2004年1月上旬


1/10(土)……こう校正せんと

▼文書校正ツール「Just Right! 」が2月27日発売。どの程度使えるもんだか分からないけど、これはちょっと欲しいかもしれーぬ。妖鳥シレーヌ。このページを見てくれてる人は分かると思うんだけど、自分の文章にはけっこう誤字脱字が多い。これは書いた文章の推敲をしっかりやらないのが一番の原因。前の会社で編集をやってたときは他人の原稿に手を入れることも多かったのだが、そういうことを日常的にやってたせいか、一度出来上がった原稿をごちゃごちゃいじるというのがすごく面倒に感じられるようになってしまった。ていうか飽きた。だから「せめて自分で原稿書くときは楽をしたいので、推敲せずともそのままイッパツで使えるような原稿を書きたい」とか思うようになった。

 でもなかなかそういう原稿を書くスキルは身につかない。その代わり、推敲を徹底しない習慣は身についてしまった。それで失敗する。そしてあとから「しまった」と思うことがしばしば。ここで書く文章くらいならいいんだけど、仕事の原稿で誤字脱字が多いと信用をなくすし、ひいては仕事が減っちゃう可能性だってある。そんな面白い文章を書けるタイプでもないんだからせめて正確性くらいは高めなきゃいけないのだが、一通り文章を書くとその時点でスタミナ切れになってたり、その仕事が終わったような気になって気持ちが切れちゃったりするんで、書いた文章を見返す気力がなかなか沸いてこなかったりする。そんなわけで校正ツールにはちょっと魅力を感じてしまう。まあ、日頃からもっとちゃんと書くようにしておけばそれで済む話なんだけど……。

【雑誌】コミックビーム 2月号 エンターブレイン B5平

 ビームもついに99号め。ちょっと前に前後編で掲載された桜玉吉「御緩漫玉日記」が本格連載化……なのかな? 目次ページには「大好評だった読切プレ新連載”御緩”の第2弾スタート!!」とある。まあいいか。で、今回の内容は、タイトルは「おゆるり」だが、なんか桜玉吉の家庭が崩壊しかかってたころのこととか描いててあんまりゆるくないっす。でもアシスタントの巨乳ちゃんがからんできて色っぽいお話になってたりして面白い。鈴木マサカズ「ブルードッグ・ブルース」は最終回。迷走を極めた青春物語だったが、最後は爽やかに締めた。この人は絵柄は泥臭くて地味だけど、なかなか深みのあるお話を描ける実力のある人だと思う。単行本……。しりあがり寿「真ヒゲのOL薮内笹子」も最終回。「ヒゲのOL」シリーズ自体は好きだが、今回のシリーズはあんまり乗れなかったかな。

 森薫「エマ」、志村貴子「放浪息子」はともに次の展開に向けての助走ってな感じのお話。まあとりあえず今回大きなことは起こらないけど、どちらも堅調なぺースで楽しめる。ちなみに今号には森薫描き下ろしの「着せ替えシャーリー」シール付き。実際に着せ替えて遊ぶ人は何人くらいいるのだろう……。もったいなくて使えないって人が多そう。そういう人はスキャナで取り込んで、フォトレタッチツールを使って着せ替えるといいと思います。福島聡「少年少女」。今度は未来派な話で攻める。本当にいろいろやりますなあ。

 読切・山川直人「コーヒーもう一杯」は、3人の男女のちょっと切ないお話を、コーヒーの香りに乗せて贈る物語。いつもながらの山川節で、しみじみした完成度の高い作品。この暖かみのある線はやはり魅力的。雑誌のザラザラした紙の質感にも合っていると思う。田邊剛「呪画」は、基金の村を義梵という名の僧が訪れたときのエピソード。しっかり細部まで描き込んだシャープな作画が印象に残る。なかなか力のありそうな人だが、「皆さんの感想が聞きたいです。ぼくはなにを描けばいいんでしょう?」という作者コメントはちと弱気かなーと思った。千田悟史は2001年9月号「雪のマフ」以来の掲載。とある少女が事情はよく分からないまま、ポストガールとして手紙の受け取りを拒否して逃げまくるMr.スネイル氏を追うという、ちょっと不思議な物語。絵柄は元気が良く親しみやすい。ただもう一つなんかインパクトのある武器が欲しいかなという気も。

【雑誌】ヤングキング 2/2 No.3 少年画報社 B5中

 陸乃家鴨「保健室のメカニカル」が掲載。てっきり「シリーズぎゃるこめ」だと思っていたら新連載だった模様。内容としてはマッドサイエンティストな保健室の女センセイが活躍する、ちょっとHなドタバタコメディという感じ。この手の作品では実績のある人だけに、さすがに楽しくまとめている。さほど強烈な色があるわけでもないが、雑誌のカラーにはマッチしているしいいんじゃないでしょうか。小池田マヤ「聖★高校生」。神保とジュンがついに……。そろそろこの二人の関係にも一つの結論が出るか。双方激しく不器用で痛み苦みもあるけれど、そこらへんひっくるめてシリアスに物語を進めてて読みごたえあり。

【雑誌】季刊デ・ジ・キャラット 冬号 ブロッコリー/角川書店 B5平

 日本代表監督デ・ジーコだにょ〜。今号の応募者全員サービスには、ひな。の描いている色使いがメルヘンチックなぷちこ漫画「にゅ!」の朗読CDつき絵本がある。これはちょっと欲しいかも……。描き下ろしの話も収録されるらしいし、ほっけみりんがふんだんに出てくるし。

 コゲどんぼ「デ・ジ・キャラット〜でじこだにょ〜」は、アニメ版の第8話「『日増し湯』ってお風呂屋さんにょ」、第31話「りんな?誰でしたかにょ」、第31話「りんな眠りまくりにょ」あたりのお話。いつもよりずいぶん長めなんで満足感は高い。なお今号にはコゲどんぼのインタビューも掲載。コゲどんぼの絵については、表紙とかのカラーイラストで使われるおすまし絵よりも、漫画のほうのくるくる変幻自在なタッチのほうが好き。花屋敷ぼたん「ラ・ビ・アン!〜うさだの恋の物語〜」は、今回バレンタイン話。かなりラブコメチックでええ感じ。あと愁☆一樹「アイドル探偵あかり」ではうさだあかりが、山田J太「GGBG!」ではぴよこがそれぞれ活躍しててこちらも楽しい。「デ・ジ・キャラット」世界にいくつもの切り口からアクセスしてて、あの世界が好きな人は楽しめる雑誌になっておるのではないかと思います。

