうまいけどスタンダードな美少女漫画絵という感じでインパクトはさほどないかな……」といった印象だったんだけど、その後「ハッピー★トラップ」[Amzn]あたりからラブコメパワーが急速に高まり、メキメキ面白くなってきた。その後も、ピチピチ瑞々しく、甘〜いけれども爽やかで後味の良いラブラブエッチ系の作品を描いてて、これもまた面白かった。エッチシーンは使えるかといえば微妙かなという感じはしたけど密度は上がってたし、コミカルに崩したデフォルメ絵もかわいかった。「そろそろブレイク間近か?」という匂いがしてきたころだっただけに、急逝が非常に惜しまれた。まあそんなことをしみじみ思い起こしつつ、甘く楽しいラブコメエッチを楽しませていただきました。

【雑誌】まんがくらぶオリジナル 1月号 竹書房 B5中

 青木光恵「小梅ちゃんが行く!!R」が連載開始。えーといつ以来だったっけ。連載再開だけどとくに変わったたところはなく、普通にいつもどおりやってるって感じ。三ツ森あきら「OLさんの履歴書」は、新人OLで元通販番組のショッピングガールをやってた人のネタがくだらなくて良かった。あと下ネタがさりげないけれども分かりやすく、4コマ誌としてはけっこう露骨で、なおかつ下品になりすぎないあたりの力加減はうまいと思う。平岩功次「私立カルメン学園2の1組」は、主人公女子のバカっぷりが、普通の斜め上を行く感じなのが楽しい。サバサバしててカラッと明るいのも良いです。


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