【雑誌】ビッグコミック 1/25 No.2 小学館 B5中

 山上たつひこ「中春こまわり君 妻の帰還」後編がいろいろ面白かった。栃の嵐はあんなふうになってたんだなあとか。あと何気ない脂っこいセリフとかがいちいちツボにハマる。これは続きも読みたい。いずれ単行本に収録される日も来るのだろうか。

【雑誌】メガプラス vol.4 コアマガジン B5平

 田沼雄一郎ファンにはおなじみの、かわいいメガネ君男子・瞳くんと、大柄で姐御肌な先輩・早乙女さんのラブストーリーの最新作「瞳くんがんばった!」が掲載。今回は学園祭でのエピソード。相変わらず二人はアツアツ。あと展開的にも茶目っ気があるし、ドタバタ楽しいお話になってて面白かった。この二人のエピソードは、これまで単行本「LOVE ME」[Amzn:旧版/新版〕、アンソロジー「学園天国 部活編」[Amzn]、「桃尻淫辱」[Amzn]と、バラバラに収録されているんで、いずれもう何本か描き足したうえで、1冊にまとめた本を出してくれるとうれしいなあ。

 末広雅里「CAGE」は7話め。焦らず急がず、女教師の調教は進行中。最近の性急な調教漫画に慣れちゃってる人にはもどかしく感じられるかもしれないけれども、こういうあんまりガツガツせずからめ手からじわじわ責めていく漫画ってのは個人的にはとても好き。森永みるく「ワイルドファンシー」。いきなり猫耳少女がご主人様にジャレついてて甘ったる〜い展開。トロトロでいいですな。都氏「私を借りてアナタ♥」。触手モノのレンタルビデオから女の子が出てきてH……というお話。ヌレスケがエロっぽくていいです。


1/9(金)……レガッタ塁

▼「ガッタレ塁」は堂上まさ志が20年くらい前に週刊少年チャンピオンで連載していた漫画。単行本は1巻だけ出て(1983年2月)、残りは未収録だった模様。←なおこういう昔の漫画の初版データを探す場合は楽天ブックスがわりと便利。たぶん中古品販売の楽天フリマとかがあるんで、それ向けに古い本のデータべースも揃えるようにしてるんでしょうな。以前「編集会議」のスポーツ漫画特集で初版年月日を調べたときにもけっこう役に立った。eS!BOOKSもデータはけっこう充実してるんだけど、20年以上前の本になると初版年月等のデータがない場合が多いんだよね。

▼コミックとらのあなのポイントカードグッズに、とらのあなオリジナルDVD「タイガードラマ」が追加されていたのでもらってきた。……んだけどアニメ部分って30秒×2しか入ってないのか……。あとはヴォイスドラマが28分×2。アニメ部分がもう少しあるのかなとか思ってたのでちょっと残念。これで引き換えに必要なポイントが5000ってのはちと高いなー。100円ごとに5ポイントなので、5000ポイントためるには10万円買い物しなきゃいけないわけだから。

▼10日売り
【雑誌】ヤングキング 2/2 No.3 少年画報社 B5中
【雑誌】季刊デ・ジ・キャラット 冬号 ブロッコリー/角川書店 B5平
【雑誌】ビッグコミック 1/25 No.2 小学館 B5中
【雑誌】メガプラス vol.4 コアマガジン B5平
▼13日売り
【雑誌】comic天魔 2月号 茜新社 B5平

【雑誌】ヤングアニマル 1/23 No.2 白泉社 B5中

 森恒二「ホーリーランド」では、ユウの才能に戦慄を覚えたショウゴが、再び対決して自分の気持ちに収拾をつけようと決意。なかなかシビアかつアツいエピソードになりそうで楽しみ。宮野ともちか「ゆびさきミルクティー」が巻頭カラー。「限りなく透明でささやかなストーリー」というキャッチフレーズとは裏腹に、この主人公のにーちゃんはけっこうヒドい奴であります。虫も殺さないような顔をしていながら、幼なじみのひだりちゃんは泣かすわ、同級生の黒川さんにはさんざん気を持たせておきながら嘘ついて傷つけるわ、親友のあんちゃんを女装姿で魅了してサッカーの練習に身が入らなくさせるわ。彼にはくらわしてやらねばならない。然るべき報いを。竹内桜「ちょこッとSister」(原作:雑破業)では管理人さんが切ない想いを抱えて悶々。なんだか美味しいお汁がピュピュってなシーンもあり。狙ってるなー。

【雑誌】ビッグコミックスペリオール 1/23 No.3 小学館 B5中

 太田垣康男「MOONLIGHT MILE」。基地内に潜むテロリストがいよいよ本格的な計画を発動。手に汗握る展開が続いていて読みごたえがある。宇宙を軸にさまざまなキャラ、さまざまなエピソードを詰め込み、定期的に盛り上がるので飽きない。高田靖彦「ボールパークへようこそ」は、ファルコンズを巡ってOB、選手、オーナー、監督と暗闘が続いててこちらもいい感じ。きれいごとだけでは済まさずにスポーツビジネスを描いていて面白い。あと最近は、これまで何を考えてるかよく分からなかった矢畑のキャラもずいぶん生きて来ていると思う。

【雑誌】ナマイキッ! 2/1 vol.73 竹書房 B5中

 いかにもコンビニ売りエロ漫画雑誌っぽい、ヌルめにまとめた作品が並んでいる。あんまり目立つような突出した作品はないんだけど、どれもまあそれなりに楽しめるというか……。そのなかでは、おかもとふじお「熱帯ぷりん」のほぼ全編1ページブチ抜きコマ割りの特異さが目立つ。やっぱいつ見てもすごいね。

【単行本】「史上最低のレガッタ」3巻 塀内夏子 講談社 B6 [bk1][Amzn]

 これにて完結。特殊施設に入れられた少年たちが、力を合わせてレガッタに取り組み再出発を目指して奮闘するというお話。なんだか特異な設定ということもあって、最後までなんとなくノレない部分もあったけど、漫画表現的にはさすがにうまいし青春モノとしてきっちりまとめている。あとこの巻には2000年に週刊少年マガジンで掲載された、スノボ漫画の「ラッセル」前後編も収録されている。そういえばそんな漫画もありましたな。

【単行本】「姫はじめ」 春籠漸 ヒット出版社 A5 [Amzn]

 乱交スキーな作家として知られる春籠漸の新刊。今回はロリ系がちょっと多めな構成だけど、内容自体はいつものようにつゆだくで、ガンガンやりまくるというストレートに実用的なもの。ちょっと汁出すぎと感じる人もいるかもしれないし、いかにも「アニメ絵」的なキャラ造形ではあるんだけど、いつもながらエロい。シチュエーション的や展開はかなり都合よすぎなところも多い。例えば毎朝何発か抜いてからでないと起きない少年を学校に遅刻させないため、毎朝、妹や幼なじみが寝ている彼のちんちんをしゃぶったり入れたり……という「おはよう!めざまし娘」とか。あと、甘いモノに目がない女の子に、フェラチオするたびにケーキを与えるようにしてたら、しまいにはチンポを見るだけでよだれを垂らすようになってしまったなどという面白エピソードもある。でもそういう頭の軽い内容もこの人の持ち味だったりはするし、そのおかげでヒドいことしててもあんまり陰惨な感じにはならないので、わりと気軽に使える。ベタなアニメ絵の滑らかな触感を生かした激しいHシーンでヌキたい人にはオススメ。


1/8(木)……天地裏面

▼仕事帰りに渋谷でサイトウマサトクさん@月下工房、ムネカタさん@outdexと飲み。このメンツで集まるのは考えてみればずいぶん久しぶり。なんかあれやこれやと話しつつ飲んで、気持ち良く酔っぱらわせていただきました。

【雑誌】キングダム 2月号 少年画報社 B5中

 新谷かおるの新連載「RAISE」が開始。内容としてはお得意の航空戦記モノ。さすが実績のある分野だけあって手堅く読ますな〜という印象。佐野タカシ「イケてる刑事」。Hなサービスがたっぷりで、全体としてはほのぼの暖か。やっぱりこの人の作品は読んでて気持ちイイ。私屋カヲル「青春ビンタ!」はみんなでカルタとり大会。そのカルタがオリジナルのエロガルタで、内容が非常に馬鹿馬鹿しくて楽しかった。ノリがいいねえ。志村貴子「ラヴ・バズ」はいつもとちょっと違った雰囲気で、藤かおるの娘とその父親が一日あそぶ……という内容。ゆったりしたムードに満ちてて、たまにはこーゆーのもいいと思った。米餅昭彦「けい×どろ」も、今回は主人公のU作警部補ではなく、貧乏ながらも健気に働く少年がメインの回。これはこれでいいお話。アキヨシカズタカ「Monkey Magic」は次号で最終回とのこと。あと佐藤ショウジ「新天地☆ふたりぼっち」で、作者名の脇に「OURS&キングダムの危機を救って12作」と書いてあってちょっと笑った。そんなに代原描いてたのか……。

【雑誌】近代麻雀オリジナル 2月号 竹書房 B5中

 押川雲太朗の新連載「ストロング」がスタート。ダメ人間なメンバーが集う雀荘を舞台にしたダラダラムードの作品って感じかな。それともここから激しく展開していくんだろうか。とりあえずまずは3人のメンバーのダメっぽさが描かれるという感じの出だし。城埜ヨシロウ「ウラセン」。今回は城埜ヨシロウがお年玉を賭けて竹書房社長と卓を囲む。なんか城埜ヨシロウと担当M田のかけ合いが容赦なくてけっこう笑った。

【雑誌】モーニング 1/22 No.6 講談社 B5中

 幸村誠「プラネテス」がPhase.26で一区切り。この後しばらく長いお休みに入るとのこと。静かなクライマックスではあったけど、これまでの展開から考えるとごく自然な、けっこういい着地の仕方だったと思う。個人的には納得しました。そんなわけで次回作にも期待。山田芳裕「ジャイアント」。ジャイがより大きくなってメジャーに復帰するため、一歩一歩進んでいく。手応えのある展開になっていてワクワク感が高まる。うめ「ちゃぶだいケンタ」。みんなのピンチにケンタ参上。うーんかっこいい。あとサワとのやりとりも微笑ましい。ただ展開としてはまだまだ予断を許さずって感じ。新連載、こなみかなた「チーズスイートホーム」はネコまんが。モーニングって「What's Michael」「クロ號」と、ネコまんがをコンスタントに載せてるなあ。

【雑誌】ヤングサンデー 1/26+29 No.6+7 小学館 B5中

 「ブラックジャックによろしく」の佐藤秀峰がヤンサンに復活。と思ったら原作担当で、作画は壽エージが担当。タイトルは「幸子」。ラジコンを秘かな楽しみとしているイジメられっ子の少年と、彼が恋しているイジメっ子側とつるんでいる少女の物語。演出はまんま佐藤秀峰ノリなんだけど、あの大仰さを受け止めるにはちょっと話が小さいかなーという感じがした。ながいけん「神聖モテモテ王国YS」は2話め「テーマパークでもてる(前編)」。サブタイトルだけで、あらかたあらすじが語れたような気がいたします。

【雑誌】ヤングジャンプ 1/29 No.6+7 集英社 B5中

 みやすのんき「東京ナンパすとりーと」が最終回。終盤は意外な展開になってたけど、個人的にはけっこう楽しんで読んでいた。気軽に読めるエンターテインメントって感じで。作:荒仁+画:坂本眞一「にらぎ鬼王丸」は3回め。力強い作画と骨太なお話作りでなかなか好調。主人公が職人だってあたりのシブ味も良い。

【雑誌】週刊少年チャンピオン 1/22 No.6 秋田書店 B5平

 ついに始まってしまった例のアレ、水島新司「ドカベンスーパースターズ編」。ドカベン世代9人を中核として、パ・リーグに新球団が2チーム誕生。そこに続々集まってくる新メンバー。いやーなんというかもう初っぱなからめくるめく水島脳内ワールドが展開されててゲップが出そう。ここまで来たらもうとことんまで突っ走ってほしい。能田達規「ORANGE」は最終回。2部リーグからの昇格を目指すサッカーチームの奮闘を、アツく激しく描写。そして最後は気持ち良く締め。しっかり楽しませてくれたいい作品だった。単行本は12巻が1月15日、最終13巻が2月19日に発売とのこと。馬場民雄「虹色ラーメン」。この漫画、さりげなくぶっ飛んだことするなあ。ラーメン与田が取り壊されたことに衝撃を受けた太陽が、雪の降るラーメン与田の空き地で絶望に沈みつつ眠っていたと思ったら……。今回に限ったことじゃないけど、爽やか熱血料理漫画っぽく見せかけながら、けっこう不思議な世界を展開してると思う。

【雑誌】コミックバンチ 1/23 No.6 新潮社 B5中

 富沢順の読切「殺し屋麺吉」が掲載。なんかスゴい設定。「天誅ラーメン」を合図として、客の恨みを晴らすラーメン屋兼殺し屋が主人公。しかも悪役がモロにスーパーフリーのワダサンがモデルだし。ラストの殺し方は、きちんとラーメン屋的小道具を駆使してて思わず笑ってしまった。最初は「ラーメン屋と殺し屋?微妙だなー」みたいな感じで読み始めたが、意外と楽しめる作品となっていた。日高建男「満腹ボクサー徳川。」。徳川が攻勢。なかなかいい感じで盛り上がってて面白い。

【雑誌】FEEL YOUNG 2月号 祥伝社 B5平

 IKARING「しまいもん」がたいへん面白い。今回もいきなり扉ページでバカ姉妹がアイドルの格好してて「わたしたち、ウンコなんかしませーん!(アイドルだから)」だもんなあ。本編でも妙なテンションを持ったサブキャラが出てきて存在感バリバリ。ボケっぷりがぶっ飛んでていい感じです。ジョージ朝倉「ピースオブケイク」は盛り上がって来ている。この人の描くキャラは目に力があっていい。南Q太「スクナヒコナ」。なんか最近ラブラブモードに入って幸せ展開かと思いきや、テツがストーカー的な女の子がからんできて一気に不吉な感じに。うへー。そう簡単には甘やかしてはくれません。内田春菊「ほんとに建つのかな」は最終回。よかった……不幸にならないうちに終わってくれて。いやー、やっぱり実録だと見ててハラハラします。

【雑誌】YOUNG YOU 2月号 集英社 B5平

 ぬごー。またしても羽海野チカ「ハチミツとクローバー」がとじこみ別冊での掲載かー。これハサミ使って切らないと読めないからイヤなんだよなー。内容のほうは番外編で、一度だけ出てきたあの人が再登場。ギャグ満載でノリが良く、素直に楽しく読めた。それから今号では東村アキコの短期集中新連載「ドライアイス」がスタート。ドライアイスの卸売をしている店の、なんだか非常に不器用な青年と、彼がふとしたきっかけで出会ったなんだか不思議な雰囲気の女性を中心としたドラマ。恋が始まりそうなそうでもないような……という微妙な空気が心地いい。絵もスッキリしててキレイだし。あとドライアイス店ということで、空気がピンと引き締まった印象を受けるのもいい。東村アキコについてはあんまり読んだことはなかったけど、いい作家さんだと聞いてるし、実際これまでに読んでみた限りでも面白かったので期待してます。たかさきももこ「白衣でポン」は、桃園さんがナースを結婚退職か……ということで揺れる回。いろいろドタバタしてて面白い。この作品はコンスタントにいいですな。

【雑誌】COMIC夢雅 2月号 桜桃書房 B5平

 冬長「AV女優」中編。AV女優とプライベートで付き合っている少年が主人公のお話。夢雅では美少女漫画チックなエロ度を高めてきている感じ。この人らしいねちっこい描写も奏効。あとラブラブ度も増してきて楽しく読めるようになっている。舞登志郎は何か久し振りに見たような。「月の時間」は、いつもは優等生だけど夜になるとイケナイ女の子になる女学生さんのお話。夜になると解放されてすごーくリラックスした表情を見せる少女がかわいくていい。いつもながら妹っぽさもたっぷり(そういう設定ではないんだけど)。ダーティ・松本「エロ魂!」は例によってトバしている。ダーティ先生が痴漢漫画家・小多魔若史(「おたま・じゃくし」って読むのね)の作品を目の当たりにして、あまりの下手っぷりに驚愕するシーンに爆笑。表現が激しい〜。氏賀Y太「真・現代猟奇伝」は前号で女子高生コンクリ詰め殺人事件が終わり、今号からは混血少年連続殺人事件に。相変わらず後味の悪い、やりきれないお話。まあ今回のは女子高生コンクリ詰め殺人ほどではないけど……。


1/7(水)……ゲーダイ電話

▼本日は、年末に放映されたTVアニメ「『ブラック・ジャック』スペシャル 〜命をめぐる4つの奇跡〜」を見ながら踏台。キャプチャーした後、CMカットとDivXへのエンコードはその日にやっておいたけど、1時間半だと踏台にはちと長いので今まで手をつけてなかったのだ。でも今日は気が向いたので1時間半フルに踏んでみた。さすがにいつもの2倍近い時間だったのでけっこう疲れた。あと内容のほうはよくまとまってたと思う。作画もだいぶ手塚っぽい雰囲気を意識してた感じで、非常に手堅い作り。楽しんで踏めましたわい。

【雑誌】大阪芸術大学 河南文藝 漫画篇 vol.3 2004年新春号 B5平 [Amzn]

 大阪芸術大学の文芸学科長である小池一夫が責任編集する、大学発の漫画雑誌。たしか前号は昨年4月の発行で、久しぶりの第3号となった。内容はさすがに学生の作品がほとんどなので、一般の商業誌レベルには及ばないものの、本体476円でそこそこボリューム感があるし、意外と読みごたえはある。今回は大阪芸術大学の新人漫画賞第1回の発表もあり。雑誌全体で見ると、一つ抜けているなと思えたのが作:柴崎友香+画:田雑芳一「京都観光2024」。とある平凡なカップルがデートで京都を歩いて回るという内容で、淡い描線の作画がユニーク。ゆったりとしたムードもなかなかのもので、気持ち良く読める作品に仕上がっている。あとコミック.Hでも描いている成田をと「Toxic」の、ラフっぽくあるけれど味のある個性的な描線も目を引くところ。

【雑誌】MUJIN 2月号 ティーアイネット B5平

 甘詰留太とかがお休みだと個人的にはいまいち引き込まれるものがないかなー。この中では小暮マリコ「姉といつまでも」あたりは手堅く良い具合。病弱な弟さんを喜ばせようと、お姉さんが彼のHな要求にこたえる……といったお話。華やかな絵柄とちゃんとボリューム感もあるHシーンで毎回ソツがない。ドリルムラタ「アニ嫁いじり3」。まるくて大きなお乳の質感がいつもながら良い。なんかすごくつるつるすべすべしてそうなところが巨乳党にアピール。

【単行本】「アゴなしゲンとオレ物語」14巻 平本アキラ 講談社 B6 [bk1][Amzn]

 いつものごとく。でもあんな濃くて下品なギャグを毎回やってるのに、意外とテンションが落ちてないというのはけっこう凄いことだと思う。ときどき「おっ」と思わせるシュールなネタとかもあったりして、いまだにときどき新たな発見がある。そういえばこの前アフタヌーンで開始した新シリーズ「俺と悪魔のブルーズ」もなかなか面白かった。平本アキラって、けっこう作家的な奥行きがありそうな人だなというのを最近感じていたりする。

【単行本】「しあわせ団地」6巻 蓮古田二郎 講談社 B6 [bk1][Amzn]

 こちらも例によって例のごとく。野田夫妻はひたすらに貧乏で情けない生活を送り、向上も成長もなんにもない感じ。心なしか最近では夫婦でかなり醜いところをより赤裸々に見せ合っているような。でも愛はあるんだよな……たぶん。

【単行本】「彼岸島」5巻 松本光司 講談社 B6 [bk1][Amzn]

 島を埋め尽くす吸血鬼たちはどのようにして発生したのか……などなどが語られる第5巻。今回も血みどろの激しい戦いが続く。いろいろ激しく展開してるんだけど、「クーデタークラブ」ほどには乗れない感じではある。この人の場合、女性キャラとか変態風味とかがもう少し前に出てきたほうがいいのかも。


1/6(火)……起草連文

▼職場の暖房がすごく効きが悪く、これはいかんと常々思っていたのでガスストーブを導入した。暖められた空気を送風する機能も持っておりすごくあったかい。電気代もかからないしこれはいいと思ったが、とても気持ちがいいためすぐ眠くなる。これはいかんと思った。

▼未読物
【単行本】「アゴなしゲンとオレ物語」14巻 平本アキラ 講談社 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「しあわせ団地」6巻 蓮古田二郎 講談社 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「彼岸島」5巻 松本光司 講談社 B6 [bk1][Amzn]
▼7日売り
【雑誌】MUJIN 2月号 ティーアイネット B5平
▼8日売り
【雑誌】COMIC夢雅 2月号 桜桃書房 B5平
▼9日売り
【単行本】「姫はじめ」 春籠漸 ヒット出版社 A5 [Amzn]

【雑誌】週刊少年サンデー 1/21 No.6 小学館 B5平

 橋口たかし「焼きたて!!ジャぱん」。なんかよく分からんうちにラブコメ展開突入か。まあないと思うけど。高橋しん「きみのカケラ」は再開2回めだけど、今回もすごーくコマがちっちゃくて著しく読みにくい。うーむ。

【雑誌】週刊少年マガジン 1/21 No.6 講談社 B5平

 「3・3・7ビョーシ!!」の久保ミツロウの新連載が開始。今回のタイトルは「トッキュー!!」で、海上保安庁所属で海難救助に情熱を燃やす青年の活躍を描いた作品。原作の小森陽一は、佐藤秀峰の「海猿」でも原案をやってた人。原作、作画ともに力のある人たちなんで期待が持てそう。久保ミツロウについてはまだこの作風、絵柄についてはなじんでないかなーというところも見受けられるけど、それは回数を重ねればクリアできる問題だと思う。いい作品になってほしい。宗田豪「天才料理少年味の助」は、今までで一番まともだったかもしれない。岩壁でなぜか寿司を作ってるとかいうのは抜きにして、比較的奇抜な展開が少なかった。それが面白さにつながっていると必ずしもそうではなかったりするんだけど……。

【雑誌】漫画サンデー 1/20 No.2 実業之日本社 B5中

 新連載、鈴木あつむ「歌舞伎町巡査 カブキン」(協力:久保博司)がスタート。歌舞伎町の交番に配属された新米警察官が、そこでさまざまな事件に遭遇し、人間模様を見つめていくという感じのお話。すごく面白いって感じじゃないけど、手堅い作品にはなりそう。場所が場所だけに事件には事欠かないだろうし。

【雑誌】コミックPOT 2月号 メディアックス B5平

 一時期面白かったんだけど、木静謙二とかが載らなくなってから、ちょっと調子が落ち気味かな〜という印象。そんな中、今号には奴隷ジャッキーが登場。「お嬢上々!!」。それまで全然モテなかった主人公にやっとできた彼女、それは清らかすぎるお嬢さま。しかもデートのときでも何十人もの警護がついてきて、普通のデートもできやしねーという状況で主人公は悶々。でも最終的には警護の面々にも認められてHに突入。なんかすごくドタバタしてて面白い。奴隷ジャッキーの作品は本当に独特のヘンテコな空気に満ちている。EB110SS「カラダ200点」は、テストの答えと引き換えに関係を持っているめがねっ娘と先生のお話。EB110SSだからもちろんロリ。最終的にはけっこうラブラブな雰囲気になっててええ感じでありました。

【単行本】「武装錬金」1巻 和月伸宏 集英社 新書判 [bk1][Amzn]

 今、週刊少年ジャンプで絶好調にブイブイいわせている「武装錬金」が単行本化。内容を要約すると、一度は殺された主人公・カズキや彼に命を与えた少女・斗貴子らが、錬金術によって作られたホムンクルスたちと戦うという伝奇アクションといったところ。この手の週刊少年誌連載の妖怪退治系アクションバトルものは、ほっとくとむちゃくちゃ長くなってしまいがちなんでうかつには手を出さないようにしてるんだけど、この作品は現在のところ非常にいい感じに盛り上がってる。基本的には熱血、しかも要所要所で飛ばすギャグのキレも抜群でシャレっ気たっぷり。典型的な熱血主人公タイプのカズキ、凜とした強さが魅力の斗貴子、それからおっとりしたボケ役的存在のカズキの妹まひろ。それぞれに味のあるキャラクターたちがみなイキイキと動き回っており、読んでて飽きない。物語の進行テンポも軽快でとってもいい。連載開始からあんまり時間は経ってないけど、ぐんぐん盛り上がっていてすごく楽しい作品になってる。素直に面白い。

【単行本】「なんてっ探偵アイドル」15巻 北崎拓 小学館 B6 [bk1][Amzn]

 最近、人気とともに露出度もどんどん高まっているトリコロール。今回も初っぱなからアキラがホステス体験をさせられてたり、表紙がヌレスケTシャツだったりとサービス満点。まあ個人的には脱がないでもいいと思うんだけど……。それにしてもこの作品もすでに15巻。ずいぶん長く続いた。まあなんだかんだいって女の子は可愛いし、好きな作品ではあります。

【単行本】「DREAM FITTER」 加賀美ふみを 平和出版 A5 [Amzn]

 いやー、毎度かわいいですなあ。今回は「DREAM FITTER」全5話と「song recycle」全3話、「Lovely Memory(rerun)」「いっしょにいたいね」を収録。いずれの作品も、トロットロにアツ〜い恋愛ムード満載の可愛い作品に仕上がっている。とくに「DREAM FITTER」は、お互いのHな姿を妄想しては興奮しているアツアツカップルがメインのお話で、なんとも幸せで妬けちゃうようなお話。そして毒のない絵柄のわりに、エロシーンでやってることは意外に過激なのもポイント。ラブラブな雰囲気にアテられつつ、ニヤニヤし、そのこっぱずかしさにゴロゴロ身悶えながら楽しく読める本であります。


1/5(月)……利生むバブル

業界初!差替え出来るHDDレコーダー+プログレDVDプレーヤーPVR-80HD業界初!差替え出来るHDDレコーダー+プログレDVDプレーヤーPVR-80HD(い〜でじ!!楽天市場店)
 ハードディスク部分がリムーバブルになってて、差し替え可能なHDDレコーダー+DVDプレーヤーというのが出たらしい。これはちょっと欲しいようなそうでもないような。でも気になることは気になる。上記リンクだと1月8日までの新春特価で3万9800円。こちらだと1月下旬入荷分予約で4万9800円。買うなら急いだほうがいいけど、TV録画用のPCをすでに持っている自分にとって緊急度は低い。でもまともなDVDプレーヤー持ってないというのもあるんでこのさい買っちゃうという手もある。どうしよっかなー。

▼今日まで休み。そして2004年の漫画もそろそろ初荷がやってきた。初っぱなから荷物が重たいずぇ〜♥

▼未読物
【雑誌】大阪芸術大学 河南文藝 漫画篇 vol.3 2004年新春号 B5平 [Amzn]
【単行本】「武装錬金」1巻 和月伸宏 集英社 新書判 [bk1][Amzn]

【雑誌】コミックフラッパー 2月号 メディアファクトリー B5平

 岡本一広「トランスルーセント 彼女は半透明」はシリーズ第6弾。白山さんが劇団のオーディションを受けようとするも、彼女の父親がそれに猛反対……というお話。今回はやけに唯見くんがアツくて青春してます。柳沼行「ふたつのスピカ」。府中野くん、シュウと、男性陣にスポットが。クールなふりしていつもアスミのことを心配している府中野くんはけっこう好きなキャラ。なお今号には「ふたつのスピカ」クリアファイルがおまけで付いてます。羽海航船はフラッパー初登場。「萌えぽい♪」。盗撮少年にターゲットとしてつきまとわれている女の子と、その盗撮少年のファンである女の子が、なぜかコスプレして萌え勝負〜というドタバタギャグ。そんなに強烈に萌えっぽくはないけど、明るいノリで楽しく読めはします。

 あと次号からはフラッパーの若手有望株の一人、石黒正数がいよいよ連載を開始。鹿島純原作の「アガペ −犯罪交渉人一乗はるか−」という作品がスタート。

【雑誌】ビッグコミックオリジナル 1/20 No.2 小学館 B5中

 福本伸行「最強伝説黒沢」。うーむ、黒沢さんの最強伝説の幕開けなのか……? なんか黒沢さんを気楽に応援しているギャラリーによる解説が楽しいです。やっぱり他人事ってのはどこまでも気楽だ。唐沢なをき「電脳炎」。新キャラ、若者におもねって2ちゃん語や顔文字とかを使いまくるオモネリ課長のイタイタしさがいいなあ。さすが唐沢先生はいいトコロに目をつけなさる。

【雑誌】ビジネスジャンプ 1/15 No.3 集英社 B5中

 作:周良貨+画:能田茂「頭取野崎周平」。けっこう手堅く面白い。舞台がビジネスの中心部となる銀行であるだけに、いろいろ事件も起こるし、飽きないお話になっている。能田茂はしっかり仕事してますな。

【雑誌】ヤングマガジン 1/29+31 No.6+7 講談社 B5中

 古谷実「シガテラ」。高井がすごい勢いで変わってしまっていて不穏なムードが充満。南雲さんがヒドい目に遭わないといいんだけど……。不幸一辺倒でないだけに、その生活が崩れる予感にハラハラさせられる。松浦まどか「ウッハ!ハーレム学生寮」。なんか最近のラブ展開はけっこう読ませるものとなっていて気になるところ。

【雑誌】ビッグコミックスピリッツ 1/26+29 No.6+7 小学館 B5中

 ガーン、コージィ城倉「ティーンズブルース」が第一部・完になってしまった……。これちゃんと続きがあるのかなあ? うーむ。得体の知れない迫力があってかなり楽しみにしていた作品だけにちゃんと続けてほしいもの。いちおう作者コメントには「第二部でお会いしましょう」と書いてあるけど具体的な再開予定は書いてないし難しいかなあ。巻頭カラーでは中原裕の新連載「ラストイニング」(原作:神尾龍)がスタート。かつては名門高校の球児だったが、今はインチキ健康食品会社でのナンバーワン営業として楽しまぬ日々を送っている男が主人公。その会社の社長がトンズラして自分も警察に拘留されすべてを失ったところに、今は母校の校長をしているかつての恩師から、監督をやらないかという話が舞い込んで来る……という出だし。今号の表紙には「アンチ高校野球!!リストラ野球部が行く!!」とのキャッチフレーズがあるが、基本的には高校野球漫画になることは間違いなさそう。中原裕の手堅い作風はけっこう好きなんで期待してます。小田扉「団地ともお」。今回はけっこう切ないお話。こういう話をスルリと差し挟んで来るあたり、なかなかやってくれます。それにしてもともおのジャンパーのデザインはイイ。背中の絵柄がお気に入りだ。

【雑誌】週刊少年ジャンプ 1/23+29 No.6+7 集英社 B5平

 作:大場つぐみ+画:小畑健「デスノート」は、また一つ、この物語を縛るルールが付け加えられる。だんんだん縛りが多くなってきてはいるんだけど、いっぺんにそれを呈示するんでなく小出し小出しで語っていくんで頭が混乱しない。というよりもちゃんとそれが読者を物語に引き込むためのキーとなっている。こういう順を追ったやり方はなかなかにうまい。江尻立真「World4u」は2003年6/2 No.25以来の登場(そのときの感想は2003年5月19日の日記を参照のこと)。学校の怪談系のお話。印象としては前回のときと同様で、まとまった絵柄、お話作りは好感度が高いものの、こじんまりしすぎてる感がある。前回のときも書いたけど、どのコマでもキャラの顔の大きさが大体同じくらいでメリハリに欠ける。少年誌なんだし、もう少し大胆に画面を使って、印象に残る一コマってのを作っていったほうがいいんじゃないかと思う。

【雑誌】花とゆめ 1/20 No.3 白泉社 B5平

 樋口橘「学園アリス」が巻頭カラー。文化祭編はまだ続いてて、みんなで劇をやることになりそうな感じ。和気あいあい、楽しそうでええですな。藤原規代「HELP!!」は最終回。お医者さんを目指す少女と、彼女を指導している先生をメインとした努力&ラブな物語。素直な絵柄とまっすぐなお話で好感度の高い作品だった。医者を目指すという設定をもう少し生かして、そっちのディティールも細かくしたほうが読みごたえはあったと思うけれども。

【雑誌】桃姫 2月号 富士美出版 B5平

 Cuvie「手をつないで」後編が前回に続いてラブラブな感じで良かった。この人のスッキリした絵柄はわりと好印象。土居坂崎「おちちDEあちち」はなんか下らなくてヘンなノリをしてて楽しかった。放課後の体育倉庫で二人の女の子と一人の男の子がパイズリ祭り。セリフまわしが全体に馬鹿っぽいところがいい。片方の女の子が、もう片方の女の子の「乳首をパイズリ」するというプレイも出てきたりして面白い。


1/3(土)〜1/4(日)……山猫のまねっこ

▼自宅にて仲間うちでの新年会をしておりました。3日の昼間から始まって4日の朝までずっと飲みまくり食いまくりアニメ流しまくり。さらにその模様をWebカメラを使って映像をライブ配信し、チャットと合わせたバーチャル新年会を開催してみるなどといったことにもチャレンジしてみた。まあいろいろあって楽しかったんですが、腑甲斐なくも途中で何度か寝てしまって非常に残念。最近酒弱すぎ。もっとしっかりしなければ……と新年早々深く反省。

【同人誌】「山猫先生の”物語”(プレビュー版)」 山崎浩 <ワンダー2

 コミックトム1995年8月号〜1997年11月号に全17話で掲載された「山猫先生の”物語”」の第一話は収録したもの。森の奥の小さなおうちで物語をつむいでいる山猫先生と、先生の大ファンである少女が出会う不思議なものごとを描いていく……というお話、だと思う。雑誌掲載時にちゃんとチェックしてなかったので、ここに載ってる第一話分の情報しか持ってないもんで……。とりあえず第一話を読んだ限りでは、山崎浩らしい自然やらファンタジーやらを優しく描いたお話になっている。やはりこのころの山崎浩絵はいいです。いずれ全話を収めた本が出てくれるといいんだけど……。

【雑誌】ビタマン 2月号 竹書房 B5中

 ZERRY藤尾が読切で初登場ということだったので買ってみた。今回の「No-No-No」は、彼女の屈託のない笑顔にメロメロな彼氏が主人公のラブコメ。これはなかなかいい感じに甘ったるくて良かった。こういうラブコメには心いやされるというかやられてしまう。これ以外の作品も、けっこう気持ち良く読めるラブストーリーがいくつか。とくに巻頭カラーの環望「アネゴッ!!」は、下町のみんなからアネゴとして慕われている女性とその弟分的なあんちゃんのラブストーリーで、アツアツな様子がいい塩梅。4話めになってなんかおそらくあんちゃんのことを好きなのであろう、小学校時代の同級生の女の子も登場。楽しくなりそうな雰囲気。あろうれい「彼のとなりで」は、いつも笑ってばかりいる主人公のたけしが、お堅くてなかなか素直に笑えない女の子とつきあって、彼女を変えていく……というストーリー。こちらも微笑しいお話で楽しめた。

【単行本】「学校の快楽」 来鈍 コアマガジン B5 [Amzn]

 今さらながらの購入。発売当初は、むっちりした質感の女体描写に魅力は感じていたもののストーリー的にそれほどフックするものがなかったのと、ちょっとお値段が高い(1800円)こともあってスルーしていた。で、今回購入に踏みきったのは、先日コミックメガストアで連載が終了した「御家庭の快楽」の最終回が個人的に大ウケだったので、こちらが単行本出るのに合わせてついでに揃えちゃおうと思ったから。なお「御家庭の快楽」の発売は2月19日の予定。

 この単行本では、やはり表題作の「学校の快楽」がいい。妹と兄が学校でHしちゃうというお話で、華やかかつ汁気たっぷりの絵柄は素直にエロくて実用的。後味がカラッと明るいのも好印象。あとの作品についてはけっこう発表時期がバラついてることもあり玉石混淆。ちょっと短めのお話が多いので物語の読みごたえという面では弱いけど、実用度は十分。判型も大きいし使いやすい一冊であろうかと思います。


1/2(金)……殖財と贖罪の食材

▼1月3日分の日記については一日中飲んだくれている予定なので更新遅れます。3日は漫画を読むこともなさそうな気配なので、日記は4日分と一緒にしちゃってまとめて書くことになろうかと思います。

▼その飲みのときに貪る食材を買うため家の外へ。新年初外出。たしか大晦日もまったく外に出なかったので外気を吸うのは久しぶり。

▼で、本日も同人誌。これで11月コミティア分は読了いたしました。今年の2月コミティアは22日かー。仕事が忙しそうな時期だ。昨年の日記を見返してみても仕事して寝ないで直行していたらしい。今年はもう少し仕事を早めかつ効率的にこなしていけるよう頑張ろう……できれば。あと今年はもっとお金を稼ぎたい。正直なところ、そろそろ学校を卒業して10年経つってのにこの程度の貯金しかないってのはもしかしてヤバいのかもという気が、最近ちょっとだけしてきた。漫画とか買うだけ買って全然貯蓄に回してないもんなー。

2003年11月16日コミティア購入本
【同人誌】「世話焼けちゃうね」 川津典昭 <空飛ぶ河童>
【同人誌】「くらくろ」 谷山青 <谷山堂>
【同人誌】「コミックラクガキカン」 <楽書館>
【同人誌】「子ども日暮れ」 片栗
【同人誌】「水牢カゲロウ」 片栗
【同人誌】「とかげの生活3 HELL-SEE. SIDE-A」 さくらのりたか
【同人誌】「オブロカゲ」 大野ツトム <トラウマヒツジ・STEEL SHEEP>
【同人誌】「魚類正義 魚マン 4巻」 森砂季 <トラウマヒツジ・STEEL SHEEP>
【同人誌】「PANZER MAID」 村山慶 <Night-Marchen>
【同人誌】「即興の花」 アニュウリズム <テレピン>
【同人誌】「物理ノート」 ごま塩さん太郎 <文学フマリ>
【同人誌】「つゆくさ」 <つゆくさ>
【同人誌】「ALWAYS参上」 <吉岡企画>
【同人誌】「限界通信 vol.3」 <限界通信社>


1/1(木)……年の恥many

▼1月1日の未明に一度更新してはいるんだけど、1月1日の日付の日記なので改めて。あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

▼2003年に読んで、OHPで感想を書いたアイテム数は、集計してみたところ雑誌1520単行本681同人誌212アンソロジー21副読本1の合計2434点。2001年が2478点、2002年が2609点だったのでいくぶん減ったかな。2002年が多めだったのと、週刊のアクションをはじめ休刊誌がいくつか出たりしたんで、まあこんなもんでしょう。そういえば2003年はどうもホームページの更新時刻がずるずる遅れていった1年でもあった。これは別にホームページに対する意欲が弱まったとかではなくって、単純に眠いときは無理して書かないようにしたから。今やってる仕事は身体が資本だし、踏台昇降やると体力使うんでやっぱ眠くなっちゃう。そんなわけでいったん寝て起きてから書くことが増えたんでこんな感じになっている。もう少ししっかりしたいとは思うんだけど、まあ無理しないレベルでやってこうと思います。

▼ただそれとは別に、最近は日記用の文章を書くこと自体はすごく楽しく感じるようになってきた。なんつってもこっちは完全に趣味でやってることだから気楽だし、書いていると息抜きにもなる。ここ数年は「別に面白いことを書こうと気張る必要はない」と思って肩の力を抜いてやっているのでなおさら。ただ肩の力を抜きすぎてるせいか、内容のほう自体はどうもうまく書けないな〜と思うことが増えていて隔靴掻痒という状態が続いている。これは多少なんとかしたい。面白い、というかウケを無理に狙って文章を書くつもりはない。でも自分で得心の行く文章を書けるよう、日々ちょっとずつ多めに工夫することくらいはしてみようかなという気に、今は少しなっている。その気持ちが今後も続くかどうかは分からないけど……。

▼で、本日は昨年11月のコミティアで買った本を読んだり。

2003年11月16日コミティア購入本
【同人誌】「I've a rich understanding of my finest defenses」 オノ・ナツメ <setteorsi>
【同人誌】「un mese」 basso <stampato Bro's>
【同人誌】「curiosita」 basso <stampato Bro's>
【同人誌】「VACANZE NELLA CASA DI MARCO」 basso <stampato Bro's>
【同人誌】「武蔵野茶房 総集編」 大川大 <小金井市民>
【同人誌】「音の無い部屋 武蔵野茶房(6)」 大川大 <小金井市民>
【同人誌】「ハリボテドクロ」 上原昭人 <ち>
【同人誌】「かおりちゃんのはっちゃくあばれ風味」 鵜匠カシヲ <赤色オレンヂ>
【同人誌】「地図架屋」 シマヤ <のぶ子堂>
【同人誌】「従爾少々 乃1羽」 シマヤ <のぶ子堂>
【同人誌】「SHORT HOPE LIGHTS」 ぴこぴこリョウ/北村/chiho tamura <ぴこぴこ。>
【同人誌】「取水塔・6」 粟岳高弘 <あわたけ>
【同人誌】「ガス栗」 笹井一個/片山若子
【同人誌】「サモン1」 <みりめとる>

▼2004年1月購入予定
1/5 「武装錬金」1巻 和月伸宏 集英社
1/5 「なんてっ探偵アイドル」15巻 北崎拓 小学館
1/6 「アゴなしゲンとオレ物語」14巻 平本アキラ 講談社
1/6 「しあわせ団地」6巻 蓮古田二郎 講談社
1/6 「彼岸島」5巻 松本光司 講談社
1/9 「史上最低のレガッタ」3巻 塀内夏子 講談社
1/9 「姫はじめ」 春籠漸 ヒット出版社
1/13 「少年少女ロマンス」3巻 ジョージ朝倉 講談社
1/15 「ORANGE」12巻 能田達規 秋田書店
1/16 「イケてる刑事」7巻 佐野タカシ 少年画報社
1/17 「金色のガッシュ!!」14巻 雷句誠 小学館
1/19 「天然コケッコーの散歩路」 くらもちふさこ 集英社
1/19 「吼えろペン」10巻 島本和彦 小学館
1/19 「美女で野獣」4巻 イダタツヒコ 小学館
1/19 「ガーデンオブエデン」 こいずみまり 祥伝社
1/19 「てるてる×少年」7巻 高尾滋 白泉社
1/20 「天使のしっぽ ちゅっ」 ジェームスほたて 茜新社
1/20 「先生が悪い」 高岡基文 ヒット出版社
1/22 「シグルイ」1巻 作:南條範夫+画:山口貴由 秋田書店
1/22 「プラレスラーVAN」2巻 作:牛次郎+画:神矢みのる 秋田書店
1/23 「無限の住人」15巻 沙村広明 講談社
1/23 「クロ號」7巻 杉作 講談社
1/23 「かの人や月」1巻 いくえみ綾 集英社
1/23 「プリティサイズ」 井ノ本リカ子 晋遊舎
1/23 「北河TOTAL」 北河トウタ 司書房
1/23 「二十面相の娘」2巻 小原愼司 メディファクトリー
1/24 「TOKYO TRIBE2」9巻 井上三太 祥伝社
1/24 「EDEN」 飛龍乱 富士美出版
1/24 「無宿狼人キバ吉」1巻 森野達弥 ワニブックス
1/27 「覇王」1巻 作:朽葉狂介+画:木村シュウジ 竹書房
1/27 「町野変丸作品集(仮)」 町野変丸 オークス
1/28 「凜 りん」2巻 ノボプロ。 双葉社
1/29 「ゆびさきミルクティー」2巻 宮野ともちか 白泉社
1/29 「みたむらくん」 えりちん 白泉社
1/30 「高校アフロ田中」8巻 のりつけ雅春 小学館
1/30 「ドロヘドロ」4巻 林田球 小学館
1/30 「ナンバーファイブ」5巻 松本大洋 小学館
1/30 「すうべにいる」 山田章博 日本エディターズ
1/31 「SOIL」1巻 カネコアツシ エンターブレイン
1/31 「ハンキーパンキー」 カネコアツシ エンターブレイン
1/31 「DAYDREAM BELIEVER again」1〜2巻 福島聡 エンターブレイン
1/31 「金春 復刻版」 唐沢なをき エンターブレイン
1/31 「必殺山本るりこ 復刻版」 唐沢なをき エンターブレイン
1/31 「皆殺しのマリア」3巻 作:TKD+画:竹谷州史 エンターブレイン


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